川崎市営バスのシートの模様
武蔵小杉駅からは多くの川崎市営バスが発着していますが、今回は
その車内の座席に注目してみました。
■川崎市営バス
武蔵小杉駅周辺では、川崎市営バスと東急バスが運行されており、
本数においては全般的に東急バスの方が多いように思います。しか
し、川崎市営バスは公営交通ということもあり、ノンステップバスの
早期導入や病院へのアクセス確保など、民営に比べて取り組みが
進んでいる面もあります。
PASMOへの対応についても、武蔵小杉周辺では東急バスよりも
市営バスの方が早かったですね(これは個人的に意外でした)。
さて、その川崎市営バス車内の座席ですが・・・。
■川崎市営バスの車内
川崎市営バスの座席は、青と赤の2色があり、赤はお年寄りや体の
不自由な方の優先席となっています。遠目には何か模様があるな、
というくらいにしか見えないのですが、今回注目したのはこの座席の
模様でした。
■座席の模様
座席をあらためて見てみると、何種類かの絵柄がちりばめられてい
ます。最初は何の絵柄かわかりづらかったのですが、よくよく見ると
川崎市内の名所を描いたものとなっていました。
■市民ミュージアムの絵柄
■市民ミュージアム
まずこの絵柄は、等々力緑地の市民ミュージアムですね。最初に
見た時は等々力陸上競技場かな? と思ってしまったのですが、
中央のガラス面と、2本のツノのように伸びた部分から市民ミュージ
アムであることがわかります。
■川崎マリエンの絵柄
■川崎マリエン 公式ウェブサイト
http://www.kawasakiport.or.jp/
続いてこちらは、一見して水門のようにも見えましたが、川崎マリ
エンです。
川崎マリエンは正式には川崎市港湾振興会館という名称でして、
川崎区の東扇島にあります。バーベキューのできる公園や展望室
が人気で、休日に車で遊びに行くスポットになっています。
■川崎市立日本民家園の絵柄
■川崎市立日本民家園公式ウェブサイト 信越の村
http://www.city.kawasaki.jp/88/88minka/home/x-msin.htm
そしてこちらの2点は、多摩区の生田緑地にある川崎市民家園の
民家です。2つ目がどの民家か定かにわからないのですが、1つ目
の絵柄は上記ウェブサイトにある「旧江向家住宅」が似ているように
思います。
余談ですが、この日本民家園には、2009/10/6エントリで取り上げた
「旧原家母屋」が移設されています。旧来の日本家屋を保存する
施設となっており、個人的に一度見てみたい施設です。
・・・ということで、川崎市営バスの座席には、川崎市内の文化施設
等の絵柄があしらわれていたわけですね。市営バスは市内全域を
走っていますので、南武から北部にかけての名所の絵柄が採用さ
れています。
(4種類のうち、なぜ日本民家園が2種類になるのか、少々バランス
の面からは疑問もありますが)
ただ、市域が細長い川崎市の特性かもしれませんが、これらの
絵柄が所見で全て分かる方というのは少ないような気がします。
例えば「東京タワー」のように誰でもわかる絵柄となると、市内では
ちょっと難しいですね。
川崎市営バスのサイトにも絵柄に関する情報が見つかりませんで、
少々地味な存在ではありますけれども、川崎市営バスをご利用の
際には注目してみてください。
【関連リンク】
2010/6/8エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(2):旧原家
母屋跡地
2010/8/23エントリ 横須賀線武蔵小杉駅発着の川崎市営バスが
利用低迷