武蔵小杉駅南口地区西街区再開発ビルのパチンコ店と風営法
昨日のエントリの補足です。
武蔵小杉駅南口地区西街区再開発ビルに入居予定の中原図書館と
パチンコ店について、コメントでもいただきました風営法上の規制に
ついて関係各当局に確認をいたしました。
■関係各当局の見解(総合)
・風営法上で規定する「パチンコ店の敷地」とは、パチンコ店が
占有している敷地のみを指す。大規模施設全体の敷地からはカウ
ントしない。
・大規模施設の場合、同一施設内において30mの距離を確保して
共存することはありうる。
・確かに西街区では中原図書館とパチンコ店が同居する計画である。
教育委員会も認識している。
・中原図書館とパチンコ店は30mの距離を確保している。
・パチンコ店の前を通らなくても図書館に行けるルートは存在している。
・・・つまり、話をまとめると、「西街区の再開発ビル内で30mの距離を
確保しているため、問題ない」ということになるようです。
西街区の再開発ビルは、建築面積が5,448㎡であり、これを仮に正方形
としても一辺が73.8㎡あります。実際にはもっと縦長の建物で、南北は
100m以上ありそうですから、レイアウト次第で30mの距離を取ることは
可能なのでしょう。
しかし、そうは言っても同じ建物なわけで、率直な感想として、同居が
適法とするこのロジックは理解しつつも屁理屈めいたものを感じてしま
います。
図書館とパチンコ店への導線の分離は具体的にどのようなものなの
か、前を通らなくても良いルートがあるといっても一般的に利用する
メインエントランス部分にパチンコ店が入っていたりしないのか、具体的
な設計がわかりませんので、何とも言えない部分はありますが・・・。
もう設計は固まっているわけですからいかんともしがたい部分は
ありますが、折しも川崎市は中原図書館に関するパブリックコメントを
募集しています(詳細は2010/2/1エントリ参照)。
■川崎市パブリックコメント 新中原図書館の整備概要について
http://www.city.kawasaki.jp/pubcomment/info415/index.html
図書館の内部も大切ですが、移転するにあたっての周辺環境に
ついても早い段階で材料を開示し、意見を求めるのがあるべき姿では
ないか、と思いました。
■再開発ビルイメージパース(低層部が商業施設)
本日はもうひとつエントリします。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区 A地区
2009/3/13エントリ 「武蔵小杉に関するアンケート」集計結果レポート
2009/10/22エントリ 東急武蔵小杉駅に駅ビル建設、西街区再開発
ビルと一体開発へ
2009/10/26エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区第一種市街地
再開発事業が特定業務代行者を募集
2009/11/14エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区の「KOSUGI PLAZA」
2010/1/3エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区の整地工事と東急武蔵
小杉駅ビル
2010/1/16エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区第一種市街地再開発
事業が2010年3月着工へ
2010/1/22エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区再開発ビルの仕様
続報、竣工は2012年10月予定に
2010/2/1エントリ 新中原図書館の整備概要公表、パブリックコメント
募集
2010/2/18エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区にパチンコ店入居