川崎市が景観計画案をまとめる
【Reporter:はつしも】
建通新聞のニュースから。
川崎市が景観法に基づく景観計画案をまとめたとのことです。
その概要は以下の通りです。
・市内全域を対象に施設の建設の際に届け出が必要となる対象物件の要件を細分化し、使用できる色彩や屋外広告物の表示に対して制限を設定
①従来の高さ31m以上・延べ床面積1万㎡以上から細分化。第1~3種高度地区ごとに基準を設定し、延べ1万平方㍍以上に加え、壁面の最長部分が70㍍以上の建築物も届け出の対象に
②建築物に使用できる色彩の範囲を、「色相」と「彩度」で設定
③地域の歴史や文化などの面で特徴のある建物や樹木を、景観重要建築物と最重要樹木として指定するため新たに規定を定めた。
④市民による景観まちづくり推進のための支援制度を充実
・海や緑地帯など4つの景観ゾーン
・東京湾や多摩川など5つの景観軸
・川崎駅や武蔵小杉駅など9つの都市拠点 を設定
・今後の施行日程
2007年 9月 都市計画審議会や政策・調整会議での条例改正などを経て計画案確定
2007年12月 川崎市議会で審議
2008年 4月1日 施行
武蔵小杉の再開発はすでに進捗済みで、建造物等もかなり出来上がっていますが、この景観計画の要件を満たしているのかはわかりません。あれだけ大きい開発ですので、先にこのような景観計画をたてた上でまちづくりを行った方がよいとは思いますが、後追いになるのはやむを得ないところでしょうか。
武蔵小杉の再開発ビル群
9つの都市拠点は川崎駅と武蔵小杉駅以外記事中に明記されていませんが、川崎駅、新川崎(鹿島田)駅、武蔵小杉駅、溝の口駅、登戸駅、新百合ヶ丘駅までは当確として、あとの3つはどこでしょう。宮前平、鷺沼、元住吉、武蔵新城などですかね。
【関連リンク】
建通新聞社 景観計画案まとまる 川崎市(6/15)