【Reporter:はつしも】
武蔵小杉の秋の祭典
「コスギフェスタ2015」の開催まで、あと10日あまりとなりました。
10月23日(金)に前夜祭が開催されるとともに、24日(土)、25日(日)に2日間の本祭が予定されています。
「コスギフェスタ2015」では共同企画として
「武蔵小杉カレーフェスティバル」が開催されるなど、さまざまなコラボレーションが行われます。
今回もまた、本サイトではNPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントの
「コスギフェスタ実行ワーキング・グループ」メンバーの皆さんのインタビューをお届けいたします。
お話をいただいたのは、
同法人理事長として各方面との調整役をつとめる安藤均さんと、今回の「武蔵小杉カレーフェスティバル」の発起人でもある「KOSUGI CURRY」の奥村佑子さんです。
■NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント理事長 安藤均さんと「KOSUGI CURRY」奥村佑子さん
<コスギフェスタにかかわる、きっかけ>
--安藤さん、奥村さん、よろしくお願いします。
まず、おふたりがNPO法人小杉駅周辺エリアマネジメント(以下、エリマネ)や「コスギフェスタ」にかかわることになったきっかけをお聞かせください。
■安藤さん
私は昔から小杉の住人でしたので、エリマネの発足前から川崎市のまちづくり局から相談を受けていました。発足後に理事になりまして、現在は理事長を務めさせていただいております。
「コスギフェスタ」には理事長になってからの2012年からかかわるようになりまして、「実行ワーキング・グループ」の座長として取り組んでいる山中さん(※関連リンク インタビュー参照)の頑張りに触れたところ、そのバイタリティ、行動力、発想力にびっくりしました。
今まで武蔵小杉で、
「コスギフェスタ」のような新しい発想で作り上げていくお祭りはありませんでした。
例えば場所も自分たちで決めなくてはいけないのですが、普通は警察や関係各所との調整など「そういうのって大変だしできないよね」で終わってしまうことが多いのではないでしょうか。 ところが
「コスギフェスタ」では、そんなハードルを実行ワーキング・グループの皆さんがさまざまな手段で突破していくのです。
デザインワークなどもプロのレベルで、住民ボランティアの枠を超えているところがあると思います。
そんな皆さんの頑張りに引っ張られるように、
2013年からは私も主に各方面との調整などに関わるようになりました。
--「コスギフェスタ」1回目から5回目の現在に至るまで、毎年商店街や企業、商業施設などとの関わりがどんどん増えていったと思います。 そんな調整を、安藤さんがされていたわけですね。
■安藤さん
イベントの幅を広げていくにあたって、エリマネだけではできないこともたくさんあります。
その典型が
昨年の武蔵小杉駅前通商店街との共同開催でした。これは
再開発マンション地区だけではなく、周辺地域との協力を深めていく大きな一歩となりました。
また、2013年までの「コスギフェスタ」は、とにかく
毎回「場所がない」ことが最大の課題でした。再開発工事中の場所を渡り歩くような形でやっていたのですが、2014年にタイミングよく武蔵小杉駅前に
「こすぎコアパーク」ができました。
「こすぎコアパーク」がメイン会場となり、武蔵小杉駅前通り商店街とも共同開催を行うことで、手前味噌で恐縮ですが、小杉を象徴するようなイベントにもなったように思います。
■「コスギフェスタ2015」メイン会場の「こすぎコアパーク」
さらにこの年はコスギフェスタ開催日がちょうど
「アド街ック天国」の武蔵小杉特集の放送日にあたりました。偶然にもタイミングが合って、番組内で「コスギフェスタ」が紹介されたのは幸運でしたね。
そして今年は
前夜祭も含めて企画が盛りだくさんですし、周囲の皆さんの期待が高まっているのを感じます。
--安藤さんも含め、実行ワーキングループのチームワークはいかがですか。
■安藤さん
当初は山中さんひとりが座長でしたが、昨年から松尾さん(※関連リンク インタビュー参照)を加えた
「共同座長」体制になりました。まずはそのおふたりが非常にしっかりやってくれています。
そして
ほかのメンバーもひとりひとりに個性と得意分野があり、「この分野ならAさん」「これならBさん」というように、それぞれしっかり責任をもってやってもらっています。
その中で私は、
行政・企業・商業施設・商店街など各方面との調整を行って皆さんがやりやすい環境づくりを整えつつ、最終的に理事長として責任をもつという立場でやっています。
毎年新しいメンバーも加わっていますし、非常にいいチームになっていると思います。
--奥村さんはいかがですか。安藤さんとは異なり、もともとは武蔵小杉にお住まいではなかったとお伺いしています。
■奥村さん
武蔵小杉に来る前は溝の口に住んでいまして、武蔵小杉については正直なところ、最初は東京か神奈川かもよくわかっていませんでした(笑)。
2009年に夫婦で 起業をしまして、飲食事業と別に先行で音楽教室をフランチャイズで始めたのですが、その際の本部の方針が「同エリアではバッティングさせない」というものでした。
それで空いているエリアをいろいろ調べたところ、
夫が「武蔵小杉がこれから面白くなるかもしれない」と武蔵小杉で契約をしたのです。
それが武蔵小杉との出会いでした。
私はもともとエンタメ関係で仕事をしていまして、
飲食店を始めるにあたって、ありきたりのお店ではなく、いろいろな仕掛けをしていくことを当初から考えていました。
人力リヤカーによるカレーの移動販売をすることを決めて、続いて重要なのはお店のネーミングです。「小杉」と「濃すぎ」を掛けられることなどいろいろ考えて、
「KOSUGI CURRY」という名前になりました。 これが武蔵小杉とのかかわりのはじまりです。
そしてエリマネや
「コスギフェスタ」にかかわるきっかけを作ってくれたのは、実ははつしもさんです(笑)。…おぼえてらっしゃいますか?
「KOSUGI CURRY」で取り組む仕掛けのひとつとして、いろんなイベントに出て地域の人たちに接する機会を増やしたいと思っていました。周辺3駅くらいのイベントを調べて「コスギフェスタ」を知ったのですが、さて、これに出店するのはどうすればよいのかと首をひねりました。
そんな時に「武蔵小杉のオーソリティ」としてはつしもさんを以前から存じ上げていて、Twitterのダイレクトメールで
「コスギフェスタに出たいのですがどうしたら良いですか?」というご相談をしたんですね。
それで座長の山中さんをご紹介いただいて、「コスギフェスタ」に出店することが決まりました。 そのようなわけで、
武蔵小杉との偶然の出会いがあり、エリマネや「コスギフェスタ」にかかわるきっかけは、はつしもさんだったのです。
--そういえば、そうでしたね。すっかり忘れていました(笑) ご縁をつなぐことができて、良かったです。
それでは続いて安藤さんにお伺いします。「コスギフェスタ」にエリマネが取り組む意義はどのようなことでしょうか?
■安藤さん
「コスギフェスタ」は、
最初はハロウィンにマンションを回る100人単位の「スタンプラリー」企画から始まって、それが昨年には来場者約5万人に及ぶ一大イベントになりました。 何十年も続いている小杉のイベントに比べればまだまだなのですが、昨年あたりから、
「エリマネがやっているコスギフェスタ」が、地域の皆さんに広く覚えていただけるようになってきたと思います。「コスギフェスタに出たい」と言ってくださる人も増えました。
これだけ発展していく「コスギフェスタ」を通して
「武蔵小杉」という街に親しみを感じていただくこと、エリマネの活動を知っていただくということに取り組む意義があると考えています。
私はずっと武蔵小杉に住んでいるのですが、地元以外の方に「武蔵小杉」といってもなかなかわかってもらえませんでした。それが再開発もあって、最近では広く武蔵小杉を認知してもらえるようになりました。
もちろん、エリマネの活動はお祭りだけはありません。
防災や防犯の取り組みなど、地域に貢献する幅広い活動も粘り強く続けていくことが必要です。
そうした中で、
「コスギフェスタ」を通じて商店街の皆さんなど地域との協力関係も広がってきています。
武蔵小杉東急スクエア・ららテラス武蔵小杉・グランツリー武蔵小杉といった大型商業施設などにも協力いただけるようになりましたし、企業の協賛によって今回の充実したパンフレットもつくることができました。
街全体の活性化にもつながる取り組みにあたって、エリマネがハブになるというのは意味があると思います。
その中でも「地元のためのお祭り」「子どもたちのために」という原点があって、そこは忘れてはいけないところです。「コスギフェスタ」の源流となった「トリックオアトリートスタンプラリー」は毎年子どもたちが楽しみにしていますし、必須の定番企画ですね。
<「コスギフェスタ2015」のみどころ>
--確かに「コスギフェスタ」は毎回スケールアップしていますよね。 今回の「コスギフェスタ2015」のみどころを教えてください。
■安藤さん
まず前夜祭+本祭2日の3日間開催というのが画期的です。
先ほど
「子どもたちのために」というお話をしましたけれども、それに加えて
「大人が楽しむ」企画が欲しいという意見もかねてからありました。そこで、今回は
タワーレコードさんの協力により10月23日(金)に前夜祭を開催することになりました。
続く
24日(土)は企画が盛りだくさんです。 毎回好評の定番企画
「トリックオアトリートスタンプラリー」は、定員増のニーズに応えるために2コースに分かれることになりました。これにより今回は合計2,400名と定員が大幅に増え、スタンプラリー終了後には
「仮装コンテスト」と「仮装パレード」にもつながります。
さらに再開発地区のマンションの個別企画も各所で行われますし、
「折り紙でハロウィン」や「アルバムカフェ」なども人気の催しです。そして
「コスギ教育No.1プロジェクト」も新しい取り組みで、こちらは事前申し込みも好調です。
最終日の
25日(日)の目玉は、なんといっても事務椅子による2時間耐久レース
「いす-1GP武蔵小杉大会 コスギフェスタカップ」です。これはコスギフェスタはもちろん、関東初開催となります。事前申し込みが必要で、地元からも参加応募がきています。
また「いす-1GP」の派生イベントとして
24日(土)開催の「ゼロ3」もありまして、こちらは30mの個人戦です。当日参加も可能で椅子や道具の貸し出しもできますから、気軽に参加しやすいと思います。
「いす-1GP武蔵小杉大会 コスギフェスタカップ」
※クリックで拡大します。
そして25日には定番になったじゃんけん大会
「カードクエスト4」も開催されます。
「トリックオアトリートスタンプラリー」は割と小さい子向けなのですが、「カードクエスト4」は小学校中高学年など、もう少し上の年齢がターゲットです。
「コスギフェスタ2015」はメイン会場である「こすぎコアパーク」が中心になりますが、東急線を挟んで反対側の武蔵小杉駅東口「KDX武蔵小杉ビル」の
「KDX会場」にも、ダンスが中心のステージが24日、25日の両日に設置されます。 そのうち25日については、「NPO法人カワサキミュージックキャスト」の反町充宏さんが企画も含めて運営をしてくれます。
こういったステージには、やはり
地元のアーティストの皆さんに活躍していただきたいと考えています。
武蔵小杉でジムを経営されている格闘家の
所英男さんにもイベント協力していただいているほか、ステージ出演者が本当にもりだくさんです。 学校関係でも周辺地域の小学校、橘高校の書道部の皆さんなど、注目のステージが続きます。
イメージとして24日は従来通りのコスギフェスタ、25日は「いす-1GP」が目玉という感じですね。
--今回事前に申し込みが必要なのは、「トリックオアトリートスタンプラリー」「カードクエスト4」「いす-1GP」「ベビー&キッズプログラム」「コスギ教育No.1プロジェクト」ですね。(※関連リンク参照)
■安藤さん
ぜひ、ご参加いただきたいと思います。地元の方のご参加を期待しています。
「いす-1」などはご参加にあたって怪我のないようご注意いただきたいと思いますが、万が一のために、本部近くに救急体制も整えています。
<武蔵小杉の「外」にアピールする「コスギおいしい街歩きブック」>
■安藤さん
また、「コスギフェスタ2015」開催当日の3日間とは別に、
「コスギおいしい街歩きブック」によるクーポン実施期間が10月1日からスタートしています。
これには
商店街+3商業施設の全49店舗が参加していまして、お得なクーポンが使えるようになっています。
「コスギフェスタ」はまず子供中心、地元中心がコンセプトなのですが、
今回はそろそろ「武蔵小杉の外」からお客さんを呼んでもいいのではないかと思いました。
そこで武蔵小杉東急スクエア・ららテラス武蔵小杉・グランツリー武蔵小杉の3つの大型商業施設を集客装置として、外部の方が武蔵小杉を回遊してもらえる仕掛けを考えたいと思いました。
そのために完成したのが、今回の「コスギおいしい街歩きブック」です。
本書には商業施設・商店街の両方の店舗が掲載されています。
まずは大型商業施設などをきっかけに武蔵小杉を外部の方に知っていただいて、そこから街を回ってもらえればと思います。
ただ、通常は商店街と商業施設はライバル関係になるわけですよね。そのコラボレーションを認めてくれたことで「コスギおいしい街歩きブック」が実現しましたので、商店街にも商業施設にも感謝しています。
今回は本書を
2万部作りまして、商店街や大型商業施設に加えて、東急東横線の各駅にも置いてもらうことをお願いしています。
本書を活用した対外的な露出を増やすことで、武蔵小杉を知っていただけるようにしたいと思います。 特に
23日~25日は「コスギフェスタ2015」も開催されますので、その際にでも武蔵小杉に来ていただきたいと思います。
店舗写真を揃えたり、店舗情報を確認したりと編集は大変でしたので、実行ワーキング・グループのメンバーにもとても感謝しています。
■「コスギおいしい街歩きブック」と「武蔵小杉カレーフェスティバル公式ガイドブック」
<新企画「武蔵小杉カレーフェスティバル」>
--さて、このクーポンブックを裏返すと、「武蔵小杉カレーフェスティバル 公式ガイドブック」になっています。カレーフェスティバルの話を、奥村さんにお伺いしたいと思います。 「武蔵小杉カレーフェスティバル」をやろうと思ったきっかけはどういうことでしたか。
■奥村さん
私は以前からずっと、
いわゆる「カレーフェスティバル」と呼ばれるものをやりたかったんです。個人的にとにかくカレーを愛しているので(笑)。
そんな中、ここ5年くらいでどんどん武蔵小杉にカレー店が増えまして、カレー店同士のつながりも、徐々に出来てきていました。
私はよくTwitterなどでいろんなやりたいことをかたっぱしからつぶやいているのですが、
去年の終わりから今年の頭くらいにかけて、「カレーフェスティバルをやりたい!」と言っていました。それを応援してくださる反応も多かったです。
私はいつもやることを宣言してそこから考えていくのですが、
「カレーフェスティバル」を開催するには場所も必要ですし、乗り越えるべき壁はたくさんありました。
一方で周りを見渡すと、日本で大きいカレーフェスティバルといえば
神田、下北沢です。 「神田カレーグランプリ」のスタンプラリーには60店舗も参加していますし、「下北沢カレーフェスティバル」は広範囲に100店舗以上。こちらは専門店だけでなくカレーを出すお店も多数参加しています。
イベントの形態を大きく分ければ
特定の日時と会場を決めてカレーの出店が集まる「エキスポ形式」と、一定期間内にカレー店を回る「スタンプラリー形式」があります。
当初私だけで考えていたときには、やはり会場確保が難しいのでスタンプラリーだけかな…と思っていたのですが、
あちこちで「カレーフェスティバルをやりたい」と発信をしていたのを「コスギフェスタ」座長の山中さんが拾ってくださいました。
「カレーフェスティバル」も含めて私が温めている企画をすべてぶつけさせていただいたところ、エリマネの方向性とも合致しているということで、
「コスギフェスタ」のコラボ企画としての「武蔵小杉カレーフェスティバル」開催が一気にまとまりました。
これにより、
「コスギフェスタ」開催前の約1週間で各店舗を回る「武蔵小杉カレースタンプラリー」と、「コスギフェスタ」前夜祭にカレー店が集まる「武蔵小杉カレーフェスティバル」の2つの企画が実現したのです。
私が出店者側としてこれまでに3回参加した「コスギフェスタ」は、お子さんが楽しめる素敵なイベントでした。それに加えて
大人の人も楽しめたらもっといいなぁと思っていましたので、「前夜祭」の企画は私としても思いが合致するものがありました。
そして今回のコスギフェスタは
「武蔵小杉の外からも人を呼びたい」ということです。
大人の人は発信力もありますし、愛好家の多い「カレー」はまたこれまでと違うフックで集客ができますから、「コスギフェスタ」と「武蔵小杉カレーフェスティバル」は相乗効果があると考えています。
■安藤さん
ここでは、奥村さんの熱い思いを非常に強く感じましたね。プレゼンいただいた企画書が本当に分厚かったです(笑)
こんな熱い思いで引っ張ってくれる人がいるのも、「コスギフェスタ実行ワーキング・グループ」の良さだと思います。
--なるほど。やりたいことを発信することは大切ですね。 今回、そんな思いに引っ張られてか「武蔵小杉ライフ」も「コスギおいしい街歩きブック」「武蔵小杉カレーフェスティバル公式ガイド」の編集協力をさせていただきました。
<お客さん、お店両側の視点で企画した「カレーフェスティバル」>
--それでは、今回の「武蔵小杉カレーフェスティバル」の構成を教えてください。
■奥村さん
まず、
10月14日(水)から22日(木)までが11店舗による「武蔵小杉カレースタンプラリー」です。
23日(金)の前夜祭には、「こすぎコアパーク」に7店舗が集まる「武蔵小杉カレーEXPO」が開催されます。
この両方が楽しめるのが特徴です。
前夜祭はキリンビールのドラフトカーも来ますし、
タワーレコードによる「前夜祭」の音楽ステージもありますので、音楽を聴きながらビールとカレーを楽しめます。
そして
スタンプラリーの特徴は、「全店舗ハーフメニューがある」ということです。
これは私自身がほかのカレーフェスティバルを回っているときに感じていたストレスを解消したいと思っていまして、取り組みました。
地元だけならともかく、外から人を呼びたいと考えたときには、そんなに外から何回も武蔵小杉に通えません。やはり1回でたくさんカレー店を回りたいですよね。そこで全店舗にハーフメニューを用意してもらいました。
そしてエキスポも、1人前だといろいろ食べられませんよね。お店としても少量でも良いから食べてもらいたいんですよ。そこで
カレー4種が盛り合わせにできる「食べ比べセット」を用意しました。これは今回の目玉になるのではないかと思います。
■カレー4種の食べ比べセット
--「食べ比べセット」は、写真を見たときに確かにすごいなと思いました。
■安藤さん
やはりそんなにたくさんは食べられないですからね。これは好評をいただくのではないでしょうか。
■奥村さん
スタンプラリーのハーフメニューやエキスポの各店メニューはフェイスブックページでご紹介していきますので、ぜひご覧ください。
私は主催者でもあるのと同時に、出店者でもあり、他のまちのカレーフェスの参加者でもありましたので、色んな視点から企画を考えることができました。 もちろん蓋を開けてみれば絶対に反省点はでてくると思うのですが、お店側のニーズ、参加者(お客様)側のニーズをそれぞれに反映できるようつとめました。
お客さんに満足いただけることはもちろんですが、お店側も1回出店して「来年はもういいや」となってしまったらイベント自体が続かなくなってしまいます。
お客さんもお店も「来年また来たい!」と思ってもらえることが大切です。
--両面からの視点で、「持続性」のあるイベントにしたいということですね。 安藤さん、エリマネとして期待するのはどんなところでしょう。
■安藤さん
武蔵小杉という街に、「カレー」という印象はまだ一般には無いと思います
。「こんなにカレー店があるのか」というのを知ってもらう中で、「また小杉にちょっといってみようかな」という誘い水になるのはとても良いと思います。
私自身も実はカレー店にあまり行っていないので、地元を知るという意味ではいいですね。
今回の前夜祭については企画から、奥村さんの力は本当に大きかったです。
「カレーフェスティバルをやりたい」という熱い思いで、ゼロからここまで作り上げたのですから。奥村さんだけでなく、みなさんも協力して頑張ってくれました。そうでないとここまでのものはできません。「人の力」は大きいですね。
毎年新しいものがどんどん増えていって、
武蔵小杉には「これをやりたい」という人が本当に多いことを実感しています。やりたいだけではなくて本当に実現してしまうのがすごいところで、バイタリティのある街だと思います。
--「前夜祭」の企画としても、音楽だけ、カレーだけというのとは全然違うと思います。
■安藤さん
会社帰りにでも、「何かやっているぞ、ちょっと寄ってみようか」となってもらえればいいですね。
■奥村さん
当日は駅前が
カレーのにおいがすごいと思います(笑)。
<まだまだある、「コスギフェスタ2015」のみどころ>
--さて、前夜祭も含めて本当にいろんな企画があるわけですが、奥村さんの個人的な「コスギフェスタ2015」の一押し企画はありますか。
■奥村さん
実のところ私は今まで出店側(模擬店として)で一杯一杯で、「コスギフェスタ」自体は全く見ていませんでした。
今回は初めて当日全体を見渡せるのですが、
新規格の「いす-1GP」は楽しみです。
また、そんなにクローズアップはされていないのですが、
食べ物の模擬店は回ってみたいと思っています。私は単純に食べるのが好きなので、ほかのイベントも模擬店は必ずチェックしているんですよ。
■安藤さん
「こすぎコアパーク」にはたくさんの模擬店が並びますよ。今回は
JR武蔵小杉駅さんが初参加しています。お子さんにはたいへん人気のあるコンテンツですので、楽しみにしています。
■メイン会場付近エリアマップ
※クリックで拡大します。
--今回は「こすぎコアパーク」前の道路に飲食スペースが用意される予定です。ここはどんな形になりますか。
■安藤さん
まだ確定ではないのですが、緊急時にすぐにスペースをあけられるよう、テーブルだけを並べる形になると思います。安全に支障をきたさないこと、これを大前提に準備をしています。
また
「コスギフェスタ」に来場した数万人単位のお客さんは、当然模擬店だけではなく周辺の商店街や商業施設でも飲食やお買い物をされるわけです。
ここで活躍するのが先程お話しした「コスギおいしい街歩きブック」で、会場周辺でお得なクーポンを活用できるようになっています。
武蔵小杉東急スクエア、ららテラス武蔵小杉、グランツリー武蔵小杉は今回「コスギフェスタ」に合わせてイベントなどを企画しているようです。
「コスギフェスタ」とその周辺の商店街・商業施設での相乗効果が見込め、武蔵小杉の街が盛り上がるのではないでしょうか。
先日の盆踊り大会「こすぎ夏祭」の際にも、イベント後に飲みに行った人が多かったようですよ(笑)。
<いよいよ大詰め、「コスギフェスタ2015」の準備状況>
--「コスギフェスタ2015」開催まであと10日あまりになりました。現状の準備状況はいかがですか。
■安藤さん
8~9月にかけては公式パンフレットや「コスギおいしい街歩きブック」など製作物関連の編集が大変でしたが、なんとか完成しました。
10月に入ると中原警察署など各方面との調整が大詰めにはいってきています。
ここからはメールの量がすごい勢いになっていきますね。ちょっと見ないだけで何がなんだかわからなくなるくらいです。 今後MCの人たちとの打ち合わせもあり、今回新企画の「いす-1GP」なども細かい取りこぼしがないように注意しています。
「コスギフェスタ」で毎回こだわっているのは、「無事故無違反」です。 そういう面では警察署との連携が非常に重要ですし、警備会社やボランティアの皆さんとの調整も欠かせません。警察署の方たちも当日多くの方が協力してくださいますし、
皆さんの力が非常に大きいですね。
■奥村さん
「武蔵小杉カレーフェスティバル」も、今まではガイドブックなど紙の製作物の準備がメインでした。ここからは
facebookページなどのPRとお客様・出店いただく店舗に対する丁寧なフォローに注力します。
ここからは各店舗における準備の調整になりますが、そこで悩ましいのは食材などの物量予測です。何せ初開催ですのではかりづらいのですが、同じくこすぎコアパークで開催された「こすぎ夏祭り」をひとつのベンチマークにしています。
■安藤さん
ここから忙しくなるのは、パンフレットやポスターなどの配布ですね。さらにメディア等のPR活動も積極的に取り組んでいきたいと思います。
地元が一番大切という前提に立って、さらに武蔵小杉の外からもお客さんが来てもらえるようにしたいと思います。
■奥村さん
それは武蔵小杉の地元にもメリットとして返っていきますよね。
■安藤さん
最初はひとつのマンション内の企画だったのがスタンプラリーとして各マンションを回るようになり、そこから
商店街などの周辺地域との共同企画に発展し、
今回はさらに武蔵小杉の外にアピールするところまで発展してきました。
「いす-1GP」も関東発開催でメディアにもいくつか取り上げられ、目玉となる企画です。5回目でそこまで挑戦できるようになったのはよかったと思います。
<武蔵小杉の皆様に、メッセージ>
--イベントとしてもたいへん大きくなりまして、準備も大変かと思います。 それでは最後に、武蔵小杉の皆さんにメッセージをお願いいたします。
■安藤さん
武蔵小杉というのがどういう街か、とよくメディアの皆さんに聞かれる機会が多くなりました。 よく言われることですが、
新しいマンションもあり、御殿町や陣屋町など古いところもあり、それが混ざりあって面白い街だと思います。
マンションに新しくお住まいの方も昔からお住まいの方の
一緒になって街を盛り上げていこうという形になってきて、非常にいいことだと思います。 同じようにコスギフェスタで地元の皆さんに盛り上がっていただきたいなと思います。
また外部の方に注目してもらえるのは地元にとってもよいことだと思いますし、
そこは新旧といわず皆さんで力をあわせて街を育てていければと考えています。
■奥村さん
日本にはどんどん人が集まっているところと減っていっているところがあって、武蔵小杉は完全に前者です。長い歴史で見たときに、日本の人口が東京周辺に集まっていくことはよいこともありますが、やっぱり悪いことも出てきます。
人が集まると今まで起こらなかったことが起こる、たとえば治安が悪くなるなどの一面もあるわけです。
街がどんな色合いになっていくかは、在住、在勤など街に関わる皆さんがどのくらい地域を愛しているか、自分たちが楽しくなるためにどう動いていけるかにかかっていると思います。
武蔵小杉は、そんな思いを持った人が多い街だと感じます。
私が知っているのは「KOSUGI CURRY」を出店してからの5年間ですが、その中でも武蔵小杉では新しい価値がどんどん生まれていて、そのひとつが「コスギフェスタ」です。
コスギフェスタに限らず、新しいコラボレーションや新しいものが“日本一”生まれる街になってほしいと思っています。
若い人も多いですし、今4~5歳くらいの子供たちが大きくなって、その子どもたちが社会に出て行ったときにどんな面白い街になっているのか、楽しみにしています。私自身も参加しながら、どんな街になっているか見つめていきたいと思います。
「やりたいこと」を考えているけれども、どうしよう…と思っている人たちがいるとしたら、まず動いてみてほしいのです。綺麗に整っている必要はありません。ハチャメチャで良いですから、やりだしたら例えば私のような人がきっと集まってきますから、最初の一歩を踏み出してほしいです。 そんな面白がれる人が増えたらいいなと思います。
「コスギフェスタ」だけでもこれだけ企画を考えている人がいて、実際にやっている人がいるわけですから、
「一緒にやろうよ!」「なんでも協力させてよ!」と声を大にしてお伝えしたいですね。
■安藤さん
本当に、いろんな思いを持った人がいますよね。 「コスギフェスタ」では毎年ユニークな新しい人が加わってきています。ただ、
「熱い思い」を持った人はまだまだ武蔵小杉にいるのだと思いますし、
そんな人たちをどうやって地域でつないでいくか、それがエリマネの課題でもあります。
まずはそんな地域の皆さんの思いを結集した「コスギフェスタ2015」を、存分に楽しんでいただければと思います。
--「コスギフェスタ」が、いろいろな取り組みが始まるひとつのきっかけになっていくといいですね。 安藤さん、奥村さん、ありがとうございました。
以上、「KOSUGI CURRY」店内での約90分のロング・インタビューでした。
「
武蔵小杉カレーフェスティバル」の情報はfacebookページでも随時更新されていますので、下記関連リンクをご参照ください。
■「コスギフェスタ2015」公式ポスター
※クリックで拡大します。
■10月24日(土)イベントスケジュール
※クリックで拡大します。
■10月25日(日)イベントスケジュール
※クリックで拡大します。
■10月24日(土)イベントマップ
※クリックで拡大します。
■10月25日(日)イベントマップ
※クリックで拡大します。
【関連リンク】
コスギフェスタ2015 特設サイト
武蔵小杉カレーフェスティバル facebookページ
(開催レポート)
2011/10/30エントリ 「コスギフェスタ2011」開催レポート
2012/10/27エントリ 「コスギフェスタ2012」開催レポート
2013/10/27エントリ 「コスギフェスタ2013」開催レポート
2014/10/25エントリ 「コスギフェスタ2014」開催レポート
(実行ワーキング・グループインタビュー)
2011/10/8エントリ 武蔵小杉の「ひと」(7):「コスギフェスタ2011実行ワーキング・グループ」座長・山中佳彦さん(前編)
2011/10/8エントリ 武蔵小杉の「ひと」(7):「コスギフェスタ2011実行ワーキング・グループ」座長・山中佳彦さん(後編)
2013/9/21エントリ 武蔵小杉の「ひと」(8):「コスギフェスタ2013実行ワーキング・グループ」石井正士さん、本平基さん
2014/10/28エントリ 武蔵小杉の「ひと」(9)「コスギフェスタ2014実行ワーキング・グループ」松尾寛さん、大坂亮志さん
(コスギフェスタ2015告知)
2015/9/1エントリ 「コスギフェスタ2015」前夜祭10月23日(金)、本祭24日(土)・25日(日)開催、首都圏初開催「いす-1GP」、「武蔵小杉カレーフェスティバル」登場
2015/9/8エントリ 10月24日(土)25日(日)首都圏初開催!「いす1グランプリ武蔵小杉大会コスギフェスタカップ」の参加登録受付開始
2015/9/23エントリ 10月23日(金)~25日(日)開催「コスギフェスタ2015」詳細プログラム発表、10月1日より「コスギおいしい街歩きブック」クーポン利用開始
2015/9/25エントリ 「コスギフェスタ2015」の恒例企画「トリックオアトリートスタンプラリー」の事前申込が10月3日(土)開始、今回は2コースに分かれ混雑緩和
2015/10/1エントリ 「コスギフェスタ2015」新企画「コスギおいしい街歩きブック」「武蔵小杉カレーフェスティバル」合冊ガイド配布開始、本日より「街歩き」クーポン期間スタート
2015/10/3エントリ 「コスギフェスタ2015」恒例企画「カードクエスト4」はじゃんけん大会!事前申込が本日10月3日(土)開始
2015/10/5エントリ 「コスギフェスタ2015」要事前申込企画まとめ:「スタンプラリー」は今週完売濃厚、「いす-1GP」参加費が当初告知半額以下の5,000円に
2015/10/7エントリ 「コスギフェスタ2015」を一緒につくろう!ボランティアスタッフを10月15日まで募集中