武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

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2007年
06月07日

武蔵小杉のバリアフリー:鉄道(後編)

【Reporter:はつしも】

前編は武蔵小杉周辺の駅のエレベーター設置状況についてでしたが、今回の後編はマナーの問題について。

■エレベーターと車椅子・ベビーカーの現状

最近のエレベーターにはよく「お年寄りや車椅子・ベビーカーの優先乗車にご協力ください」というような掲示がなされていることが多いのですが、実際にベビーカーを押してエレベーターを使っていると、
「どう見てもエレベーターを使う必要のない方」でエレベーターが一杯になって車椅子やベビーカーが乗れないことが多いです。

以前、ベビーカーを押して外出していた時のことです。
あるJRの駅のエレベーターで、一番前でエレベーターのボタンを押して待っていたのですが、ドアが開いたら後ろから中年女性のグループがドヤドヤと押しかけてきました。
「乗れるわよ、乗れるわよ!」と迅速には進めないベビーカーと私の両脇を追い越して我先にエレベーターに次々と乗り、中年女性のグループだけでエレベーターは満員になってしまい次を待たなくてはなりませんでした。

すぐ横にエスカレーターも階段もあり、正直唖然としました。
そこまでひどいケースは頻繁ではないのですが、自分がベビーカーで乗れた場合でも必要の無い方が乗っているために別の2台目のベビーカーの方が乗れなかったりするのはしばしば。
一番疑問に思うのは、「明らかに隣のエスカレーターに乗った方が便利で早いのにエレベーターを待っている」ケースですね。

ベビーカー禁止

都営地下鉄のエスカレーターにて。
エスカレーターはベビーカー禁止ですので、ベビーカーにはエレベーターしか選択肢がないのです。





■わが身を振り返ると・・・

さて。
では自分はと思い起こすと、子どもができる前は自分も普通にエレベーターが来れば乗っていました。その時の自分は全く何の気なしで、特に他意はありませんでした。エスカレーターの方が合理的に早い場合でも、その時の気分で何となくエレベーターを使ったりしていたと思います。

今にして思えば、私が何の気なしにエレベーターに乗っていた時、私が乗ったことで乗れなくなったベビーカーの方が後ろにいらしたのではないでしょうか?ただ、気にしていなかっただけなのではないでしょうか。

子どもを持つようになって気付くようになったことはたくさんあります。
やはり、自分がその立場にならないと見えないことは多いと思いますね。
ですから、現在の私もまだまだ気付けていないことがあるのだと思います。障碍をお持ちの方、お年寄りの方の立場など色々ですね・・・。

■できるだけ気配りを

そんなわけで、とりあえず私は自分がベビーカー連れでない時、必要性がなければ駅のエレベーターには乗らないようにしています。それで全く不便はありません。

各鉄道会社もお年寄り・車椅子・ベビーカーの優先乗車をアナウンスしたり、掲示をしたりしてマナー定着を図っていますが、なかなか定着しないようです。
東横線・みなとみらい線の横浜駅などでは放っておくと車椅子やベビーカーがいつまでたっても乗れないので係員を設置して優先乗車を行っています。
でも、係員に「あけてください」と言われなければ譲れないのかな、とちょっと寂しいですね。

JR武蔵小杉駅、武蔵中原駅にエレベーターが設置されるのは喜ばしいニュースですが、利用者にマナーがなければ本来の存在意義が損なわれます。
気付けていないだけで悪気はないのだと思いますが、エレベータを利用する場合には周りに気を配って乗るようにしたいものです。

【関連リンク】
asahi.com マイタウン神奈川 駅の段差解消 本当に進んでいるの?

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