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2019年
05月04日

上丸子天神町「天神湯」が廃業後に煙突を解体短縮、かつての銭湯の名残を残す

【Reporter:はつしも】

上丸子天神町で古くから営業する銭湯「天神湯」が、2018年7月22日をもって廃業したことを当時お伝えいたしました。

その後銭湯の煙突部分の解体・短縮工事が行われまして、従来よりも短くなった形で銭湯の名残が残されていましたので、ご紹介します。

■「天神湯」煙突の解体・短縮工事
「天神湯」煙突の解体・短縮工事 

「天神湯」は、1953年3月に上丸子天神町に開業しました。
その後マンションとの複合施設として現在の建物に建て替えが行われましたが、施設の老朽化や従業員の高齢化により、昨年65年に及ぶ歴史に幕を下ろすこととなりました。

昔からの銭湯は多くが薪を燃料としていたため、高さ23mを有する煙突を設けることが定められていました。

「天神湯」についても上記写真のように煙突がありましたが、銭湯の廃業により不要となりました。

不要な煙突をそのまま残しておきますと、大地震等の際に倒壊するリスクがあります。

そのようなリスクを回避するためと思われますが、2019年2月23日に解体工事が着手されたことを、前回エントリにおいてコメントで情報提供をいただいておりました。

上記写真は3月に撮影したもので、煙突の周囲に足場が組まれて解体工事が進められているところです。

そして工事の結果煙突がどのようになったのか、「工事前」と「工事後」を比較してみましょう。

■「天神湯」の工事前の煙突
上丸子天神町の「天神湯」 

■工事後、短縮された煙突
短縮後の煙突

短縮後の煙突

比較してみると、一目瞭然ですね。
煙突のうち屋根の上に突起している部分の長さが、3分の1程度になっているように思われます。

このくらいですとリスクも低減され、またかつての銭湯の名残ものこるということでしょうか。

■廃業後の「天神湯」の入口
廃業後の天神湯の入口 

天神湯の建物は賃貸マンションと一体化しているため、廃業後も入口のシャッターが閉まっているだけで煙突以外に大きな外観の変化はありません。

大がかりなリフォームをすれば、従来銭湯だった部分を店舗区画に替えたり、賃貸マンションの部屋数を増やしたりといったこともできそうですが、今のところそのような工事は行われていません。

将来にわたっては勿論わかりませんけれども、当面は煙突を短くした現状の姿のまま、残っていくようです。

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