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2022年
12月25日

W杯日本代表・川崎フロンターレ谷口彰悟の退団送別会に2,635人集結、ブルーサンタ姿で感謝と新たな挑戦を表明【全文掲載】

本日、川崎フロンターレを今季限りで退団する谷口彰悟選手の送別会が、川崎市宮前区の「フロンタウンさぎぬま」で開催されました。

川崎フロンターレを9年間に支えた主力選手であり今季のキャプテン、なおかつカタールワールドカップ日本代表として活躍した選手の送別会とあって、実に2,635人ものサポーターが集結しました。

■谷口彰悟選手送別会の記念撮影
フロンタウンさぎぬま

■フロンタウンさぎぬま
フロンタウンさぎぬま

送別会が開催されたフロンタウンさぎぬまは、東急田園都市線鷺沼駅の近くにあります。
フットサルコート6面を有し、予約によりビジターでの利用も可能です。

■フットサルコートに集まったサポーターの皆さん(パノラマ撮影)
フットサルコートに集まったサポーターの皆さん

今回は前述の通り、2,635人ものサポーターが集まりました。
通常の撮影では全体像をとらえることが難しかったため、上記はパノラマモードで撮影したものです。

想定上の集まりだったようですが、なんとかコート一杯に収容することができました。

■谷口彰悟選手の横断幕
横断幕

横断幕

横断幕

■谷口彰悟選手の新旧ユニフォーム
谷口彰悟選手の新旧ユニフォーム

谷口彰悟選手の新旧ユニフォーム

谷口彰悟選手の新旧ユニフォーム

コートのネットには、「FORZA KAWASAKI」の大横断幕と共に、谷口彰悟選手の横断幕3種と、歴代ユニフォームが飾られていました。

ユニフォームは2014年の入団当初の「背番号15」のものや、3種の日本代表ユニフォームもありました。

■洗足学園音楽大学の皆さんのファンファーレとチャントでお迎え
ファンファーレとチャント

■「ブルーサンタ」で谷口彰悟選手登場
谷口彰悟選手登場

■司会は「ファイト!フロンターレ」の新保里歩さん
MCは「ファイト!フロンターレ」の新保里歩さん

洗足学園大学の皆さんの演奏によるファンファーレ、そしてチャント(応援歌)メロディにのせて、谷口彰悟選手が登場しました。

本日はクリスマスということで、「ブルーサンタ」での登場です。

以下、谷口彰悟選手のご挨拶と、司会の新保里歩さんによるインタビューの全文を掲載いたします。

なお、フロンタウンさぎぬまが田園都市線に隣接しているため、電車の通過音により聞き取りがどうしてもできなかった部分があります。あらかじめご了承ください。




谷口彰悟選手

(谷口)
えー、さいごまでこういうのやらせるんだなって(笑)。さすが、フロンターレだなって思います。みなさんがあまり盛り上がらなかったので、引いてんのかなって(笑)。はい、あのー、メリークリスマス。

まずは本当に、年末お忙しい中、これだけたくさんの方に集まっていただいて感謝しています。なかなか自分の口から、言う機会があまりなかったので、あらためて、こういう機会を作ってくださったサポーター、川崎華族の皆さんにも本当に感謝していますし、フロンターレのスタッフの皆さんにも感謝しています。

今日、この日を迎えるにあたって、何を話そうかなっていろいろ考えてはいたんですけど、なかなかうまいことまとまらず、今日を迎えたという風な感じです。まずは今回、本日をもって、このクラブを退団するということを決断しました。

2014年に入団して、数々の悔しい思いもたくさんしたし、クラブの悲願であったリーグの優勝、そういったものも達成することができて、まずはJリーグを引っ張っていくような存在になっているこの川崎フロンターレの一員としてやってこれたことは、僕の大きな財産だと思います。

やっぱり、温かいサポーターの皆さんに常に支えていただきながら、一丸となって一緒に戦ってこれたことは、本当にサポーターの皆さんには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。


ただ、ひとりのサッカー選手として、これからのサッカー人生をどうしたいのかと、そういうことも同時に勿論考えて、まだまだ自分は成長できると思っていますし、ここからもっともっと大きくなっていけると、もっと上を目指していきたいという、そういう思いが出てきました。ずっと思ってはいたんですけど、それをどうしたらもっと実現できるかということを考えた結果、移籍という決断にいたりました。

勿論、この決断は簡単ではなかったですし、たくさん悩みました。今でもこの川崎フロンターレを離れるという決断をしたことに対して、自分自身、なんて馬鹿なことをしているんだろうなという思いを自分でまだ抱えています。やっぱりこれだけ皆さんに応援していただいて、ましてやキャプテンという役職を任されながら、そういった中でチームを離れるという決断をしてしまったことに対しては、まだまだやり残したことはあると思っています。


ですが、自分もサッカー選手として、もう一つ大きくなりたい、成長したいという思いを大事にしてやっていきたいなと、僕自身のサッカー人生なので、悔いなくやりたいなたという思いで、次の新天地でまだ頑張っていきたいなと思います。

チームからは離れますけど、もちろん心はフロンターレにありますし、フロンターレを応援していきたいと思っています。本当にフロンターレはこれからビッグになっていくクラブだと思っています。そのためには皆さんの力も必要だと思いますので、これからもフロンターレと共に戦っていってほしいなと思います。

それと同時に、僕のことも少し、応援していただけたらなと思います。

まとまっていない話でしたけども、本当に9年間、僕を支えていただき、感謝しています。本当にありがとうございました。

谷口彰悟選手

--チームメイトの反応は。

シンタロウ(同じく熊本県出身の幼馴染の車屋紳太郎選手)はあっさりでしたね。あっさり(笑)。「あ、そうですか。」みたいな。僕もワールドカップから帰ってきて、麻生グラウンドにも顔を出して、そのときにほかの何人かもいたので昼ごはん行こうと誘ったんですけど、「ショウゴさんもうちょっと時間かかりますよね。大丈夫です」っていって帰っていきました。そういう奴です(笑)

みんな驚いていましたし、ありがとうというのと、頑張れというのは言われました。

--監督からは何か言われましたか。

監督もしっかり挨拶させていただいて、オニさん(鬼木監督)からもいままでお疲れさまというのと、引っ張ってくれてありがとうというのも言ってくれて、それがひとりのサッカー選手として、そういったことを決められるというのは嬉しいことだし、次どこでもしっかり頑張ってというのは言われました。

谷口彰悟選手

--フロンターレで印象に残っている試合は。

やっぱり2017年の初優勝した時の、ホーム等々力で戦ったあの試合は、一番印象に残っているかなと思います。やっぱり僕たちの悲願だったので、それを等々力で、ああいうかたちで、最後逆転優勝という形でしたけど、そういうかたちで達成できたとき、サポーターの皆さんがすごく目の前で、会場が揺れるんじゃないかというくらいの声援を今でも覚えていますし、あの等々力の感激、あの空気は一生忘れないと思いますし、やっぱりすごく印象に残っています。

--デビュー戦のFC東京戦も覚えていますか。

もちろんしっかりと覚えています。僕のプロキャリアのスタートの試合でしたし、左サイドバックで出たのは今でも懐かしいですし、そこから僕のフロンターレ人生というか、フロンターレのキャリアが始まったんだなというのは、今でも覚えていますし、ああやって戦えたことを誇りに思います。

谷口彰悟選手

--これまでのフロンターレを振り返っていかがですか。

最初苦しかった時期が長くて、どうやったら勝てるんだろう、優勝できるんだろうという思いで戦ってきて、自分たちで考えながら、足りない部分を補いながらやってきて、そこから優勝ができないチームが優勝できて、優勝が当たり前というか、求められるようなチームになっていく過程を経験できたというのは、僕のサッカー人生において大きな財産になると思いますし、それを経験できたというのはすごく良かったし楽しかったというのは、その日々が1日1日が凄く楽しかったというのは、いまでも思っています。

--川崎フロンターレで一番仲が良かった選手は。

一番で言われると難しいですけど(笑)、ノボリさん(登里享平選手)とか、ユウさん(小林悠選手)とかリョウタ(大島僚太選手)、ああ、あとアンちゃん(安藤駿介選手)。結構長く在籍している選手にはなっちゃいますね(笑)
やっぱり、すごくよくしてもらっていましたし、長く一緒にやってきましたんで、来年から一緒にできないのはすごく寂しいなという思いはあります。でも本当にさっきも、驚いたねという話や寂しいねという話もしましたけれども、でも、お互い頑張ろうという、フロンターレでは頑張るし、僕は僕で違うところで頑張るという、そういう話はしました。

谷口彰悟選手

--覚悟を決めたきっかけは。

9年間本当に周りのサポーターの皆さん、選手の皆さん、家族のような関係性で、居て当たり前というか、一緒にやって当たり前、いつも応援してくれて当たり前というか、そういう環境を変えるというのはすごく不安ですし、その気持ちは大きいですけれども、やっぱり挑戦したいという気持ちと、まだまだ成長したい、大きくなりたいという思いは強かったし、その出てきた自分の感情を、自分のサッカー人生で大事にしたいという思いがあったので、何かきっかけがあったかといわれると難しいですけれども、自分の気持ちに従おう、後悔はしたくないという思いです。

--これからの目標は。

目標はやっぱり、サッカー選手としてはレベルの高いところを目指していきたいなという思いで、どの国でどのクラブでやるかというところも常にたかいところでという思いは持ちながら、やっていきたいですし、日本代表というところも、ワールドカップを経験して、これ以上ない大会だなというのはすごく実感したし、もう一度それを味わいたいなという思いがあるので、どうなるかわからないですけれども、ワールドカップ代表というところもしっかりと目指しながらやっていきたいなという思いがあります。いいこともあろうが、いやなこともあろうが、あとは常にポジティブに、1日1日を過ごしていくのが目標かなと思います。

--川崎フロンターレの9年間で得たものは。

本当に僕のプロサッカー生活のキャリアがこのチームで良かったなというのは感じています。それがなぜかというのはもちろん、自分たちの目標、リーグ戦のタイトルだったりカップ戦のタイトルだったり、そういったものをみんなで目指していく、シルバーコレクターといわれた時代から、とにかく脱出したかったし、優勝が当たり前、優勝が求められる、それが当たり前、勝って当たり前というチームにしたかったので、そういう思いは強かったので、そういったチームで戦ってこれたのはすごく良かったと思いますし、またやっぱり地域密着で、ファン・サポーターの皆さんを大事にするこのクラブの姿勢というのは、このクラブじゃないと学べなかったというのはすごく感じています。

僕の今のこの格好をみてわかるように、どうやったらサポーターの皆さんが楽しんでくれるかなとか、どうやったらサポーターの皆さんがスタジアムに足を運んでくれるかなというのを常に、考えているスタッフの皆さんと、それに協力する選手たちの関係性がすごく僕は好きで、それがこのクラブの象徴だと思うので、これからフロンターレの選手がたくさんいろんな活動をしていくと思うし、サッカーで成績を残すのは当たり前だけど、ファン・サポーターの皆さんと共に寄り添って一緒になってつくりあげていくという、そのスタイルはやっぱり続けていってほしいなと思いますし、それをこのクラブで学べたというのはすごく僕にとっては大きかったです。

サポーターの皆さん

--谷口選手にとって川崎フロンターレはどう言う存在ですか。

本当に家族というか、本当に僕はそういう思いでいました。もちろん、毎日会う選手たちやスタッフの皆さんもそうだし、応援してくださっているサポーターの皆さんに支えられて僕は生きてこれたんだな、サッカーをしてこれたんだなというのは、すごく感じました。なので、皆さんが僕を応援してくれているというのがすごく嬉しいし、もちろん、もっともっと一緒にサッカーをして、もっともっと応援してもらいたかったんですけど、また今後フロンターレの選手たちを応援してほしいですし、僕も今後は皆さんと同じように、いちサポーターとして川崎フロンターレを応援していきたいと思います。僕の心の中にはいつもフロンターレがあります。まだこれから帰ってくるタイミングがあれば顔を出したいなと思います。



■メッセージ入りタペストリーのプレゼント
タペストリーのプレゼント

タペストリーのプレゼント

タペストリーのプレゼント

タペストリーのプレゼント

タペストリーのプレゼント

そして恒例、メッセージ入りのタペストリーのプレゼントです。

最初はワールドカップ日本代表での写真、続いて2枚は2022シーズンの写真、そして最後は突然金髪になって物議を醸し、ほどなく黒髪に戻ったという「黒歴史?」の写真でした。

これには谷口彰悟選手も苦笑いしていましたね。

■送別会前、タペストリーへのメッセージ記入
送別会前、メッセージの記入

これらのタペストリーのメッセージは川崎フロンターレオフィシャルグッズショップ「アズーロ・ネロ」で事前に集められたほか、また本日の送別会開催前に会場でも書くことができました。

川崎フロンターレを長く支えた中心選手だけに、たいへん多くのメッセージが所狭しと集まりました。

■パイナップルのプレゼント
パイナップルのプレゼント

そしてこちらも恒例、パイナップルのプレゼントです。
ホームゲームでのヒーローにいつも贈られているものです。

■記念撮影
記念撮影

記念撮影

そして冒頭にも掲載した、谷口彰悟選手とサポーターの皆さんでの記念撮影です。
2,635人も集まると、枠に収めるのが大変です。

会場の奥のほうまで、びっしりと人が集まっているのがわかりますね。

■一人ずつグータッチでお別れ
グータッチでお別れ

普段の送別会では、最後にひとりずつ短時間ですが対話の機会が設けられます。

しかし、さすがにこれだけの人数が集まりますと、ひとり30秒でも約1,300分、合計20時間以上かかってしまいます。

ただそれでもなるべくひとりひとり御礼ができればということで、順番にグータッチだけ、できることになりました。

これでもそれなりの時間を要しましたが、最後に貴重な機会になったのではないでしょうか。


イベント終了後囲み取材があり、谷口彰悟選手より、おそらく報道の通りカタールに移籍する見込みである旨、言及がありました。

また次期キャプテンについても、「最初から完璧な人はいないし、僕もそうでした。(中略)今のフロンターレならだれがやっても問題ないと思います。みんながサポートしてくれると思いますし」と心配ない旨、お話されていました。

川崎フロンターレの最終ラインを9年間支え、なおかつ精神的な支柱でもあった谷口彰悟選手の移籍のインパクトは、決して小さくないのは事実でしょう。

しかしこれが新たな選手の成長・台頭を促すこともあるでしょうし、新しい川崎フロンターレを見るのも楽しみの一つではないでしょうか。

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