日本医科大学用地に川崎市立小学校を新設
2010年5月31日、川崎市教育委員会が、日本医科大学との間で、
同大学の敷地内における公立小学校新設で協力する基本合意を
締結したことを発表しました。
これは翌日の朝日新聞等において報じられています。
■アサヒ・コム 日医大敷地に公立小学校の構想
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=
15000001006010003
■カナロコ 急激な人口増続く小杉地区、日本医科大学の用地に
小学校を新設へ
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1005310028/
■6月1日付 朝日新聞の紙面
内容は記事の通りなのですが、日本医科大学のの「新丸子校舎」の
用地を買収または賃借することにより、公立小学校を新設する構想
が公表されたものです。
■武蔵小杉駅北部地区再開発マップ
マップで参照してみると、日本医科大学の新丸子校舎とは、同大学の
敷地の北西、医大グラウンドの西隣にあたります。
以前に公表された日本医大再開発のゾーニングでは、ここは「福祉と
暮らしのゾーン」とされていました。福祉関連の施設と集合住宅の配置
を示唆するようなかたちになっていましたが、以前より医大再開発に
おいて小学校の新設を求める声が川崎市議会でも出ており、それに
応えるものとなりました。
■日本医科大学新丸子校舎
この背景は皆さんご存知の通りかと思いますが、武蔵小杉周辺の
急激な人口増に伴って、周辺の上丸子小学校、下沼部小学校、
今井小学校などでキャパシティの逼迫が発生し、校舎の仮設や
増築などで対応する事態になっています(2008/12/19エントリ)。
■上丸子小学校の仮設校舎
再開発事業の実施初期において、川崎市は「キャパシティについては
既存のままで問題ない」との見解を川崎市議会において表明(2008/
12/19エントリ)しておりましたが、その想定が大きく外れるかたちに
なり、早急な手当てが必要となっていました。
小学校の新設というとちょっと腰が重いのではないかな、と思ってい
たのですが、川崎市の人口増加は向こう20年以上続くことが見込ま
れており、ここはやはりある程度の投資が避けられない、という判断に
至ったようです。
新設小学校の開校時期は未定となっていますが、ある程度抜本的
な対処がなされることになり、とりあえずは良かったと思います。
ちょっと気になるのは学区の問題で、小学校が新設される場所は現在
西丸子小学校の学区となっています。
しかしながらキャパシティが逼迫しているのは西丸子小学校よりも下沼
部・上丸子・今井の3校となっており、新設に伴ってある程度の学区再
編が行われるのではないでしょうか?
■川崎市教育委員会 中原区の小学校
http://www.city.kawasaki.jp/88/88kikaku/home/gakku/
g_naka.htm
この点は、数年後にお子さんが小学校に通う予定のご家庭には、どの
ようになるのか気がかりな点かと思います。
このあたりも、今後川崎市教育委員会で検討されていくものと思いま
すので、適時かつ迅速な情報開示を願いたいところです。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
2008/2/8エントリ 武蔵小杉駅北部地区・日本医大再開発のゾーニング
2008/12/19エントリ 武蔵小杉再開発地区の小学校がキャパオーバーに
2009/4/29エントリ 上丸子小・下沼部小の仮設校舎、間に合わず
2009/6/21エントリ 新日本石油「小杉社宅」廃止が2年延期、再開発は
2011年3月以降に
2010/5/25エントリ ホテル・ザ・エルシィ跡地が再度暫定駐車場に