「等々力大橋(仮称)」の東京都側橋脚・護岸工事が着工、接続準備進んだ目黒通りから中原区・遠くみなとみらいを望む
川崎市と東京都では、多摩川に架ける「等々力大橋(仮称、以下省略)」の整備を進めています。
同橋梁は中原区宮内「宮内新横浜線」と世田谷区玉堤「目黒通り」をつなぐもので、川崎市側の橋脚・橋台が先行して完成していました。
そしてこのたび、東京都側の橋台の建設および護岸工事が11月より着工しましたので、お伝えします。
■等々力大橋の断面イメージ図
最初に、等々力大橋の橋脚断面イメージ図をおさらいしておきます。
橋脚は東京側河川敷、多摩川中央、川崎側河川敷に合計3基あり、東京側から順番にP1、P2、P3です。
橋台は両岸の土手に設置され、東京側がA1、川崎側がA2です。
【東京土手】橋台A1-橋脚P1【東京河岸】P2【川崎河岸】P3-橋台A2【川崎土手】
このうち川崎側のP3橋脚・A2橋台は完成済みで、今回着工したのは、東京都側の橋脚「P1」と、それに面した護岸工事です。
■完成済みのA2橋台・P3橋脚
■土手のA2橋台
■河川敷のP3橋脚
最初に、完成済みの川崎市側橋台・橋脚から見ていきましょう。
土手の上にあるのが「A2橋台」、河川敷にあるのが「P3橋脚」です。
この完成の模様は、2022/5/25エントリでお伝えしておりました。
■川崎市側から見た、東京都側の工事
そして先般より東京都側での工事が始まり、川崎市側からも対岸に見えるようになりました。
ここから二子玉川経由で、対岸に渡ってみましょう。
■東京都側の工事現場と、武蔵小杉の高層ビル群
こちらが、東京都側の工事現場です。
河川敷が封鎖され、足場などが組まれていました。
対岸の川崎市側に見えるのは、武蔵小杉の高層ビル群です。
■橋脚建設工事のお知らせ
■橋脚建設工事
東京都側で着工したのは、河川敷の「P1橋脚」の建設と、護岸工事です。
土手の「A1橋台」は今回はまだ未着工で、次工程以降となるようです。
まずは「P1橋脚」建設工事が2013年6月15日まで行われる予定となっています。
■東京都側から見た、川崎市側のP3橋脚・A2橋台
東京都側からも、もちろん川崎市側の「P3橋脚・A2橋台」が見えました。
奥には武蔵中原の富士通川崎工場本館ビルが控えています。
■等々力大橋下部工事のお知らせ
現地には、「等々力大橋(仮称)下部工事のお知らせ」が掲示されていました。
冒頭に掲載した橋梁断面図は、ここに掲載されていたものです。
■目黒通りへの接続
さて、せっかく東京都側まできましたので、あわせて将来的に等々力大橋につながる、目黒通りへの接続状況を見ていきましょう。
上記の交通標識の通り、完全ではありませんがすでに道路自体は多摩川沿いの道路まで一応つながっています。
■整備途上の目黒通り
目黒通りは整備途上ですが、川崎市側に比べるとかなり用地取得が進み、4車線道路を等々力大橋までつなげるスペースはおおよそ確保されているようでした。
■目黒通りから見た、富士通川崎工場本館ビル
目黒通りは、環八通りとの交差点にかけて上り坂になっています。
ここで川崎市側を振り返ると、やはり富士通川崎工場本館ビルが見えました。
■環状八号線付近から見たみなとみらいの高層ビル群
目黒通りをさらにのぼって環八通り付近まで来ると、みなとみらいの高層ビル群まで見えました。
一番高いのがランドマークタワーですね。
■環八通りとの交差点
こちらが、環八通りとの交差点です。
近くには等々力不動尊や等々力渓谷があり、地名も世田谷区等々力です。
もともと川崎市中原区の等々力も東京都側だったものが、「あばれ川」と呼ばれる多摩川が氾濫して川の流れが変わり、川崎市側に取り残されたのが由来とされています。
両地域をつなぐのが「等々力大橋」というのは、まだ仮称ではありますが川崎市側・東京都側両方にとって馴染みやすい名前ではないでしょうか。
さて、今後は今回着工した「P1橋脚」に続いて、東京都側土手の「A1橋台」の建設や、多摩川河川中央の「P2橋脚」の工事などもどこかで着手されるものと思います。
2022年2月4日に発表された川崎市「第2次道路整備プログラム(後期)」では、等々力大橋自体は2025年度までに完成予定とありますが、変動の可能性もあるかもしれません。
川崎市側で等々力大橋と接続される接続道路「宮内新横浜線」の用地取得はまだまだ進んでおらず、同プログラムでは宮内新横浜線の整備は2029年度においても完成はしていない想定となっていました。
最終的に目黒通りから宮内新横浜線につながるまでには、まだ相応の時間がかかりそうですね。
■宮内新横浜線の4車線開通部分(西下橋交差点)
■宮内新横浜線と等々力大橋の整備マップ
【関連リンク】
・川崎市 第2次川崎市道路整備プログラムについて【計画期間:平成28年度から令和11年度】
・2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
・2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
・2015/9/11エントリ 「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」
・2019/2/25エントリ 「(仮称)等々力大橋」建設の護岸設置工事が着工、目黒通りと宮内新横浜線を接続する橋梁イメージ写真が現地に掲示
・2021/11/25エントリ 中原区宮内と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の橋脚・橋台が着工、11/19発表川崎市道路整備プログラム案で2029年度も事業継続見通し
・2022/2/9エントリ 中原区と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の橋脚がお目見え、工事現場13m地下泥岩から貝の化石も発見
・2022/5/25エントリ 中原区と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の川崎側橋脚・橋台躯体が完成、近隣保育園の見学会も開催
同橋梁は中原区宮内「宮内新横浜線」と世田谷区玉堤「目黒通り」をつなぐもので、川崎市側の橋脚・橋台が先行して完成していました。
そしてこのたび、東京都側の橋台の建設および護岸工事が11月より着工しましたので、お伝えします。
■等々力大橋の断面イメージ図
最初に、等々力大橋の橋脚断面イメージ図をおさらいしておきます。
橋脚は東京側河川敷、多摩川中央、川崎側河川敷に合計3基あり、東京側から順番にP1、P2、P3です。
橋台は両岸の土手に設置され、東京側がA1、川崎側がA2です。
【東京土手】橋台A1-橋脚P1【東京河岸】P2【川崎河岸】P3-橋台A2【川崎土手】
このうち川崎側のP3橋脚・A2橋台は完成済みで、今回着工したのは、東京都側の橋脚「P1」と、それに面した護岸工事です。
■完成済みのA2橋台・P3橋脚
■土手のA2橋台
■河川敷のP3橋脚
最初に、完成済みの川崎市側橋台・橋脚から見ていきましょう。
土手の上にあるのが「A2橋台」、河川敷にあるのが「P3橋脚」です。
この完成の模様は、2022/5/25エントリでお伝えしておりました。
■川崎市側から見た、東京都側の工事
そして先般より東京都側での工事が始まり、川崎市側からも対岸に見えるようになりました。
ここから二子玉川経由で、対岸に渡ってみましょう。
■東京都側の工事現場と、武蔵小杉の高層ビル群
こちらが、東京都側の工事現場です。
河川敷が封鎖され、足場などが組まれていました。
対岸の川崎市側に見えるのは、武蔵小杉の高層ビル群です。
■橋脚建設工事のお知らせ
■橋脚建設工事
東京都側で着工したのは、河川敷の「P1橋脚」の建設と、護岸工事です。
土手の「A1橋台」は今回はまだ未着工で、次工程以降となるようです。
まずは「P1橋脚」建設工事が2013年6月15日まで行われる予定となっています。
■東京都側から見た、川崎市側のP3橋脚・A2橋台
東京都側からも、もちろん川崎市側の「P3橋脚・A2橋台」が見えました。
奥には武蔵中原の富士通川崎工場本館ビルが控えています。
■等々力大橋下部工事のお知らせ
現地には、「等々力大橋(仮称)下部工事のお知らせ」が掲示されていました。
冒頭に掲載した橋梁断面図は、ここに掲載されていたものです。
■目黒通りへの接続
さて、せっかく東京都側まできましたので、あわせて将来的に等々力大橋につながる、目黒通りへの接続状況を見ていきましょう。
上記の交通標識の通り、完全ではありませんがすでに道路自体は多摩川沿いの道路まで一応つながっています。
■整備途上の目黒通り
目黒通りは整備途上ですが、川崎市側に比べるとかなり用地取得が進み、4車線道路を等々力大橋までつなげるスペースはおおよそ確保されているようでした。
■目黒通りから見た、富士通川崎工場本館ビル
目黒通りは、環八通りとの交差点にかけて上り坂になっています。
ここで川崎市側を振り返ると、やはり富士通川崎工場本館ビルが見えました。
■環状八号線付近から見たみなとみらいの高層ビル群
目黒通りをさらにのぼって環八通り付近まで来ると、みなとみらいの高層ビル群まで見えました。
一番高いのがランドマークタワーですね。
■環八通りとの交差点
こちらが、環八通りとの交差点です。
近くには等々力不動尊や等々力渓谷があり、地名も世田谷区等々力です。
もともと川崎市中原区の等々力も東京都側だったものが、「あばれ川」と呼ばれる多摩川が氾濫して川の流れが変わり、川崎市側に取り残されたのが由来とされています。
両地域をつなぐのが「等々力大橋」というのは、まだ仮称ではありますが川崎市側・東京都側両方にとって馴染みやすい名前ではないでしょうか。
さて、今後は今回着工した「P1橋脚」に続いて、東京都側土手の「A1橋台」の建設や、多摩川河川中央の「P2橋脚」の工事などもどこかで着手されるものと思います。
2022年2月4日に発表された川崎市「第2次道路整備プログラム(後期)」では、等々力大橋自体は2025年度までに完成予定とありますが、変動の可能性もあるかもしれません。
川崎市側で等々力大橋と接続される接続道路「宮内新横浜線」の用地取得はまだまだ進んでおらず、同プログラムでは宮内新横浜線の整備は2029年度においても完成はしていない想定となっていました。
最終的に目黒通りから宮内新横浜線につながるまでには、まだ相応の時間がかかりそうですね。
■宮内新横浜線の4車線開通部分(西下橋交差点)
■宮内新横浜線と等々力大橋の整備マップ
【関連リンク】
・川崎市 第2次川崎市道路整備プログラムについて【計画期間:平成28年度から令和11年度】
・2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
・2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
・2015/9/11エントリ 「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」
・2019/2/25エントリ 「(仮称)等々力大橋」建設の護岸設置工事が着工、目黒通りと宮内新横浜線を接続する橋梁イメージ写真が現地に掲示
・2021/11/25エントリ 中原区宮内と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の橋脚・橋台が着工、11/19発表川崎市道路整備プログラム案で2029年度も事業継続見通し
・2022/2/9エントリ 中原区と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の橋脚がお目見え、工事現場13m地下泥岩から貝の化石も発見
・2022/5/25エントリ 中原区と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の川崎側橋脚・橋台躯体が完成、近隣保育園の見学会も開催