武蔵小杉新設小の校名は「川崎市立小杉小学校」、学区は「小杉町2・3丁目」が最終案に決定、2019年4月開校時の新5・6年生とその兄弟には転校免除の特例適用へ
【Reporter:はつしも】
日本医科大学新丸子キャンパス跡地に建設が進められている小杉駅周辺新設小学校について、学校名と通学区域の最終案が決定しました。
学校名は「川崎市立小杉小学校」、通学区域は「小杉町2丁目・小杉町3丁目」となり、今後公的な決定プロセスは残されているものの、事実上これで確定する形となりました。
■「川崎市立小杉小学校」
まず、学校名についてです。
こちらは昨年公募が行われまして、「小杉小学校」が4名と少数ながら最も多い応募数を得る結果となりました。
この案を川崎市教育委員会の検討会議および事務局で比較検討した結果、「小杉小学校」が最終案として決定されました。
■学校名の提案理由
(1)設置場所の地名を基に、周辺の歴史的背景等を考慮する。
(2)設置場所の町丁名が小杉町2丁目であること。
(3)小杉地域に設置する新しい小学校の名称として、「武蔵小杉」という駅名など漢字表記が地域をはじめ広く発信されていること。
最後まで残った別案では、ひらがなで表記した「こすぎ小学校」も残されていましたが、上記の提案理由の通り、「武蔵小杉駅」など漢字表記が広く発信されていることもあり、漢字表記の「小杉小学校」が選定されました。
小学校の所在地も「小杉町2丁目」ですし、これは順当なところでしょう。
続いて通学区域についてです。
■「川崎市立小杉小学校」の通学区域(小杉町2丁目・3丁目)
通学区域についてはこれまでさまざまな議論があり、合計8案が提示されてきました。詳細につきましては、関連リンクをご参照ください。
そのうち、小杉町2丁目・小杉町3丁目を対象とした「D案」が、最終案として決定するかたちになりました。
周辺地域の保護者からは、通学する学校が変わることへの根強い抵抗感もありまして、新設小学校の規模を踏まえつつ、影響範囲を絞り込む案になっています。
■通学区域の提案理由
(1)新設小学校の学校規模を十分に踏まえた区域とする。
(2)地域のまとまりを重視するため、丁目単位とした区域とする。
(3)西丸子小学校及び今井小学校の学校規模の適正化を図る。
最後まで残った別案では、さらに小杉町3丁目の対象範囲をタワーマンションだけに絞った「G案周囲案」も提案されていました。
ただ上記の提案理由にもある通り、同じ町内の中で特定のタワーマンションだけ学区を区切るよりも、「小杉町3丁目」は一括で新設校の学区とすることでまとまった形です。
■新設小学校の開校時特例措置
なお、かねてから対象地域の保護者から要望のあった通り、対象地域の児童の一部については、引き続き現在の小学校に就学できる特例措置が設けられることとなりました。
対象は上記の通りで、新設校が開校となる2019年4月1日時点の新5年生・6年生とその兄弟姉妹です。
卒業間近の児童を転校させたくない、という要望に応えたものです。
また兄弟姉妹も対象に含まれますから、結果として開校時点における「新5・6年生の弟妹の新1年生」が、最後まで残る特例措置の児童となるわけですね。
(※このように解釈いたしましたが、詳細は川崎市教育委員会にご確認ください)
それ以降については、特例の適用は認められないとしています。
やはりどこかで区切らないといけないのですが、保護者や児童の皆さんとしてはさまざま思うところがあるかもしれません。
今回「最終案」が決定した学校名と通学区域については、9月4日に公聴会が行われました。
秋頃の内に公式な決定手続きが行われまして、今後は通学路の検討などが進められていく予定です。
■「川崎市立小杉小学校」建設が進む日本医科大学新丸子キャンパス跡地
日本医科大学新丸子キャンパス跡地では、現在「川崎市立小杉小学校」の建設工事が進められています。
2019年4月の開校に向けて、今後工事が本格化してくるものと思います。
■(ご参考)公募で寄せられた小学校の名称案
【関連リンク】
・川崎市教育委員会 小杉駅周辺地区における小学校の新設について
・武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
・2011/10/29エントリ 川崎市と日本医科大学の、小学校新設に向けた協定内容
・2012/2/24エントリ 日本医大再開発:武蔵小杉病院・新丸子校舎を移転、跡地開発および3,000㎡の公園を整備へ
・2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
・2013/1/25エントリ 日本医科大学武蔵小杉病院の移転跡地に都市型住宅・福祉・商業の高層ビル2棟を誘導へ
・2014/2/15エントリ 日本医科大学武蔵小杉病院跡地に三菱地所レジデンスが180mツインタワー・商業施設を建設へ
・2014/9/7エントリ 川崎市が「日本医科大学武蔵小杉再開発計画」に関するアンケート結果を発表
・2015/3/30エントリ 日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発の環境アセスメントが開始、三菱地所レジデンスによる180m・50階建てツインタワー計画が具体化
・2015/7/22エントリ 川崎市が日本医科大学武蔵小杉病院再開発への「地域包括ケアシステム」導入方針を発表、同病院が権利床を川崎市に寄附へ
・2015/12/3エントリ 日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発計画のイメージパースが公表、武蔵小杉再開発の最終景観がフォトモンタージュに
・2016/3/23エントリ 川崎市が日本医科大学跡地の新設小学校の建築計画を発表、体育館屋上にグラウンドを整備し5階建て校舎とバルコニーで接続
・2016/11/21エントリ 日本医科大学跡地「武蔵小杉駅周辺地区新設小学校」の学校名募集が本日スタート:川崎市教育委員会が12月27日まで受付、2017年度中に正式決定へ
・2016/12/1エントリ 2019年度開校「武蔵小杉駅周辺地区新設小学校」の新学区4案が発表、西丸子小・中原小・上丸子小・今井小が学区変更対象候補に。2017年度中に学区決定へ
・2017/2/26エントリ 日本医科大学新丸子キャンパスの解体がほぼ完了、仮囲いが撤去され新設小学校・公園建設予定の約13,000平米の更地がお目見え
・2017/3/3エントリ 「(仮称)小杉駅周辺地区新設小学校」の名称公募結果が発表:「小杉小学校」が最多応募、「こすぎ小学校」「杉の子小学校」が続く/教室は壁を作らずオープンスペースと一体化
・2017/3/7エントリ 「(仮称)小杉駅周辺地区新設小学校」の通学区案が新たに4案提示、いずれも既存住宅街の対象範囲縮小・小杉町3丁目はタワーマンションのみが対象に
・2017/5/7エントリ 武蔵小杉駅周辺地区新設小学校の学区が2案に絞り込み、既存住宅街への影響を抑制/名称は「小杉小学校」「こすぎ小学校」が最終候補に
日本医科大学新丸子キャンパス跡地に建設が進められている小杉駅周辺新設小学校について、学校名と通学区域の最終案が決定しました。
学校名は「川崎市立小杉小学校」、通学区域は「小杉町2丁目・小杉町3丁目」となり、今後公的な決定プロセスは残されているものの、事実上これで確定する形となりました。
■「川崎市立小杉小学校」
まず、学校名についてです。
こちらは昨年公募が行われまして、「小杉小学校」が4名と少数ながら最も多い応募数を得る結果となりました。
この案を川崎市教育委員会の検討会議および事務局で比較検討した結果、「小杉小学校」が最終案として決定されました。
■学校名の提案理由
(1)設置場所の地名を基に、周辺の歴史的背景等を考慮する。
(2)設置場所の町丁名が小杉町2丁目であること。
(3)小杉地域に設置する新しい小学校の名称として、「武蔵小杉」という駅名など漢字表記が地域をはじめ広く発信されていること。
最後まで残った別案では、ひらがなで表記した「こすぎ小学校」も残されていましたが、上記の提案理由の通り、「武蔵小杉駅」など漢字表記が広く発信されていることもあり、漢字表記の「小杉小学校」が選定されました。
小学校の所在地も「小杉町2丁目」ですし、これは順当なところでしょう。
続いて通学区域についてです。
■「川崎市立小杉小学校」の通学区域(小杉町2丁目・3丁目)
通学区域についてはこれまでさまざまな議論があり、合計8案が提示されてきました。詳細につきましては、関連リンクをご参照ください。
そのうち、小杉町2丁目・小杉町3丁目を対象とした「D案」が、最終案として決定するかたちになりました。
周辺地域の保護者からは、通学する学校が変わることへの根強い抵抗感もありまして、新設小学校の規模を踏まえつつ、影響範囲を絞り込む案になっています。
■通学区域の提案理由
(1)新設小学校の学校規模を十分に踏まえた区域とする。
(2)地域のまとまりを重視するため、丁目単位とした区域とする。
(3)西丸子小学校及び今井小学校の学校規模の適正化を図る。
最後まで残った別案では、さらに小杉町3丁目の対象範囲をタワーマンションだけに絞った「G案周囲案」も提案されていました。
ただ上記の提案理由にもある通り、同じ町内の中で特定のタワーマンションだけ学区を区切るよりも、「小杉町3丁目」は一括で新設校の学区とすることでまとまった形です。
■新設小学校の開校時特例措置
特例の内容 | 次の掲げる条件に該当する児童については新設校開校時に限り、引き続き現在の小学校に就学できるものとする。 |
対象の地域等 | (1)小杉町2丁目地域内に在住の西丸子小学校児童 (2)小杉町3丁目地域内に在住の今井小学校児童 |
適用対象 | (1)2019年4 月1 日時点で、新5年生・6年生になる児童 (2)上記(1)の児童の兄弟姉妹にあたる児童 |
適用期間 | 2019 年4 月1 日の新設校開校時点に限り適用するものとし、これ以降の適用は認めないものとする。 |
なお、かねてから対象地域の保護者から要望のあった通り、対象地域の児童の一部については、引き続き現在の小学校に就学できる特例措置が設けられることとなりました。
対象は上記の通りで、新設校が開校となる2019年4月1日時点の新5年生・6年生とその兄弟姉妹です。
卒業間近の児童を転校させたくない、という要望に応えたものです。
また兄弟姉妹も対象に含まれますから、結果として開校時点における「新5・6年生の弟妹の新1年生」が、最後まで残る特例措置の児童となるわけですね。
(※このように解釈いたしましたが、詳細は川崎市教育委員会にご確認ください)
それ以降については、特例の適用は認められないとしています。
やはりどこかで区切らないといけないのですが、保護者や児童の皆さんとしてはさまざま思うところがあるかもしれません。
今回「最終案」が決定した学校名と通学区域については、9月4日に公聴会が行われました。
秋頃の内に公式な決定手続きが行われまして、今後は通学路の検討などが進められていく予定です。
■「川崎市立小杉小学校」建設が進む日本医科大学新丸子キャンパス跡地
日本医科大学新丸子キャンパス跡地では、現在「川崎市立小杉小学校」の建設工事が進められています。
2019年4月の開校に向けて、今後工事が本格化してくるものと思います。
■(ご参考)公募で寄せられた小学校の名称案
応募数 | 学校名案 | よみがな |
4 | 小杉小学校 | こすぎ |
2 | こすぎ小学校 | こすぎ |
2 | 杉の子小学校 | すぎのこ |
1 | こすぎ花桃小学校 | こすぎはなもも |
1 | 小杉大夢小学校 | こすぎおおゆめ |
1 | ふれあい小学校 | ふれあい |
1 | 小杉町小学校 | こすぎちょう |
1 | 武蔵小杉小学校 | むさしこすぎ |
1 | 小杉の森小学校 | こすぎのもり |
1 | 小杉中央小学校 | こすぎちゅうおう |
1 | 南丸子小学校 | みなみまるこ |
1 | 新武蔵小学校 | しんむさし |
1 | 小杉北小学校 | こすぎきた |
1 | 武蔵小学校 | むさし |
1 | 丸子中央小学校 | まるこちゅうおう |
1 | 小杉瑞穂小学校 | こすぎみずほ |
1 | こすぎ未来小学校 | こすぎみらい |
【関連リンク】
・川崎市教育委員会 小杉駅周辺地区における小学校の新設について
・武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅北部地区
・2011/10/29エントリ 川崎市と日本医科大学の、小学校新設に向けた協定内容
・2012/2/24エントリ 日本医大再開発:武蔵小杉病院・新丸子校舎を移転、跡地開発および3,000㎡の公園を整備へ
・2012/8/10エントリ 小杉町3丁目東地区に44階・160mタワー、エルシィ跡地に48階・170mタワー建設へ
・2013/1/25エントリ 日本医科大学武蔵小杉病院の移転跡地に都市型住宅・福祉・商業の高層ビル2棟を誘導へ
・2014/2/15エントリ 日本医科大学武蔵小杉病院跡地に三菱地所レジデンスが180mツインタワー・商業施設を建設へ
・2014/9/7エントリ 川崎市が「日本医科大学武蔵小杉再開発計画」に関するアンケート結果を発表
・2015/3/30エントリ 日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発の環境アセスメントが開始、三菱地所レジデンスによる180m・50階建てツインタワー計画が具体化
・2015/7/22エントリ 川崎市が日本医科大学武蔵小杉病院再開発への「地域包括ケアシステム」導入方針を発表、同病院が権利床を川崎市に寄附へ
・2015/12/3エントリ 日本医科大学武蔵小杉キャンパス再開発計画のイメージパースが公表、武蔵小杉再開発の最終景観がフォトモンタージュに
・2016/3/23エントリ 川崎市が日本医科大学跡地の新設小学校の建築計画を発表、体育館屋上にグラウンドを整備し5階建て校舎とバルコニーで接続
・2016/11/21エントリ 日本医科大学跡地「武蔵小杉駅周辺地区新設小学校」の学校名募集が本日スタート:川崎市教育委員会が12月27日まで受付、2017年度中に正式決定へ
・2016/12/1エントリ 2019年度開校「武蔵小杉駅周辺地区新設小学校」の新学区4案が発表、西丸子小・中原小・上丸子小・今井小が学区変更対象候補に。2017年度中に学区決定へ
・2017/2/26エントリ 日本医科大学新丸子キャンパスの解体がほぼ完了、仮囲いが撤去され新設小学校・公園建設予定の約13,000平米の更地がお目見え
・2017/3/3エントリ 「(仮称)小杉駅周辺地区新設小学校」の名称公募結果が発表:「小杉小学校」が最多応募、「こすぎ小学校」「杉の子小学校」が続く/教室は壁を作らずオープンスペースと一体化
・2017/3/7エントリ 「(仮称)小杉駅周辺地区新設小学校」の通学区案が新たに4案提示、いずれも既存住宅街の対象範囲縮小・小杉町3丁目はタワーマンションのみが対象に
・2017/5/7エントリ 武蔵小杉駅周辺地区新設小学校の学区が2案に絞り込み、既存住宅街への影響を抑制/名称は「小杉小学校」「こすぎ小学校」が最終候補に