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2016年
08月07日

東急電鉄の保線拠点「新丸子保線区」を、エクラスタワー武蔵小杉と上丸子天神町歩道橋から見る

【Reporter:はつしも】

東急東横線・目黒線で武蔵小杉から多摩川を渡る手前に、線路が枝分かれをして作業車両が停まっている場所があります。
今回はこの「東京急行電鉄 新丸子保線区」 をご紹介してみたいと思います。

■新丸子保線区のマップ
新丸子保線区のマップ

■エクラスタワー武蔵小杉から見た新丸子保線区
エクラスタワーから見た新丸子保線区

エクラスタワー武蔵小杉から見た新丸子保線区

東京急行電鉄の「新丸子保線区」は、多摩川を渡る 直前の多摩沿線道路に面した場所にあります。
ここでは東横線・目黒線の線路が上丸子天神町側に枝分かれしていまして、車庫のようなスペースが確保されています。

こちらの写真は、エクラスタワー武蔵小杉の最上階から撮影したものです。

■新丸子保線区
新丸子保線区

エクラスタワーから新丸子保線区がよく見えるということは、新丸子保線区からもエクラスタワーが見えるということです。

多摩沿線道路の歩道橋「上丸子天神町歩道橋」から、このように新丸子保線区越しにエクラスタワー武蔵小杉が見えました。

さきほどの俯瞰写真は、この最上階の左側のガラス面から見たものです。

■新丸子保線区のバラスト運搬車両
新丸子保線区のバラスト運搬車両

東急線の線路には毎日たいへん多くの電車が往復をしており、少しずつ線路の変形や摩耗なども生じるため、継続的なメンテナンスが必 要です。
そのメンテナンス作業が「保線」で、保線のための 業務を行う機関が「保線区」です。

保線業務は当然ながら毎日の終電後に行われるため、保線のための特殊車両やバラストなどの資材を昼間留置しておく施設が必 要となります。
「新丸子保線区」では、それらの車両や資材の姿を確認することができました。

■バラスト作業車「バラストスイーパー」
バラスト作業車「バラストスイーパー」

こちらは、線路のバラスト(砕石)を整備する作業 者「バラストスイーパー」です。

線路に敷かれたバラストは電車の荷重を分散・振動 を吸収し、枕木のズレを防ぐ効果があるほか、雑草の生育も防止するという 保線上の重要な役割を担っています。

終電後にこれらの特殊車両が新丸子保線区を出発 して、東横線・目黒線の保線業務を行っているのでしょう。

■バラストを運ぶコンベアー設備(推定)
バラストを運ぶコンベアー設備(推定)

新丸子保線区には、このような黄色いパイプが地下からバラスト運搬車両まで伸びて いました。
これは見たところ、バラストを運搬車まで持ち上げ るコンベアー設備ではないでしょうか。

■フロンターレ日記 JTBアウェイツアー
http://www.frontale.co.jp/diary/2013/1128.html

「新丸子保線区」は、思わぬところで活用されているケースがあります。
川崎フロンターレと東急電鉄の協力による「浦和 レッズ戦アウェイツアー貸切列車」が運行された際、車内からよく見える「新丸子保 線区」にふろん太君やのるるんが登場して、メッセージの横断幕が掲出され たこともありました。

こちらは上記の川崎フロンターレ日記で写真がアップ(一番最初の写真選択、右から2番目の写真)されていますので、ご参照ください。


■高架下の「新丸子電力区」
高架下の「新丸子電力区」

■高架下の「東急軌道工業」
高架下の「東急軌道工業」

なお、新丸子保線区周辺の東急線高架下には、ほかにも東急グループの施設がありました。
「東急軌道工業」は軌道工事を行う子会社 であり、新丸子保線区とともに保線業務を行っています。


鉄道事業は安全第一ですから、保線業務はたいへん 重要な役割ですね。
東横線・目黒線を東京方面にご利用の方は「新丸子保線区」を日常的にご覧になって いるかと思いますが、あらためてその役割についてご紹介してみました。

■新丸子保線区とエクラスタワー武蔵小杉
新丸子保線区から見えるエクラスタワー武蔵小杉

【関連リンク】
東急電鉄採用サイト 鉄道エキスパート職の人と仕事 保線の仕事
東急軌道工業 ウェ ブサイト
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