生田緑地ばら苑の春
多摩区の「生田緑地ばら苑」は、バラの開花にあわせて春と秋に
一般公開されています。今春は5月19日から6月5日まで開苑されて
いまして、先日行ってまいりました。
■生田緑地ばら苑 公式サイト
http://www.ikuta-rose.jp/
■生田緑地ばら苑
生田緑地ばら苑は、元々は小田急電鉄系の遊園地「向ヶ丘遊園」
の30周年記念事業として1958年に整備されたもので、当時は東洋
一のバラ苑とも言われました。
初年度には秩父宮妃殿下、翌年には高松宮妃殿下がご来苑され
ていることからも、当時の注目度が伺われます。
その後2002年には向ヶ丘遊園は閉園となりましたが、「ばら苑」を
存続させてほしいとの市民の声が多く寄せられました。そこで川崎
市が維持管理を継承することとなり、現在では「生田緑地ばら苑」
として存続しています。
バラの生育は川崎市と地域ボランティアの協働で行われていまし
て、入苑は無料です。苑内は募金箱が設置されていまして、これ
によりイングリッシュガーデンが整備されるなど、運営原資の一部
になっています。
■色とりどりのバラ
ばら苑にきて驚いたのは、品種の多さです。バラ愛好家の方に
とってみればごく当然なのでしょうが、普段お花屋さんなどで目に
するバラは限られていますし、実に多様な色彩に目を奪われます。
ばら苑の中には、実に530種、4,700株のバラが育てられているそう
です。
■ロイヤルコーナーの「プリンセスサヤコ」
バラ宛の一角には、皇室等にちなんだバラを集めた「ロイヤル
コーナー」があります。こちらはピンクの色合いがなんとも美しい
「プリンセスサヤコ」です。
1980年のフランス・ミッテラン大統領来日時に、大統領夫人から
紀宮清子内親王(当時)に贈られたものです。
他にも、「プリンセスミチコ」「プリンセスマサコ」「プリンセスキコ」
「プリンセスアイコ」などのほか、海外王室ゆかりのバラでは「ダイ
アナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」もありました。
ダイアナ妃のバラは、ダイアナ妃が亡くなられた後、売上金の一部
を寄付することを条件として、英国王室が名称使用を許可したもの
ですね。
新聞等でも報道されましたので、私も記憶に残っていました。
■さまざまな品種のバラ
バラというと、よく花束で使われるような大きな花をつけるものの
印象が強いですが、小さな花を密集してつける品種もたくさんあり
ました。
数々の品種をばら苑の隅々まで見て回ると、2時間くらいはかかり
そうです。
この生田緑地ばら苑は、武蔵小杉駅からは南武線で15分の宿河
原駅下車、徒歩15分の場所にあります。それほど遠方というわけ
ではありませんで、比較的気軽なお出かけスポットです。
春の開苑はすでに終了してしまいましたけれども、次回、秋の開苑
は10月中旬の予定となっています。その頃には近隣の「藤子・F・
不二夫ミュージアム」もオープンしていますし、秋晴れの日にでも
セットで訪れてみてはいかがでしょうか。
■生田緑地ばら苑 マップ
【関連リンク】
2011/1/21エントリ 中原区役所にドラえもん現る