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2019年
07月04日

天皇杯緒戦「明治大学戦」で川崎フロンターレ中村憲剛選手が復帰し勝利。等々力陸上競技場に明大マスコット「めいじろう」も登場

【Reporter:あさお】

2019年7月3日(水)に、第99回天皇杯2回戦「川崎フロンターレvs明治大学戦」が等々力陸上競技場において開催されました。
大学リーグで連戦連勝の明治大学は「最強の挑戦者」として打倒J1を掲げて試合に臨みましたが、知念慶選手のシュートがオウンゴールにつながり、川崎フロンターレが1-0で勝利しました。

この試合では中村憲剛選手が1か月半ぶりにけがから復帰したほか、明治大学のマスコットキャラクター「めいじろう」が登場しました。

■等々力陸上競技場の明治大学応援席
等々力陸上競技場の明治大学応援席

■1-0で川崎フロンターレが勝利
1-0で川崎フロンターレが勝利

天皇杯(天皇杯JFA全日本サッカー選手権)は、 1921年に創設された歴史ある大会です。
今年で99回目、令和初の天皇杯ということになります。
天皇杯は「J1リーグ」「ルヴァンカップ」と並び、日本サッカーの「国内3大タイトル」とされています。

同大会は日本サッカー協会の第1種登録があれば基本的に予選に参加可能であり、Jリーグだけでなく実業団や大学なども加わって戦うオープン型のトーナメントとなっています。

1回戦は都道府県別代表などが対戦し、2回戦からJ1・J2のクラブが登場します。

1回戦で明治大学はJ3の「ブラウブリッツ秋田」を3-0で破り、2回戦でJ1王者・川崎フロンターレと対戦することになりました。

■数少ない連戦スタメンとなった田中碧選手
数少ない連戦スタメンとなった田中碧選手

明治大学は「王者の壁を、扉に変えろ。」というスローガンのもと、この試合に並々ならぬ意気込みで臨んできました。

一方、川崎フロンターレにとっても一発勝負のトーナメントは絶対に負けられない試合でありますが、J1リーグ「ジュビロ磐田戦」が6月30日に開催されたばかりで、中2日しか空いていません。

また天皇杯後には中3日で、7月7日に「サガン鳥栖戦」が控えていることから、明治大学戦に主力選手をフル投入することが難しい条件にあります。

そのため、スターティングメンバー11人のうち、ジュビロ磐田戦からの連戦となったのはボランチの田中碧選手と、サイドバックの車屋紳太郎選手の2名だけでした。

■キャプテンマークをつけた齋藤学選手
キャプテンマークをつけた齋藤学選手

キャプテン小林悠選手、副キャプテンの谷口彰悟選手、大島僚太選手、チョン・ソンリョン選手はいずれもスターティングメンバーに入っていません。

となると、だれがキャプテンマークを付けるのか?がサポーターの間でちょっとした関心事になっていました。

ふたを開けてみると、齋藤学選手でした。

同選手は昨年横浜F・マリノスから加入したドリブラーで、元日本代表選手です。
普段、リーダーシップを発揮するイメージはそれほど強くありませんが、キャプテンマークを付けるということはそれなりの意味があることと思います。

■久々のスタメンとなったGK新井章太選手
久々のスタメンとなった新井章太選手

そのようなわけで、天皇杯の序盤は「普段なかなか見られない選手」の活躍を楽しめるというのが、ひとつの魅力になっています。

この日久々のスタメンとなったのが、ゴールキーパーの新井章太選手です。

多くのサッカークラブにおいて、「正ゴールキーパー」は固定するのが基本で、セカンドゴールキーパーは負傷や退場などのアクシデントに備えて「ベンチ入りし続ける」ことになります。

出場する可能性は少ない、しかしいつでも出られるように万全の準備だけは欠かさず、研鑽を続けるのが川崎フロンターレの新井章太選手の現在の役割です。

昨シーズン、正ゴールキーパーのチョン・ソンリョン選手がレッドカードによる退場となったことで出場機会がありましたが、今シーズンは天皇杯が初出場となりました。

チョン・ソンリョン選手はきわめて優れたゴールキーパーで、2019/5/26エントリでご紹介した通りJ1リーグ通算防御率歴代1位も記録しています。
ただ、新井章太選手も川崎フロンターレのスタメンを務められる実力が十分あります。

この試合、終盤アディショナルタイムまで明治大学の選手たちの足が止まらず、攻勢を受けましたが、安定したセービングで無失点で試合を終えることができました。

■明治大学戦で復帰した中村憲剛選手
明治大学戦で復帰した中村憲剛選手

明治大学戦では、想像以上に明治大学の勢いが強く、球際で競り負けるケースも見受けられるなど、苦戦といっても良い試合でした。
競り合いからこぼれたセカンドボールも、出足の速さでかなり拾われた感覚があります。

そんな中、後半61分に中村憲剛選手が5月17日の名古屋グランパス戦以来、1か月半ぶりにケガから復帰し、精度の高いトラップから効果的なパスを供給することで試合を引き締めました。

川崎フロンターレの中盤を象徴するのは、やはりバンディエラ(生え抜きの中心選手)の中村憲剛選手です。

今回はまだ試運転といったところでしょうが、今後リーグ戦でも出場することが期待されます。

■出場機会がなかった宮代大聖選手(左端)
宮代大聖選手

今回、ユース出身のU-20日本代表、宮代大聖選手もベンチ入りを果たしていました。
試合展開によっては出場機会もあるかと思いましたが、1-0の緊張状態が続いていましたので、残念ながら出場はありませんでした。

また今後、天皇杯3回戦や、21歳以下のスタメン起用が義務付けられているルヴァンカップなどでのチャンスがあるかもしれません。

■試合終了後に川崎フロンターレサポーターに挨拶をする明治大学の選手たち
試合終了後に川崎フロンターレサポーターに挨拶をする明治大学の選手たち

明治大学としては、悲願の「ジャイアントキリング」(格上の相手を番狂わせで倒すこと)はなりませんでしたが、連携もよく強度も高いたいへん素晴らしいチームでした。

試合終了後、等々力陸上競技場を1周して川崎フロンターレサポーターにも挨拶をして回るなど、さわやかな振る舞いも好印象であったように思います。

■お馴染み、ふろん太君
ふろん太君

■明治大学のマスコットキャラクター「めいじろう」
めいじろう

そしてふろん太君はお馴染みですが、明治大学のマスコットキャラクター「めいじろう」も、等々力陸上競技場に登場しました。

「めいじろう」は、「森の賢者」と呼ばれるフクロウがモチーフで、スクールカラーである紫紺色の羽や、遥か遠くまで見据える大きな目が特徴です。

当初は広報課キャラクターとして、学生や教職員による応募作品の中から2007年3月にデザインが決定しました。
その後好評であったため、2009年に大学公式キャラクターに採用されたということです。

「めいじろう」は選手たちと同じく試合終了後にはスタンドを回り、川崎フロンターレサポーターの皆さんとも交流していました。

■天皇杯2回戦としては多い8,000人超が来場
8千人超が来場 

さて、天皇杯3回戦は8月14日(水)、J2の「ファジアーノ岡山」との対戦となります。

これが同クラブとの初の公式戦で、ファジアーノ岡山サポーター界隈の皆様が「川崎フロンターレが岡山に来る!」ということで、たいへん盛り上がっていただいているようです。

天皇杯の難しさで、カテゴリー(所属するリーグ)が上だからといって勝てるわけではありません。
負けたら終わりのトーナメント戦で、「複数タイトルの獲得」に向けてまだまだこれからも厳しい戦いが続いていきます。

その一方、J1リーグも第18節「サガン鳥栖戦」が7月7日に開催されます。
こちらは2019/6/22エントリでお伝えした通り、マスコットキャラクター「カブレラ」が主役のイベント「カブの日」が開催される予定です。

【関連リンク】
川崎フロンターレ ゲーム記録 明治大学戦
明治大学ウェブサイト シンボルマーク・めいじろうの概要
天皇杯 第99回JFA全日本サッカー選手権 ウェブサイト
武蔵小杉ブログ 川崎フロンターレ関連エントリ
2019/5/26エントリ 川崎フロンターレが上位決戦「大分戦」制しJ1リーグ2位浮上、チョン・ソンリョン選手がGK通算防御率16年ぶり更新で歴代首位に
2019/6/22エントリ 新丸子イダイモールに七夕飾りが設置、川崎フロンターレコラボ「カブレラ短冊」が7/7鳥栖戦「カブの日」に先駆け登場

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