小杉町3丁目中央地区再開発・味奈登庵のケイアイビルが当面存続
小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業の進捗に伴い、
再開発地区内の既存商店などの退去が本格化しています。その中で、
餃子の王将向かい側の「ケイアイビル」については、昨年味奈登庵が
オープンするなど取り壊しの気配が見えない状態でした。
その後再開発工事の手順を確認したところ、ケイアイビルについては
再開発ビル完成後に取り壊しが行われる予定であり、今後4~5年の
間は現在のまま営業を続けるということがわかりました。
■ケイアイビル(写真中央が味奈登庵)
このビルに味奈登庵がオープンしたのは2009年8月21日のことで
した。ここに至って新規オープンとはごく一時的な店舗になるのかな、
と思っていたのですが、5年程度は営業できる見込みがあったわけ
ですね。
以前、同様にケイアイビルに入居している黒川木徳証券にも移転
予定をヒアリングした際にも、直近で移転する予定は無いという話
でした。
また、このビルには小杉町3丁目中央地区の再開発組合の事務所も
入居しており、その事務所も再開発ビルの完成まで使用することが
できるというわけです。
■ケイアイビルの再開発組合事務所の看板
「はて、取り壊さずに再開発ビルを建設できるのかしら?」とも疑問
に思いましたが、ケイアイビルの用地は再開発ビルには干渉せず、
道路拡幅用地となっています。工事車両の通行等さえうまく捌けれ
ば、施工上問題がないようです。
再開発ビル完成→ケイアイビル取り壊し→最後に道路拡幅完成、
となるわけですね。
■第二成高ビルのいわた歯科クリニック
ケイアイビル以外のビルは取り壊しが行われることになりますが、
そのうちのひとつ、第二成高ビルに入居しているいわた歯科クリニッ
クは、再開発工事の間ケイアイビルに移転になります。
再開発ビルが完成すると今度はケイアイビルが取り壊されることに
なりますが、その後は再開発ビルのテナントとしてあらためて現在地
に近い場所に入居することが決まっているそうです。
ケイアイビルが、再開発で退去を余儀なくされるテナントの一時避難
所の役割も果たすわけですね。
いわた歯科クリニックの事例のように、再開発ビルの商業施設のうち
ある程度の割合のスペースは、地区内の既存テナントに割り当てら
れるのではないでしょうか。
・・・というわけで、ケイアイビルの味奈登庵などを愛用されていた方
には、とりあえず一安心、ということになります。今後周辺ビルの取り
壊しが進むと、ちょっと取り残されたような感じになるかもしれません
が・・・。
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