エクラスタワー武蔵小杉商業施設に東急百貨店「フードショー スライス」1号店が出店へ
2012年6月23日付の日本経済新聞において、東急武蔵小杉駅
隣接の商業施設(西街区・エクラスタワー商業施設)に、東急
百貨店の「フードショー スライス」1号店が出店することが報じ
られました。
■日本経済新聞の「フードショー スライス」の記事
記事の内容を要約すると、以下のようになります。
■「フードショー スライス」の記事の要約
○東急百貨店が惣菜や和洋菓子等を扱う小型の食品専門店を展開
○店内に厨房を設け、作りたての惣菜や弁当を提供
○手土産に適した菓子店なども導入
○1号店は東急武蔵小杉駅隣接の商業施設オープン
○店舗面積は約600㎡
○東急東横店の「東急フードショー」をもとに構成し、名称は
「フードショー スライス」とする
○客から見える店内厨房で調理するなどデパ地下の雰囲気を再現
つまり、東急百貨店の東横店地下の「東急フードショー」の
小型版が武蔵小杉に登場するというわけですね。東急武蔵小杉駅
隣接の商業施設とは、西街区のエクラスタワー商業施設を指して
いるものと思われます。
店舗面積は600㎡ですから、長方形にたとえれば20m×30mの
スケールになります。
■西街区商業施設および東急武蔵小杉駅ビルの店舗区画図
http://www.musashikosugi.sakura.ne.jp/
blogdata/nishigaiku_store.pdf
■西街区商業施設1階部分の図面(一部)
2012/6/22エントリで掲載した西街区商業施設・東急武蔵小杉
駅ビルの図面を見ると、600㎡でまとまった店舗区画は一部しか
ありません。
コメントでもいただいたように、4階の401-③が大きいですが、ここ
では861.83㎡とやや大きすぎます。
地下フロアがない以上、「フードショー スライス」のような店舗は
1階のマルエツに隣接入るのが自然ではないでしょうか。
上記は1階の図面を切り出したもので、104はマルエツが入る
ものと思います。
その左側の、小規模な区画がぐるりと並んでいるあたりが、
何となく可能性が高いような気がいたしますが、いかがでしょう。
※このあたり、あくまでも単なる推測ですので予めご了解ください。
■二子玉川ライズの東急フードショー
記事中にありましたが、この「フードショー スライス」は、来春から
建て替えで取り壊しとなる東急百貨店東横店の売上減を補い、
既存顧客をつなぎとめる狙いがあるのだそうです。
そういう意味では、東急東横線の中ほどにある武蔵小杉は、
1号店として戦略的にふさわしい場所かもしれません。
いずれにしても、「フードショー スライス」の構成は既存の
フードショーがもとになるとのことですので、なかなか期待でき
そうですね。
過去のエントリでも何回か言及してきましたが、東急がほかの
デベロッパーと根本的に異なるのは、一過性のマンション分譲で
収益事業が完結するのではなく、「沿線価値を長期的に向上
させられるかどうかが企業の将来にわたっての存続にかかわ
ってくる」ということです。
日経の記事で言及されているような「おいしいお総菜」「手土産に
適した菓子店」は、過去の本サイトのアンケートでも「こういう
お店が武蔵小杉にない、できてほしい」という回答が多くみられ
ました。
今回の「フードショー スライス」の出店は、多くの方に歓迎される
ものではないでしょうか。
■東急武蔵小杉駅ビルとエクラスタワー武蔵小杉
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