三菱ふそうが中原区西加瀬の「川崎工場第二敷地」約10万平米を大和ハウス工業に売却、2019年3月以降に大規模開発を実施へ
【Reporter:はつしも】
三菱ふそうトラック・バス株式会社が、生産体制の効率化を目的として「川崎工場第二敷地」(中原区西加瀬)を大和ハウス工業に売却することを2月22日付で発表しました。
売買契約は2017年1月31日付で締結され、引き渡しは約2年後の2019年3月となります。
それまでの間、両社は当該用地に関するリース契約を締結することになります。
当該用地は敷地面積約10万平米を擁しており、引き渡し後、大和ハウス工業による大規模開発が想定されます。
■三菱ふそうトラック・バス等の事業場マップ
三菱ふそうトラック・バスは、中原区大倉町に「川崎工場第一敷地」を、中原区西加瀬に「第二敷地」を保有しています。
「第一敷地」においては毎年「ダイムラー・グループファミリーデー」を開催しており、2016/11/27エントリでご紹介させていただきました。
今回大和ハウス工業に売却されることになったのは、元住吉駅寄りの「第二敷地」です。
三菱ふそうトラック・バスは、現在生産体制と行内物流効率の向上に取り組んでいます。
今回の工場売却はその一環で、今後「第二敷地」にある開発部門を「第一敷地」に移転させるほか、「第一敷地」内にオフィスビルを建設し、2019年春頃をめどに本社機能を集約する計画です。
■今後本社機能や開発部門が集約される「川崎工場第一敷地」
■現在三菱ふそうトラック・バスの本社がある「新川崎三井ビルディング」
現在、三菱ふそうトラック・バスの本社は、新川崎駅前の「新川崎三井ビルディング」にあります。
この本社機能を「第一敷地」に移転させるというわけです。
■「川崎製作所第二敷地」の施設
一方、「川崎工場第二敷地」については、前述の通り開発部門を「第一敷地」に移転させるほか、コンポーネント生産ラインについても移転・再配置が行われます。
三菱ふそうトラック・バスはこれらの施設再編により川崎工場の生産体制を効率化し、ダイムラーグループの商用車部門の主要工場としての機能を強化していくこととしています。
その中でも重点施策として、小型電気トラック「eCanter」生産開始のための投資を実施するとともに、日本を含めた先進国市場向け車両の重要な生産拠点として川崎工場は引き続き稼働していく予定です。
このような再編を計画しているため、大和ハウス工業への引き渡しまでには2年を要することになります。
2019年3月の引き渡し以降、同社による大規模な開発事業が行われることと思います。
■第一敷地から見た武蔵小杉(ダイムラー・グループファミリーデーにて)
現在のところ、「第二敷地」跡地にて予定される開発事業の内容はわかりません。
ただ、「第二敷地」は約10万平米という相当大規模な面積です。
旧東京機械製作所玉川製造所第一工場(現グランツリー武蔵小杉)、第二工場(現シティタワー武蔵小杉)の敷地面積合計が約33,000㎡であり、その3倍以上の規模です。
住宅系は軸になりそうですが、これだけの規模となりますと、複合的な土地活用もあるかもしれませんね。
■大和ハウス工業 土地活用
http://www.daiwahouse.co.jp/tochikatsu/index.html
大和ハウス工業は、幅広い土地活用ソリューションを提供しています。
「第二敷地」の周辺は幹線道路までのアクセスに課題もありますが、約10万平米の大規模用地をどのように活用するものか、注目が集まります。
さて、川崎製作所から少し離れた府中街道では、また別途三菱自動車グループが保有していた土地利用の転換が行われています。
府中街道の市ノ坪跨線橋の南側では、三菱自動車のグラウンドや、三菱ふそう会館が先行して取り壊され、住宅展示場の建設工事がすでに着工しています。
■住宅展示場が建設される三菱自動車グラウンド・三菱ふそう会館等跡地
■住宅展示場の建築計画のお知らせ
■2017年GWオープン
こちらの住宅展示場は、2017年のゴールデンウィークにオープンする予定です。
中原区にはメーカー系の大規模事業所が多数ありますが、移転や再編などによって、その跡地が住宅・商業等さまざまな用途に転換されてきていますね。
【関連リンク】
・三菱ふそうトラック・バス ニュースリリース 生産体制の効率化を図るべく川崎工場第二敷地を売却
・大和ハウス工業 ウェブサイト
・2016/11/27エントリ 武蔵小杉視点で巡る、三菱ふそう川崎工場の「2016ダイムラー・グループ ファミリーデー」開催レポート
三菱ふそうトラック・バス株式会社が、生産体制の効率化を目的として「川崎工場第二敷地」(中原区西加瀬)を大和ハウス工業に売却することを2月22日付で発表しました。
売買契約は2017年1月31日付で締結され、引き渡しは約2年後の2019年3月となります。
それまでの間、両社は当該用地に関するリース契約を締結することになります。
当該用地は敷地面積約10万平米を擁しており、引き渡し後、大和ハウス工業による大規模開発が想定されます。
■三菱ふそうトラック・バス等の事業場マップ
三菱ふそうトラック・バスは、中原区大倉町に「川崎工場第一敷地」を、中原区西加瀬に「第二敷地」を保有しています。
「第一敷地」においては毎年「ダイムラー・グループファミリーデー」を開催しており、2016/11/27エントリでご紹介させていただきました。
今回大和ハウス工業に売却されることになったのは、元住吉駅寄りの「第二敷地」です。
三菱ふそうトラック・バスは、現在生産体制と行内物流効率の向上に取り組んでいます。
今回の工場売却はその一環で、今後「第二敷地」にある開発部門を「第一敷地」に移転させるほか、「第一敷地」内にオフィスビルを建設し、2019年春頃をめどに本社機能を集約する計画です。
■今後本社機能や開発部門が集約される「川崎工場第一敷地」
■現在三菱ふそうトラック・バスの本社がある「新川崎三井ビルディング」
現在、三菱ふそうトラック・バスの本社は、新川崎駅前の「新川崎三井ビルディング」にあります。
この本社機能を「第一敷地」に移転させるというわけです。
■「川崎製作所第二敷地」の施設
一方、「川崎工場第二敷地」については、前述の通り開発部門を「第一敷地」に移転させるほか、コンポーネント生産ラインについても移転・再配置が行われます。
三菱ふそうトラック・バスはこれらの施設再編により川崎工場の生産体制を効率化し、ダイムラーグループの商用車部門の主要工場としての機能を強化していくこととしています。
その中でも重点施策として、小型電気トラック「eCanter」生産開始のための投資を実施するとともに、日本を含めた先進国市場向け車両の重要な生産拠点として川崎工場は引き続き稼働していく予定です。
このような再編を計画しているため、大和ハウス工業への引き渡しまでには2年を要することになります。
2019年3月の引き渡し以降、同社による大規模な開発事業が行われることと思います。
■第一敷地から見た武蔵小杉(ダイムラー・グループファミリーデーにて)
現在のところ、「第二敷地」跡地にて予定される開発事業の内容はわかりません。
ただ、「第二敷地」は約10万平米という相当大規模な面積です。
旧東京機械製作所玉川製造所第一工場(現グランツリー武蔵小杉)、第二工場(現シティタワー武蔵小杉)の敷地面積合計が約33,000㎡であり、その3倍以上の規模です。
住宅系は軸になりそうですが、これだけの規模となりますと、複合的な土地活用もあるかもしれませんね。
■大和ハウス工業 土地活用
http://www.daiwahouse.co.jp/tochikatsu/index.html
大和ハウス工業は、幅広い土地活用ソリューションを提供しています。
「第二敷地」の周辺は幹線道路までのアクセスに課題もありますが、約10万平米の大規模用地をどのように活用するものか、注目が集まります。
さて、川崎製作所から少し離れた府中街道では、また別途三菱自動車グループが保有していた土地利用の転換が行われています。
府中街道の市ノ坪跨線橋の南側では、三菱自動車のグラウンドや、三菱ふそう会館が先行して取り壊され、住宅展示場の建設工事がすでに着工しています。
■住宅展示場が建設される三菱自動車グラウンド・三菱ふそう会館等跡地
■住宅展示場の建築計画のお知らせ
■2017年GWオープン
こちらの住宅展示場は、2017年のゴールデンウィークにオープンする予定です。
中原区にはメーカー系の大規模事業所が多数ありますが、移転や再編などによって、その跡地が住宅・商業等さまざまな用途に転換されてきていますね。
【関連リンク】
・三菱ふそうトラック・バス ニュースリリース 生産体制の効率化を図るべく川崎工場第二敷地を売却
・大和ハウス工業 ウェブサイト
・2016/11/27エントリ 武蔵小杉視点で巡る、三菱ふそう川崎工場の「2016ダイムラー・グループ ファミリーデー」開催レポート