NEC玉川事業場の7・8号館解体工事
先般コメントいただきましたように、NEC玉川事業場の南側敷地に
ある工場建屋(7号館・8号館)の解体が始まっています。
■NEC玉川事業場(ルネッサンスシティ竣工当時)
これはNEC玉川ルネッサンスシティが竣工した2005年当時の写真
です。
ルネッサンスシティの高層ビルの手前(南側)が、現在取り壊しが
行われている部分で、武蔵小杉再開発においては「小杉駅東部地区
D地区」として位置付けられています。
この時点では、NEC玉川ルネッサンスシティの南側には、屋根が
ノコギリのように段々になっている大きな平屋の建物が並んでいま
した。
これはイギリス式のノコギリ屋根と呼ばれ、玉川事業場が操業を
開始したばかりの1937年に建てられたものが残されています。
当時は真空管や交換機などの無線機の組み立てを行う工場だった
そうです。
写真に写っているノコギリ屋根の建屋のうち、南武線側の建屋は
2007年に先行して取り壊され、NEC玉川ソリューションセンターと
して生まれ変わっています。
■NEC玉川事業場(2007年11月)
これが2007年11月、NEC玉川ソリューションセンター建設のために
南武線側の建物が取り壊されている時点の写真です。ノコギリ建物の
屋根がなくなっているのがわかります。
■NEC玉川事業場(2011年5月)
■ゲート部分の重機
そしてこちらが2011年5月時点の写真で、今回解体が行われている
横須賀線側の建物をメインに写しています。
拡大で見てみると、黄色い重機が入って、瓦礫を搬出しているのが
確認できました。
■地上から見た建屋解体
そして現在、地上から建屋を見てみると、すでに建屋中心部から
本格的な解体が始められている状態になっていました。
解体のための防護壁や足場が組まれていまして、「7・8号館解体
工事」という掲示には、2011年7月25日まで足場を使用する旨が
記載されています。
おそらくそのくらいの時期までには、大方解体が完了するということ
なのでしょう。
さて、現段階においてNECから新拠点建設等のリリースは出て
おらず、行政手続上も公的な事業計画の届出はないようです。
ただ、企業としては大規模な遊休地を抱えても経営効率が悪く
なるだけですので、何らか活用はされることと思います。
■NEC玉川ソリューションセンター(左)とルネッサンスシティ(右)
この「小杉駅東部地区B~D地区」は、川崎市による小杉駅周辺
地区将来構想案では「先端産業高度化地区」という名称も使われ
ていました。
NECの玉川事業場の高度化を想定したものと思いますが、今後
この地にあってどのような発展をしていくのでしょうね。
隣接地でNEC玉川ソリューションセンターを建設したように、NEC
グループの拠点を集約、高度化していくという大きな方向性はある
ものと思いますが…。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区 D地区
2007/12/12エントリ NEC玉川ルネッサンスシティの夜
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