中原電車区の鶴見線車両と、クモヤ145形
2007/9/28エントリにおいて、JR東日本の「中原電車区」をご紹介
したことがありました。当時は簡単に概要をお伝えしただけだった
のですが、今回は、中原電車区で見かけたちょっと珍しい車両に
フォーカスしてみたいと思います。
■中原電車区に並ぶ車両
中原電車区は、JR南武線につながる車両基地です。武蔵中原駅の
西側にあり、主に武蔵中原駅始発・終着の電車が発着しています。
本線から分岐した線路に、この日も南武線の車両がたくさん並んで
いました。
■鶴見線の車両
さて、その中に、ちょっとカラーリングの異なる車両がありました。
黄色は南武線と同じなのですが、その下にあざやかな水色の
ラインが入っています。
朝方、南武線の高架を2両編成の南武支線の車両が走っている
のを見かけることがあります。これはその南武支線かしら?と
思ったのですが、調べてみると、どうやら鶴見線の車両のよう
です。
鶴見線というと、横浜市鶴見区近辺の湾岸工業地帯を走っている
路線で、位置付けとしては南武支線に似ているように思います。
中原電車区に鶴見線の車両があるとは、知りませんでした。
■クモヤ145形
続いてこちらは、もう少し武蔵中原駅寄りにいつも停車している
車両です。普段の南武線の線路では見かけない車両ですね。
ドアの部分などを見ると、旅客用ではなさそうです。
■「なんぶ南でも情報」クモヤ145形の紹介
中原電車区の歩道に面した掲示板に、以前から「中原電車区発
なんぶ南でも情報」という広報紙が掲示されています。ちょうど
この時掲示されていたVol.4では、この「クモヤ145形」の紹介が
ありました。
これによると、「クモヤ145形」は1984年にデビューした車両で、
故障した電車を押したり引いたりする修理専用車両なのだそう
です。
リモコンで電車の外から運転することができ、JR東日本では
中原電車区にしかないたいへん珍しい電車ということです。
なるほど、普段は走っているところを見かけないのも当然ですね。
今回ご紹介した車両は、2012/3/22エントリで「早咲きの桜」を取り
上げた際に目に留まったものです。
普段はあまり通りかかることのない場所ですが、ちょっと注意して
見てみると、新しい発見があります。
【関連リンク】
2007/9/28エントリ 南武線の車庫・中原電車区
2009/2/8エントリ 中原電車区の早咲き八重桜
2012/3/22エントリ 二ヶ領用水の桜のつぼみと、中原電車区の
早咲きの桜