新丸子東第2公園にゴミが散乱
パークシティ武蔵小杉隣接の新丸子東第2公園は、従来荒れ果てて
いたものが2009年10月7日に造園業者が入り、その後ベンチも交換
されるなど手入れが行われました。(関連リンク参照)
それにより時折ボール遊びをする親子の姿も見られるようになってい
ましたが、先日様子を見てみたところ、ゴミが散乱している状況になっ
ていました。
■新丸子東第2公園
現在の新丸子第2公園は、外周部にはまた雑草が生えてきている
ものの、中央部はきれいな状態です。人が利用するようになっている
こともあるでしょうし、また、できる範囲で除草をされている近隣の
方もいらっしゃるようです。
上記写真では一見してゴミがあまりわかりませんが、外周部をもう
少し近くで見てみると、愕然とします。
■ベンチのそばのゴミ
これはベンチのそばですが、コンビニやスーパーで売っているお弁
当の容器、ペットボトルが放置されています。ベンチで飲食をして、
そのまま捨てていってしまったもののようです。
■ベンチの足元のタバコ
ベンチの足元には、多量のタバコの吸殻が捨てられていました。これ
もやはりベンチに座って吸っていたものでしょう。
■茂みの中のゴミ
■雑草周辺のゴミ
ベンチから少し離れた雑草の茂みの中やその周辺も、飲み物を中心
に飲食物のゴミで一杯になっています。
■フェンス際の自転車
また、この新丸子東第2公園には、1台自転車が常駐しています。
フェンス際で施錠されているもので、これはゴミではないと思います
が、夏場に一気に伸びた雑草で覆われていました。
大体こんな状況なのですが、公園自体がゴミ捨て場のようになって
しまって、これではまた子どもたちが近寄らなくなってしまいそうです
ね。
通常の公園ですとこれほどゴミが捨てられることもありませんが、
この新丸子東第2公園はこれまでも取り上げたように間口が狭く、
街中の死角のようになっています。
利用者も少なめで人目にさらされないことから、ゴミを捨ててしまう
のではないかと思います。
■新丸子東第2公園の入口
「さてどうすれば」ということですが、新丸子東第2公園には、ゴミ箱が
ありません。これは「たまたまない」のではなく、川崎市環境緑政局の
基準により設置がされていないものです。
川崎市では、このような小規模な公園を「街区公園」と定義していま
す。「街区公園」とは、小規模ゆえに広域集客を想定しておらず、
誘致距離250mの範囲内で、1箇所当たり0.25ヘクタールを標準と
して配置されています。
基本的には近隣住民の方の利用を想定しているもので、ゴミ箱や
トイレは原則として設置されません。
ゴミ捨てやトイレは近隣の自宅ですませていただきたい、という考え
方に立っているわけです。
確かに、新丸子東第2公園にわざわざ遠方から来るということは考え
られず、遠方であれば別の公園が近隣にあるはずですね。ある程度
広域集客を前提とする一定規模以上の公園ですと、ゴミ箱やトイレが
利用できるようになっており、そこは機能的な住み分けをしている形
です。
上記は川崎市の担当部門に直接お伺いした話ですが、街区公園まで
ゴミ収集が必要となるとかなりの負担になりますし、ゴミは持ち帰る
もの、という前提も踏まえ妥当なところかな、と思います。
・・・となると、新丸子東第2公園においては、公園の間口など構造的な
問題は解決は困難と思われますし、雑草の手入れなどなるべく公園を
きれいにしておく、マナーポスターを掲示する、というくらいしか打つ手
がなさそうですね。
マナーポスターは気休め程度でしょうが、それなりに効果があるのは
除草でしょうか。外周部に雑草が茂りつつあるのと、そこをゴミ箱の
ようにしてゴミが捨てられているのは、やはり関連性があるように思い
ます。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 新丸子東第2公園
2007/10/31エントリ 武蔵小杉の公園管理:小杉御殿町2丁目公園
2009/3/9エントリ 公園井戸端会議プロジェクトに参加
2009/3/11エントリ 公園井戸端会議と、オリーブの木
2009/8/9エントリ 中原区の公園行政について、川崎市環境局との意見交換会
2009/9/18エントリ 犯罪のないまちづくり
2009/9/29エントリ 再開発地区・新丸子東第2公園の現状と公園管理
2009/10/10エントリ 川崎市が新丸子東第2公園に造園業者を投入
2010/2/12エントリ 新丸子東第2公園のその後・ベンチリニューアル