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2016年
05月07日

武蔵小杉の桜2種、「御衣黄桜」と「陽光桜」の開花を振り返る

【Reporter:はつしも】

ソメイヨシノの咲く頃、武蔵小杉周辺では珍しい「御衣黄(ギョイコウ)桜」と「陽光桜」の情報提供をコメントでいただきました。

今回はこの2種の開花の様子を、振り返ってご紹介したいと思います。

■中丸子まるっこ公園の「御衣黄桜」
中丸子まるっこ公園の「御衣黄桜」

■開花初期の「御衣黄桜」の花弁
開花初期の「御衣黄桜の花弁」 

「御衣黄桜」の開花初期

「御衣黄」(御衣黄桜)は、中丸子まるっこ公園の南端にあります。

ご覧の通り薄い緑色の花弁が特徴的で、葉の色に紛れてしまうために開花していることが一見してわかりませんでした。

かつて貴族がまとっていた「萌黄色」の衣に色が似ているため、「御衣黄」の名前がつけられたといわれています。

■開花後期の「御衣黄桜」
開花後期の「御衣黄桜」 

■赤みが増した開花後期の花弁
赤みが増した開花後期の花弁 

そして「御衣黄桜」のさらなる特徴は、花弁の色が徐々に変わっていくということです。
開花初期には薄い緑色だったものが、後期になると赤みが加わっていきます。

新しい葉も育ってきまして、美しいコントラストになりました。

■散った花弁
散った花弁

散ることになると、花弁はすっかりピンク色になりました。

「御衣黄桜」は、このように時期によって変化していく姿を楽しむことができます。

■法政通り商店街「今市橋」に植えられた「御衣黄桜」の若木
法政通り商店街・今市橋に植えられた「御衣黄桜」の若木

この「御衣黄」は、日本ではソメイヨシノなどに比べると珍しい品種です。

他の場所にもないかしら…と思って探してみると、法政通り商店街の「今市橋」のそばに若木が植えられていました。

■「緑色の桜」
「緑の桜 御衣黄」

若木のそばには、「緑の桜 御衣黄」と書かれた札がつけられていました。
やはり緑色の花弁が最大の特徴ですね。

「御衣黄桜」の開花はソメイヨシノよりもやや遅く、4月中旬~下旬ごろとなっています。
また来年、今市橋の若木が育った姿も楽しみにしたいと思います。



■「THE KOSUGI TOWER」の「陽光桜」
「THE KOSUGI TOWER」の「陽光桜」 

「THE KOSUGI TOWER」の「陽光桜」
 
そしてもう一種情報提供いただいたのは、「陽光桜」です。
「THE KOSUGI TOWER」の公開空地南側にあります。

「陽光桜」は「紅吉野」とも呼ばれ、花弁の紅色がかなり強いのが特徴です。
花弁が白い「天城吉野」と、名前の通り紅い「寒緋桜」の交配によってつくられた品種で、この色あいは寒緋桜の特性を残したものでしょう。

こちらの開花はソメイヨシノよりも少し早目で、THE KOSUGI TOWER・中丸子まるっこ公園の一帯では「陽光桜」「ソメイヨシノ」「御衣黄」を順番に楽しむことができます。


本エントリでは記事内容上、「御衣黄」が散る時期まで待つ必要がありましたのでいずれも開花時期が過ぎています。
来春、お散歩の折にでもソメイヨシノ以外の品種にも注目してみてはいかがでしょうか。

■渋川のソメイヨシノとつるそけい
ソメイヨシノと雲南黄梅

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