武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2010年
06月11日

平成22年度川崎市議会第3回定例会:武蔵小杉再開発の進捗報告

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2010年5月31日より、川崎市議会第3回定例会が始まっています。
6月9日より代表質問が始まり、自民党の松原成文議員より武蔵小杉
再開発の進捗に関する質問
が行われました。
それに対するまちづくり局長による答弁内容について、今回は概要を
まとめてみたいと思います。

<まちづくり局長の答弁内容の要旨>

■横須賀線武蔵小杉駅開業後の人の流れと課題について
・2010年3月13日の横須賀線武蔵小杉駅の開業により、NEC玉川
事業場や東京機械製作所の従業員等が新駅を利用するようになり、
人の流れが変わった。JRによると、新駅開業前に比べ、武蔵小杉駅
の乗降客数は2割増加
したとのこと。
・課題としては、不便をおかけしている連絡通路があるが、これを
390mから290mに短縮、動く歩道やエレベーターを設置する。

■ホテル・ザ・エルシィ跡地について
・NEC小杉ビルや小杉ビルディングと連携し玄関口としてふさわしい
まちづくりを誘導してきたが、2010年3月にUR都市機構が土地の
一部を買収し、事業参画してきた。
共同化等の可能性検討も含め、都市計画変更の相談を受けている。

■小杉町3丁目東地区再開発について
2007年7月に準備組合を設立、2012年度には中原図書館が移転
するため、その後の着手を目標に事業計画策定中。

■北口地区再開発① 大西学園について
校庭を広く確保する配置計画を前提に、校舎の建替えを行う要望
あり。

■北口地区再開発② 新日本石油社宅について
社宅の閉鎖が予定されており、跡地利用を検討中。

■北口地区再開発③ 日本医科大学について
義務教育施設(小学校)の設置に関し協力することで基本合意を
締結。高度医療福祉拠点の形成を目標として医療、教育、都市型
住宅、商業が複合した土地利用の再編
を検討。

■東京機械製作所跡地再開発について
千葉県に2011年夏から新工場稼動を予定、そこまでは現在の玉川
製造所が稼動。大型商業施設と都市型住宅を前提として 都市計
画の調整中


<以上、答弁内容の要旨おわり>

大体このようなところで、大半はすでに本サイトで取り上げている
内容
なのですが、一部新しい情報や、あらためて確認できたポイント
があります。
上記の要旨では、それらのポイントの部分を赤文字にしてみました。

■平日ラッシュ時の横須賀線武蔵小杉駅ホーム
平日ラッシュ時の横須賀線武蔵小杉駅ホーム

まず横須賀線武蔵小杉駅についてですが、どの時点の数値かは
不明ながら、乗降客数が2割増加ということです。
JR武蔵小杉駅の2008年度の乗車人数(降車を含まない)が77,193
となっていますので、降車を含む乗降客数を約15万人弱とすると、
その2割、乗降客数ベースで約3万人弱増加ということになります。

数値の測定時点によりますが、まだ当初の想定までは達していな
い感じでしょうか。体感としては、朝ラッシュ時の横須賀線武蔵小杉
駅ホームは、徐々に人が増えてきているような気がいたします。

■ホテル・ザ・エルシィ跡地・NEC小杉ビル・小杉ビルディング
ホテル・ザ・エルシィ跡地・NEC小杉ビル・小杉ビルディング

続いてホテル・ザ・エルシィ跡地ですが、NEC小杉ビル、小杉ビル
ディングとの一体開発の目がまだ消えておらず、可能性について
検討がなされている
ことがわかりました。
この駅前の用地で一体開発となると、それなりの高層建築になりそう
ですね。また、小杉ビルディングが再開発に参加できれば、北口の
ペデストリアンデッキ
が現実味を帯びてきます。

エルシィの土地がUR都市機構に売却された件については、2010/
5/19エントリ
ですでに取り上げておりました。

■大西学園
大西学園

大西学園については、以前より校舎の更新の意向が伝えられてい
ましたが、今回、校庭を広く確保した配置計画を要望していることが
あきらかになりました。

上記写真のように、大西学園の校庭は校舎に囲まれた中庭のように
なっていまして、かなりスペースが限られています。これをより広く
した上で、校舎を建て替えたいということですね。

■日本医科大学付属武蔵小杉病院および医大キャンパス
日本医科大学付属武蔵小杉病院および医大キャンパス

日本医科大学の用地に小学校を新設することは、2010/6/2エントリ
でお伝えしたとおりですが、今回、再開発による土地利用に関して、
医療、教育、都市型住宅、商業が複合した土地利用を検討している
との答弁がありました。

■武蔵小杉駅北部地区再開発マップ
武蔵小杉駅北部地区再開発マップ

従来は上記のように、「暮らしとにぎわいのゾーン」といったように
ぼかした定義になっていたのですが、今回はもう少し明確に説明
されたものです。
従来の「暮らしとにぎわいのゾーン」が「商業」ということだと思いま
すけれども、どのような形になるのか気になるところですね。

■東京機械製作所玉川製造所
東京機械製作所玉川製造所

最後の東京機械製作所ですが、これは当初の東京機械製作所から
のプレスリリースの再確認ということすね。
現在都市計画の検討を進めている川崎市からも、あらためて大型
商業施設と都市型住宅(高層マンション)としての開発を前提に調整
していることが表明
されたものです。

この再開発事業については、2010/6/4エントリで取り上げたように、
本年度中に都市計画に着手することとなっています。

それにしても、武蔵小杉再開発はまだまだ続きますね。
今回は川崎市まちづくり局として、代表質問を受ける形で現時点での
各案件の状況報告
をしたかたちですが、これだけ大きく街全体が変わ
っていくことに対して、今後も適時市民に対しての報告をしていって
ほしいと思います。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区:横須賀線武蔵小杉駅
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉町3丁目地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
武蔵小杉ライフ:再開発情報:東京機械製作所地区(大規模工場跡地地区)
2008/7/1エントリ 小杉町3丁目東地区再開発始動
2008/11/19エントリ 小杉町3丁目東地区再開発のコンサルを日本設計
に委託

2009/6/21エントリ 新日本石油「小杉社宅」廃止が2年延期、再開発は
2011年3月以降に

2010/3/14エントリ 横須賀線武蔵小杉駅、初の平日ラッシュ
2010/5/19エントリ シンプレクスがエルシィ跡地をUR都市機構に
売却

2010/5/25エントリ ホテル・ザ・エルシィ跡地が再度暫定駐車場に
2010/6/2エントリ 日本医科大学用地に川崎市立小学校を新設
2010/6/4エントリ 東京機械製作所跡地再開発始動と、府中街道と
二ヶ領用水の一体整備案

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