目黒通りと接続予定「宮内新横浜線」の子母口工区が供用開始、「等々力大橋」完成は2030年度まで5年延期の見通し
川崎市から横浜市にかけて、「都市計画道路 宮内新横浜線」の整備が進められています。
この道路は将来的には目黒通りから建設中の「等々力大橋」を渡って中原区宮内に入り、横浜市港北区の新横浜駅まで至る幹線道路となる予定です。
中原区内では等々力大橋付近と、子母口付近の「山越え」が難所となっていますが、このうち尻手黒川道路から山越えの手前までの「子母口工区」が2023年8月26日に供用開始となりました。
一方、等々力大橋については橋脚の工法変更や道路整備の遅れなどにより、工事完了予定が2025年度から2030年度に延期される見通しとなっています。
■宮内新横浜線「子母口工区」のマップ
まずこちらは、「宮内新横浜線」の子母口工区のマップです。
青い部分が今回供用開始となった部分です。
そこから先は曲がりくねった山登りの旧道となっており、旧道と合流するかたちになります。
■供用開始となった宮内新横浜線子母口工区
こちらは、旧道の合流地点から宮内新横浜線の供用開始区間を撮影したものです。
奥が尻手黒川道路との交差点で、角にスーパーマーケット「ライフ」があります。
宮内新横浜線自体は片側2車線で整備されていますが、写真の手前で細い旧道と合流します。
車線減少によるボトルネック渋滞が生じないよう、現段階では片側1車線で供用開始となっていました。
■尻手黒川道路との交差点
■新しいバス停
新道の供用開始により新しいバス停が誕生し、一部バス路線の経路変更が行われました。
交通の円滑化や混雑緩和などの整備効果が期待されています。
■旧道との合流地点
■整備区間を横断する矢上川
■曲がりくねった山登り
整備区間の先は旧道と合流します。
旧道は矢上川を渡って曲がりくねった山登りになります。
今後宮内新横浜線は前掲のマップの通り、まっすぐ直進して整備される計画ですが、矢上川に新しい橋を架ける必要もあり、一筋縄ではいかないでしょう。
現段階では工事も未着手ですから、完成は相当先になりそうです。
■宮内新横浜線・高津区と中原区の境界
■宮内新横浜線と府中街道の交差点付近(この先で等々力大橋に接続)
宮内新横浜線を北上すると、ほどなく高津区から中原区に入り、中原区宮内で府中街道との交差点(西下橋交差点)にぶつかります。
この先も現状工場や住宅が密集しているエリアに道路を通し、等々力大橋を建設して目黒通りにつなげていくわけですが、こちらも大方の予想通り、進捗が遅れている状況です。
■完成済みのA2橋台・P3橋脚(川崎市側)
■整備途上の目黒通り(東京都側)
等々力大橋は、現状一部の橋脚・橋台が完成していますが、残る橋脚で活用する想定だった中洲が令和元年東日本台風により使えなくなり、工法変更を余儀なくされました。
また東京都世田谷区側の用地取得・道路整備が遅れていることから、工事の完了予定が2025年度から2030年度まで遅れる見通しであることが川崎市より示されています。
率直なところ、2025年度に完成することをイメージされていた方は、もともとあまりいらっしゃらなかったのではないかと想像いたします。
2030年度というのも、「ここで完成見込み」というよりは、「少なくとも2030年度までは完成しない」と解釈しておいたほうがよいかもしれませんね。
【関連リンク】
・川崎市 第2次川崎市道路整備プログラムについて【計画期間:平成28年度から令和11年度】
・2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
・2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
・2015/9/11エントリ 「デスノート」「ドS刑事」などロケの定番、宮内の「廃工場スタジオ」
・2019/2/25エントリ 「(仮称)等々力大橋」建設の護岸設置工事が着工、目黒通りと宮内新横浜線を接続する橋梁イメージ写真が現地に掲示
・2021/11/25エントリ 中原区宮内と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の橋脚・橋台が着工、11/19発表川崎市道路整備プログラム案で2029年度も事業継続見通し
・2022/2/9エントリ 中原区と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の橋脚がお目見え、工事現場13m地下泥岩から貝の化石も発見
・2022/5/25エントリ 中原区と目黒通りを接続「等々力大橋(仮称)」の川崎側橋脚・橋台躯体が完成、近隣保育園の見学会も開催
・2022/11/22エントリ 「等々力大橋(仮称)」の東京都側橋脚・護岸工事が着工、接続準備進んだ目黒通りから中原区・遠くみなとみらいを望む
この道路は将来的には目黒通りから建設中の「等々力大橋」を渡って中原区宮内に入り、横浜市港北区の新横浜駅まで至る幹線道路となる予定です。
中原区内では等々力大橋付近と、子母口付近の「山越え」が難所となっていますが、このうち尻手黒川道路から山越えの手前までの「子母口工区」が2023年8月26日に供用開始となりました。
一方、等々力大橋については橋脚の工法変更や道路整備の遅れなどにより、工事完了予定が2025年度から2030年度に延期される見通しとなっています。
■宮内新横浜線「子母口工区」のマップ
まずこちらは、「宮内新横浜線」の子母口工区のマップです。
青い部分が今回供用開始となった部分です。
そこから先は曲がりくねった山登りの旧道となっており、旧道と合流するかたちになります。
■供用開始となった宮内新横浜線子母口工区
こちらは、旧道の合流地点から宮内新横浜線の供用開始区間を撮影したものです。
奥が尻手黒川道路との交差点で、角にスーパーマーケット「ライフ」があります。
宮内新横浜線自体は片側2車線で整備されていますが、写真の手前で細い旧道と合流します。
車線減少によるボトルネック渋滞が生じないよう、現段階では片側1車線で供用開始となっていました。
■尻手黒川道路との交差点
■新しいバス停
新道の供用開始により新しいバス停が誕生し、一部バス路線の経路変更が行われました。
交通の円滑化や混雑緩和などの整備効果が期待されています。
■旧道との合流地点
■整備区間を横断する矢上川
■曲がりくねった山登り
整備区間の先は旧道と合流します。
旧道は矢上川を渡って曲がりくねった山登りになります。
今後宮内新横浜線は前掲のマップの通り、まっすぐ直進して整備される計画ですが、矢上川に新しい橋を架ける必要もあり、一筋縄ではいかないでしょう。
現段階では工事も未着手ですから、完成は相当先になりそうです。
■宮内新横浜線・高津区と中原区の境界
■宮内新横浜線と府中街道の交差点付近(この先で等々力大橋に接続)
宮内新横浜線を北上すると、ほどなく高津区から中原区に入り、中原区宮内で府中街道との交差点(西下橋交差点)にぶつかります。
この先も現状工場や住宅が密集しているエリアに道路を通し、等々力大橋を建設して目黒通りにつなげていくわけですが、こちらも大方の予想通り、進捗が遅れている状況です。
■完成済みのA2橋台・P3橋脚(川崎市側)
■整備途上の目黒通り(東京都側)
等々力大橋は、現状一部の橋脚・橋台が完成していますが、残る橋脚で活用する想定だった中洲が令和元年東日本台風により使えなくなり、工法変更を余儀なくされました。
また東京都世田谷区側の用地取得・道路整備が遅れていることから、工事の完了予定が2025年度から2030年度まで遅れる見通しであることが川崎市より示されています。
率直なところ、2025年度に完成することをイメージされていた方は、もともとあまりいらっしゃらなかったのではないかと想像いたします。
2030年度というのも、「ここで完成見込み」というよりは、「少なくとも2030年度までは完成しない」と解釈しておいたほうがよいかもしれませんね。
【関連リンク】
・川崎市 第2次川崎市道路整備プログラムについて【計画期間:平成28年度から令和11年度】
・2008/12/8エントリ 宮内新横浜線と多摩川新橋
・2010/8/31エントリ 二ヶ領用水・西下橋交差点から等々力緑地付近
・2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
・2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)
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