武蔵小杉駅の「エスカレーター『みんなで手すりにつかまろう』キャンペーン」
全国の鉄道事業者など42社・2法人が、2014年7月22日から8月31日までエスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーンを実施していました。
JR東日本、東急電鉄もこれに参加しており、武蔵小杉駅においても駅構内のモニターでキャンペーン映像が流されるなどしていました。
■東急電鉄ニュースリリース エスカレーター「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーンを7月22日(火)から実施します。
http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=1205
上記は東急電鉄のリリースですが、他社・法人も基本的に同一のリリースを行っています。
昨今、鉄道駅において利用者の衝突・転倒事故が発生しており、武蔵小杉駅においては2014年1月8日にエスカレーターの逆走事故が発生しました。
この事故の直接的な原因とはされていませんが、メディア等においてはエスカレーター歩行による機械設備への過負荷の問題も指摘されていたところです。
■事故が発生した武蔵小杉駅のエスカレーター
また機械の不良がないとしても、エスカレーターは利用者側のアクシデントにより急停止する場合があります。
その際手すりにつかまらずに歩行している状態ですと、大きな事故につながる可能性が高まるでしょう。
このような現状を受けて、鉄道事業者や商業施設等が国土交通省の後援により「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーンを展開することとなったものです。
本エントリでは、JR武蔵小杉駅の改札口のモニターに表示されていた映像をご紹介してみたいと思います。
■「エスカレーター、なんで歩くとあぶないの?」
■「エスカレーターは、立ち止まってのるものなのよ」
くまさんのお母さんが、こぐまさんにエスカレーターの利用法を教えています。
■「歩くとつまずいたり」
■「ぶつかったり」
おや、後ろからぞうさんが・・・。
■「思いがけない事故になるの」
あっ、危ない!
■「だからみんなで手すりにつかまりましょうね」
みんなで手すりにつかまって利用すれば、より安心です。
■「エスカレーター みんなで手すりにつかまろう!キャンペーン」
■42社・2法人の一覧
最後にキャンペーンに参加する42社・2法人の一覧が表示されて、映像は終わりです。
全体で数十秒はありますので、改札口で立ち止まって通しで見る機会はなかなかないかもしれませんね。
■「手すりにおつかまりください。」
こちらは、JR武蔵小杉駅のエスカレーターのベルトです。
「手すりにおつかまりください。」というメッセージが目立つ黄色でプリントされています。
こちらはキャンペーン期間が終わった現在も、エスカレーターで継続されています。
映像、ポスター、手すりのメッセージなどどこまで効果があるかはわかりません。おそらく事業者としても、これで解決するとは考えていないのではないでしょうか。
ただ、時として人命にもかかわりますので、設計上想定している利用方法をさまざまな形で告知する必要があるということかと思います。
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