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2018年
05月30日

二ヶ領用水の桃の木に実がなる季節が到来、「中原桃の会」や「ごうじ保育園」の子どもたちによる若木も元気に生育中

【Reporter:はつしも】

二ヶ領用水には、各所に桃の木が植えられています。
5月に入ってから、それらの木々に桃の実がなっていますので、ご紹介します。

■宮内付近の二ヶ領用水
二ヶ領用水の宮内付近 

中原区は、大正から昭和初期にかけて、全国でも有数の桃の産地でした。
南武線から見る桃の木の眺めが美しく、「桃源郷のよう」とも言われていたとされています。

現在では当時のような出荷はありませんが、「桃の里」としての記憶を後世に伝えるため、地域住民による有志グループ「中原桃の会」が1985年頃から桃の植樹を行ってきました。

主に二ヶ領用水の宮内付近に、その桃の木が立ち並んでいます。

■「中原桃の会」のメッセージ
「中原桃の会」のメッセージ 

二ヶ領用水の柵には、「中原桃の会」のメッセージが掲示されていました。

これによると、桃の生産は大正10年(1921年)頃から昭和19年(1944年)2月までとされています。

戦時体制で桃畑が田畑に転換されたということで、確かに1944年2月といえば、太平洋戦争の末期にあたります。

■桃の成木(黒川矢口)
桃の成木

■桃の実
桃の実 

黒川矢口

こちらは桃の成木で、「中原桃の会」が比較的活動の初期に植えたものと思われます。

同会が植樹した桃は11種類に及びますが、そのうち「黒川矢口」という品種です。

■桃の若木(ヤグチモモ)
桃の若木

桃の若木

ヤグチモモ 

桃の木は寿命が短く、農業としての経済性の観点からは15年~20年程度とされています。
純粋な植物としての寿命でいえば、大切に保護すれば30年、50年と生きることもできますが、いずれにせよそう長寿ではありません。

「中原桃の会」では、持続的に二ヶ領用水で桃を育てていくために、既存の成木のケアに加えて、若木の植樹も継続しています。

上記写真は近年植樹された若木で、「矢口桃」です。
花桃の代表的な品種で、大輪八重咲きの花が見事です。生育が早く、この木もたくさんの実がついていました。

■ごうじ保育園の植樹
神地保育園の植樹

ごうじ保育園の植樹

この地域では、近隣の「ごうじ保育園」の園児たちによる植樹も行われていました。

今後成長されたのちにも、記念として残るでしょう。


二ヶ領用水沿いでは宮内付近以外にも、渋川との分岐点あたりなど各所に桃の木が点在しています。

お散歩やサイクリングの際など、ご覧になってみてください。

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 二ヶ領用水
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