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2017年
04月04日

「川崎市市民ミュージアム」が指定管理者制度によりリニューアルオープン、4月16日(日)まで「スプリングイベント」を開催中

【Reporter:はつしも】

川崎市市民ミュージアムが、2017年4月1日よりリニューアルオープンしました。

行政組織の業務を民間に委託する「指定管理者制度」が導入され、「アクティオ・東急コミュニティー共同事業体」がミュージアムの運営業務を行っています。

同ミュージアムではオープニングの「スプリングイベント」として、4月1日(土)~9日(日)、15日(土)、16日(日)にかけて「段ボール迷路」「キッズクラフト」を開催しているほか、16日(日)までアートギャラリーにおいて「飛び出す絵本展」などを展開していますので、ご紹介します。

■川崎市市民ミュージアム
川崎市市民ミュージアム

川崎市市民ミュージアムは、「都市と人間」というテーマを掲げて1988年11月に開館した、博物館と美術館が融合した複合文化施設です。
開館以来漫画作品等サブカルチャーの収集や展示にも力を入れ、2005年には「手塚治虫文化賞特別賞」が授与されるなど特徴ある活動を行ってきました。

指定管理者制度への移行は、多くの場合サービスの向上を前面に出しつつ、行政コストの削減を目的としています。
武蔵小杉駅周辺では中原図書館の窓口業務などでも同制度が導入されていますが、市民ミュージアムにおいてどのような変化があらわれるか、アート・カルチャーの世界からも一部注目を集めていました。

■「スプリングイベント」の入口
「スプリングイベント」の入口

■「スプリングイベント」ののぼり
「イベント開催中!」ののぼり

「スプリングイベント」は、市民ミュージアム1階の「逍遥展示空間」を中心に開催されています。
その入口には、バルーンでつくったアーチやのぼりが取り付けられていました。

のぼりなどは従来の市民ミュージアムのイメージとは異なり、評価は分かれるかもしれませんが、「何かイベントをやっている」ことをとにかく視覚的にわかるようにする、ということかと思います。

■宮殿型巨大ダンボール迷路 ~キャッスル オブ ラビリンス~
段ボール迷路

段ボール迷路

逍遥展示空間で最初に目に入ってきたのは、宮殿型巨大ダンボール迷路 ~キャッスル オブ ラビリンス~です。
これは小学校3年生まで遊ぶことができます。

■キッズクラフト
キッズクラフト

■キッズクラフト①「砂絵」
砂絵

■キッズクラフト②「木絵ホルダー」
木絵ホルダー

■キッズクラフト③「もこもこアート」
もこもこアート

段ボール迷路のそばでは、キッズクラフトが開催されていました。

台紙にカラフルな砂をつけて絵をつくる「砂絵」、木片でオリジナルのキーホルダーを作る「木絵ホルダー」、もこもこ粘土をつけてオリジナルの手鏡を作る「もこもこアート」の3種です。

「砂絵」「木絵ホルダー」は200円、「もこもこアート」は350円が必要です。
指定管理者制度により、一定レベルの原価の回収をしていく方針ではないでしょうか。

■「Pepper君」のガイド
Pepper君

逍遥展示空間には、ソフトバンクのロボット「Pepper君」も登場していました。
「スプリングイベント」の案内をしてくれたり、ゲームで遊んだりもできました。

この「Pepper君」の登場も、以前の市民ミュージアムとは、テイストの違いを感じますね。

■「飛び出す絵本展」
飛び出す絵本展

そして、無料で閲覧できるアートギャラリーに展開されていたのが、「飛び出す絵本展」です。

■クオリティの高い、飛び出す絵本
クオリティの高い、飛び出す絵本

クオリティの高い、飛び出す絵本

クオリティの高い、飛び出す絵本

クオリティの高い、飛び出す絵本

展示されていた飛び出す絵本はいずれもたいへんクオリティが高く、大人が開いても楽しめるものでした。
自作でも簡単なものなら作れますけれども、ここまでのものはどうやって最初に設計しているのか、不思議ですね。

このほか「スプリングイベント」では、なつかしの日活ポスターの展示や、映像ホールでの日活作品の上映も行っています。
上映スケジュール等詳細は、川崎市市民ミュージアムのウェブサイトをご参照ください。

■ミュージアムショップ
ミュージアムショップ

1階では、かつて一時閉鎖状態となったミュージアムショップも、健在です。
ここには、開催中の企画展に関連する商品などが販売されていました。

■正面入り口ホールの展示
正面入り口ホールの展示

さて、リニューアルオープンした川崎市市民ミュージアムを少し回ってみて、指定管理者制度による大幅な転換等はまだ無いように見受けられました。
映像ホールでは、昨年上映されていた「アンジェイ・ワイダ」特集など、引き続き継承されている企画もあります。

今回感じ取れた変化としては、チラシなども含めた全体のデザインテイストが「ベタでもわかりやすく」というコンセプトになっていたということでした。

一方、かねてから学芸員として市民ミュージアムの文化を担っていた方からすると、今回の指定管理者制度への移行について、さまざまご意見もあるようです。
しかしながら4月1日にリニューアルオープンしたばかりで、確定的な評価をすることは難しいでしょう。

武蔵小杉周辺の貴重な文化発信拠点ですので、これからの運営を見守ってまいりたいと思います。

■川崎市市民ミュージアムの「スプリングイベント」ウェブページ
https://www.kawasaki-museum.jp/event/8039/

■川崎市市民ミュージアム「スプリングイベント」のスケジュール
飛び出す絵本展 約60点の飛び出す絵本を展示し、そのほとんどを手に取って読んでいただくことができます。ページをめくるときのドキドキ感、めくった後の高揚感、閉じるときの慎重な気持ちなど、手に取った瞬間から広がるファンタジーの世界をご堪能ください。

●期間:4月1日(土)〜16日(日)
●会場:アートギャラリー3
●入場:無料
日活映画ポスター展 映画黄金期であった昭和30・40年代の日活映画のポスターを約80点展示します。昭和の良き時代のアイドルやスターなど同世代には懐かしく、若い世代には新鮮に感じることができる企画展です。

●期間:4月1日(土)〜6月25日(日)
●会場:アートギャラリー2
●入場料:無料
●協力:日活株式会社
かわさき日活劇場 なつかしの青春スターが川崎市市民ミュージアムのスクリーンでよみがえります。老若男女、幅広い世代の方にお楽しみいただける映画上映会です。

●期間:4月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)、15日(土)、16日(日)
●会場:映像ホール
●入場料金(1プログラムにつき):一般/65歳以上/大学・高校生:500円/小中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者:無料
※各種割引料金をご利用の方は、生徒手帳・学生証・障害者手帳など、証明できる書類等を必ずご提示ください。
※各回入れ替え制、15分前に開場します
※チケットはご入場の際に販売します。前売り券はありません。
●協力:日活株式会社
●上映日:上映内容は【
こちら
宮殿型巨大ダンボール迷路 ~キャッスル オブ ラビリンス~ 大人も子供も楽しめる『スプリングイベント』を開催します!童話の世界のキャラクターたちがお城で待っているよ!全てのキャラクターに会ってゴールしてね!迷うとハズレのキャラクターに出会っちゃうかも・・・。

●期間:4月1日(土)~9日(日)、15日(土)、16日(日)
●時間:10:30~12:00 / 13:30〜15:00
●会場:逍遥展示空間
●対象:概ね小学校3年生まで
●参加費:無料
キッズクラフト(工作体験) 小さな子どもから大人まで楽しめるかわいい工作講座です。オリジナル作品をみんなでつくろう。

●期間:4月1日(土)~9日(日)、15日(土)、16日(日)
●時間:10:30~12:00 / 13:30〜15:00
●会場:逍遥展示空間
※事前報告は不要です。

①砂絵
台紙にカラフルな砂をつけて絵をつくります。
材料費:200円

②木絵ホルダー
木片に好きなキャラクターをのせてオリジナルのキーホルダーを作ります。
材料費:200円

③もこもこアート
手鏡にカラフルなもこもこ粘土を貼り付けてオリジナルのハンドミラーを作ります。
材料費:350円

【関連リンク】
市民ミュージアム ウェブサイト
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