川崎市平和館でミニ企画展「国策紙芝居展~戦争にいざなう言葉と物語~」が2/12まで開催、2/3(土)には実演イベントも
川崎市平和館で、ミニ企画展「国策紙芝居展~戦争にいざなう言葉と物語~」が2月12日まで開催されています。
国民に戦争への賛同と協力を求めるプロパガンダのためのメディアの一つとして使われた、当時の「国策紙芝居」の複製を中心に展示するものです。
また2月3日(土)には、実際に国策紙芝居を実演するイベントが開催されます。
こちらは事前申込制で、川崎市のウェブサイトより受け付けています。
■川崎市平和館「国策紙芝居展~戦争にいざなう言葉と物語~」
※川崎市平和館提供、以下同じ
■「国策紙芝居展~戦争にいざなう言葉と物語~」の開催概要
■川崎市平和館で開催中の国策紙芝居展
「国策紙芝居展~戦争にいざなう言葉と物語~」で展示されているのは、神奈川大学日本常民文化研究所非文字医療研究センターに所蔵されている「国策紙芝居」の複製等です。
「国策紙芝居」が伝えた戦争の「正しさ」や国民の心構えを示す言葉や物語を通じて、当時の 模範的な国民像を明らかにするとともに、メディアの果たす役割の重要性と与えられた情報を読 み解く「メディアリテラシー」の大切さを考える機会を提供することをコンセプトとしています。
川崎市平和館長による開催にあたってのご挨拶には、
「テレビやインターネット、SNSのない時代において、絵画を見ながら話を聞く紙芝居は、分かりやすく理解を深められる有力な大衆的メディアでした」
とあります。
これは確かにそのとおりと思うところがありまして、13年ほど前に中原区の市民提案型事業「防災紙芝居」を弊紙でご紹介したことがありました。
■「なかはら防災紙芝居」(2011年)
これは子どもたち向けに、紙芝居で防災の心構えを啓発するものだったのですが、取材時にはその集客力の高さにたいへん驚きました。
これが「防災について大切な話をします」といってもそれほど集まらないと思うのですが、紙芝居というメディアを使うことで格段に集客力が高まり、またメッセージも伝わりやすくなります。
この力を、戦時中には国民を動員するためのプロパガンダに活用していたというわけですね。
実際にどのような「国策紙芝居」が使われていたのか、川崎市平和館で期間中無料で鑑賞できますので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
また2月3日(土)には「国策紙芝居」を実演するイベントも、「市民紙芝居・あさお」の協力により開催されます。
当時の扇動ぶりを再現するもので、こちらも現在の視点で見てみると気付きがあるのではないでしょうか。
イベントは事前申し込みが必要ですので、前掲の川崎市のウェブサイトよりお手続きください。
【関連リンク】
・川崎市平和館 ウェブサイト
・2023/11/7エントリ 川崎市平和館が「生き合うための非平和映像集」を年内週末に上映、映画監督らのトークショーも
・2023/12/25エントリ 中原区役所コンサート「クリスマス・キッズ・スペシャル」が中原平和館で開催、昨年大好評ユニット「もりもも」が出演
国民に戦争への賛同と協力を求めるプロパガンダのためのメディアの一つとして使われた、当時の「国策紙芝居」の複製を中心に展示するものです。
また2月3日(土)には、実際に国策紙芝居を実演するイベントが開催されます。
こちらは事前申込制で、川崎市のウェブサイトより受け付けています。
■川崎市平和館「国策紙芝居展~戦争にいざなう言葉と物語~」
※川崎市平和館提供、以下同じ
■「国策紙芝居展~戦争にいざなう言葉と物語~」の開催概要
期間 | 2024年1月7日(日)~2月12日(月祝)9:00~17:00 ※休館日:毎週月曜日(1/8、2/12を除く)、1/9、1/16 |
会場 | 川崎市平和館 屋内広場 ※入場無料 |
内容 | 「国策紙芝居」(複製)を12作品約190枚展示します。 |
イベント | ●紙芝居実演2月3日(土) (1)午前の部10:30~(演目)『ナカヨシ バウクウゴウ』『時計は生きている』 『撃ちてし止まむ』『閻魔の庁』 (2)午後の部13:30~(演目)『オモチャの出征』『第二常陸丸』『アングロ島 攻撃』『爪文字』 事前申込制、各回先着50人、市ホームページの申込みフォーム・電話・ファッ クスから申込み)。市民紙芝居・あさおの御協力により実施します。 |
主催 | 川崎市 |
協力 | 神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター、昭和館、 市民紙芝居・あさお |
Web | 川崎市ウェブサイト 「国策紙芝居展~戦争へいざなう言葉と物語~」を開催します ※上記サイト内に事前申込フォームへのリンクがあります。 |
■川崎市平和館で開催中の国策紙芝居展
「国策紙芝居展~戦争にいざなう言葉と物語~」で展示されているのは、神奈川大学日本常民文化研究所非文字医療研究センターに所蔵されている「国策紙芝居」の複製等です。
「国策紙芝居」が伝えた戦争の「正しさ」や国民の心構えを示す言葉や物語を通じて、当時の 模範的な国民像を明らかにするとともに、メディアの果たす役割の重要性と与えられた情報を読 み解く「メディアリテラシー」の大切さを考える機会を提供することをコンセプトとしています。
川崎市平和館長による開催にあたってのご挨拶には、
「テレビやインターネット、SNSのない時代において、絵画を見ながら話を聞く紙芝居は、分かりやすく理解を深められる有力な大衆的メディアでした」
とあります。
これは確かにそのとおりと思うところがありまして、13年ほど前に中原区の市民提案型事業「防災紙芝居」を弊紙でご紹介したことがありました。
■「なかはら防災紙芝居」(2011年)
これは子どもたち向けに、紙芝居で防災の心構えを啓発するものだったのですが、取材時にはその集客力の高さにたいへん驚きました。
これが「防災について大切な話をします」といってもそれほど集まらないと思うのですが、紙芝居というメディアを使うことで格段に集客力が高まり、またメッセージも伝わりやすくなります。
この力を、戦時中には国民を動員するためのプロパガンダに活用していたというわけですね。
実際にどのような「国策紙芝居」が使われていたのか、川崎市平和館で期間中無料で鑑賞できますので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
また2月3日(土)には「国策紙芝居」を実演するイベントも、「市民紙芝居・あさお」の協力により開催されます。
当時の扇動ぶりを再現するもので、こちらも現在の視点で見てみると気付きがあるのではないでしょうか。
イベントは事前申し込みが必要ですので、前掲の川崎市のウェブサイトよりお手続きください。
【関連リンク】
・川崎市平和館 ウェブサイト
・2023/11/7エントリ 川崎市平和館が「生き合うための非平和映像集」を年内週末に上映、映画監督らのトークショーも
・2023/12/25エントリ 中原区役所コンサート「クリスマス・キッズ・スペシャル」が中原平和館で開催、昨年大好評ユニット「もりもも」が出演