東急電鉄が駅構内映像をスマホ配信する「駅視-vision」の実証実験を武蔵小杉駅でスタート
【Reporter:はつしも】
東京急行電鉄は、駅構内の様子をスマートフォンに配信する「駅視-vision(エキシビジョン)」の実証実験を、同社の「東急線アプリ」上において2016年3月1日よりスタートしています。
本実証実験は東急線6駅が実験場所として指定されていまして、このたび武蔵小杉駅での提供がスタートしました。
■東急電鉄ニュースリリース 駅構内カメラ画像配信“駅視-vision(エキシビジョン)”の実証実験を開始します
http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=2392
■「駅視-vision(エキシビジョン)」の実証実験内容
■「駅視-vision(エキシビジョン)」による駅構内画像(武蔵小杉駅)
本実証実験では、前掲の6駅の改札口・コンコース付近の構内カメラシステムの画像を取得し、プライバシー加工を施したうえで「東急線アプリ」に「直近の駅構内の様子」として配信を行います。
このサービスは「駅視-vision(エキシビジョン)」と名付けられ、画像のプライバシー加工処理には東芝、NEC、日立製作所の技術が使用されています。
上記の画面は、武蔵小杉駅正面改札の画像です。
画面にモザイクがかかって、人が判別できないようになっています。
静止画ですが、アイコンによっても混雑状況がわかるようになっています。
■二子玉川駅の画面
■溝の口駅の画面
武蔵小杉駅はモザイク加工でしたが、プライバシー処理の方法は駅によって異なります。
二子玉川駅や溝の口駅などでは、カメラ映像の中から人を自動的に判別して、単純化したシンボル画像に変換するという技術が使われています。
これは類似した技術が「googleストリートビュー」にも使われていまして、表札の名前や通行人の顔に自動でぼかしが入るようになっています。
本実証実験は鮮明な映像を得ることが目的ではありませんので、人をシンボル化するなど匿名化をさらに進めた形になっています。
溝の口駅では、「動いている人」と「止まっている人」がシンボルの色で区別されるようになっています。
これによって、完全に人が詰まって動かなくなっている場合は、全員が「止まっている人」の色になって静止画でも動きが判別できるわけです。
このように駅ごとに違う方法を用いることで、技術の比較検証を行なっているのでしょう。
■武蔵小杉駅の2箇所の映像表示
武蔵小杉駅で映像が表示されているのは、南武線乗り換え側の改札口内側と、南口改札の外側です。
モザイクがかかっていますので、少しわかりにくいでしょうか。
■南武線乗り換え改札口のカメラ
まずこちらが、南武線乗り換え改札口のカメラです。
■南口改札外側のカメラ
続いてこちらが、南口改札外側のカメラです。
ららテラス武蔵小杉の入口近く、宝くじ売り場の前あたりに設置されています。
「駅視ーvision(エキシビジョン)」の映像と近いアングルで撮影しましたので、画面と見比べると該当するカメラであることがわかると思います。
■ダイヤが乱れた際の東急武蔵小杉駅
今回「駅視-vision(エキシビジョン)」の実証実験が行われる6駅は、武蔵小杉駅をはじめ利用者のたいへん多い駅です。
天候不良や人身事故、機械設備の故障等、さまざまな要因によってダイヤが乱れた際には、駅構内に人が密集して非常に移動困難かつ危険な状態となります。
ダイヤが乱れていることは知っていたものの、駅に来てみるとどうにもならない状態…となることを防ぐため、本実証実験では駅構内がどれだけ混雑しているか、また人が流れているか否か、わかるようになっています。
東急電鉄は利用者からの意見も聞きながら、データ加工の処理方法や配信ツールについて改良を図ると共に、イッツ・コミュニケーションズなどグループ企業の媒体での配信についても検討するものとしています。
東急線をご利用の方は、ダイヤが乱れた際に実際に使ってみたり、ユーザーとして意見を出してみてはいかがでしょうか。
■東急電鉄ニュースリリース さらに快適に、便利に!3月1日(火)「東急線アプリ」をもっと便利にリニューアルします!
http://www.tokyu.co.jp/information/list/?id=821
また東急電鉄は、本実証実験開始とあわせて「東急線アプリ」のリニューアルを行っています。
各ホームのエスカレーター・エレベーター位置がわかる「ホーム図」の追加など、機能追加の詳細は東急電鉄のニュースリリースをご参照ください。
■東急武蔵小杉駅の「タッチパネル式デジタル時刻表」
なお、東急武蔵小杉駅では、2015年11月20日には国内初の「先着列車案内」を提供する「タッチパネル式デジタル時刻表」サービスが提供開始されていました。
■東京急行電鉄 ニュースリリース 「先着列車案内」機能を搭載したタッチパネル式デジタル時刻表導入
http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=2348
東急武蔵小杉駅は利用者が多いこともあって、実験的サービスが先行して提供されることが多いですね。
【関連リンク】
・東京急行電鉄 ウェブサイト
・2013/11/16エントリ 台風26号により多摩川を渡る鉄道が朝ラッシュ時運休、武蔵小杉駅が大混雑に
・2015/11/20エントリ 東急電鉄が武蔵小杉駅に「タッチパネル式デジタル時刻表」を本日導入、国内初の先着列車案内を提供
東京急行電鉄は、駅構内の様子をスマートフォンに配信する「駅視-vision(エキシビジョン)」の実証実験を、同社の「東急線アプリ」上において2016年3月1日よりスタートしています。
本実証実験は東急線6駅が実験場所として指定されていまして、このたび武蔵小杉駅での提供がスタートしました。
■東急電鉄ニュースリリース 駅構内カメラ画像配信“駅視-vision(エキシビジョン)”の実証実験を開始します
http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=2392
■「駅視-vision(エキシビジョン)」の実証実験内容
内容 | 対象駅の改札・コンコース付近など駅構内カメラ画像にプライバシー保護の加工を施した上で、「東急線アプリ」に配信する実証実験です。運行支障が発生した際の混雑状況などをタイムリーに確認することができます。あわせて、お客さまからご意見をいただき、データ加工方法や配信ツールなど将来的な活用方法を検討します。 |
実証実験期間 | 2016年3月1日 「東急線アプリ」リニューアル時から配信開始。 |
対象駅 | (3月1日より開始) ・田園都市線 溝の口駅(正面改札、南改札) ・あざみ野駅(改札) (順次開始) ・田園都市線 三軒茶屋駅(コンコース) 二子玉川駅(コンコース) ・東横線 武蔵小杉駅(正面改札、南改札) ・日吉駅(中央改札) |
お問い合わせ・ご意見 | ・本実証実験についてのお問い合わせ・ご意見については東急お客さまセンターにて承ります。 東急お客さまセンター:TEL:03-3477-0109 http://www.tokyu.co.jp/customer/(Web お問合せフォームよりお問い合わせください) 月~金 8:00~19:00 土日祝 9:30~17:30(年末年始などを除く) お客さまからのさまざまなご意見を踏まえて、今後の発信方法について検討します。 |
■「駅視-vision(エキシビジョン)」による駅構内画像(武蔵小杉駅)
本実証実験では、前掲の6駅の改札口・コンコース付近の構内カメラシステムの画像を取得し、プライバシー加工を施したうえで「東急線アプリ」に「直近の駅構内の様子」として配信を行います。
このサービスは「駅視-vision(エキシビジョン)」と名付けられ、画像のプライバシー加工処理には東芝、NEC、日立製作所の技術が使用されています。
上記の画面は、武蔵小杉駅正面改札の画像です。
画面にモザイクがかかって、人が判別できないようになっています。
静止画ですが、アイコンによっても混雑状況がわかるようになっています。
■二子玉川駅の画面
■溝の口駅の画面
武蔵小杉駅はモザイク加工でしたが、プライバシー処理の方法は駅によって異なります。
二子玉川駅や溝の口駅などでは、カメラ映像の中から人を自動的に判別して、単純化したシンボル画像に変換するという技術が使われています。
これは類似した技術が「googleストリートビュー」にも使われていまして、表札の名前や通行人の顔に自動でぼかしが入るようになっています。
本実証実験は鮮明な映像を得ることが目的ではありませんので、人をシンボル化するなど匿名化をさらに進めた形になっています。
溝の口駅では、「動いている人」と「止まっている人」がシンボルの色で区別されるようになっています。
これによって、完全に人が詰まって動かなくなっている場合は、全員が「止まっている人」の色になって静止画でも動きが判別できるわけです。
このように駅ごとに違う方法を用いることで、技術の比較検証を行なっているのでしょう。
■武蔵小杉駅の2箇所の映像表示
武蔵小杉駅で映像が表示されているのは、南武線乗り換え側の改札口内側と、南口改札の外側です。
モザイクがかかっていますので、少しわかりにくいでしょうか。
■南武線乗り換え改札口のカメラ
まずこちらが、南武線乗り換え改札口のカメラです。
■南口改札外側のカメラ
続いてこちらが、南口改札外側のカメラです。
ららテラス武蔵小杉の入口近く、宝くじ売り場の前あたりに設置されています。
「駅視ーvision(エキシビジョン)」の映像と近いアングルで撮影しましたので、画面と見比べると該当するカメラであることがわかると思います。
■ダイヤが乱れた際の東急武蔵小杉駅
今回「駅視-vision(エキシビジョン)」の実証実験が行われる6駅は、武蔵小杉駅をはじめ利用者のたいへん多い駅です。
天候不良や人身事故、機械設備の故障等、さまざまな要因によってダイヤが乱れた際には、駅構内に人が密集して非常に移動困難かつ危険な状態となります。
ダイヤが乱れていることは知っていたものの、駅に来てみるとどうにもならない状態…となることを防ぐため、本実証実験では駅構内がどれだけ混雑しているか、また人が流れているか否か、わかるようになっています。
東急電鉄は利用者からの意見も聞きながら、データ加工の処理方法や配信ツールについて改良を図ると共に、イッツ・コミュニケーションズなどグループ企業の媒体での配信についても検討するものとしています。
東急線をご利用の方は、ダイヤが乱れた際に実際に使ってみたり、ユーザーとして意見を出してみてはいかがでしょうか。
■東急電鉄ニュースリリース さらに快適に、便利に!3月1日(火)「東急線アプリ」をもっと便利にリニューアルします!
http://www.tokyu.co.jp/information/list/?id=821
また東急電鉄は、本実証実験開始とあわせて「東急線アプリ」のリニューアルを行っています。
各ホームのエスカレーター・エレベーター位置がわかる「ホーム図」の追加など、機能追加の詳細は東急電鉄のニュースリリースをご参照ください。
■東急武蔵小杉駅の「タッチパネル式デジタル時刻表」
なお、東急武蔵小杉駅では、2015年11月20日には国内初の「先着列車案内」を提供する「タッチパネル式デジタル時刻表」サービスが提供開始されていました。
■東京急行電鉄 ニュースリリース 「先着列車案内」機能を搭載したタッチパネル式デジタル時刻表導入
http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=2348
東急武蔵小杉駅は利用者が多いこともあって、実験的サービスが先行して提供されることが多いですね。
【関連リンク】
・東京急行電鉄 ウェブサイト
・2013/11/16エントリ 台風26号により多摩川を渡る鉄道が朝ラッシュ時運休、武蔵小杉駅が大混雑に
・2015/11/20エントリ 東急電鉄が武蔵小杉駅に「タッチパネル式デジタル時刻表」を本日導入、国内初の先着列車案内を提供