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2021年
07月04日

新丸子でものづくりの魅力発信、活版印刷・ペーパークラフトのスタジオ「DEAR FACTORY」がハンドメイド雑貨販売にワークショップも

【Reporter:はつしも】

新丸子に、グラフィックデザイン・活版印刷・ペーパークラフトのスタジオ「DEAR FACTORY(ディアファクトリー)」があります。

同スタジオではワークショップも開催し、活版印刷機を使ったものづくりを体験することもできます。

■新丸子町の「DEAR FACTORY(ディアファクトリー)」
新丸子町の「DEAR FACTORY(ディアファクトリー)」

■スタジオを主宰されるデザイナー・かがわゆかさん
かがわゆかさん

「DEAR FACTORY」は、新丸子駅西口の商店街「iDAiモール」から、武蔵小杉方面に角を曲がってすぐの場所にあります。

マンション「鼓天馬マンション」の1階、以前は飲食店があった区画が「DEAR FACTORY」のスタジオになっています。

「DEAR FACTORY」を主宰されるのは、デザイナー・アートディレクターのかがわゆかさんです。

独特の風合いがある活版印刷でのものづくりに魅了され、広告関連の会社から独立されたのちにかねてからアイデアを温めていたスタジオ「DEAR FACTORY」をオープンされました。

■「DEAR FACTORY」の活版印刷機
活版印刷機

活版印刷機

活版印刷とは、古くからの印刷方式のひとつです。

活字を組み合わせて作った版を作り、その版にインクを塗り付けてからハンコのように紙に押し当てて文字などを印刷するものです。

「DEAR FACTORY」の活版印刷機はかがわさんが以前からお持ちだったもので、昭和30年代から40年代にかけて製造されたものが中心ということです。

■活版印刷の活字
活版印刷の活字

活版印刷の活字

こちらが、活版印刷の活字です。先端部分は文字が反転した形になっています。
昔は本一冊全てがこうした活字で組まれ、活版印刷で作られていたということです。

■活版印刷機が稼働する動画(Youtube)


こちらが、「DEAR FACTORY」の活版印刷機に触らせていただいた動画です。
機械の上にあるトレイには、実際にはインクを盛り付けます。

ハンドルを下におろすとローラーがトレイからインクを巻き取り、ローラーが下に降りて活版にインクを塗り付け、そして紙に活版が押し付けられます。

この動作を繰り返すことで、1枚1枚活版印刷ができていくというわけです。

■実際に活版印刷で作られたカレンダー
活版印刷で作られたカレンダー

こちらが、実際に「DEAR FACTORY」の活版印刷機で作られたカレンダーです。

前述の通り、活字を押し当てるために印刷された文字はやや凹んで、独特の風合いが生まれます。

かがわさんにお話を伺うと、結婚式の招待状などでも人気があるということです。
確かに手作り感が伝わりますし、温かみがあって素敵です。

■ハンドメイドのコットンペーパー
製作中のコットンペーパー

なお、「DEAR FACTORY」では、上記のカレンダーなどに使われる紙(コットンペーパー)も手作りしています。

この時もスタジオ内で、コットンペーパーを干す作業が行われていました。

■活版印刷によるハンドメイド雑貨等の販売
ハンドメイド雑貨等の販売

ハンドメイド雑貨の販売 

スタジオの入口では、活版印刷とコットンペーパーによるハンドメイド雑貨の販売が行われていました。

まずはこちらで、活版印刷特有の雰囲気を確かめてみるとよいと思います。

■「DEAR FACTORY」のワークショップ(写真提供:DEAR FACTORY)
DEAR FACTORYのワークショップ

DEAR FACTORYのワークショップ

DEAR FACTORYのワークショップ

DEAR FACTORYのワークショップ

DEAR FACTORYのワークショップ

「DEAR FACTORY」では、気軽に活版印刷を体験できるワークショップも開催しています。

幅広い告知などは行わず、ご要望に応じて開催しているということですので、ご関心ある方はスタジオで相談してみてください。

■「DEAR FACTORY」のワークショップ(Instagram)

■よりレベルの高い「講習」


「DEAR FACTORY」は、Instagramやfacebookページでも情報発信しています。
前掲のワークショップの開催報告や、より上級者向けの活版印刷の「講習」についても紹介されていますので、併せて参照いただくとよいでしょう。

かがわさんはこうしたワークショップなども通じて、ご自身のデザインワークだけでなく、活版印刷やペーパークラフトを中心としたものづくりの魅力を発信していきたいということです。

最新の印刷技術はスマートに美しく仕上がりますけれども、活版印刷の凹凸や文字のかすれ、ハンドメイドペーパーのテクスチャに惹かれる方には、たまらない世界かと思います。

なお、スタジオは基本的に平日12時~16時に開けているということですが、変動する可能性があります。
看板が外側に出ていたら、営業中の目印とのことでご理解ください。

■「DEAR FACTORY」の概要
●所在地:中原区新丸子町761-5
●営業時間:平日12:00~16:00(変動の可能性あり)
※第1・第3土曜日は講習会実施
●定休日:土日、不定
●Webhttps://tenbinpress.shopselect.net/
●Instagram:https://www.instagram.com/dear_factory_761/
●facebook:https://www.facebook.com/DearFactory761/

■マップ


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