川崎市公共施設利用予約システム「ふれあいネット」
今回は、先日多摩川緑地の紹介(2009/12/20エントリ)で少し触れた
「ふれあいネット」をご紹介します。
■川崎市公共施設利用予約システム ふれあいネット
https://www.fureai-net.city.kawasaki.jp/index.html
ふれあいネットとは、川崎市が提供する市民館や各種スポーツ施設、
文化施設などの総合予約システムです。
~ふれあいネットの紹介より抜粋~
みなさんの市民施設のご利用をより便利にするために
川崎市では、市民生活の多様化に応えるため、市民の皆様が
「ふれあいネット」を通じて、ご家庭やお勤め先にいながら電話や
インターネットで、あるいはお買い物などのついでに身近な区役所
などの端末機で、自由に会議室やスポーツ施設などの利用申込みが
できるようになっています。
「ふれあいネット」は、市の公共施設をコンピュータのネットワーク
で結び、予約の他に抽選申込み、空き状況の確認、取り消しの届出
などを簡略化するサービスで、生涯学習情報の参照も行えます。
より利用しやすく、身近になった公共施設を活用して、ご家族や
グループでスポーツに汗を流したり、各種の文化活動を楽しんで
いただき、健康で豊な生活作りの一助としていただきたいと思います。
~抜粋おわり~
このシステムを利用すると川崎市全域の登録施設の検索ならびに
予約が可能となっており、中原区内のみならず遠くは川崎区、麻生区
や多摩地区の施設でも予約できるようになっています。
■予約できる施設の例
◆屋外スポーツ施設
各地区のグラウンド(各地区の公園事務所が管轄するもの)や
川崎マリエンのテニスコートなど
◆屋内スポーツ施設
とどろきアリーナや各地区のスポーツセンターなど
◆教文、市民館
教育文化会館、各地区の市民館、プラザなど
◆会館施設
国際交流センター、平和館、ミューザ川崎、川崎マリエンなど
先日紹介した多摩川緑地のグラウンドや中原市民館もここから
予約できるようになっています。
このサービスを利用するためには事前登録が必要になっています。
登録には区役者や各施設でもらえる申込書類に加えて利用料の
口座振替を行う金融機関の登録手続きが必要です。
登録が完了すると利用者カードが発行され、各家庭のパソコンから
インターネットを通じてサービスの利用ができるほか、各公共施設
に設置されている利用者端末を使うこともできます。
■ふれあいネット 利用者カード
■中原市民館に設置されている利用者端末
利用方法の詳細説明は割愛しますが、大まかな手順としては
例えば屋外スポーツ施設などを予約する場合には、1ヶ月前の月初に
利用したい日付の「抽選」に申し込みを行います。約1週間後に抽選
結果の発表が行われ、当選した場合は、同じくシステムから「確定」
申し込みを行う手順になっています。
屋内スポーツ、教文・市民館、会館施設については4ヶ月前からの
抽選申込みとなっています。
当然ながら人気の施設はかなりの倍率となるため、必ずしも利用
出来るとは限りません。なお抽選確定期間終了後に空きがあった
場合は、随時予約ができるようになっています。
なおこのシステムは前述のインターネットや利用者端末のほか、
電話(プッシュ式トーン信号)や携帯電話からの利用も可能となって
おり、アクセシビリティに配慮した作りになっています。
さらにPCからの利用画面においてはアクセシビリティ対応画面と、
パワーユーザ対応画面の2種類が用意されています。
■パソコンからインターネットを使ってみた場合のトップ画面
念のためアクセシなんとかって何?という方のために補足しておくと
アクセシビリティとは「使いやすさや利用しやすさ」を表すものです。
がしかし、自分の感覚ではこの横文字は一般的に広く認知された
単語ではありません。というよりはむしろ使いやすさを表す単語が
逆に分かりにくくしているような気がします。
これがトップ画面に二者択一ででてくるのですが、失礼な話ですが
文化施設などを利用されるご年配の方に、あなたはパワーユーザ
ですか?それともアクセシビリティ対応希望ユーザですか?などと
尋ねても意味が分からないと思うのですが、どうなんでしょうか?
それはさておき、このアクセシビリティ対応画面から利用すると
直感的に大きなアイコンを押していくだけで、検索や予約などの
各種操作が行えます。これは前述の利用者端末と同じ操作画面を
提供しているようですね。
確かに操作方法としては分かりやすいと思います。
一方パワーユーザ対応画面のほうですが、使い勝手に関しては正直
良いとまでは言えません。いまどきの直感でわかりやすいWEB
サービスに比べると、施設や空き日程の検索方法などもう少し工夫が
欲しいところではありますが、まあ慣れれば使える、といったレベル
でしょうか。
これは実際に使ってみて、ご自分に合うほうを使われるとよいでしょう。
苦言ついでにもう一言だけ言わせていただくと、システムの利用登録
に関しても、わざわざ金融機関に行って手続きを行う必要があるなど
最初の段階でちょっと高いハードルがあります。
今時のシステムですと利用者登録は家庭のPCから行い、支払いは
クレジットで可能、などとしてもらえるとより利用の促進も進むのでは
ないかと思います。
しかしながら行政によっては、現在でも昔ながらの方法で利用者が
わざわざ施設まで出かけて行って紙の台帳に書き込む、といった
手順を行っているところもあります。
(それはそれでアナログ的でわかりやすい面もありますが)
ふれあいネットは最初の登録だけ済ませてしまえば、あとは広範囲に
わたる施設を一元的に検索したり申込みしたりできるので便利な
サービスであることは間違いありません。
冒頭に紹介した「みなさんの市民施設のご利用をより便利にする
ために」という目的にはかなっているのではないかと思います。
みなさんも一度利用されてみてはいかがでしょうか?
■中原市民館で配布されているカタログ
【関連リンク】
中原市民館 公式ウェブサイト
2009/12/20エントリ 多摩川緑地