田中碧選手のトゥーロン国際大会トロフィーも展示。川崎フロンターレ&武蔵小杉目線で巡る「日本サッカーミュージアム」観覧レポート
【Reporter:はつしも】
お茶の水に、公益財団法人日本サッカー協会が運営する「日本サッカーミュージアム」があります。
同ミュージアムには、川崎フロンターレの新星・田中碧選手らが派遣された「トゥーロン国際大会」の準優勝トロフィーや、田中選手が受賞した「大会優秀選手賞3位」のトロフィーが先般期間限定で展示されました。
今回は、同ミュージアムを「川崎フロンターレ・武蔵小杉目線」でご紹介してみたいと思います。
■日本サッカーミュージアム
日本サッカーミュージアムは、御茶ノ水駅から北側(順天堂大学の裏手)徒歩8分ほどの場所にあります。
ここは日本サッカー協会のビルで、その1階から地下2階にかけての3フロアがミュージアムになっています。
武蔵小杉からは、
武蔵小杉駅⇒(横須賀線)⇒東京駅⇒(中央線)⇒御茶ノ水駅
このルートが乗り換え時間含め30分程度で到着できますので、アクセスも比較的良好です。
■トゥーロン国際大会のトロフィー
その1階エントランスホールに登場したのが、5月に開催された「トゥーロン国際大会」のトロフィーです。
トゥーロン国際大会は、1967年からフランスで開催されている伝統ある大会で、現在はU-23世代が対象となっています。
若手の登竜門的な位置づけで、これまでにも多くの世界的プレイヤーを輩出してきました。
今大会、日本代表はU-22を対象に選抜され、川崎フロンターレからはボランチとしてチーム主力クラスに成長してきた田中碧選手、2020年入団が内定している旗手怜央選手(順天堂大)、三苫薫選手(筑波大)が選出されていました。
■田中碧選手の「大会優秀選手賞第3位」トロフィー
そしてこちらが、田中碧選手が受賞した「大会優秀選手賞第3位」のトロフィーです。
今大会、田中碧選手はボランチとしてU-22日本代表の中盤を支え、安定したキープ力・高いボール奪取力、パスによる展開力を発揮しました。
その活躍が認められ、この個人賞の受賞につながりました。
■展示されていたU-22日本代表の写真(左奥4番が田中碧選手)
■トゥーロン国際大会公式Youtubeチャンネル 田中碧選手プレイ動画集
なお、ベストイレブンには優勝国のブラジルから最多の6人が選出され、日本からは田中碧選手のほか、椎橋慧也・相馬勇紀の両選手も選ばれました。
大会優秀選手賞の1位・2位はいずれもブラジルの選手であることから、U-22日本代表としては田中碧選手が最高評価だったことになります。
田中碧選手は川崎フロンターレユース出身の生え抜き選手です。
U-16の時に日本代表に招集経験がありますが、その後招集される機会がなく、今回が久々の代表選出となりました。
やはりJ1優勝クラブで出場機会を掴んできたことが、チャンスにつながったのでしょう。
■宮代大聖選手のシューズ
■U-20日本代表の写真(前列中央13番が宮代選手)
一方、川崎フロンターレユース出身で年代別代表に選出が多い選手といえば、フォワードの宮代大聖選手です。
同選手はこれまでに各年代別の代表として選出され続け、直近では「FIFA U-20 ワールドカップポーランド2019」に日本代表として派遣されていました。
同大会で宮代選手は、メキシコ戦で2得点するなど持ち前のシュート力を発揮しました。
ただ、ラウンド16で韓国に敗れて敗退したため、韓国戦で得点できなかった宮代選手は悔しい思いをしたようです。
1階エントランスでは、宮代選手が着用したシューズも展示されていました。
これらのエントランスの展示は常設展ではありませんので、一定期間後に展示終了となる予定です。
■地下1階展示室への階段の展示
1階ロビーに続いて、地下1階の展示室に行ってみましょう。
1階と地下1階の2フロアまでは、無料で観覧ができます。
地下1階への階段には、年ごとにJリーグの写真が展示されています。
その中から、川崎フロンターレの写真を探してみるのも楽しいかと思います。
上記写真中央には、背番号10のジュニーニョ選手が写っていました。
ジュニーニョ選手は、川崎フロンターレのJ2からJ1への発展期を支えたフォワードで、圧倒的な得点力を誇りました。
J1・J2両リーグで得点王を獲得し、Jリーグでは川崎フロンターレと鹿島アントラーズで通算219得点。
キャリアの大部分を川崎フロンターレで過ごし、フロンターレ在籍中の208得点はクラブ歴代1位の金字塔となっています。
■シャーレのレプリカ
地下1階展示室には、J1優勝チームに授与される銀皿「シャーレ」のレプリカがフォトスポットに設置されていました。
ここでJ1チャンピオンになった体で、記念撮影ができます。
最近2シーズンは川崎フロンターレが獲得していますから、優勝パレードや川崎市市民ミュージア
ムの展示などで本物を見る機会がありました。
■J1リーグMVPの足型・手形と各クラブ広報スペース
続いてこちらは、J1リーグMVPの足型(キーパーは手型)と各クラブ広報スペースです。
■2016シーズンMVP・中村憲剛選手
■2017シーズンMVP・小林悠選手
■2018シーズンMVP・家長昭博選手
J1リーグMVPは、2016シーズンから2018シーズンまでの3年連続で、川崎フロンターレの中村憲剛選手・小林悠選手・家長昭博選手が獲得しています。
同一クラブから3年連続の受賞は、過去に例がありません。
家長昭博選手は左の足型ですから、これは利き足をとっているようですね。
■川崎フロンターレの広報スペース
■鹿島アントラーズ「しかお」と川崎フロンターレ「ふろん太」
各クラブ広報スペースには、勿論川崎フロンターレのスペースもありました。
ユニフォームは2連覇の星がついた今シーズンのものですから、毎年更新もされているようです。
またその脇には、鹿島アントラーズの「しかお」と、川崎フロンターレの「ふろん太」がマスコットを代表するかのように仲良く並んでいました。
■サッカーゲームと順位表
アナログなサッカーゲームは、自由に遊べました。
その奥にはJ1・J2リーグの順位表が掲示されています。
このとき、川崎フロンターレは3位でした。
■日本サッカー殿堂
■日本サッカー殿堂のジーコ氏
日本サッカー協会では、日本サッカーの発展に尽力した功労者を「日本サッカー殿堂」として顕彰しています。
ここ日本サッカーミュージアムでは、2005年に掲額スペースを設置しています。
2018年までに77人と、日本代表チーム2チーム(ベルリン、メキシコシティー五輪代表)が掲額されており、ここでそれぞれの実績を見ることができました。
■ミュージアムショップ
そしてもちろん、ミュージアムショップは無料エリアの地下1階にあります。
ここで取り扱っているのは、各クラブのグッズではなく、「サムライブルー」の日本代表グッズです。
■地下2階展示室
それでは最後に、地下2階展示室に行ってみましょう。
地下2階は有料となっています。
一般大人500円、小中学生300円ですが、最近1年間の日本国内の有料サッカーチケット半券があれば100円引きになります。
Jリーグ観戦などされた方は、忘れずにお持ちください。
■日本代表と円陣
こちらは、日本代表と円陣を組めるフォトスポットです。
空いている場所に入って肩を組んでみましょう。
なお、日本代表選手は中田英寿選手をはじめきっちり11人いますので、来場者が加わると12人になります。
■日本代表ロッカールーム
■稲本潤一選手のロッカー
続いて、日本代表のロッカールームを再現した展示室です。
ここには、川崎フロンターレにも在籍した稲本潤一選手のロッカーがありました。
■日本代表が獲得したフェアプレー賞
地下2階展示室には、各種トロフィーも展示されています。
その中でも圧倒されるのは、「フェアプレー賞」の無数のトロフィーです。
日本代表が長年にわたって、いかにフェアプレーに徹してきたかがわかります。
海外では「マリーシア」と呼ばれる、サッカーで勝つための非紳士的な「狡賢さ」(挑発行為など)も技術の一つとされ、ラフプレーも日本より多く見受けられますが、日本のフェアプレー精神も評価に値すると思われます。
■U-17ワールドカップインド大会の日本代表サイン入りフラッグ
これは「U-17ワールドカップインド大会」の、日本代表の署名入りフラッグです。
11番に宮代大聖選手が入っています。
また、7番には、このたびFC東京からスペインのレアル・マドリードへの移籍が決定した久保建英選手の名前もありました。
■天皇杯
■各種トロフィー
その他、実に多くのトロフィーが展示されています。
2017年元日に決勝で鹿島アントラーズに敗れた「天皇杯」のトロフィーもその中にありました。
■ワールドカップトロフィーのレプリカ
サッカー界で最高峰のトロフィーといえば、ワールドカップですね。
本物のトロフィーは当然ながらありませんが、レプリカに触って記念撮影ができるようになっていました。
■ワールドカップのヒストリー展示
■2010南アフリカW杯の中村憲剛選手
地下2階展示室では、歴代ワールドカップのヒストリー展示も行われています。
その中で、2010南アフリカ大会では中村憲剛選手の記録が残っていました。
■2018ロシアW杯の大島僚太選手の記録
そして直近の2018ロシアW杯では、大島僚太選手の記録も残っていました。
多くが海外クラブから選抜される中、数少ないJリーガーとして名を連ねています。
■大島僚太選手の写真
大島僚太選手は、直前の強化試合では高いパフォーマンスを見せ、監督から「代えがきかない選手」というコメントもありキーマンと目されていました。
しかしながら腰の負傷により一時戦列を離れ、残念ながらそのまま出場機会を失ってしまいました。
そのようなこともあり、ミュージアムの壁面全面に大きく掲示されたロシアワールドカップの写真では、控え選手としてかろうじて顔が確認できる構図になっています。
ただ、大島選手は普段から「あまりしゃべらない」キャラクターで、写真撮影などで中心に収まることを避ける性格であることがサポーターにはよく知られています。
川崎フロンターレの背番号10をつけ、中盤の支配者として圧倒的な技術を見せながらも、J1優勝のセレモニーでは必ず「後列の端」を定位置で控えめに喜んでいるのが定番です。
■優勝セレモニーで定位置の端に収まる大島僚太選手
※東急武蔵小杉駅南口にて
そのようなことから、日本代表でスタメンであろうが控えであろうが、前掲のような写真の収まり方は「大島選手らしい平常運転」といえるかもしれません。
■なでしこジャパンの女子W杯トロフィー
そしてワールドカップは、男子だけではありません。
女子ワールドカップでは、なでしこジャパンが2011ドイツ大会で優勝しています。
ミュージアムでは、その優勝トロフィーが展示されていました。
■なでしこジャパン
■住吉高校出身・植木理子選手
ここで展示されているなでしこジャパンの植木理子選手(日テレ・ベレーザ所属)は、神奈川県立住吉高等学校の出身です。
植木選手は同校サッカー部ではなく、地域サッカークラブの「AC等々力」から、日テレ・ベレーザの下部組織に加入しました。
住吉高校在学中の2016年にはU-17女子ワールドカップヨルダン大会に日本代表として招集され、6試合で4得点を獲得するなど準優勝に貢献。
さらに卒業後、2018年にはU-20女子ワールドカップフランス大会にも招集され、見事優勝を果たしています。
■住吉高等学校の植木理子選手応援の横断幕(U-20日本代表選出時)
現在は日テレ・ベレーザトップチームに所属し、2019女子ワールドカップフランス大会の日本代表「なでしこジャパン」にも選出されましたが、直前の合宿中の負傷で離脱を余儀なくされました。
これは本当に残念なことでしたが、同選手は現在19歳であり、まだまだこれから将来があります。
当然「武蔵小杉目線」では、なでしこジャパンの最注目選手です。
地元選手とはご存じなかった方が多いと思いますが、今後なでしこジャパンの試合開催時にはチェックしてみてください。
今回のレポートは、以上です。
ご紹介したのは展示のうち「地元目線にきわめて偏ったごく一部」ですので、来館時には幅広い展示をお楽しみいただければと思います。
■日本サッカーミュージアムの施設情報
●所在地:東京都文京区本郷3-10-15 JFAハウス
●営業時間:
火曜日~金曜日13:00~18:00(最終入場17:30)
土日祝日・特別営業時間10:00~18:00(最終入場17:30)
●休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
※年2回のメンテナンス期間あり
●入場料:一般大人500円、小中学生300円
※最近1年間の日本国内の有料サッカーチケット半券で100円引き
※団体(20名以上)、障がい者の方、JFAサッカーファミリーは100円引き
■マップ
【関連リンク】
・日本サッカーミュージアム ウェブサイト
お茶の水に、公益財団法人日本サッカー協会が運営する「日本サッカーミュージアム」があります。
同ミュージアムには、川崎フロンターレの新星・田中碧選手らが派遣された「トゥーロン国際大会」の準優勝トロフィーや、田中選手が受賞した「大会優秀選手賞3位」のトロフィーが先般期間限定で展示されました。
今回は、同ミュージアムを「川崎フロンターレ・武蔵小杉目線」でご紹介してみたいと思います。
■日本サッカーミュージアム
日本サッカーミュージアムは、御茶ノ水駅から北側(順天堂大学の裏手)徒歩8分ほどの場所にあります。
ここは日本サッカー協会のビルで、その1階から地下2階にかけての3フロアがミュージアムになっています。
武蔵小杉からは、
武蔵小杉駅⇒(横須賀線)⇒東京駅⇒(中央線)⇒御茶ノ水駅
このルートが乗り換え時間含め30分程度で到着できますので、アクセスも比較的良好です。
■トゥーロン国際大会のトロフィー
その1階エントランスホールに登場したのが、5月に開催された「トゥーロン国際大会」のトロフィーです。
トゥーロン国際大会は、1967年からフランスで開催されている伝統ある大会で、現在はU-23世代が対象となっています。
若手の登竜門的な位置づけで、これまでにも多くの世界的プレイヤーを輩出してきました。
今大会、日本代表はU-22を対象に選抜され、川崎フロンターレからはボランチとしてチーム主力クラスに成長してきた田中碧選手、2020年入団が内定している旗手怜央選手(順天堂大)、三苫薫選手(筑波大)が選出されていました。
■田中碧選手の「大会優秀選手賞第3位」トロフィー
そしてこちらが、田中碧選手が受賞した「大会優秀選手賞第3位」のトロフィーです。
今大会、田中碧選手はボランチとしてU-22日本代表の中盤を支え、安定したキープ力・高いボール奪取力、パスによる展開力を発揮しました。
その活躍が認められ、この個人賞の受賞につながりました。
■展示されていたU-22日本代表の写真(左奥4番が田中碧選手)
■トゥーロン国際大会公式Youtubeチャンネル 田中碧選手プレイ動画集
なお、ベストイレブンには優勝国のブラジルから最多の6人が選出され、日本からは田中碧選手のほか、椎橋慧也・相馬勇紀の両選手も選ばれました。
大会優秀選手賞の1位・2位はいずれもブラジルの選手であることから、U-22日本代表としては田中碧選手が最高評価だったことになります。
田中碧選手は川崎フロンターレユース出身の生え抜き選手です。
U-16の時に日本代表に招集経験がありますが、その後招集される機会がなく、今回が久々の代表選出となりました。
やはりJ1優勝クラブで出場機会を掴んできたことが、チャンスにつながったのでしょう。
■宮代大聖選手のシューズ
■U-20日本代表の写真(前列中央13番が宮代選手)
一方、川崎フロンターレユース出身で年代別代表に選出が多い選手といえば、フォワードの宮代大聖選手です。
同選手はこれまでに各年代別の代表として選出され続け、直近では「FIFA U-20 ワールドカップポーランド2019」に日本代表として派遣されていました。
同大会で宮代選手は、メキシコ戦で2得点するなど持ち前のシュート力を発揮しました。
ただ、ラウンド16で韓国に敗れて敗退したため、韓国戦で得点できなかった宮代選手は悔しい思いをしたようです。
1階エントランスでは、宮代選手が着用したシューズも展示されていました。
これらのエントランスの展示は常設展ではありませんので、一定期間後に展示終了となる予定です。
■地下1階展示室への階段の展示
1階ロビーに続いて、地下1階の展示室に行ってみましょう。
1階と地下1階の2フロアまでは、無料で観覧ができます。
地下1階への階段には、年ごとにJリーグの写真が展示されています。
その中から、川崎フロンターレの写真を探してみるのも楽しいかと思います。
上記写真中央には、背番号10のジュニーニョ選手が写っていました。
ジュニーニョ選手は、川崎フロンターレのJ2からJ1への発展期を支えたフォワードで、圧倒的な得点力を誇りました。
J1・J2両リーグで得点王を獲得し、Jリーグでは川崎フロンターレと鹿島アントラーズで通算219得点。
キャリアの大部分を川崎フロンターレで過ごし、フロンターレ在籍中の208得点はクラブ歴代1位の金字塔となっています。
■シャーレのレプリカ
地下1階展示室には、J1優勝チームに授与される銀皿「シャーレ」のレプリカがフォトスポットに設置されていました。
ここでJ1チャンピオンになった体で、記念撮影ができます。
最近2シーズンは川崎フロンターレが獲得していますから、優勝パレードや川崎市市民ミュージア
ムの展示などで本物を見る機会がありました。
■J1リーグMVPの足型・手形と各クラブ広報スペース
続いてこちらは、J1リーグMVPの足型(キーパーは手型)と各クラブ広報スペースです。
■2016シーズンMVP・中村憲剛選手
■2017シーズンMVP・小林悠選手
■2018シーズンMVP・家長昭博選手
J1リーグMVPは、2016シーズンから2018シーズンまでの3年連続で、川崎フロンターレの中村憲剛選手・小林悠選手・家長昭博選手が獲得しています。
同一クラブから3年連続の受賞は、過去に例がありません。
家長昭博選手は左の足型ですから、これは利き足をとっているようですね。
■川崎フロンターレの広報スペース
■鹿島アントラーズ「しかお」と川崎フロンターレ「ふろん太」
各クラブ広報スペースには、勿論川崎フロンターレのスペースもありました。
ユニフォームは2連覇の星がついた今シーズンのものですから、毎年更新もされているようです。
またその脇には、鹿島アントラーズの「しかお」と、川崎フロンターレの「ふろん太」がマスコットを代表するかのように仲良く並んでいました。
■サッカーゲームと順位表
アナログなサッカーゲームは、自由に遊べました。
その奥にはJ1・J2リーグの順位表が掲示されています。
このとき、川崎フロンターレは3位でした。
■日本サッカー殿堂
■日本サッカー殿堂のジーコ氏
日本サッカー協会では、日本サッカーの発展に尽力した功労者を「日本サッカー殿堂」として顕彰しています。
ここ日本サッカーミュージアムでは、2005年に掲額スペースを設置しています。
2018年までに77人と、日本代表チーム2チーム(ベルリン、メキシコシティー五輪代表)が掲額されており、ここでそれぞれの実績を見ることができました。
■ミュージアムショップ
そしてもちろん、ミュージアムショップは無料エリアの地下1階にあります。
ここで取り扱っているのは、各クラブのグッズではなく、「サムライブルー」の日本代表グッズです。
■地下2階展示室
それでは最後に、地下2階展示室に行ってみましょう。
地下2階は有料となっています。
一般大人500円、小中学生300円ですが、最近1年間の日本国内の有料サッカーチケット半券があれば100円引きになります。
Jリーグ観戦などされた方は、忘れずにお持ちください。
■日本代表と円陣
こちらは、日本代表と円陣を組めるフォトスポットです。
空いている場所に入って肩を組んでみましょう。
なお、日本代表選手は中田英寿選手をはじめきっちり11人いますので、来場者が加わると12人になります。
■日本代表ロッカールーム
■稲本潤一選手のロッカー
続いて、日本代表のロッカールームを再現した展示室です。
ここには、川崎フロンターレにも在籍した稲本潤一選手のロッカーがありました。
■日本代表が獲得したフェアプレー賞
地下2階展示室には、各種トロフィーも展示されています。
その中でも圧倒されるのは、「フェアプレー賞」の無数のトロフィーです。
日本代表が長年にわたって、いかにフェアプレーに徹してきたかがわかります。
海外では「マリーシア」と呼ばれる、サッカーで勝つための非紳士的な「狡賢さ」(挑発行為など)も技術の一つとされ、ラフプレーも日本より多く見受けられますが、日本のフェアプレー精神も評価に値すると思われます。
■U-17ワールドカップインド大会の日本代表サイン入りフラッグ
これは「U-17ワールドカップインド大会」の、日本代表の署名入りフラッグです。
11番に宮代大聖選手が入っています。
また、7番には、このたびFC東京からスペインのレアル・マドリードへの移籍が決定した久保建英選手の名前もありました。
■天皇杯
■各種トロフィー
その他、実に多くのトロフィーが展示されています。
2017年元日に決勝で鹿島アントラーズに敗れた「天皇杯」のトロフィーもその中にありました。
■ワールドカップトロフィーのレプリカ
サッカー界で最高峰のトロフィーといえば、ワールドカップですね。
本物のトロフィーは当然ながらありませんが、レプリカに触って記念撮影ができるようになっていました。
■ワールドカップのヒストリー展示
■2010南アフリカW杯の中村憲剛選手
地下2階展示室では、歴代ワールドカップのヒストリー展示も行われています。
その中で、2010南アフリカ大会では中村憲剛選手の記録が残っていました。
■2018ロシアW杯の大島僚太選手の記録
そして直近の2018ロシアW杯では、大島僚太選手の記録も残っていました。
多くが海外クラブから選抜される中、数少ないJリーガーとして名を連ねています。
■大島僚太選手の写真
大島僚太選手は、直前の強化試合では高いパフォーマンスを見せ、監督から「代えがきかない選手」というコメントもありキーマンと目されていました。
しかしながら腰の負傷により一時戦列を離れ、残念ながらそのまま出場機会を失ってしまいました。
そのようなこともあり、ミュージアムの壁面全面に大きく掲示されたロシアワールドカップの写真では、控え選手としてかろうじて顔が確認できる構図になっています。
ただ、大島選手は普段から「あまりしゃべらない」キャラクターで、写真撮影などで中心に収まることを避ける性格であることがサポーターにはよく知られています。
川崎フロンターレの背番号10をつけ、中盤の支配者として圧倒的な技術を見せながらも、J1優勝のセレモニーでは必ず「後列の端」を定位置で控えめに喜んでいるのが定番です。
■優勝セレモニーで定位置の端に収まる大島僚太選手
※東急武蔵小杉駅南口にて
そのようなことから、日本代表でスタメンであろうが控えであろうが、前掲のような写真の収まり方は「大島選手らしい平常運転」といえるかもしれません。
■なでしこジャパンの女子W杯トロフィー
そしてワールドカップは、男子だけではありません。
女子ワールドカップでは、なでしこジャパンが2011ドイツ大会で優勝しています。
ミュージアムでは、その優勝トロフィーが展示されていました。
■なでしこジャパン
■住吉高校出身・植木理子選手
ここで展示されているなでしこジャパンの植木理子選手(日テレ・ベレーザ所属)は、神奈川県立住吉高等学校の出身です。
植木選手は同校サッカー部ではなく、地域サッカークラブの「AC等々力」から、日テレ・ベレーザの下部組織に加入しました。
住吉高校在学中の2016年にはU-17女子ワールドカップヨルダン大会に日本代表として招集され、6試合で4得点を獲得するなど準優勝に貢献。
さらに卒業後、2018年にはU-20女子ワールドカップフランス大会にも招集され、見事優勝を果たしています。
■住吉高等学校の植木理子選手応援の横断幕(U-20日本代表選出時)
現在は日テレ・ベレーザトップチームに所属し、2019女子ワールドカップフランス大会の日本代表「なでしこジャパン」にも選出されましたが、直前の合宿中の負傷で離脱を余儀なくされました。
これは本当に残念なことでしたが、同選手は現在19歳であり、まだまだこれから将来があります。
当然「武蔵小杉目線」では、なでしこジャパンの最注目選手です。
地元選手とはご存じなかった方が多いと思いますが、今後なでしこジャパンの試合開催時にはチェックしてみてください。
今回のレポートは、以上です。
ご紹介したのは展示のうち「地元目線にきわめて偏ったごく一部」ですので、来館時には幅広い展示をお楽しみいただければと思います。
■日本サッカーミュージアムの施設情報
●所在地:東京都文京区本郷3-10-15 JFAハウス
●営業時間:
火曜日~金曜日13:00~18:00(最終入場17:30)
土日祝日・特別営業時間10:00~18:00(最終入場17:30)
●休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
※年2回のメンテナンス期間あり
●入場料:一般大人500円、小中学生300円
※最近1年間の日本国内の有料サッカーチケット半券で100円引き
※団体(20名以上)、障がい者の方、JFAサッカーファミリーは100円引き
■マップ
【関連リンク】
・日本サッカーミュージアム ウェブサイト