東急武蔵小杉駅ホームエレベーター付近に転落防止柵設置
先週、東急武蔵小杉駅ホームにおいて、エレベーター付近に転落
防止のための柵が設置されました。
■東急武蔵小杉駅ホームの転落防止柵(手前が東横線側)
これは、多摩川駅において車椅子の方がホームの傾斜により転落
するという事故が2回発生し、2回目については誠に痛ましいことに
死亡事故となってしまったことを受けて、再発防止策として設置され
たものです。
事故後の調査によって、武蔵小杉駅など東急線の7駅でホームの
傾斜が強く、車椅子等の転落リスクあることが明らかになりました。
そのためエレベーターに注意喚起のアナウンスが流されるようにな
ったほか、応急措置としてガードマンが配置されていましたが、恒久
対策として転落防止柵の設置が予定されていました。
(詳細は2009/10/4エントリを参照ください)
■転落防止柵設置工事のお知らせ
現地エレベーターには、以前より転落防止柵設置のお知らせが掲
示されていました。工事期間は11月末までとなっていますが、一応
作業は完了しているようにも見えます。
1枚目の写真を見ると、転落防止柵が設置されているのは手前の
東横線側となっています。これは、目黒線側にはホームドアが設置
されているため、基本的には転落するおそれがないということだと
思います。
■目黒線側のホームドア
このホームドアを東横線側にも設置すればすむ話ではあるのです
が、東横線には東京メトロ日比谷線が乗り入れています。日比谷線
と東横線はドアの位置の規格が合わないために、ホームドアを設置
することができないという事情があります。
なかなか簡単にはいかないものですね。
ガードマンは転落防止柵ができたらいなくなるのかな、と思っていた
のですが、先週末の段階ではまだ配置されていました。このあたりは
今後どのような運用になるのかはわかりません。
柵を設置したエレベーター前以外に傾斜がないわけではないので、
これで万全の対策というわけではないのでしょうが、とりあえずは
一通りの対策を打ったというところです。
安全は鉄道事業会社が死守すべき生命線ですので、今後同様の
事故の無いよう安全確保につとめてもらいたいところです。
【関連リンク】
2009/10/4エントリ 東急多摩川駅の転落事故と武蔵小杉駅等7駅の安全対策