二ヶ領用水の桜模様。「河津桜」「寒緋桜」の花弁と、総合自治会館近くのソメイヨシノ「桜のトンネル」伐採
【Reporter:はつしも】
3月も半ばに入り、徐々に気温が上がってきました。
春の訪れを先取りするかのように、二ヶ領用水の一部では2月から「河津桜」や「寒緋桜」などが咲いていました。
現在では盛りは過ぎていますが、たいへんきれいなものでした。
一方、老木化が進むソメイヨシノは、近年伐採が行われるケースが増えてきました。
川崎市総合自治会館近くのソメイヨシノは、長く伸びた枝が二ヶ領用水の橋の上にかかっていたのですが、折れる危険性があるため6月以降に伐採されることとなりました。
■二ヶ領用水の河津桜(南部沿線道路北側)
■二ヶ領用水の河津桜(南武線高架前)
河津桜は、ソメイヨシノよりも早咲きの桜で、おおよそ1月下旬から2月頃にかけて開花します。
写真は1枚目が南部沿線道路北側、2枚目が南武線と二ヶ領用水の交点付近で2月下旬に撮影したものですが、現在もまだ花弁は残っていました。
全般的に、ソメイヨシノよりも桜色が濃いのが特徴です。
■花びらの絨毯
この時はすでに散り始めでしたので、二ヶ領用水沿いのアスファルトが花びらの絨毯になっていました。
通り掛けに、写真撮影をする方も多くいらっしゃいました。
■二ヶ領用水の寒緋桜
南武線高架の南側には、寒緋桜(カンヒザクラ)が咲いていました。
釣鐘のような、赤味の強い花弁が特徴で、関東地方では河津桜よりも遅く2月~3月頃に開花します。
もともとは中国南部や台湾などに分布していたものが園芸用に日本に持ち込まれ、緯度の近い沖縄県で野生化したということです。
本州でポピュラーなソメイヨシノは、実は沖縄県ではほとんど見られず、生育していても開花することがありません。 ソメイヨシノが開花するためには、一定期間の低温期間を経てから暖かくなる「休眠打破」が生じる必要があり、沖縄県ではこの低温期間が得られないからです。
そのため、沖縄県では「桜」といえば多くの場合この寒緋桜のことを指すのだそうです。
■総合自治会館前のソメイヨシノ
そして一方、総合自治会館前のソメイヨシノです。
前述の「低温期間」を経て、3月中旬以降の「休眠打破」、開花を待っています。
ここは二ヶ領用水を渡る橋がありまして、その上にソメイヨシノの見事な枝がのびているため、開花時期には「桜のトンネル」のようになっていました。
しかしながら冒頭にお伝えした通り、この枝が折れる可能性があることから、6月以降に伐採されることになりました。
■支えが設置された枝
橋上の枝の部分には、当面の手当てとして鉄パイプの支えが設置されていました。
この支えにより、今回のお花見シーズンを乗り切ったのちに伐採するというわけです。
■伐採についてのお知らせ
ソメイヨシノの幹や橋上の枝には、伐採についてのお知らせが掲示されていました。
今シーズンで「桜のトンネル」は見納めとなりますので、見ごろになりましたらまたここに来てみたいと思います。
■法政二中高近くのソメイヨシノ伐採
ソメイヨシノには「60年寿命説」があります。
異論も提示されているものの、ヤマザクラなどに比べて短命であることは間違いないようです。
日本各地でソメイヨシノが植樹されたのは戦後間もなくのことで、渋川沿いのソメイヨシノも植樹から60年以上が経過しています。
渋川の法政二中高近くでは、2016年5月にも1本倒木リスクによる伐採が行われていました。
このときも、最後のお花見シーズンが終わってから伐採したわけですね。
二ヶ領用水や渋川沿いは小さいお子さんも遊びますし、倒木などがありますとたいへん危険です。
安全第一で、やむを得ないところかと思います。
【関連リンク】
・ 武蔵小杉ライフ:生活情報:公園・公開空地 二ヶ領用水
・2016/2/27エントリ 江川せせらぎ遊歩道の河津桜が見頃に:鳥の蜜の吸い方2種と、大きなお雛様登場
・2016/7/12エントリ 渋川沿い、法政二中・高前のソメイヨシノが伐採、植樹60年を数え各所で腐朽が進む
・2017/2/24エントリ ひと足先に、武蔵小杉で春気分。多摩川土手・等々力緑地北側の河津桜が見ごろに
・2018/3/1エントリ 二ヶ領用水・南武沿線道路南側の「河津桜」ライトアップ
・2019/2/8エントリ 日本医科大学新丸子キャンパスのグラウンド更地化工事が開始、外周部のソメイヨシノ等を伐採
3月も半ばに入り、徐々に気温が上がってきました。
春の訪れを先取りするかのように、二ヶ領用水の一部では2月から「河津桜」や「寒緋桜」などが咲いていました。
現在では盛りは過ぎていますが、たいへんきれいなものでした。
一方、老木化が進むソメイヨシノは、近年伐採が行われるケースが増えてきました。
川崎市総合自治会館近くのソメイヨシノは、長く伸びた枝が二ヶ領用水の橋の上にかかっていたのですが、折れる危険性があるため6月以降に伐採されることとなりました。
■二ヶ領用水の河津桜(南部沿線道路北側)
■二ヶ領用水の河津桜(南武線高架前)
河津桜は、ソメイヨシノよりも早咲きの桜で、おおよそ1月下旬から2月頃にかけて開花します。
写真は1枚目が南部沿線道路北側、2枚目が南武線と二ヶ領用水の交点付近で2月下旬に撮影したものですが、現在もまだ花弁は残っていました。
全般的に、ソメイヨシノよりも桜色が濃いのが特徴です。
■花びらの絨毯
この時はすでに散り始めでしたので、二ヶ領用水沿いのアスファルトが花びらの絨毯になっていました。
通り掛けに、写真撮影をする方も多くいらっしゃいました。
■二ヶ領用水の寒緋桜
南武線高架の南側には、寒緋桜(カンヒザクラ)が咲いていました。
釣鐘のような、赤味の強い花弁が特徴で、関東地方では河津桜よりも遅く2月~3月頃に開花します。
もともとは中国南部や台湾などに分布していたものが園芸用に日本に持ち込まれ、緯度の近い沖縄県で野生化したということです。
本州でポピュラーなソメイヨシノは、実は沖縄県ではほとんど見られず、生育していても開花することがありません。 ソメイヨシノが開花するためには、一定期間の低温期間を経てから暖かくなる「休眠打破」が生じる必要があり、沖縄県ではこの低温期間が得られないからです。
そのため、沖縄県では「桜」といえば多くの場合この寒緋桜のことを指すのだそうです。
■総合自治会館前のソメイヨシノ
そして一方、総合自治会館前のソメイヨシノです。
前述の「低温期間」を経て、3月中旬以降の「休眠打破」、開花を待っています。
ここは二ヶ領用水を渡る橋がありまして、その上にソメイヨシノの見事な枝がのびているため、開花時期には「桜のトンネル」のようになっていました。
しかしながら冒頭にお伝えした通り、この枝が折れる可能性があることから、6月以降に伐採されることになりました。
■支えが設置された枝
橋上の枝の部分には、当面の手当てとして鉄パイプの支えが設置されていました。
この支えにより、今回のお花見シーズンを乗り切ったのちに伐採するというわけです。
■伐採についてのお知らせ
ソメイヨシノの幹や橋上の枝には、伐採についてのお知らせが掲示されていました。
今シーズンで「桜のトンネル」は見納めとなりますので、見ごろになりましたらまたここに来てみたいと思います。
■法政二中高近くのソメイヨシノ伐採
ソメイヨシノには「60年寿命説」があります。
異論も提示されているものの、ヤマザクラなどに比べて短命であることは間違いないようです。
日本各地でソメイヨシノが植樹されたのは戦後間もなくのことで、渋川沿いのソメイヨシノも植樹から60年以上が経過しています。
渋川の法政二中高近くでは、2016年5月にも1本倒木リスクによる伐採が行われていました。
このときも、最後のお花見シーズンが終わってから伐採したわけですね。
二ヶ領用水や渋川沿いは小さいお子さんも遊びますし、倒木などがありますとたいへん危険です。
安全第一で、やむを得ないところかと思います。
【関連リンク】
・ 武蔵小杉ライフ:生活情報:公園・公開空地 二ヶ領用水
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