市ノ坪のケーヒン川崎工場跡地にゴールドクレストがマンション建設、島忠跡地と連続開発へ
市ノ坪のケーヒン川崎工場の跡地に、ゴールドクレストのマンション
が建設されることがわかりました。
南側の島忠市ノ坪店跡地には同じくゴールドクレストのマンションが
建設中であり、最終的には隣接した兄弟マンションのようになります。
■ゴールドクレストのマンション開発概要
事業の名称:(仮称)クレストフォルム武蔵小杉Ⅲ
用途:共同住宅
高さ:19.97m
階数:7階
住宅戸数:91戸
敷地面積:3,455.47㎡
用途地域:工業地域
指定建蔽率:60%
指定容積率:200%
■ケーヒン川崎工場・島忠市ノ坪店跡地の開発マップ
■ケーヒン川崎工場(奥)と島忠市ノ坪店跡地(手前)
この府中街道沿いの用地の動きを時系列でまとめると、以下の
通りになります。
2008年9月 島忠市ノ坪店閉店(2008/9/7エントリ)
2009年1月 同跡地をゴールドクレストが買収(2009/5/21エントリ)
2009年4月 ケーヒンが川崎工場閉鎖を公表(2009/5/21エントリ)
2010年9月 ゴールドクレストの島忠跡地開発が公示(2010/9/7エントリ)
2010年9月 ケーヒン川崎工場が閉鎖
上記の通り、先行して動いていた島忠市ノ坪店跡地の開発が公示
される前、2009年4月の時点で北側のケーヒン川崎工場の閉鎖が
発表されました。
双方の土地を一体化すればまとまった用地になるため、ケーヒン
川崎工場の用地もゴールドクレストが取得して一体的に開発する
のではないか? という予測は、以前のエントリでも申し上げていた
ところです。
しかしながら島忠市ノ坪店跡地の開発(クレストフォルム武蔵小杉
サウスステージ)が先行して単独で発表され、それではケーヒン
川崎工場の用地はどうなるのか、注目していました。
結局のところは予想通りゴールドクレストが取得することになった
のですが、形の上では別個のマンション開発になります。
■今回の事業領域に含まれていないケーヒン川崎工場の用地
ただ、少し気になるのは、今回の事業領域はケーヒン川崎工場の
用地全てではなく、まだ一部北側の用地が残されている点です。
残された用地は、どのように活用されていくことになるのでしょうか。
上記はその北側用地の一部で、背後にはNEC玉川ルネッサンス
シティが見えます。
■解体が始まったケーヒン川崎工場
さて、1枚目の写真ではまだケーヒン川崎工場の建物が健在でしたが、
2011年6月より、建物の解体が始まっています。
外側からはあまり見えないのですが、仮囲いの中ではかなり建物が
重機で崩されているのが確認できました。
■ケーヒン川崎工場の入口
マンション開発の計画は明らかになりましたが、ケーヒン川崎工場の
入口にも看板が出ている通り、現時点ではまだ同用地はケーヒンの
所有であり、ゴールドクレストには売却されていません。
いずれ売却されるのか、あるいは一部売主にも名を連ねるのかは
わかりませんが、いずれにせよマンション開発の着工までにはもう
少し時間がかかりそうです。
武蔵小杉駅周辺では、再開発地区をはじめとして、工場が移転して
マンションなどに転換されるケースが非常に多くなっています。
この流れは、今後もまだまだ続いていきそうですね。
■島忠市ノ坪店跡地で工事中のマンション
【関連リンク】
2008/9/7エントリ 島忠市ノ坪店閉店
2009/5/21エントリ 島忠市ノ坪店跡地をゴールドクレストが買収
2010/9/7エントリ 島忠市ノ坪店跡地のゴールドクレストマンション
計画と、ケーヒン川崎工場閉鎖