JR武蔵小杉駅連絡通路跨線橋のエレベーター・エスカレーターが供用開始、新駅開業3年を経て完成形に
JR武蔵小杉駅の連絡通路の跨線橋バリアフリー化工事が2013年7月28日(日)に完了し、新たにエレベーターとエスカレーターが設置されました。
■エレベーター・エスカレーター設置図
JR武蔵小杉駅では、南武線ホームから伸びた連絡通路を経由して横須賀線・湘南新宿ラインに乗り換えるようになっています。
ただし、連絡通路に直接つながっているのは南武線の立川方面ホームであり、川崎方面ホームから新駅を利用するには、一旦跨線橋を渡って立川方面ホームに移動しなければなりません。
その跨線橋にはエレベーターが設置されておらず、エスカレーターも立川方面ホーム側のみでしたので、バリアフリー構造にはなっていませんでした。
これを改良すべく、エレベーターおよびエスカレーターの設置工事が始まっていたことを、2013/1/3エントリでお伝えしていたところです。
■南武線川崎方面ホーム側の連絡通路
さて、まずは川崎方面ホームから跨線橋に向かうと、今まではなかった「エレベーター」の案内が天井に設置されているのが見えます。
■階段・エスカレーター・エレベーターの分岐
■新設されたエスカレーターとエレベーター(ホーム階)
ここは従来は階段しかなかったために、ラッシュ時には詰まり気味になることがありました。
現在はエスカレーターとエレベーターが新設され、バリアフリー化されるとともに、通行キャパシティも強化されています。
■立川方面ホーム側のエレベーター(跨線橋上)
■立川方面ホーム側のエレベーター(ホーム階)
立川方面ホーム側は新駅開業当初からエスカレーターがありましたので、エレベーターのみ新設となります。
こちら側は従来から設置するための用地はあったのですが、片側だけエレベーターを設置しても意味がありません。以前お伝えした通り、川崎方面ホーム側では隣接の既存ビルの解体が必要でしたので、その用地取得を待って、両側同時に着工・竣工した形です。
さて、このバリアフリー化工事の完了をもって、武蔵小杉新駅開業に伴う工事は一通り完了したことになります。
2010年3月の「仮開業」から、仮設連絡通路でしのぎつつの正規連絡通路の供用開始、そしてこのたびのバリアフリー化と、ここに至るまでに実に3年以上の年月を要しました。
一応「完成形」となったJR武蔵小杉駅ではありますが、乗降客数の増加に伴ってさまざまな課題が指摘されています。公共交通機関は安全が第一ですので、今後も必要な対策については検討されることを期待したいですね。
■北側から見た跨線橋
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅東部地区:横須賀線武蔵小杉駅
2008/10/1エントリ 横須賀線武蔵小杉駅の連絡通路着工と工事図面
2009/11/18エントリ 横須賀線武蔵小杉駅連絡通路と隣接ビル
2010/4/17エントリ 横須賀線武蔵小杉駅連絡通路のバリアフリー化計画
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2012/2/3エントリ 横須賀線武蔵小杉駅連絡通路跨線橋バリアフリー化に伴う「森山ビル」撤収開始
2012/4/9エントリ 横須賀線武蔵小杉駅連絡通路跨線橋バリアフリー化に伴う「森山ビル」解体工事
2013/1/3エントリ JR武蔵小杉駅連絡通路跨線橋のエレベーター・エスカレーター設置工事