等々力緑地北側で「リニア中央新幹線等々力非常口」を建設中、直径36m・深さ90m規模で換気口・階段・エレベータを整備
【Reporter:はつしも】
等々力緑地の北側において、リニア中央新幹線の地上施設「中央新幹線等々力非常口」の建設が進められています。
現地では重機が稼働し、2027年の品川~名古屋間開業に向けて工事が本格化していました。
■等々力緑地北側のリニア中央新幹線地上施設「等々力非常口」
リニア中央新幹線は、JR東海が民間事業として推進する巨大プロジェクトです。
品川駅から名古屋駅を経由して新大阪駅までを結ぶことを構想し、そのうち品川~名古屋間が先行して事業化・着工されています。
首都圏の大部分は地下方式になりますが、防災上の観点などから地上への非常口を設ける必要があり、そのうちのひとつが中原区の等々力緑地北側にあります。
非常口と申しましても、単に地上に小さな出入口ができるというような規模感ではありません。
直径約36m、深さ約90mというスケールで、そのための工事施工ヤードは約9,800平米にものぼります。
■非常口の概要
※JR東海公表資料より
こちらが「等々力非常口」の概要です。
大きく分けて換気設備、階段、エレベータの3つの要素で構成されています。
換気設備は、火災が発生した場合にきわめて重要となります。
充満した煙をファンで強力に排気するためには、直径約36mという規模が必要になるのでしょう。
また図面にある開閉設備は、猛スピードで通過するリニアの風圧対策です。
■等々力非常口と、武蔵小杉の高層ビル群
多摩川土手から等々力非常口を見ると、奥に武蔵小杉の高層ビル群が立ち並んでいました。
大規模な工事現場ですから、高層ビルからもこの工事ヤードが視認できるかと思います。
■等々力緑地側の出入口
等々力緑地内から工事ヤードに近づくと、釣り池の北側に出入口がありました。
ここに中央新幹線の非常口を作る工事であることが、看板で告知されています。
工事期間は2023年6月9日までということで、まだ3年以上かかります。
■工事の施工体制の掲示
入口のそばには、現在の騒音表示と、工事の施工体制についての掲示がありました。
地域向けに、連絡先等が明確になっています。
リニア中央新幹線は、神奈川県内では相模原市内に地下駅が設置される予定です。
川崎市内は地下トンネルで通過するのみですが、想像以上に大規模な工事が行われていることがわかりました。
非常口や換気機能は必ず必要なものですので、安全な施設ができることを願っております。
【関連リンク】
・JR東海 中央新幹線等々力非常口設置における環境保全について(PDF)
・2011/9/27エントリ JR東海がリニア中央新幹線の環境アセスメント手続を開始:中原区内の事業区域縦覧と説明会開催
・2011/10/20エントリ リニア中央新幹線の環境アセスメント説明会(中原区)開催
・2013/9/18エントリ JR東海が中央リニアのルートを公表、環境影響評価準備書説明会を中原区で3回開催へ
等々力緑地の北側において、リニア中央新幹線の地上施設「中央新幹線等々力非常口」の建設が進められています。
現地では重機が稼働し、2027年の品川~名古屋間開業に向けて工事が本格化していました。
■等々力緑地北側のリニア中央新幹線地上施設「等々力非常口」
リニア中央新幹線は、JR東海が民間事業として推進する巨大プロジェクトです。
品川駅から名古屋駅を経由して新大阪駅までを結ぶことを構想し、そのうち品川~名古屋間が先行して事業化・着工されています。
首都圏の大部分は地下方式になりますが、防災上の観点などから地上への非常口を設ける必要があり、そのうちのひとつが中原区の等々力緑地北側にあります。
非常口と申しましても、単に地上に小さな出入口ができるというような規模感ではありません。
直径約36m、深さ約90mというスケールで、そのための工事施工ヤードは約9,800平米にものぼります。
■非常口の概要
※JR東海公表資料より
こちらが「等々力非常口」の概要です。
大きく分けて換気設備、階段、エレベータの3つの要素で構成されています。
換気設備は、火災が発生した場合にきわめて重要となります。
充満した煙をファンで強力に排気するためには、直径約36mという規模が必要になるのでしょう。
また図面にある開閉設備は、猛スピードで通過するリニアの風圧対策です。
■等々力非常口と、武蔵小杉の高層ビル群
多摩川土手から等々力非常口を見ると、奥に武蔵小杉の高層ビル群が立ち並んでいました。
大規模な工事現場ですから、高層ビルからもこの工事ヤードが視認できるかと思います。
■等々力緑地側の出入口
等々力緑地内から工事ヤードに近づくと、釣り池の北側に出入口がありました。
ここに中央新幹線の非常口を作る工事であることが、看板で告知されています。
工事期間は2023年6月9日までということで、まだ3年以上かかります。
■工事の施工体制の掲示
入口のそばには、現在の騒音表示と、工事の施工体制についての掲示がありました。
地域向けに、連絡先等が明確になっています。
リニア中央新幹線は、神奈川県内では相模原市内に地下駅が設置される予定です。
川崎市内は地下トンネルで通過するのみですが、想像以上に大規模な工事が行われていることがわかりました。
非常口や換気機能は必ず必要なものですので、安全な施設ができることを願っております。
【関連リンク】
・JR東海 中央新幹線等々力非常口設置における環境保全について(PDF)
・2011/9/27エントリ JR東海がリニア中央新幹線の環境アセスメント手続を開始:中原区内の事業区域縦覧と説明会開催
・2011/10/20エントリ リニア中央新幹線の環境アセスメント説明会(中原区)開催
・2013/9/18エントリ JR東海が中央リニアのルートを公表、環境影響評価準備書説明会を中原区で3回開催へ