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2020年
11月19日

川崎フロンターレが神奈川ダービー制しリーグ優勝に王手、三笘薫圧巻75mドリブル見せ新人最多得点記録にも王手

【Reporter:はつしも】

昨日、J1リーグ第30節「川崎フロンターレvs横浜F・マリノス戦」が等々力陸上競技場で開催されました。

今季ユースから筑波大学を経由して加入した三笘薫選手が1得点・1アシストの活躍を見せ、川崎フロンターレが3-1で勝利しました。

この結果、川崎フロンターレは今季J1リーグ優勝に王手をかけ、次節に勝利すれば優勝が決定となります。

また昨日は、川崎市内の「ものづくり」の魅力を発信するホームゲームイベント「川崎ものづくりフェアin等々力」が開催され、「チーム等々力」など、等々力陸上競技場周辺の町工場などの技術に触れるクイズ企画が行われました。

■Jリーグtwitter 川崎Fvs横浜FM ゴール動画
まずこの試合は、なんといっても終了間際の三笘薫選手のドリブルでしょう。

自陣ペナルティエリア付近でボールを受けてからライン際をドリブルし、2人かわして守備を引き付けたところで得意のアウトサイド(足の外側)で小林悠選手にパス。

フリーの小林悠選手が確実に決め、これで勝負ありでした。

■3点目の決定機を生んだ三笘薫選手の75mドリブル
三笘薫選手のドリブル

■試合終了後、公式記者会見にこたえる三笘薫選手
公式記者会見にこたえる三笘薫選手

三笘薫選手のドリブル距離は、おおよそ75mです。

同選手は試合後の公式記者会見で振り返り、ゴールにつながったドリブル距離としてはキャリアの中でも最長であったということです。

途中出場による得点が多いとまだまだ満足はしていないとしながら、今季これでリーグ12点目です。

J1リーグの新人最多得点記録は「13」であり、三笘薫選手はこのタイ記録に王手をかけました。
 
■最後に決めた小林悠選手
最後に決めた小林悠選手

最後に決めたのは、ケガから復帰した小林悠選手でした。

この試合、三笘薫選手が得意とするドリブル突破は切れ味鋭く、3点目の直前にも横浜F・マリノスはファウルで止めざるを得ず、PKを獲得しました。

このPKのキッカーも小林悠選手だったのですが、これは残念ながらキーパーのファインセーブにあいました。

三笘選手の獲得したPKを決められなかった、そんな経緯があっての最後の三笘選手⇒小林選手へのラストパスでしたから、これは決められてほっとしたことでしょう。

■けがから復帰した長谷川竜也選手
長谷川竜也選手 

ケガからの復帰といえば、長谷川竜也選手です。
同選手は左サイドのドリブラーで、三笘薫選手とポジションも特徴も重なる部分があります。

序盤戦、非常に好調だったものの長期戦線離脱となり、やっと試合に復帰してきました。
この試合はスタメン出場し、後半に三笘薫選手と交代するまで意欲的にプレイしました。

 ■今期限りでの現役引退を表明した中村憲剛選手
中村憲剛選手

中村憲剛選手

中村憲剛選手 

川崎フロンターレのバンディエラ(クラブ生え抜きの中心選手)、中村憲剛選手は18年目となる今季での現役引退を11月1日に発表しました。
残る出場機会はこの日を含めたリーグ戦7試合と、リーグ上位2位に入った場合に準決勝進出ができる「天皇杯」最大2試合のみです。

18年にわたって川崎フロンターレ一筋、世界的に見ても類例が多くない「ワンクラブマン」として引退する中村憲剛選手の姿を見届けるべく、本日のチケットは早々に完売し、平日ながら現在の入場制限近い11,099人が来場しました。

中村憲剛選手は本日も後半82分に途中出場し、中盤のインサイドハーフとして効果的なパスを回しつつ、アグレッシブなプレイを見せました。

■古巣・マリノス戦でスタメン出場した齋藤学選手(中央左)
齋藤学選手

齋藤学選手

対戦相手の横浜F・マリノスは、前身は日産自動車サッカー部で、読売サッカークラブ(現在の東京ヴェルディ1969)とともにJリーグ発足前の日本サッカーリーグを牽引してきました。

Jリーグ発足時に加盟した10のクラブ「オリジナル10」のひとつに数えられる名門クラブです。

川崎フロンターレとは神奈川県内で隣り合い、川崎フロンターレのJ1昇格、発展につれてライバルとしてしのぎを削るようになってきました。
その対戦は「神奈川ダービー」とも呼ばれ、人気を博しています。

この日のマリノスは前半40分にゴールキーパー高丘陽平選手が退場となるアクシデントがあったものの、数的不利の中一時は同店に追いつくなど、前年王者のプライドを見せました。

そんなライバルクラブから川崎フロンターレに移籍してきたのが齋藤学選手で、同選手も能力の高いドリブラーです。

この試合は長谷川竜也選手とともに反対側の右サイドウイングでスタメン出場し、後半65分にルーキー旗手怜央選手と交代するまでプレイしました。

得点には至りませんでしたが、右サイドバックの山根視来選手と連携した仕掛けは有効だったように思います。

■2点目を挙げたジェジエウ選手らの歓喜
2点目ゴールの歓喜 

■横断幕が解禁されたスタンド
横断幕が解禁されたスタンド 

■メインスタンドの「One for KENGO」横断幕
メインスタンドの「One for KENGO」横断幕

■中村憲剛選手のタペストリー
中村憲剛選手のタペストリー 

等々力陸上競技場周辺が中村憲剛選手一色に演出されているのは、前回のホームゲーム同様です。

「One for KENGO」のキャッチフレーズの元、グッズ販売等のさまざまなプロモーションを展開していくということです。



■「川崎ものづくりフェアin等々力」
川崎ものづくりフェアin等々力

また本日は、冒頭にお伝えした通りホームゲームイベント「川崎ものづくりフェアin等々力」が等々力陸上競技場周辺で開催されました。

本イベントはもともと10月10日の「ベガルタ仙台戦」で開催されるはずだったのですが、台風の接近により残念ながら中止になってしまいました。
今回は企画内容もかえて、あらためての開催となったものです。

■8団体によるクイズラリー
8団体によるクイズラリー

■各団体の技術で作られたマグネットのイメージ
各団体の技術で作られたマグネット
(C)川崎フロンターレ

今回のものづくりフェアでは、川崎市経済労働局の共催のもと、等々力陸上競技場周辺などで活動する町工場・団体「チーム等々力」「川崎ベイエリアものづくり連合会」「川崎中原工場協会」「高津工友会」「川崎北工業会」「野毛工業協同組合」「Sanodesign」が参加し、各団体ブースでクイズを行いました。

クイズに答えると各団体の技術でつくられた様々な素材のマグネットがもらえ、全8種を揃えるとメッセージが出来上がるという企画でした。

■川崎ものづくり2020~動画でものづくりを勉強しよう~ (Youtube)


また今回の「川崎ものづくりフェアin等々力」開催にあたっては、ものづくりに触れる動画の配信も行われました。

川崎市内には、優れた技術をもつ「ものづくり企業」が多数活動しています。
前掲のイベント協力団体等もその一部で、この動画は、マスコットキャラクターのふろん太とともに、そんな企業の魅力を知ることができる構成になっていました。

こちらもぜひ、視聴してみてください。

■2018年の「ものづくりフェア」で披露されたチェーンソーアート
2018年の「ものづくりフェア」で披露されたチェーンソーアート

■2019年「ものづくりフェア」のワークショップ


本サイトではこれまでに、2015年、2018年、2019年の「川崎ものづくりフェアin等々力」をご紹介しておりました。
例年はさまざまなものづくりワークショップが開催され、直接ものづくりの体験ができるようになっていました。

また来年以降、そんな企画もできたらよいですね。

■大分トリニータの「ニータン」(右)とフロンターレのマスコットたち
ニータン

さて、本日の勝利により、川崎フロンターレは11月21日(土)アウェイの大分トリニータ戦で勝利すれば、無条件でJ1リーグ優勝が決定します。

アウェイ、かつ新型コロナウイルス感染症の影響で例年のような応援はなかなかできませんが、多くの方がDAZNなどで視聴されるものと思います。

(試合写真撮影:株式会社fawn 本平基)

【関連リンク】
DAZN 川崎フロンターレクラブ応援プラン専用ページ
中村憲剛オフィシャルブログ 引退会見
中村憲剛twitter
川崎フロンターレ 中村憲剛選手現役引退のお知らせ
川崎フロンターレ One Four KENGOプロモーション実施のお知らせ
川崎フロンターレ 第30節 ゲーム記録
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(川崎ものづくりフェアin等々力関連)
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