川崎市市民ミュージアムにて「かこさとしのひみつ展」「SHISHAMO展」と同時開催、「昔のくらしと家庭の道具」で日本の生活発展を追体験
【Reporter:はつしも】
川崎市市民ミュージアムにおいて、2018年7月7日より3つの企画展「かこさとしのひみつ展ーだるまちゃんとさがしにいこうー」「SHISHAMO展」「昔のくらしと家庭の道具」がスタートしています。
本サイトではこれまでに「かこさとしのひみつ展」「SHISHAMO展」についてそれぞれご紹介してまいりました。
今回は企画展のさいごのひとつ、「昔のくらしと家庭の道具」をレポートさせていただきたいと思います。
■川崎市市民ミュージアム
■企画展「昔のくらしと家庭の道具」
現在の日本は家電製品が発達し、たいへん便利な世の中になっています。
しかしわずか100年さかのぼると、電気・ガス・水道などのライフラインは全ての家庭で使えるものではなく、掃除や洗濯などの家事の多くは手作業で行われていました。
これが大きく変わったのが、1955年から1977年頃の高度経済成長期といわれます。
まるで生物の進化を「早送り」で見るような、急速な生活様式の変化がみられたのです。
企画展「昔のくらしと家庭の道具」では、そんな時代から近代にいたるまでの発達を追体験するように、さまざまな生活用具の展示が行われています。
■洗濯の歴史を追って、洗濯板
全体の展示は実際に来場して見ていただくとして、本エントリではひとつ、「洗濯」の進化を追ってみたいと思います。
最初にこちらは、ご覧の通り「洗濯板」ですね。
洗濯機によって機械化される前の、手作業の生活用具です。
■洗濯機の登場
■脱水ローラー
続いてこちらは、「洗濯機」の登場です。
1槽式で、まだ自動的に脱水する機能はついていません。
脱水は付属のローラーで行います。
ローラーに洗濯物を巻き込んで、ハンドルを回して脱水していくわけです。
■2槽式洗濯機に進化
それが進化したのが、「2槽式洗濯機」です。
片方で洗濯をしたのち、隣の槽で脱水をするようになっています。
大体において左側が洗濯槽、右側が脱水槽になっているように思いますが、それはどうしてでしょうね。
その後は1槽で洗濯から脱水までできる「全自動式」や、「ドラム式」へと発達していくわけですが、実は「2槽式洗濯機」は現在も製造・販売が続けられています。
洗濯槽が2重になっていないためにカビにくい、脱水中に2回目の選択を始められるため量が多い場合は早く終わる、攪拌力が強いため石鹸洗濯に向いているなど、さまざまなメリットがあるようです。
なお、写真の2槽式洗濯機は「愛妻号」という名前ですが、現代だと「家事は妻だけの仕事ではない」とクレームが付きそうです。
このあたりにも、時代の変化を感じますね。
■かまど
■炊飯器の発達
ほかに家電製品では、炊飯器なども相当進歩しました。
現在は「便利さ」を突き抜けて、いかに美味しく仕上げられるかという匠の世界に到達しています。
■ミシン
現代ではアパレル店で自分のサイズに合った服を買うのが普通ですが、昔は家族や知り合いの上手な方に、ミシンで洋服を縫ってもらうのも一般的でした。
家庭にミシンを入れるというのが、当時の奥様方の夢だったということです。
本展では、電動化される前の足踏み式のミシンが展示されていました。
■「バルサン渦巻」
展示は家電製品だけでなく、虫よけなども含め幅広い生活用具が集められています。
なつかしく感じられる方、初めて見るものばかりの方、それぞれいらっしゃるかと思いますが、他の企画展ともあわせて楽しめるかと思います。
夏休み中にでも、ご家族で来場してみてはいかがでしょうか。
■ミュージアムショップのかこさとしさんグッズ
■「SHISHAMO」グッズ
なお、川崎市市民ミュージアムのミュージアムショップでは、「かこさとしのひみつ展」「SHISHAMO展」のグッズがそれぞれ販売されています。
お好きな方は、こちらもチェックしてみてください。
■「昔のくらしと家庭の道具」の開催概要
【関連リンク】
・川崎市市民ミュージアム ウェブサイト
・かこさとし 公式ウェブサイト
・SHISHAMO公式ウェブサイト SHISHAMO NO 夏MATSURI!!! ~ただいま川崎2018~
(SHISHAMO関連エントリ)
・2017/2/14エントリ 川崎市出身の3ピースバンド「SHISHAMO」がフロンターレを原点にした新曲「明日も」のMVを公開、全編を等々力陸上競技場で撮影
・2017/3/5エントリ 川崎フロンターレのホーム開幕戦が本日開催:東急武蔵小杉駅の大型ビジョンに小林悠選手登場、イトーヨーカドー武蔵小杉駅前店では始球式に登場の「SHISHAMO」CDとししゃも販売
・2017/4/17エントリ 多摩川を下る(3):ランステーション「多摩川交流センター」から見える、新川崎・武蔵小杉・多摩川大橋・「SHISHAMO」出身校の川崎総合科学高等学校
・2018/6/30エントリ 川崎フロンターレ「2018ファン感謝デー」に過去最多12,253人が来場、ジュビロ磐田に移籍の大久保嘉人選手も登場しサポーターに挨拶
(川崎市市民ミュージアム関連エントリ)
・2016/4/23エントリ 武蔵小杉に、実は存在する名画座。「川崎市市民ミュージアム」映像ホールがリニューアルしデジタルシネマを上映中
・2016/4/28エントリ 川崎市市民ミュージアムの「トーマス転炉」が語る、川崎の鉄鋼産業史
・2016/6/23エントリ 川崎市市民ミュージアムの「ミュージアムライブラリー」に収蔵、充実の「マンガライブラリー」
・2016/9/12エントリ 川崎市市民ミュージアムで「描く!マンガ展」が開催中、地元企画「ねこのしっぽ展示」「デリーター画材体験」や漫画ワークショップも展開
・2016/12/18エントリ 川崎市市民ミュージアム「アートツール・キャラバンin川崎」開催レポート:「毛糸のお城」が逍遥展示空間に出現
・2017/1/7エントリ 「2016川崎フロンターレ展」に天皇杯準優勝トロフィーが登場/同展を最後に市民ミュージアムが長期改修、4月より指定管理者制度によるリニューアルオープンへ
・2017/4/4エントリ 「川崎市市民ミュージアム」が指定管理者制度によりリニューアルオープン、4月16日(日)まで「スプリングイベント」を開催中
・2017/5/13エントリ 川崎市市民ミュージアムで5月中の休日に「古代の火おこし体験」を開催中、5月7日(日)にアイルランドの名作アニメーション「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」を小中学生無料で上映
・2017/6/28エントリ タバ作戦最寄りの「武蔵小杉の映画館」、川崎市市民ミュージアム映像ホールに「シン・ゴジラ」再上陸!7月の毎週末に川崎市ゆかりのゴジラ作品を連続上映
・2017/7/28エントリ 川崎市市民ミュージアムで開催中「からくりトリックの世界」でトリック3Dアート写真を撮ろう!/7月29日(土)「シン・ゴジラ」が最終2回上映
・2017/6/5エントリ 川崎市市民ミュージアムで、バケツ稲を栽培中。「ミュージアムで田んぼ」で元気に育つ稲とメダカたち
・2017/12/16エントリ 「2017川崎フロンターレ展」が本日スタート、後援会会員限定エリアにJ1優勝のシャーレ・小林悠選手MVP・得点王トロフィーなどが集結
・2018/1/11エントリ 1月14日(日)終了「2017川崎フロンターレ展」での退団選手への寄せ書きと、スマホアプリによる選手とのバーチャル記念撮影
・2018/1/14エントリ 東急バス×川崎フロンターレ「Paint it Blue Bus!!」が完成、溝の口~武蔵小杉~川崎駅間運行に先立ち市民ミュージアムで本日お披露目
・2018/4/13エントリ 川崎市市民ミュージアムで「中井精也鉄道写真展 笑顔あふれる『ゆる鉄』ワールド」が開催、川崎市や武蔵小杉駅の鉄道ジオラマ展示・休日には子ども向けワークショップも
・2018/7/7エントリ 川崎市市民ミュージアムで「かこさとしのひみつ展」が本日スタート、「からすのパンやさん」「だるまちゃん」関連イベントも順次開催
・2018/7/10エントリ 川崎市市民ミュージアムで「SHISHAMO展」がスタート、川崎フロンターレや地域とも歩む活動を振り返る
川崎市市民ミュージアムにおいて、2018年7月7日より3つの企画展「かこさとしのひみつ展ーだるまちゃんとさがしにいこうー」「SHISHAMO展」「昔のくらしと家庭の道具」がスタートしています。
本サイトではこれまでに「かこさとしのひみつ展」「SHISHAMO展」についてそれぞれご紹介してまいりました。
今回は企画展のさいごのひとつ、「昔のくらしと家庭の道具」をレポートさせていただきたいと思います。
■川崎市市民ミュージアム
■企画展「昔のくらしと家庭の道具」
現在の日本は家電製品が発達し、たいへん便利な世の中になっています。
しかしわずか100年さかのぼると、電気・ガス・水道などのライフラインは全ての家庭で使えるものではなく、掃除や洗濯などの家事の多くは手作業で行われていました。
これが大きく変わったのが、1955年から1977年頃の高度経済成長期といわれます。
まるで生物の進化を「早送り」で見るような、急速な生活様式の変化がみられたのです。
企画展「昔のくらしと家庭の道具」では、そんな時代から近代にいたるまでの発達を追体験するように、さまざまな生活用具の展示が行われています。
■洗濯の歴史を追って、洗濯板
全体の展示は実際に来場して見ていただくとして、本エントリではひとつ、「洗濯」の進化を追ってみたいと思います。
最初にこちらは、ご覧の通り「洗濯板」ですね。
洗濯機によって機械化される前の、手作業の生活用具です。
■洗濯機の登場
■脱水ローラー
続いてこちらは、「洗濯機」の登場です。
1槽式で、まだ自動的に脱水する機能はついていません。
脱水は付属のローラーで行います。
ローラーに洗濯物を巻き込んで、ハンドルを回して脱水していくわけです。
■2槽式洗濯機に進化
それが進化したのが、「2槽式洗濯機」です。
片方で洗濯をしたのち、隣の槽で脱水をするようになっています。
大体において左側が洗濯槽、右側が脱水槽になっているように思いますが、それはどうしてでしょうね。
その後は1槽で洗濯から脱水までできる「全自動式」や、「ドラム式」へと発達していくわけですが、実は「2槽式洗濯機」は現在も製造・販売が続けられています。
洗濯槽が2重になっていないためにカビにくい、脱水中に2回目の選択を始められるため量が多い場合は早く終わる、攪拌力が強いため石鹸洗濯に向いているなど、さまざまなメリットがあるようです。
なお、写真の2槽式洗濯機は「愛妻号」という名前ですが、現代だと「家事は妻だけの仕事ではない」とクレームが付きそうです。
このあたりにも、時代の変化を感じますね。
■かまど
■炊飯器の発達
ほかに家電製品では、炊飯器なども相当進歩しました。
現在は「便利さ」を突き抜けて、いかに美味しく仕上げられるかという匠の世界に到達しています。
■ミシン
現代ではアパレル店で自分のサイズに合った服を買うのが普通ですが、昔は家族や知り合いの上手な方に、ミシンで洋服を縫ってもらうのも一般的でした。
家庭にミシンを入れるというのが、当時の奥様方の夢だったということです。
本展では、電動化される前の足踏み式のミシンが展示されていました。
■「バルサン渦巻」
展示は家電製品だけでなく、虫よけなども含め幅広い生活用具が集められています。
なつかしく感じられる方、初めて見るものばかりの方、それぞれいらっしゃるかと思いますが、他の企画展ともあわせて楽しめるかと思います。
夏休み中にでも、ご家族で来場してみてはいかがでしょうか。
■ミュージアムショップのかこさとしさんグッズ
■「SHISHAMO」グッズ
なお、川崎市市民ミュージアムのミュージアムショップでは、「かこさとしのひみつ展」「SHISHAMO展」のグッズがそれぞれ販売されています。
お好きな方は、こちらもチェックしてみてください。
■「昔のくらしと家庭の道具」の開催概要
開催期間 | 2018年7月7日(土)~9月9日(日) |
会場 | 川崎市市民ミュージアム 企画展示室2 |
休館日 | 毎週月曜日(ただし7月16日は開館)、7月17日(火) |
観覧料 | 無料 |
主催 | 川崎市市民ミュージアム アートギャラリー |
備考 | 開館時間=9:30~17:00(最終入館16:30まで) ※夏休み期間の土曜日[7月21・28日、8月4・11・18日]は19:00まで開館(最終入館18:30まで) |
Web | 川崎市市民ミュージアム 昔のくらしと家庭の道具 |
【関連リンク】
・川崎市市民ミュージアム ウェブサイト
・かこさとし 公式ウェブサイト
・SHISHAMO公式ウェブサイト SHISHAMO NO 夏MATSURI!!! ~ただいま川崎2018~
(SHISHAMO関連エントリ)
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(川崎市市民ミュージアム関連エントリ)
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