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2014年
01月07日

中原図書館の「ビブリオバトル入門&体験講座」開催レポート



2013年12月21日に、中原図書館において「ビブリオバトル入門&体験講座」が開催されました。

■中原図書館多目的室入口
中原図書館多目的室入口

本講座については、2013/12/18エントリで告知をさせていただきました。
「ビブリオバトル」とは、みんなで集まって5分でお勧めの本を紹介し、参加者全員で読みたくなった本を投票して決定する、スポーツのような書評会です。今回は「入門&体験講座」ということで、初心者向けにルールの説明やエキシビジョンマッチの開催、グループワークでの体験などが行われました。

今回、中原図書館後援、有燐堂協力のもとに本講座を開催したのは、ビブリオバトル普及委員の大学生、小松雄也さんです。
小松さんをファシリテータに、最初に4人の大学生による「エキシビジョンマッチ」が開催されました。

■エキシビジョンマッチで紹介された本
▼「奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち」(伊藤 氏貴、小学館)
▼「めがねを買いに」(藤裕美 WAVE出版)
▼「自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか」(岡本 太郎、青春出版社)
▼「何のために生まれてきたの?」(やなせ たかし、PHP研究所)

投票の結果もっとも支持を集めたのは「奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち」で、これが「チャンプ本」といわれます。プレゼンターというよりは「本」がチャンプとなるわけですね。実際にエキジビジョンマッチを見てみると、プレゼンターの技量だけでなく本自体の訴求力も大きいように思いましたし、本が主役なのだと思います。

ただ一方で、通常であれば手に取らないような本の魅力を上手に伝えることで「読んでみたい!」と思わせるのも、ビブリオバトルの醍醐味といえそうですね。

■「こすぎナイトキャンパス」でも課題図書になった「めがねを買いに」
 ■「こすぎナイトキャンパス」でも課題図書になった「めがねを買いに」

なお、チャンプ獲得はならなかった「めがねを買いに」は、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントの読書会「こすぎナイトキャンパス」の課題図書にも取り上げられたことがありました。
このときには著者の藤裕美さんにも参加いただき、「めがねフィッティング」を実際にやってみる、という趣向で開催されました。

同じ本が取り上げられたのはまったくの偶然で、「新たな本との出会い」に加えて「本との再会」(自分が知っている本がどう紹介されるか?)も楽しみのひとつかと思います。

■エキシビジョンマッチ(「自分の中に毒を持て」)
エキシビジョンマッチ

■プレゼンタイマー
プレゼンタイマー

「ビブリオバトル」は、1人当たり5分間のプレゼンタイム+2分間のディスカッション(質問)タイムで順番にプレゼンテーションを行っていきます。
専用のタイマーアプリケーションがありまして、スクリーン上に残り時間のカウントダウンが表示されています。

■知的書評合戦ビブリオバトル公式サイト タイマー情報
http://www.bibliobattle.jp/taima

このタイマーアプリケーションは、ビブリオバトルの公式サイトからダウンロードできるようになっています。

小松さんによると、各種ルールには、
▼3分だとあらすじの紹介で終わってしまうが、5分だと「考える」尺がある
▼勝敗を決めることによって、聞くほうも責任が生じ真剣になる

といった意図があるそうです。

■「ビブリオバトル」体験
「ビブリオバトル」体験

エキジビジョンマッチののちに、参加者がグループに分かれてのビブリオバトル体験が行われました。
グループごとに「チャンプ本」を決めた上で決勝戦まで実施し、その上で決定された最終的なチャンプ本は、

▼「へんないきもの三千里」(早川いくを、バジリコ)

でした。

5分で本を紹介するのは難しそうですが、皆さんやってみると予想以上にまとまった話ができていました。
「へんないきもの三千里」・・・、タイトルを聞いただけでちょっと興味をそそられますね。

各グループは基本的に初対面のメンバーで、年齢・性別等もばらばらで構成されていましたが、楽しそうに話が盛り上がっていました。
「人を通して本を知る」「本を通して人を知る」という「ビブリオバトル」のコンセプトは、初めての体験講座でも十分に機能していたように思います。

      ※      ※      ※

■まめとら.com ビブリオバトル書評合戦に体験参加して感じた勝敗を決めるメリット
http://mame-tora.com/2013/12/2150
■しのジャッキーの雑記~ブログ ビブリオバトル入門&体験講座@川崎市中原図書館に参加した!
http://shinojackie.blogspot.jp/2013/12/blog-post_32.html

今回の中原図書館での「ビブリオバトル入門&体験講座」は、参加者の方によるブログエントリがふたつアップされていました。
両記事とも本の紹介も含めてそれぞれに感じられたことが伝わってきますので、関心ある方はあわせてご覧くださいませ。

中原図書館では、今回を第1回として、今後も「ビブリオバトル」が継続的に開催されていく予定です。
どっぷり本好きの方も、そうでない方も、ちょっとしたコミュニケーションのきっかけが欲しい方も、気軽に参加できるイベントかと思います。

※本エントリにおいて各紹介図書からAmazonにリンクをしておりますが、アフィリエイトではありません。

【関連リンク】
知的書評合戦 ビブリオバトル 公式ページ
2013/12/18エントリ 中原図書館で「ビブリオバトル入門&体験講座」が2013年12月21日(土)開催

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