武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

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2025年
07月17日

武蔵小杉近くで2009年閉鎖「南武線下児童用トンネル」のなごり残す看板を発見、在りし日の姿も回顧

新丸子東2丁目の南武線沿いに、老朽化した注意書きの看板が残されていました。

薄れた文字を読み解いてみると、かつてこの場所に存在した、南武線の地下をくぐる「児童用通学路」の入口を塞がないための看板であったことがわかりました。

■南武線下「児童用トンネル」のなごり残す看板
児童用トンネル

■新丸子東2丁目の南武線突き当りの行き止まり


■行き止まりに残された黄色い看板


新丸子東は、南武線を挟んで北側が2丁目、南側が3丁目です。
武蔵小杉駅東口駅前(南武線の南側にあたる)は、実は町名としては「新丸子東3丁目」というわけです。

上記写真は新丸子東2丁目です。
道路が南武線に突き当たるところで行き止まりになり、黄色い看板が残されていました。

■黄色い看板




この看板はかなり文字が薄れていたのですが、気になって確認してみるとまだ判読ができました。

学童通学路につき駐車禁止
中原警察署
新丸子東二・三丁目新和会

■裏面も同じ内容


裏返してみると、裏面も同じ内容でした。

■南武線沿いの茂みにも同じ看板が残留


周囲を見渡すと、南武線沿いの茂みにも、同じ内容と思われる黄色い看板が残留していました。

かつてこの行き止まりにあった、南武線をくぐる児童用通学路(トンネル)を塞がないようにするためのものだったのでしょう。

■2009年10月20日に閉鎖された児童用通学路(トンネル)






こちらがかつて存在した、南武線を地下でくぐる児童用通学路です。
「児童用」というのは、
高さが1.4mほどしかなかったためです。

どなたでも通行は可能ですが、頭をぶつけますので、入口には注意喚起の掲示がありました。

■南武線下のトンネル部分






武蔵小杉の再開発事業にあわせて、東急線寄りの場所にエレベーター付きの人道地下通路が整備され、この児童用通学路は2009年10月20日10:00をもって閉鎖されました。

上記の写真は、その直前に記録として残しておいたものです。

現在では児童用通学路の出入口は、前掲の写真の通りコンクリートで封鎖されました。
ただ、トンネル自体は完全に埋めたわけではなく、トンネル構造が現在も残されているようです。

また地上部分においては、今回ご紹介した黄色い看板が、かつての児童用通学路の名残りとして確認することができました。

かつてのトンネルで通学されていたという方も、まだ多くいらっしゃることと思います。

■新たに整備人道地下通路
スロープの出入口

■武蔵小杉ライフ公式Youtubeチャンネル さよなら、武蔵小杉の児童用トンネル


なお、弊紙では2009年当時、児童用通学路の動画も記録として残しておりました。
こちらも再掲しておきます。

【関連リンク】
2009/10/3エントリ 南武線の児童用トンネルが10/20閉鎖、人道地下通路を部分供用開始
2009/10/18エントリ さよなら、南武線の児童用トンネル
2009/10/20エントリ 南武線の人道地下通路が本日より部分供用開始
2010/4/11エントリ 人道地下通路のエレベーターと監視カメラ
2011/8/11エントリ 南武線の人道地下通路における禁止事項
2019/11/27エントリ 令和元年台風19号により水没「新丸子東地下通路」が部分復旧で供用開始、エレベーターは交換のため2020年夏頃まで使用停止に

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