2016年1月10日(日)開催「丸子どんど焼き」の福餅焼き完全攻略ガイド
【Reporter:はつしも】
丸子山王日枝神社の「丸子どんど焼き」が、2016年1月10日(日)16時より多摩川河川敷において開催されます。
今回は、昨年2015/1/11エントリでレポートさせていただいた「丸子どんど焼き」の「福餅焼き攻略法」をあらためて事前にご紹介したいと思います。
■平成28年 丸子どんど焼き
■丸子橋から見た「丸子どんど焼き」
「どんど焼き」は、古くから小正月(1月15日)に行われてきた民俗行事です。
その年の門松などのお正月飾り、書き初めなどを地域の皆さんで持ち寄って高く積み上げ、燃やしていきます。
そのおき火でお餅を焼いて食べることで、1年を無病息災で暮らすことができ、書初めを焼いた炎が高く上がると、それにつれて字が上手くなるといわれています。
■丸子どんど焼きと、丸子橋
「丸子どんど焼き」は、丸子橋近くの多摩川河川敷で開催されます。
中原街道を通って多摩川の土手の上に出たところで、多摩川河口側にお正月飾りなどの山とひとだかりが見えますので、場所はすぐにわかると思います。
<ポイント① 持参物>
■福餅焼きに持参すべきアルミホイル、海苔、しょうゆ
まず大切なのは、持参していくアイテムです。
焼いてもらう正月飾りや書初めはもちろんですが、上記のアルミホイル、海苔、こぼれない容器に入れたしょうゆを持参することを推奨いたします。
海苔としょうゆは福餅の味付けですので、これはお好みで別のものにしてもかまいません。
またこのほか、マスクやカイロなどもあると良いでしょう。
着用する服には相当煙のにおいがつきますので、においがついてもかまわない服を着ていくことをお勧めします。
■持参アイテムの整理
・焼いてもらう正月飾り、書初め
・アルミホイル
・海苔
・こぼれない容器に入れたしょうゆ
・マスク
・カイロ(必要であれば)
・においがついてもかまわない服
<ポイント② 福餅焼きの道具をもらい、準備する>
■福餅焼きの道具
会場に着いたら、福餅焼きの道具をもらいましょう。例年、一組200円です。
これは釣竿のようなもので、先端に福餅が取り付けられています。
ただ、もらった状態のままでは福餅がむき出しになっています。
■アルミホイルで、福餅をくるむ
ここで登場するのが、持参したアルミホイルです。
福餅をアルミホイルで包むことでにより、直火で焦げたり、炭で汚したりせずに福餅を焼くことができるようになります。
これで準備完了です。
<ポイント③ ポジショニング>
続いて重要なのが、ポジショニングです。
どんど焼きはおき火による熱風と煙が吹き付け、風下はたいへん厳しい環境になります。
会場の風向きを見極め、風上にポジションをとりましょう。
■ポジショニングのコツ・図解
■風向きを見極める
上記は昨年開催時のもので、煙が多摩川方面に流れていることがわかると思います。
この場合は堤防側にポジショニングするのが正解でした。
<ポイント④ 熱風を避けて福餅を焼く>
■福餅焼きスタート
どんど焼きがよく焼けて仕上がってくると、炊き上げの山を崩して炎の裾野をつくり、福餅焼きのスタートです。
うまく風上に陣取ったとしても、福餅を火にあてるために近づくと顔がたいへん熱くなります。
とにかくこの熱風が厳しいですので、下記の図のようなスタイルをお勧めします。
■丸子どんど焼きの福餅焼きのコツ・図解
どんど焼きに近づくとたいへん熱いのですが、足元にはあまり熱気がこないため、しゃがんで福餅を焼くとかなり楽になります。
加えて、ここで重要になるのがさきほどのアルミホイルです。
あらかじめ福餅をアルミホイルで包んでおけば、福餅を遠心力を使って火元奥まで投げ、より熱い火の上に載せて焼くことができます。
このときしゃがんでいる方が遠くまで届きますし、それが熱風を回避することにもなります。
また主に熱いのは外部に露出している顔ですので、持参してきたマスクをするのも良いでしょう。
<ポイント⑤ 味付けをして、福餅をいただく>
最後の仕上げは、味付けです。
前述の通り、福餅は購入した時点では何も味付けがありませんし、現地に味付けサービスは例年ありません。
用意してきた海苔と醤油を使って、味付けして食べると美味しくいただけます。
味付けは何でも良いのですが、野外で手に持って食べることを考えると、海苔と醤油の磯部巻きが一番食べやすいのではないでしょうか。
以上、5つのポイントをお伝えいたしました。
なお、「丸子どんど焼き」の会場では、さまざまな飲食販売の出店が出ています。
さつまスティック・広島焼きなどの販売
■そば・うどんの販売
■温かいうどん
昨年確認できたのは、そば・うどん・広島焼き・さつまスティック・ベーコン・ウインナー・マシュマロ・チョコバナナの販売でした。
これに加えて、甘酒が無料でふるまわれています。
「丸子どんど焼き」は16時スタートですが、すぐに福餅が焼けるわけではありません。
これら出店で夕食を済ませてしまっても良いでしょう。
■「丸子どんど焼き」の賑わい
こうした「どんど焼き」がみられる地域は、現在ではたいへん少なくなり、東横線沿線では「丸子どんど焼き」が唯一存続しているということです。
「丸子どんど焼き」も一旦途絶えましたが30年以上前に復活し、現在は丸子山王日枝神社の年中行事として定着しています。
寒い中、福餅を焼くのは結構大変ですけれども、なかなかできない経験で楽しさもあります。
お正月休みがあけて初の週末、ご家族で正月飾りや書初めを持ち寄って一年の無病息災を「どんど焼き」に願ってみてはいかがでしょうか。
【関連リンク】
・丸子山王日枝神社 公式ウェブサイト
・武蔵小杉ライフ:生活情報:神社・仏閣 丸子山王日枝神社
・2008/12/30エントリ 新年御開帳・川崎七福神巡り
・2009/12/31エントリ 武蔵小杉の2009年大晦日
・2010/1/23エントリ 丸子山王日枝神社の「神猿」
・2010/1/11エントリ まるこどんど焼き
・2010/4/24エントリ 丸子山王日枝神社と住吉神社の「力石」
・2011/1/3エントリ 丸子山王日枝神社と川崎大師の初詣
・2011/1/9エントリ 武蔵小杉から見る東京スカイツリー
・2011/1/10エントリ 丸子どんど焼き・2011
・2011/12/31エントリ 丸子山王日枝神社の年始行事
・2012/12/31エントリ 丸子山王日枝神社の2013年始行事と、大楽院の「川崎七福神」
・2015/1/11エントリ 「丸子どんど焼き」2015開催レポート:福餅焼き攻略法を、ここに。
・2015/8/15エントリ 丸子山王日枝神社「山王祭」の最終日、「大神輿渡御」レポート
丸子山王日枝神社の「丸子どんど焼き」が、2016年1月10日(日)16時より多摩川河川敷において開催されます。
今回は、昨年2015/1/11エントリでレポートさせていただいた「丸子どんど焼き」の「福餅焼き攻略法」をあらためて事前にご紹介したいと思います。
■平成28年 丸子どんど焼き
■丸子橋から見た「丸子どんど焼き」
「どんど焼き」は、古くから小正月(1月15日)に行われてきた民俗行事です。
その年の門松などのお正月飾り、書き初めなどを地域の皆さんで持ち寄って高く積み上げ、燃やしていきます。
そのおき火でお餅を焼いて食べることで、1年を無病息災で暮らすことができ、書初めを焼いた炎が高く上がると、それにつれて字が上手くなるといわれています。
■丸子どんど焼きと、丸子橋
「丸子どんど焼き」は、丸子橋近くの多摩川河川敷で開催されます。
中原街道を通って多摩川の土手の上に出たところで、多摩川河口側にお正月飾りなどの山とひとだかりが見えますので、場所はすぐにわかると思います。
<ポイント① 持参物>
■福餅焼きに持参すべきアルミホイル、海苔、しょうゆ
まず大切なのは、持参していくアイテムです。
焼いてもらう正月飾りや書初めはもちろんですが、上記のアルミホイル、海苔、こぼれない容器に入れたしょうゆを持参することを推奨いたします。
海苔としょうゆは福餅の味付けですので、これはお好みで別のものにしてもかまいません。
またこのほか、マスクやカイロなどもあると良いでしょう。
着用する服には相当煙のにおいがつきますので、においがついてもかまわない服を着ていくことをお勧めします。
■持参アイテムの整理
・焼いてもらう正月飾り、書初め
・アルミホイル
・海苔
・こぼれない容器に入れたしょうゆ
・マスク
・カイロ(必要であれば)
・においがついてもかまわない服
<ポイント② 福餅焼きの道具をもらい、準備する>
■福餅焼きの道具
会場に着いたら、福餅焼きの道具をもらいましょう。例年、一組200円です。
これは釣竿のようなもので、先端に福餅が取り付けられています。
ただ、もらった状態のままでは福餅がむき出しになっています。
■アルミホイルで、福餅をくるむ
ここで登場するのが、持参したアルミホイルです。
福餅をアルミホイルで包むことでにより、直火で焦げたり、炭で汚したりせずに福餅を焼くことができるようになります。
これで準備完了です。
<ポイント③ ポジショニング>
続いて重要なのが、ポジショニングです。
どんど焼きはおき火による熱風と煙が吹き付け、風下はたいへん厳しい環境になります。
会場の風向きを見極め、風上にポジションをとりましょう。
■ポジショニングのコツ・図解
■風向きを見極める
上記は昨年開催時のもので、煙が多摩川方面に流れていることがわかると思います。
この場合は堤防側にポジショニングするのが正解でした。
<ポイント④ 熱風を避けて福餅を焼く>
■福餅焼きスタート
どんど焼きがよく焼けて仕上がってくると、炊き上げの山を崩して炎の裾野をつくり、福餅焼きのスタートです。
うまく風上に陣取ったとしても、福餅を火にあてるために近づくと顔がたいへん熱くなります。
とにかくこの熱風が厳しいですので、下記の図のようなスタイルをお勧めします。
■丸子どんど焼きの福餅焼きのコツ・図解
どんど焼きに近づくとたいへん熱いのですが、足元にはあまり熱気がこないため、しゃがんで福餅を焼くとかなり楽になります。
加えて、ここで重要になるのがさきほどのアルミホイルです。
あらかじめ福餅をアルミホイルで包んでおけば、福餅を遠心力を使って火元奥まで投げ、より熱い火の上に載せて焼くことができます。
このときしゃがんでいる方が遠くまで届きますし、それが熱風を回避することにもなります。
また主に熱いのは外部に露出している顔ですので、持参してきたマスクをするのも良いでしょう。
<ポイント⑤ 味付けをして、福餅をいただく>
最後の仕上げは、味付けです。
前述の通り、福餅は購入した時点では何も味付けがありませんし、現地に味付けサービスは例年ありません。
用意してきた海苔と醤油を使って、味付けして食べると美味しくいただけます。
味付けは何でも良いのですが、野外で手に持って食べることを考えると、海苔と醤油の磯部巻きが一番食べやすいのではないでしょうか。
以上、5つのポイントをお伝えいたしました。
なお、「丸子どんど焼き」の会場では、さまざまな飲食販売の出店が出ています。
さつまスティック・広島焼きなどの販売
■そば・うどんの販売
■温かいうどん
昨年確認できたのは、そば・うどん・広島焼き・さつまスティック・ベーコン・ウインナー・マシュマロ・チョコバナナの販売でした。
これに加えて、甘酒が無料でふるまわれています。
「丸子どんど焼き」は16時スタートですが、すぐに福餅が焼けるわけではありません。
これら出店で夕食を済ませてしまっても良いでしょう。
■「丸子どんど焼き」の賑わい
こうした「どんど焼き」がみられる地域は、現在ではたいへん少なくなり、東横線沿線では「丸子どんど焼き」が唯一存続しているということです。
「丸子どんど焼き」も一旦途絶えましたが30年以上前に復活し、現在は丸子山王日枝神社の年中行事として定着しています。
寒い中、福餅を焼くのは結構大変ですけれども、なかなかできない経験で楽しさもあります。
お正月休みがあけて初の週末、ご家族で正月飾りや書初めを持ち寄って一年の無病息災を「どんど焼き」に願ってみてはいかがでしょうか。
【関連リンク】
・丸子山王日枝神社 公式ウェブサイト
・武蔵小杉ライフ:生活情報:神社・仏閣 丸子山王日枝神社
・2008/12/30エントリ 新年御開帳・川崎七福神巡り
・2009/12/31エントリ 武蔵小杉の2009年大晦日
・2010/1/23エントリ 丸子山王日枝神社の「神猿」
・2010/1/11エントリ まるこどんど焼き
・2010/4/24エントリ 丸子山王日枝神社と住吉神社の「力石」
・2011/1/3エントリ 丸子山王日枝神社と川崎大師の初詣
・2011/1/9エントリ 武蔵小杉から見る東京スカイツリー
・2011/1/10エントリ 丸子どんど焼き・2011
・2011/12/31エントリ 丸子山王日枝神社の年始行事
・2012/12/31エントリ 丸子山王日枝神社の2013年始行事と、大楽院の「川崎七福神」
・2015/1/11エントリ 「丸子どんど焼き」2015開催レポート:福餅焼き攻略法を、ここに。
・2015/8/15エントリ 丸子山王日枝神社「山王祭」の最終日、「大神輿渡御」レポート