二ヶ領用水の桃の木に実がなる季節が到来、「中原桃の会」や「ごうじ保育園」の子どもたちによる若木も元気に生育中
【Reporter:はつしも】
二ヶ領用水には、各所に桃の木が植えられています。
5月に入ってから、それらの木々に桃の実がなっていますので、ご紹介します。
■宮内付近の二ヶ領用水
中原区は、大正から昭和初期にかけて、全国でも有数の桃の産地でした。
南武線から見る桃の木の眺めが美しく、「桃源郷のよう」とも言われていたとされています。
現在では当時のような出荷はありませんが、「桃の里」としての記憶を後世に伝えるため、地域住民による有志グループ「中原桃の会」が1985年頃から桃の植樹を行ってきました。
主に二ヶ領用水の宮内付近に、その桃の木が立ち並んでいます。
■「中原桃の会」のメッセージ
二ヶ領用水の柵には、「中原桃の会」のメッセージが掲示されていました。
これによると、桃の生産は大正10年(1921年)頃から昭和19年(1944年)2月までとされています。
戦時体制で桃畑が田畑に転換されたということで、確かに1944年2月といえば、太平洋戦争の末期にあたります。
■桃の成木(黒川矢口)
■桃の実
こちらは桃の成木で、「中原桃の会」が比較的活動の初期に植えたものと思われます。
同会が植樹した桃は11種類に及びますが、そのうち「黒川矢口」という品種です。
■桃の若木(ヤグチモモ)
桃の木は寿命が短く、農業としての経済性の観点からは15年~20年程度とされています。
純粋な植物としての寿命でいえば、大切に保護すれば30年、50年と生きることもできますが、いずれにせよそう長寿ではありません。
「中原桃の会」では、持続的に二ヶ領用水で桃を育てていくために、既存の成木のケアに加えて、若木の植樹も継続しています。
上記写真は近年植樹された若木で、「矢口桃」です。
花桃の代表的な品種で、大輪八重咲きの花が見事です。生育が早く、この木もたくさんの実がついていました。
■ごうじ保育園の植樹
この地域では、近隣の「ごうじ保育園」の園児たちによる植樹も行われていました。
今後成長されたのちにも、記念として残るでしょう。
二ヶ領用水沿いでは宮内付近以外にも、渋川との分岐点あたりなど各所に桃の木が点在しています。
お散歩やサイクリングの際など、ご覧になってみてください。
【関連リンク】
・武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 二ヶ領用水
・2009/7/6エントリ 二ヶ領用水の桃の実と空き店舗
・2010/4/18エントリ 二ヶ領用水の桃の花
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2012/6/11エントリ 「二ヶ領用水 中原桃の会」による中原区制40周年記念植樹「源平枝垂れ桃」
・2014/11/3エントリ 「中原区の木」が「モモ」に決定、シンボルイラストの原画を12月5日(金)まで募集中
・2015/3/5エントリ 2015年3月1日制定、「中原区の木・モモ」とシンボルマーク
・2015/4/4エントリ 小杉町3丁目中央地区の都市計画道路が供用開始、自転車専用レーンを整備
・2015/4/18エントリ 二ヶ領用水の満開八重桜と、「中原区の木」桃の花
・2015/6/12エントリ 武蔵小杉・二ヶ領用水などのタチアオイと、桃の実
・2016/8/26エントリ 二ヶ領用水の桃の実と、こすぎごてんみどり歩道橋前「選奨土木遺産」認定の案内サイン
二ヶ領用水には、各所に桃の木が植えられています。
5月に入ってから、それらの木々に桃の実がなっていますので、ご紹介します。
■宮内付近の二ヶ領用水
中原区は、大正から昭和初期にかけて、全国でも有数の桃の産地でした。
南武線から見る桃の木の眺めが美しく、「桃源郷のよう」とも言われていたとされています。
現在では当時のような出荷はありませんが、「桃の里」としての記憶を後世に伝えるため、地域住民による有志グループ「中原桃の会」が1985年頃から桃の植樹を行ってきました。
主に二ヶ領用水の宮内付近に、その桃の木が立ち並んでいます。
■「中原桃の会」のメッセージ
二ヶ領用水の柵には、「中原桃の会」のメッセージが掲示されていました。
これによると、桃の生産は大正10年(1921年)頃から昭和19年(1944年)2月までとされています。
戦時体制で桃畑が田畑に転換されたということで、確かに1944年2月といえば、太平洋戦争の末期にあたります。
■桃の成木(黒川矢口)
■桃の実
こちらは桃の成木で、「中原桃の会」が比較的活動の初期に植えたものと思われます。
同会が植樹した桃は11種類に及びますが、そのうち「黒川矢口」という品種です。
■桃の若木(ヤグチモモ)
桃の木は寿命が短く、農業としての経済性の観点からは15年~20年程度とされています。
純粋な植物としての寿命でいえば、大切に保護すれば30年、50年と生きることもできますが、いずれにせよそう長寿ではありません。
「中原桃の会」では、持続的に二ヶ領用水で桃を育てていくために、既存の成木のケアに加えて、若木の植樹も継続しています。
上記写真は近年植樹された若木で、「矢口桃」です。
花桃の代表的な品種で、大輪八重咲きの花が見事です。生育が早く、この木もたくさんの実がついていました。
■ごうじ保育園の植樹
この地域では、近隣の「ごうじ保育園」の園児たちによる植樹も行われていました。
今後成長されたのちにも、記念として残るでしょう。
二ヶ領用水沿いでは宮内付近以外にも、渋川との分岐点あたりなど各所に桃の木が点在しています。
お散歩やサイクリングの際など、ご覧になってみてください。
【関連リンク】
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・2009/7/6エントリ 二ヶ領用水の桃の実と空き店舗
・2010/4/18エントリ 二ヶ領用水の桃の花
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2012/6/11エントリ 「二ヶ領用水 中原桃の会」による中原区制40周年記念植樹「源平枝垂れ桃」
・2014/11/3エントリ 「中原区の木」が「モモ」に決定、シンボルイラストの原画を12月5日(金)まで募集中
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