中原区宮内と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の橋脚・橋台が着工、11/19発表川崎市道路整備プログラム案で2029年度も事業継続見通し
【Reporter:はつしも】
川崎市と東京都では、多摩川に架ける「等々力大橋(仮称)」の整備を進めています。
これは中原区宮内の「宮内新横浜線」と世田谷区玉堤「目黒通り」をつなぐもので、川崎市では「宮内新横浜線」の整備を先行して進めてきました。
「等々力大橋」の整備は当初から相当遅れていますが、2018年12月に橋梁建設のための護岸設置工事が着工になり、本サイトでもお伝えしておりました。
そしてこのたび、川崎市側の橋梁下部の橋脚と橋台の建設工事が着工になりましたので、お伝えします。
また2021年11月19日には、川崎市の「第2次道路整備プログラム(後期)」の案が公表されました。
同プログラム案によると、等々力大橋と接続される宮内新横浜線の整備は2029年度においても完成はしていない計画となっており、現段階で等々力大橋の供用開始のめどは見えない状況にあります。
■「等々力大橋(仮称)」の建設工事
現在の多摩川には、中原街道の丸子橋から、二子玉川の二子橋まで一般道の橋梁が長い区間にわたって存在しません。
都心へのアクセス向上と都市間連携強化を目的として、丸子橋と二子橋の中間あたりに整備が進められているのが「等々力大橋(仮称)」です。
このたびついに、橋脚設置工事の看板が設置されました。
■重機の稼働
■等々力大橋(仮称)下部工事のお知らせ
また現地ではすでに重機が稼働するとともに、橋梁下部工事(橋脚・橋台設置工事)の詳細のご案内も掲示されていました。
■橋脚と橋台の設置工事
■橋梁断面イメージ図
今回建設されるのは、川崎市側の橋脚と橋台です。
橋脚が河川敷の川岸近くに、橋台が多摩川土手の上部に設置されます。
断面図の通り、橋台は地中深くまで杭を打つ形になります。
■完成イメージ
平面図、完成イメージでもわかる通り、「等々力大橋(仮称)」は橋台両側の土手に1基ずつ、橋脚が両側の河川敷い1基ずつと多摩川の中央に1基で構成されています。
つまり橋台2基と橋脚3基、合計5基のうち、今回川崎市側の2基が建設されることになります。
■案内図と平面図
今回の建設工事着工により、工事エリアの大部分が立ち入り禁止となります。
大きく河川敷を迂回することになりますので、ランニング・サイクリング等で通行される方はご留意ください。
■整備中の宮内新横浜線
川崎市側で等々力大橋(仮称)に接続される都市計画道路「宮内新横浜線」は、現在も整備中です。
等々力大橋付近のエリアは、用地取得が徐々に進められているところです。
2021年3月時点の用地取得率は51%ということで、実際に道路と橋梁が接続されるまでにはかなり年数がかかるように感じられ、冒頭にお伝えした「2029年度に未完成」というのは無理からぬところかと思います。
■府中街道と宮内新横浜線の交差点
宮内新横浜線は、その名前の通り宮内と新横浜をつなぐ都市計画道路です。
川崎市内においては、高津区子母口(ライフ子母口店前)から中原区宮内の府中街道との交差点(西下橋交差点)までが4車線で開通しています。
上記写真の奥が未開通で、高津区下野毛の町工場街を抜けて前掲の多摩川にぶつかります。
ここが道路として突き抜けるのは少なくとも2029年度以降となりますが、先行きが全く見えなかったところ、橋梁本体の工事がついに始まるのは、大きな一歩となりそうです。
■宮内新横浜線と等々力大橋の整備マップ
【関連リンク】
・川崎市 まちづくり委員会資料 川崎市道路整備プログラム後期の取り組みに係るパブリックコメントの実施について
・川崎市 川崎都市計画道路の変更(3・3・10号 宮内新横浜線の変更)の告示内容
・2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
・2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
・2015/9/11エントリ 「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」
・2019/2/25エントリ 「(仮称)等々力大橋」建設の護岸設置工事が着工、目黒通りと宮内新横浜線を接続する橋梁イメージ写真が現地に掲示
川崎市と東京都では、多摩川に架ける「等々力大橋(仮称)」の整備を進めています。
これは中原区宮内の「宮内新横浜線」と世田谷区玉堤「目黒通り」をつなぐもので、川崎市では「宮内新横浜線」の整備を先行して進めてきました。
「等々力大橋」の整備は当初から相当遅れていますが、2018年12月に橋梁建設のための護岸設置工事が着工になり、本サイトでもお伝えしておりました。
そしてこのたび、川崎市側の橋梁下部の橋脚と橋台の建設工事が着工になりましたので、お伝えします。
また2021年11月19日には、川崎市の「第2次道路整備プログラム(後期)」の案が公表されました。
同プログラム案によると、等々力大橋と接続される宮内新横浜線の整備は2029年度においても完成はしていない計画となっており、現段階で等々力大橋の供用開始のめどは見えない状況にあります。
■「等々力大橋(仮称)」の建設工事
現在の多摩川には、中原街道の丸子橋から、二子玉川の二子橋まで一般道の橋梁が長い区間にわたって存在しません。
都心へのアクセス向上と都市間連携強化を目的として、丸子橋と二子橋の中間あたりに整備が進められているのが「等々力大橋(仮称)」です。
このたびついに、橋脚設置工事の看板が設置されました。
■重機の稼働
■等々力大橋(仮称)下部工事のお知らせ
また現地ではすでに重機が稼働するとともに、橋梁下部工事(橋脚・橋台設置工事)の詳細のご案内も掲示されていました。
■橋脚と橋台の設置工事
■橋梁断面イメージ図
今回建設されるのは、川崎市側の橋脚と橋台です。
橋脚が河川敷の川岸近くに、橋台が多摩川土手の上部に設置されます。
断面図の通り、橋台は地中深くまで杭を打つ形になります。
■完成イメージ
平面図、完成イメージでもわかる通り、「等々力大橋(仮称)」は橋台両側の土手に1基ずつ、橋脚が両側の河川敷い1基ずつと多摩川の中央に1基で構成されています。
つまり橋台2基と橋脚3基、合計5基のうち、今回川崎市側の2基が建設されることになります。
■案内図と平面図
今回の建設工事着工により、工事エリアの大部分が立ち入り禁止となります。
大きく河川敷を迂回することになりますので、ランニング・サイクリング等で通行される方はご留意ください。
■整備中の宮内新横浜線
川崎市側で等々力大橋(仮称)に接続される都市計画道路「宮内新横浜線」は、現在も整備中です。
等々力大橋付近のエリアは、用地取得が徐々に進められているところです。
2021年3月時点の用地取得率は51%ということで、実際に道路と橋梁が接続されるまでにはかなり年数がかかるように感じられ、冒頭にお伝えした「2029年度に未完成」というのは無理からぬところかと思います。
■府中街道と宮内新横浜線の交差点
宮内新横浜線は、その名前の通り宮内と新横浜をつなぐ都市計画道路です。
川崎市内においては、高津区子母口(ライフ子母口店前)から中原区宮内の府中街道との交差点(西下橋交差点)までが4車線で開通しています。
上記写真の奥が未開通で、高津区下野毛の町工場街を抜けて前掲の多摩川にぶつかります。
ここが道路として突き抜けるのは少なくとも2029年度以降となりますが、先行きが全く見えなかったところ、橋梁本体の工事がついに始まるのは、大きな一歩となりそうです。
■宮内新横浜線と等々力大橋の整備マップ
【関連リンク】
・川崎市 まちづくり委員会資料 川崎市道路整備プログラム後期の取り組みに係るパブリックコメントの実施について
・川崎市 川崎都市計画道路の変更(3・3・10号 宮内新横浜線の変更)の告示内容
・2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
・2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
・2015/9/11エントリ 「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」
・2019/2/25エントリ 「(仮称)等々力大橋」建設の護岸設置工事が着工、目黒通りと宮内新横浜線を接続する橋梁イメージ写真が現地に掲示