武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2021年
05月29日

川崎市5/23~29発表新型コロナ感染者数は2週連続減少406人、N501Y変異ウイルス検出率が直近1週間で91.5%に急上昇

【Reporter:はつしも】

川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。

今回は2021年5月23日(日)~5月29日(土)の週間データを集計しました。
まず、累計および週間のサマリーからです。

■2021年5月29日(土)累計&週間サマリー
 川崎市の新型コロナウイルス感染症の状況 週間サマリー

今週7日間の新規感染者は406人(前週比83人減、重症者3人)でした。
6週連続前週比増加ののち、前週・今週と続けて減少し、特に今週は減少幅が大きくなりました。

一方、陽性率は前週比1.4pt上昇の12.1%で、引き続き新型コロナウイルス感染症対策分科会が定義する「ステージ4」に該当します。

また今回より、川崎市健康安全研究所が5月より集計する「N501Y変異ウイルス」のスクリーニング検査における検出率を掲載することといたしました。
3月から直近まで累計62%だったものが、直近1週間では91.5%と急上昇しました。

治療状況については、入院者数は119人(前週比5人減)、自宅療養者数は703人(同34人減)、宿泊施設療養者数は163人(同74人減)といずれも減少に転じました。
     
■川崎市内の感染者数の推移
川崎市内の感染者数の推移 
■1日の感染者増加数の推移
川崎市内の感染者増加数の推移

ここからは、各グラフを順番にお伝えしていきます。

週間の感染者数は、前週比83人減の406人
となりました。
4月10日締め週から5月15日締め週まで6週連続の増加ののち、2週連続で減少しました。

新規感染者の症状の内訳は無症状52人、軽症333人、中等症18人、重症は3人です。

■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
川崎市の感染者数の推移【1週間移動平均】
 
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】 
 

週間の感染者数が前週比で減少したことで、1週間移動平均による指標も改善しています。

■直近1週間の感染経路の内訳
感染経路の1週間移動平均データ 
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。

引き続き、「不明」が過半数を超えています。

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■直近1週間の陽性率
直近1週間の陽性率 

検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
川崎市と民間の検査人数合計はサマリーに掲載の通り4,883人で、前週比305人減です。

また、川崎市発表の直近1週間の陽性率、入院患者および重症患者の病床使用率のグラフ化を実施しています。

陽性率・病床使用率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは5月25日発表分の「5月17日(月)~5月23日(日)集計データ」で、陽性率は12.1%でした。

これは「ステージ4」基準の10%を引き続き上回っています。

また重症患者病床使用率が53.3%を超え「ステージ4」基準50%を上回りました。

■「N501Y変異ウイルス検出率」の推移【直近1週間】
N501Y変異ウイルス検出率の推移 
そして今回より、川崎市健康安全研究所のスクリーニング検査による、N501Y変異ウイルス検出率の推移をグラフ化しました。

5月25日発表分の「5月17日(月)~5月23日(日)集計データ」では、これが91.5%に急上昇しています。

ここ3週ほどは7割前後、3月からの累計では62%ということですので、直近の変化といえるでしょう。

■川崎市内の感染者の治療状況推移
川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数 
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。

冒頭にお伝えした通り、入院者数は119人(前週比5人減)、自宅療養者数は703人(同34人減)、宿泊施設療養者数は163人(同74人減)とそれぞれ改善しました。

ただ前掲の通り重症患者の病床使用率が上昇していることは、留意する必要があります。

また今週は死亡者が2人増加しました。

■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
 川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移

上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。

今週は感染者の減少を反映して、治療中者の比率が1.2ポイント減少しました。
   
■区別の感染者数の推移
 区別の感染者数の推移

こちらは、区別の感染者数です。

今週は高津区が最多79名の増加となっています。
高津区が中原区を上回り差を広げる傾向が、固定化しつつあるようです。


今回の集計は以上です。
変異ウイルスの増加など懸念点もありますが、全体の感染者数が前週に続いて減少し、減少幅も大きくなったこの傾向が、継続していくとよいと思います。

【関連リンク】
川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】

 (4月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く
2021/4/10エントリ 川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇
2021/4/17エントリ 川崎市4/11~17発表新型コロナウイルス感染は365人(前週比131人増)に急加速、「まん延防止重点措置」適用が決定
2021/4/24エントリ 川崎市4/18~24発表新型コロナウイルス感染は376人(前週比11人増)の高止まりで累計1万人突破、陽性率が3か月ぶり10%越え
2021/5/1エントリ 川崎市4/25~5/1発表新型コロナウイルス感染は424人(前週比48人増)の4週連続増加、4月月次は宮前区・高津区感染者数が川崎区上回る
2021/5/8エントリ 川崎市5/2~8発表新型コロナウイルス感染者数はGW中検査数減も5週連続増加、高津区が累計で中原区上回り川崎区に次ぐ2位に
2021/5/15エントリ 川崎市5/9~15発表新型コロナ感染者数は4か月ぶり単日100人越え含む516人で6週連続増加、陽性率15.3%に上昇し「ステージ4」継続
2021/5/22エントリ 川崎市5/16~22発表新型コロナ感染者数は7週ぶり減少489人、陽性率4.6pt改善の10.7%、入院・療養者は増加続く

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2021年
05月27日

川崎市が等々力緑地再編整備改定骨子案を発表:等々力陸上競技場は球技専用スタジアム化、6/1より市民意見を募集

【Reporter:はつしも】

本日、川崎市が等々力緑地再編整備実施計画の「改定骨子案」を発表しました。
2021年6月1日より市民意見を募集し、2022年2月の計画改定に向けて推進していきます。

本案においては、等々力陸上競技場から陸上トラックを廃止して球技専用スタジアムとして改修すること、陸上競技場は等々力緑地内の補助競技場を機能向上することなどが盛り込まれています。

■等々力陸上競技場の球技専用スタジアムとしての整備イメージ
等々力陸上競技場の球技専用スタジアムとしての整備イメージ ※川崎市報道発表資料より

まずこちらが、等々力陸上競技場の球技専用スタジアムとしての整備イメージです。

完成して間もない現状のメインスタンド(手前)はそのまま生かし、サイドスタンド、バックスタンドを改修します。

その際、芝生のピッチを囲んでいる陸上トラックを撤去することで施設をコンパクト化しつつ、よりピッチに近い位置からより収容人員の多い観客席を建設することができます。

また等々力陸上競技場周辺には店舗やイベントスペース、ストリートスポーツが楽しめる施設なども整備される計画となっていました。

■トラックに囲まれた現在の等々力陸上競技場のピッチ
東急電鉄が全面改修を提案した等々力陸上競技場

こちらが、現在の等々力陸上競技場です。
トラックがあるためどうしても観客席からピッチが遠くなりますが、これを球技専用スタジアムにすることで、より臨場感のある観戦も可能となります。

■2017年の「セイコーゴールデングランプリ川崎」のPR
「セイコーゴールデングランプリ陸上」のPR

現在の等々力陸上競技場は、国際大会なども開催できる「第1種公認陸上競技場」です。

これにより「セイコーゴールデングランプリ」(2017年)などのトップレベルの大会も開催できたわけですが、実際にそうした大会が開催されるのは数年に一度でした。

一方、現状の土日は45%がJリーグなどのサッカー場としての利用という実態があり、川崎市は今回発表された案において、施設の利用状況に関わる課題として挙げています。

■機能強化が図られる等々力補助競技場
再整備が完了した等々力補助陸上競技場

一方、等々力緑地内にある「等々力補助競技場」は、「第3種公認陸上競技場」です。

本案においては、この競技場の周囲に観客席を設置することで、「第2種公認陸上競技場」として機能強化し、陸上競技大会はこちらで開催するものとしています。

前述の通り、「第1種公認陸上競技場」としての機能が必要な陸上競技大会は現状数年に一度です。
普段、サッカー等が無い日に等々力陸上競技場で開催している通常の大会は、「第2種」で開催が可能です。

等々力陸上競技場を球技専用スタジアムとし、陸上競技場は別途整備することで、陸上競技大会の開催自由度も向上するというわけです。

■等々力緑地再編整備のイメージ
等々力緑地再編整備のイメージ※川崎市報道発表資料より

こちらは、将来的な等々力緑地のイメージ図です。
最初に掲載した等々力陸上競技場のイメージは、「パース③」と書かれた黒い矢印のアングルからのものです。

■パース② オープンスペースのイメージ

※川崎市報道発表資料より

パース① オープンスペースのイメージ
オープンスペースのイメージ
※川崎市報道発表資料より

パース①は、等々力緑地北端のオープンスペースのイメージです。

ここは現在、川崎水道局の水道設備工事が行われていますが、その終了後には等々力緑地が拡張される構想となっています。

1点注目なのは、等々力緑地からデッキで多摩沿線道路を超えて、多摩川土手にシームレスにつながるということです。

現在は交通量の多い多摩沿線道路の信号を渡る必要がありますが、二子玉川のようにデッキで繋がると、一体的な回遊ができるようになりますね。

等々力緑地の再編整備にあたっては、川崎市は民間事業者からの事業提案をヒアリングする「マーケットサウンディング」を2018年11月~12月にかけて実施し、民間事業のニーズ把握も行ってきました。

そうした中、2019年2月28日に東急電鉄(現東急株式会社)から民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)に基づく正式な事業提案がありました。

同社の事業提案においては、等々力陸上競技場サイドスタンド・バックスタンドを全面改築し、川崎市市民ミュージアム等との複合施設とすること、とどろきアリーナを民設民営化することなどが提案されていました。

川崎市はこの事業提案を検討した結果、今回の「等々力緑地再編整備実施計画改定骨子(案)」の策定につながったものです。

その他、「等々力緑地再編整備実施計画改定骨子(案)」の詳細は、関連リンクから川崎市の発表資料をご参照ください。

市民意見(パブリックコメント)の募集は6月1日からですので、ご意見のある方はどうぞお寄せください。

■2020年に完成した等々力球場
等々力球場のフィールド全体

【関連リンク】
川崎市ウェブサイト 「等々力緑地再編整備実施計画改定骨子(案)」の市民意見の募集について
等々力緑地再編整備室
川崎市 等々力緑地
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 等々力緑地
2015/3/13エントリ 等々力陸上競技場 新メインスタンド完成。報道機関向け内覧会・完成記念式典最速レポート!
2015/3/29エントリ 等々力陸上競技場新メインスタンドの、藤子・F・不二雄ミュージアムコラボのブロンズ像 全8体をご紹介
2015/12/12エントリ 「等々力球場」「等々力プール」の解体工事と、在りし日の記録。廃止されるプールは等々力陸上競技場併設を検討
2016/3/13エントリ 等々力緑地再編整備:「健康美」の像周辺と、硬式野球場・じゃぶじゃぶ池整備エリアの工事進む
2016/11/15エントリ 川崎市が等々力緑地再編整備の「じゃぶじゃぶ池」のイメージプラン3案を発表、本日より11月30日まで市民意見を募集中<
2016/12/11エントリ 等々力緑地の硬式野球場・じゃぶじゃぶ池建設工事の仮囲いに硬式野球場のイメージパースが掲示
2017/3/12エントリ 等々力緑地再編整備:府中街道沿いの正面広場のリニューアルが完了、「健康美」の像を移設しオープンスペースを拡張
2017/6/15エントリ 等々力陸上競技場サイド・バックスタンド3階を増築する第2期整備基本方針(案)が発表、6月17日(土)メインスタンドで説明会開催・7月11日(火)までパブリックコメント募集中
2017/9/13エントリ 等々力緑地の硬式野球場建設工事で廃棄物・軟弱地盤等の問題が発覚、工期が2年遅れ2020年完成へ/等々力プールの等々力陸上競技場バック・サイドスタンド併設可能性は消滅
2018/11/8エントリ 川崎市が総合自治会館跡地活用・等々力緑地再編整備について民間事業者からの事業提案を募る「マーケットサウンディング」を実施、2019年1月までに結果公表へ
2019/12/19エントリ 東急が等々力陸上競技場全面改築など緑地再編整備を川崎市にPFI事業提案、市が取組方針案を公表し意見募集
2020/3/17エントリ 等々力緑地の硬式野球場の建設進む、仮囲いに工事進捗の空撮写真が時系列で掲示
2020/4/19エントリ 等々力補助競技場の再整備が完成、フィールドが人工芝化され陸上トラックが鮮やかな青色に
2020/10/19エントリ 県内最大規模・最新設備の硬式野球場「等々力球場」が等々力緑地で供用開始、報道機関向け内覧会・完成記念式典開催レポート

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2021年
05月22日

川崎市5/16~22発表新型コロナ感染者数は7週ぶり減少489人、陽性率4.6pt改善の10.7%、入院・療養者は増加続く

【Reporter:はつしも】

川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。

今回は2021年5月16日(日)~5月22日(土)の週間データを集計しました。
まず、累計および週間のサマリーは、下記の通りです。    

■2021年5月22日(土)累計&週間サマリー
 川崎市の新型コロナウイルス感染症の状況 週間サマリー

今週7日間の新規感染者は489人(前週比27人減、重症者1人)と、7週ぶりに前週比で減少しました。
区別では8特に川崎区・高津区が高水準で推移しています。

前週比減少したとはいえ、まだ高止まりの状況といえそうです。

一方、陽性率は前週比4.6ptダウンの10.7%で、これが10%を切ると新型コロナウイルス感染症対策分科会が定義する「ステージ4」から「ステージ3」に改善となります。

治療状況については、入院者数は124人(前週比12人増)、自宅療養者数は737人(同109人増)、宿泊施設療養者数は237人(同31人増)といずれも増加しました。
     
■川崎市内の感染者数の推移
川崎市内の感染者数の推移 
■1日の感染者増加数の推移
川崎市内の感染者増加数の推移

ここからは、各グラフを順番にお伝えしていきます。

週間の感染者数は、前週比27人減の489人
となりました。
4月10日締め週から5月15日締め週まで6週連続の増加ののち、今回7週ぶりに減少しました。

新規感染者の症状の内訳は無症状69人、軽症379人、中等症17人、重症は1人です。

■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
川崎市の感染者数の推移【1週間移動平均】
 
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】 
 

週間の感染者数が前週比で若干減少したことで、1週間移動平均による指標も微減しています。

■直近1週間の感染経路の内訳
感染経路の1週間移動平均データ 
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。

今週は「不明」の割合が若干減少しました。

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■直近1週間の陽性率
直近1週間の陽性率 

検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
川崎市と民間の検査人数合計はサマリーに掲載の通り5,188人で、前週比600人減です。

また、川崎市発表の直近1週間の陽性率、入院患者および重症患者の病床使用率のグラフ化を実施しています。

陽性率・病床使用率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは5月18日発表分の「5月10日(月)~5月16日(日)集計データ」で、陽性率は10.7%でした。

これは「ステージ4」基準の10%を引き続き上回っていますが、前週比では4.6ptの改善で、10%を切りますと「ステージ3」となります。
また入院患者病床使用率・重症患者病床使用率もそれぞれ改善しましたが、こちらは「ステージ3」基準20%まではまだ遠い状況です。

■川崎市内の感染者の治療状況推移
川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数 
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。

冒頭にお伝えした通り、入院者数は124人(前週比18人増)、自宅療養者数は737人(同109人増)、宿泊施設療養者数は237人(同31人増)となっています。

また今週は死亡者が2人増加しました。

感染者数が高止まりしていることを反映して、治療中の患者が増えています。

■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
 川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移

上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。

今週は感染者の高止まりを反映して、治療中者の比率が0.9ポイント上昇しました。
   
■区別の感染者数の推移
 区別の感染者数の推移

こちらは、区別の感染者数です。
今週は川崎区、高津区がそれぞれ80名を超えています。

集計以来川崎区に次ぐ2位だった中原区を抜いた高津区は、その後さらに差を広げています。

ただ今週は全市では感染増加ペースが鈍化しましたので、このトレンドが偶発的なものか、今後継続していくのかは注視が必要ですね。

高齢者対象のワクチン接種も徐々に進む中、状況が改善していくことを願っております。

【関連リンク】
川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】

 (4月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く
2021/4/10エントリ 川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇
2021/4/17エントリ 川崎市4/11~17発表新型コロナウイルス感染は365人(前週比131人増)に急加速、「まん延防止重点措置」適用が決定
2021/4/24エントリ 川崎市4/18~24発表新型コロナウイルス感染は376人(前週比11人増)の高止まりで累計1万人突破、陽性率が3か月ぶり10%越え
2021/5/1エントリ 川崎市4/25~5/1発表新型コロナウイルス感染は424人(前週比48人増)の4週連続増加、4月月次は宮前区・高津区感染者数が川崎区上回る
2021/5/8エントリ 川崎市5/2~8発表新型コロナウイルス感染者数はGW中検査数減も5週連続増加、高津区が累計で中原区上回り川崎区に次ぐ2位に
2021/5/15エントリ 川崎市5/9~15発表新型コロナ感染者数は4か月ぶり単日100人越え含む516人で6週連続増加、陽性率15.3%に上昇し「ステージ4」継続

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2021年
05月20日

川崎歴史ガイド・中原街道ルート(17):井田堀の暗渠に残る「街道と地蔵尊」

【Reporter:はつしも】

「川崎歴史ガイド・中原街道ルート」の、約7年ぶりとなる不定期連載第17回です。
今回は「街道と地蔵尊」です。

「川崎歴史ガイド」は、市内の歴史文化遺産の保存と紹介を目的とした財団法人川崎市文化財団の事業です。
同事業では市内の歴史をたどる9つのルートを設定し、現地にガイドパネルを設置するとともにパンフレットを作成して当該地域の歴史を紹介しています。

このうち中原区においては、「中原街道」と「二ヶ領用水」がルートとして設定されており、本連載では2009年より「中原街道ルート」の紹介を行ってまいりました。

■井田堀の「街道と地蔵尊」ガイドパネル
井田堀の「街道と地蔵尊」 

■「井田堀」
井田堀

中原街道沿いには、いくつか二ヶ領用水の支流の暗渠(地下に埋設されたり蓋をされた水路)が残されています。
上記写真のように、曲がりくねった道を見かけたら、まずは「暗渠ではないか」と考えてみて良いと思います。

古くからの道には多くの石仏や石の道標が残されていますが、中原街道沿いには、暗渠と交わる角で多くの石仏等の姿を見つけることができます。

「街道と地蔵尊」のガイドパネルは二ヶ領用水の支流「井田堀」の暗渠の角地にあり、ここにはやはり地蔵尊のほこらがありました。

■「街道と地蔵尊」のガイドパネル
「街道と地蔵尊」のガイドパネル

「街道と地蔵尊」のガイドパネルには、地蔵尊の説明も記載されていました。
かつて「歳の市」や、地元の祭りのよりどころとして大切な存在であったということです。

■地蔵尊
地蔵尊

そのような歴史的背景もあってか、地蔵尊には現在でも花やお水などが供えられています。
地域の方が見守られているようです。

■井田堀反対側の石仏
井田堀反対側の地蔵尊

井田堀の反対側を見ると、こちらにも石仏がありました。
もう少し小さなものですが、やはり綺麗なお花やお水が供えられています。

これらの石仏は、用水に落ちて亡くなった子どもの供養のため、街道で行き倒れた旅人のため、川ざらいの際に出てきた石仏を祀ってなど、由来は諸説あるようです。

■新調されたほこら
新調されたほこら

新調されたほこら

中原街道沿いを井田堀よりももう少し北上すると、新調されたほこらがありました。
これは隣接して新築マンションがありますので、マンション建設の際に一緒に新調したようです。

こういったほこらには明確な所有者もないものが多いと思いますが、撤去などされずによかったと思います。

■大正6年の石仏
石仏

大正6年

■見ざる、言わざる、聞かざる
見ざる聞かざる言わざる

ほこらの中の石仏を見ると、大正6年の文字がありました。
台座部分には「見ざる、言わざる、聞かざる」が彫刻されています。

中原街道沿いには各所にこのような石仏や道標がありますので、お散歩しながら探してみるのもよいと思います。

【関連リンク】
川崎市文化財団 歴史ガイド 中原街道ルート

(川崎歴史ガイド・中原街道ルート連載)
2009/9/23エントリ (1):「丸子の渡し」
2009/10/6エントリ (2):「旧原家母屋跡地」
2009/11/9エントリ (3):「旧名主家と長屋門」
2009/11/29エントリ (4):「明治の醤油作りと八百八橋」
2009/12/21エントリ (番外編):「武蔵小杉駅の八百八橋」
2010/2/9エントリ (番外編):「丸子の渡しガイドパネル入札不調」
2010/2/14エントリ (5):「小杉御殿と『カギ』の道」
2010/3/30エントリ (6):「小杉御殿の御主殿跡」
2010/5/23エントリ (番外編)「中原区役所の八百八橋」
2010/6/28エントリ (7):「小杉陣屋と次大夫」
2010/7/19エントリ (8):「御蔵稲荷と多摩川」
2010/8/19エントリ (9):「西明寺と小杉学舎」
2010/11/12エントリ (10):「小杉駅と供養塔」
2011/2/11エントリ (11):「庚申塔と大師道」
2011/3/27エントリ (12):「小杉十字路」
2011/4/7エントリ (番外編):「中原区役所の八百八橋」リニューアル
2011/5/3エントリ (番外編):「中原区役所の八百八橋」看板設置と石橋ベンチ
2011/7/9エントリ (13):「二ヶ領用水と神地橋」
2011/9/4エントリ (14):「泉沢寺と門前市」
2012/12/1エントリ 「安藤家長屋門」が川崎市指定文化財に、本日12月1日(日)に一般開放
2013/2/9エントリ 「安藤家長屋門 川崎市重要歴史記念物記念イベント」が2013年3月14日(木)、30日(土)開催
2013/2/12エントリ 川崎市重要歴史記念物「安藤家長屋門」一般公開レポート
2013/8/16エントリ (15):「旧中原村役場跡」
2014/2/10エントリ (16):「木月堀と『くらやみ』」
2015/12/20エントリ (番外編):旧原家母屋跡地「GATE SQUARE小杉御殿町」の歴史展示
2016/3/16エントリ (番外編):神明神社と上小田中公園に残る、「くらやみ」の歴史
2016/4/8エントリ (番外編):旧中原街道「桜坂」から見えるソメイヨシノと、武蔵小杉の高層ビル群
2016/8/16エントリ (番外編):大田区側「おいと坂」と、「美富士橋」から見る武蔵小杉の高層ビル群
2021/4/27エントリ (番外編):子母口富士見台古墳から見た武蔵小杉の高層ビル群と、富士見台からの富士山

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2021年
05月15日

川崎市5/9~15発表新型コロナ感染者数は4か月ぶり単日100人越え含む516人で6週連続増加、陽性率15.3%に上昇し「ステージ4」継続

【Reporter:はつしも】

川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。

今回は2021年5月9日(日)~5月15日(土)の週間データを集計しました。
まず、累計および週間のサマリーは、下記の通りです。   

■2021年5月15日(土)累計&週間サマリー
 川崎市の新型コロナウイルス感染症の状況 週間サマリー

今週7日間の新規感染者は516人(前週比64人増、重症者2人)と増加ペースが加速しました。
区別では多摩区が83人で最多となり、川崎区・中原区・高津区も高水準で推移しました。

前週はGWがあったため、検査人数と感染者数については反動増の要因もあったかと思います。

ただ、陽性率は前週比4ptアップの15.3%に上昇し、引き続き新型コロナウイルス感染症対策分科会が定義する「ステージ4」基準の10%を上回っています。

また入院患者及び重症患者の病床利用率も35~40%で、引き続き「ステージ3」基準の20%を上回っています。

入院者数は106人(前週比2人増)、自宅療養者数は628人(同86人増)、宿泊施設療養者数は206人(同44人増)といずれも増加しました。
     
■川崎市内の感染者数の推移
川崎市内の感染者数の推移 
■1日の感染者増加数の推移
川崎市内の感染者増加数の推移

ここからは、各グラフを順番にお伝えしていきます。

週間の感染者数は、前週比64人増の516人
となりました。
4月10日締めの週からこれで6週連続の増加です。

新規感染者の症状の内訳は無症状55人、軽症450人、中等症9人、重症は2人です。

■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
川崎市の感染者数の推移【1週間移動平均】
 
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】 
 

週間の感染者数が前週比64名増加したことに伴い、1週間移動平均による指標も増加しています。

■直近1週間の感染経路の内訳
感染経路の1週間移動平均データ 
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。

感染経路が辿れない「不明」の比率が、徐々に上昇しています。

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■直近1週間の陽性率
直近1週間の陽性率 

検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
川崎市と民間の検査人数合計はサマリーに掲載の通り5,788人で、前週比1,571人増です。
これはGW中に検査数減少したものの反動増の要素があったように思います。

また、川崎市発表の直近1週間の陽性率、入院患者および重症患者の病床使用率のグラフ化を実施しています。

陽性率・病床使用率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは5月11日発表分の「5月3日(月)~5月9日(日)集計データ」で、陽性率は15.3%でした。

これは「ステージ4」基準の10%を引き続き上回っており、今週の感染者数の増加要因ともなりました。

また入院患者病床使用率・重症患者病床使用率は35~40%で、これは「ステージ3」基準の20%を上回っています。

■川崎市内の感染者の治療状況推移
川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数 
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。

冒頭にお伝えした通り、入院者数は106人(前週比2人増)、自宅療養者数は628人(同86人増)、宿泊施設療養者数は206人(同44人増)となっています。

また今週は死亡者が2人増加しました。

入院者数は2人増加にとどまりましたが、宿泊施設および自宅の療養者が大きく増加しました。

■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
 川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移

上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。

今週は感染者の増加を反映して、治療中者の比率が1ポイント上昇しました。
一方、ピーク時は90%近くが「治療終了」だったものが、徐々に下がって今回は80.7%になっています。
   
■区別の感染者数の推移
 区別の感染者数の推移

こちらは、区別の感染者数です。
今週は多摩区が93人と大きく増加し最多となりました。

また川崎区・中原区・高津区も高水準にあり、前週で中原区を集計以来初めて上回り、区別2位になった高津区は今週も少し差を広げました。

日本全体を見ると、各地で緊急事態宣言の延長や範囲拡大が行われており、残念ながら新型コロナウイルスの感染状況はよくなっていません。

神奈川県の「まん延防止重点措置」の適用も現段階では効果がまだ見えていないところで、GWの増減影響を過ぎた来週の集計も注視が必要です。

【関連リンク】
川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】

 (4月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く
2021/4/10エントリ 川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇
2021/4/17エントリ 川崎市4/11~17発表新型コロナウイルス感染は365人(前週比131人増)に急加速、「まん延防止重点措置」適用が決定
2021/4/24エントリ 川崎市4/18~24発表新型コロナウイルス感染は376人(前週比11人増)の高止まりで累計1万人突破、陽性率が3か月ぶり10%越え
2021/5/1エントリ 川崎市4/25~5/1発表新型コロナウイルス感染は424人(前週比48人増)の4週連続増加、4月月次は宮前区・高津区感染者数が川崎区上回る
2021/5/8エントリ 川崎市5/2~8発表新型コロナウイルス感染者数はGW中検査数減も5週連続増加、高津区が累計で中原区上回り川崎区に次ぐ2位に

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2021年
05月14日

川崎市が新型コロナワクチン大規模接種会場をNEC玉川ルネッサンスシティに6~7月設置へ、65歳以上にモデルナ社製約10万回接種を計画

【Reporter:はつしも】

川崎市が、新型コロナウイルスワクチンの接種推進のため、大規模接種会場を設置することを本日付けで発表しました。

会場は「案」として最終確定とはしていないものの、向河原駅前・横須賀線武蔵小杉駅近くの「NEC玉川ルネッサンスシティホール」とされています。

大規模接種会場は6月上旬から7月末まで8週間設置し、モデルナ社製ワクチンを1日2,100回接種する予定です。

■大規模接種会場設置が予定されるNEC玉川ルネッサンスシティホール
NEC玉川ルネッサンスシティホール

川崎市では、ワクチン接種を希望する65歳以上の高齢者に対して、7月末までに接種を完了することを目標にしています。

市内の65歳以上の高齢者が約31万人、そのうち接種を希望する方が80%として約25万人に接種が必要と試算しています。
ひとりあたり2回の接種ですから、約50万回の接種ということになります。

これを推進するためには、川崎市は市内に1か所、2,000回以上の接種を行える大規模な会場の設置が必要であると取り組みの方向性を位置づけました。

そこで前掲の通り、NEC玉川ルネッサンスシティホールへの設置を行うことが「案」として発表されたわけです。

「案」とはなっていますが、川崎市から発表されたということは、NECとの基本合意は得られているものと思われます。

■川崎市の65歳以上高齢者の接種計画
5月 6月 7月 合計
大規模接種会場 - 約5万回 約5万回 約10万回
集団接種 約1.4万回 約3.8万回 約3.8万回 約9万回
個別接種 約3.5万回 約12万回 約13万回 約28.5万回
巡回接種 約0.2万回 約2万回 約1.8万回 約4万回
合計 約5.1万回 約22.8万回 約23.6万回 約51.5万回
2回目接種 - 約8万回 約17万回 約25万回

川崎市では、この大規模接種会場により1か月5万回、2か月で約10万回の接種を想定しています。
これに加えて集団接種で約9万回、個別接種で約28.5万回、巡回接種で約4万回、合計51.5万回の接種を行うことで、約25万人の2回分の接種約50万回をカバーする計画です。

なお、会場の提供はNEC(予定)ですが、大規模接種会場の設置・運営は川崎市ですので、NECへの問い合わせはご遠慮いただきたいということです。

ご質問等はエントリ末尾の関連リンクより、川崎市の担当局へご連絡ください。

■NEC玉川ルネッサンスシティ前で開催されたこども食堂「ふれあい食堂」
NEC玉川ルネッサンスシティでの「ふれあい食堂」

一風堂のキッチンカー

ルナちゃんと子どもたち
※写真提供:ふれあい食堂

■NEC玉川ルネッサンスシティ内で開催された「しもぬまべこどもナイト」
キャンドルがお迎え

サウスタワー内の会場

NECは、川崎市との協力により市民がさまざまに活用できる「まちのひろば」作りを推進する「しもぬまべ共創プロジェクト」をNEC玉川ルネッサンスシティで推進しています。

その一環として、町内会・こども会と協力した「しもぬまべこどもナイト」や、こども食堂「ふれあい食堂」などをこれまでに開催してきました。

古くから川崎市で事業を展開する企業として、地域への貢献を重視したものです。

今回の新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場の提供も、そのような姿勢によるものでしょう。

【関連リンク】
川崎市 新型コロナワクチンの大規模接種会場を設置します
川崎市ウェブサイト しもぬまべ共創プロジェクト
2019/11/22エントリ NEC玉川ルネッサンスシティで地域イベント「しもぬまべこどもナイト」開催、ワークショップのLEDキャンドルやダンスは11/24レッドロケッツ試合会場でも披露へ
2021/4/15エントリ 向河原のこども食堂「ふれあい食堂」がNECルネッサンスシティで特別開催、人気ラーメン店「一風堂」がキッチンカーで子どもたちに無料提供

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2021年
05月13日

小杉陣屋町の海外産バナナ卸売業「株式会社川崎バナナ」でお買い得バナナと青果類を販売、地域のミニスーパーとして定着

【Reporter:はつしも】

小杉陣屋町の多摩川近くに、バナナの卸売業「株式会社川崎バナナ」があります。
この建屋の一角を利用して、バナナおよび青果類の小売りが行われ、小さな食品スーパーのようになっていました。

■小杉陣屋町の「株式会社川崎バナナ」
株式会社川崎バナナ

川崎バナナ

株式会社川崎バナナは、小杉陣屋町の西丸子小学校隣にあります。
建物上部の看板が目立ちますので、存在だけご存じだった方もそれなりに多いのではないでしょうか。

看板に書かれた電話番号には「バナナヤ バナナ」とフリガナがふってありました。

■建屋の内部
建屋の内部

「川崎バナナ」は、もちろん川崎産のバナナを生産しているわけではありません。
エクアドル、フィリピン、台湾産のバナナをスーパーに卸売りを行っています。

その荷捌き等を行う建屋の一角が、バナナや青果類の小売りスペースになっていました。

■バナナや青果類の小売り
バナナや青果類の販売

エクアドル産バナナ

売場では、株式会社川崎バナナで取り扱っているエクアドル産・フィリピン産・台湾産等のバナナを格安で販売しています。

出荷に至らなかった品物のようですが、5~6本のひとかたまりを120~150円程度で販売していますので、お買い得かと思います。

■その他の青果類
青果類の小売り

その他の青果類

全体としてそれほど豊富な品ぞろえがあるわけではないのですが、ちょっとした食品スーパーのようになっています。

この時も近隣の方がひとり、またひとりと入れ替わるように来店されていましたので、地域ではしっかり定着しているようでした。

とりあえず、バナナはお買い得かと思いますので、等々力緑地にお越しの際など、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

なお、通常の店舗ではなく、こういったご時世でもありますので、営業時間等は変動する可能性が多分にありますが、平日は10時~18時半ごろ、休日は16時ごろまでが営業時間の目安のようです。
詳しくは現地でご確認ください。

■株式会社川崎バナナの概要
●所在地:中原区小杉陣屋町2-18-2

■マップ

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2021年
05月11日

旧日本電気工場跡地の橘高校・玉川中学校隣接地に残る「NEC橘アパート」が閉鎖、武蔵小杉周辺で相次ぎ社宅が姿を消す

【Reporter:はつしも】

2021/4/11エントリにおいて、中原区今井西町の「NEC西町アパート・西町寮」が閉鎖されたことをお伝えしました。

これと同時期に、中原区市ノ坪の「NEC橘アパート」も閉鎖されていました。

これにより、隣接する玉川中学校・橘高校が移転開校する前に同地で操業していた、NEC(日本電気)の工場の名残りが無くなることになります。

武蔵小杉周辺で、NEC社宅が徐々に姿を消してきています。

■市ノ坪の「NEC橘アパート」
NEC橘アパート

NEC橘アパート

「NEC橘アパート」は、市ノ坪の川崎市立橘高校・玉川中学校の南側にあります。
上記写真のまっすぐ奥に見えるのがNEC玉川ルネッサンスシティ、その手前に見える緑地は2016/4/15エントリでご紹介した「市ノ坪短絡線」跡地の緑地です。

■閉鎖された入口
閉鎖された入口

NEC橘アパートの入口は、すでに閉鎖されています。
1階の入口はもちろん、2階部分も侵入がないようにネットが張られていました。

こうした防犯上の措置は、NEC西町アパートなどでも同様に施されていたものです。

■ゴミ集積場の終了
ごみ集積場の閉鎖

ゴミ集積場は、2021年3月31日をもって閉鎖されていました。
社宅の閉鎖も同時期だったのでしょう。

■NEC橘アパートの庭
NEC橘アパートの庭

NEC橘アパートには、小さいながら庭がありました。
こうした構造も、NEC西町アパートとかなり似ていますね。

■NEC玉川ルネッサンスシティ
NEC玉川ルネッサンスシティ

NEC橘アパートから、NEC玉川ルネッサンスシティがそびえ立つNEC玉川事業場までは、徒歩数分というところです。

玉川事業場勤務であれば、便利だったのではないでしょうか。

■もともとNECの敷地だった橘高校・玉川中学校とNEC橘アパート
もともとNECの敷地だった橘高校・玉川中学校とNEC橘アパート

■川崎市立橘高等学校
もともとNECの敷地だった橘高等学校・玉川中学校

■玉川中学校
玉川中学校

なお、NEC橘アパート北側の川崎市立橘高等学校・玉川中学校は、もともとNECの工場敷地でした。

橘高校が工場跡地に移転したのが1952年、玉川中学校が同じく1951年ですから、工場が操業していたのはそれ以前のことです。

NEC橘アパートは玉川中学校の敷地の角にあり、ここだけNECが売却せずに残しておいたようです。

工場があった当時、1950年頃からすでに社宅だったのかどうかはわかりませんが、そんなNEC橘アパートも、とうとう閉鎖されることになりました。

この年度末にNEC西町アパート・西町寮、そしてNEC橘アパートが相次いで閉鎖され、時代の移り変わりを改めて感じるところです。

「社宅の街」という一面も武蔵小杉の昔からの歴史ですので、この風景が消えてしまう前に、本エントリに記録しておきたいと思います。

■NEC西町アパートの庭
NEC西町アパートから見た武蔵小杉のタワーマンション

■NEC西町寮
NEC西町寮

【関連リンク】
(向河原~平間関連)
2015/12/2エントリ 戦火に消えた、南武線の駅。玉川中学校・橘高校前の「武蔵中丸子駅」跡地探訪

(社宅関連)
2015/8/3エントリ 武蔵小杉周辺で、変わりゆく社宅をめぐる。「横浜ゴム小杉寮」建替え、「JFE」大規模社宅2棟を積水ハウスのマンションに転換
2017/3/29エントリ 今井西町「横浜ゴム小杉寮」が「シエント武蔵小杉」として建て替え完了、隣接して「武蔵小杉おおぞら保育園」が2017年4月開園
2021/4/11エントリ 今井西町の大規模社宅「NEC西町アパート・西町寮」が閉鎖、武蔵小杉周辺社宅の転換続く

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2021年
05月08日

川崎市5/2~8発表新型コロナウイルス感染者数はGW中検査数減も5週連続増加、高津区が累計で中原区上回り川崎区に次ぐ2位に

【Reporter:はつしも】

川崎市では、市内における新型コロナウイルス感染者数を毎日発表しています。
本サイトでは2020年4月5日発表データより独自に集計を行い、毎週土曜日締め(日~土)でグラフ化して提供をしております。

今回は2021年5月2日(日)~5月8日(土)の週間データを集計しました。
累計および週間のサマリーは、下記の通りです。  

■2021年5月8日(土)累計&週間サマリー
 川崎市の新型コロナウイルス感染症の状況 週間サマリー

今週7日間の新規感染者は452人(前週比28人増、重症者0人)とさらに増加が続きました。
区別では高津区が75人で先週に引き続いて最多となり、累計感染者数でとうとう中原区を抜いて川崎区に次ぐ2位となりました。

今週はGWがあったため、週間検査人数が前週比576人減となっています。

その中で陽性率が11.3%に上昇し、感染者数の増加につながりました。
陽性率は新型コロナウイルス感染症対策分科会が定義する「ステージ4」基準の10%を上回っています。

また今週より、入院患者及び重症患者の病床利用率の開示が行われていますので、本サイトでも集計をスタートしました。
いずれも37%前後で、これは「ステージ3」基準の20%を上回っています。

入院者数は104人(前週比9人増)、自宅療養者数は542人(同124人増)、宿泊施設療養者数は162人(同9人増)といずれも増加しました。
     
■川崎市内の感染者数の推移
川崎市内の感染者数の推移 
■1日の感染者増加数の推移
川崎市内の感染者増加数の推移

ここからは、各グラフを順番にお伝えしていきます。

週間の感染者数は、前週比28人増の452人
となりました。
4月10日締めの週から、GWがあったにもかかわらず5週連続の増加です。

新規感染者の症状の内訳は無症状63人、軽症379人、中等症10人、重症は0人です。

■川崎市内の感染者数の推移【1週間移動平均】
川崎市の感染者数の推移【1週間移動平均】
 
■川崎市内の感染者数の推移【直近1週間の人口10万人あたり】 
 

週間の感染者数が前週比28名増加したことに伴い、1週間移動平均による指標も増加しています。

■直近1週間の感染経路の内訳
感染経路の1週間移動平均データ 
「直近1週間の感染経路」では、「不明」「陽性者接触」「家庭内」の3区分でデータ集計が行われています。

「不明」の比率が引き続き高水準にあり、5割を超えています。

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■川崎市内の検査人数
川崎市内の検査人数 

■直近1週間の陽性率
直近1週間の陽性率 

検査人数の推移は、川崎市健康安全研究所の数値と、民間検査機関等による数値を集計しています。
川崎市と民間の検査人数合計はサマリーに掲載の通り4,217人で、前週比576人減です。
これはGWにあたり、検査ゼロの日が複数あったことに起因します。

また、川崎市発表の直近1週間の陽性率、入院患者および重症患者の病床使用率のグラフ化を実施しています。

陽性率・病床使用率は本サイトとは締め日が異なり、日曜日締めのデータが2日後に発表されています。
今回の最新データは5月5日発表分の「4月26日(月)~5月2日(日)集計データ」で、陽性率は11.3%でした。

これは「ステージ4」基準の10%を上回っており、今週の感染者数の増加要因ともなりました。

また入院患者病床使用率・重症患者病床使用率はいずれも37%前後で、これは「ステージ3」基準の20%を上回っています。

■川崎市内の感染者の治療状況推移
川崎市内の死亡者数・退院者数・自宅療養者数 
続いて、「川崎市内感染者の治療状況推移」です。

冒頭にお伝えした通り、入院者数は104人(前週比9人増)、自宅療養者数は542人(同124人増)、宿泊施設療養者数は162人(同9人増)となっています。

また今週は死亡者が4人増加しました。

感染者数が増加する中で、自宅療養者がかなり増えてきていますね。

■川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移
 川崎市内感染者の治療中率・治療終了率・死亡率推移

上記は感染者の内訳を「治療中」「治療終了」「死亡」の3グループに分けて、全体の感染者数に対する比率の推移を算出したものです。

今週は感染者の増加を反映して、治療中者の比率が1ポイント上昇しました。
   
■区別の感染者数の推移
 区別の感染者数の推移

こちらは、区別の感染者数です。
今週は高津区が75人と大きく増加し、前週に続いて最多となりました。

4月に入ってから高津区の増加ペースが加速し、週次での集計開始以来初めて中原区を上回り、川崎区に次ぐ2位になりました。

なお、区別で人口が最も多いのは中原区ですので(2020年9月1日現在中原区263,760、高津区234,458人)、人口比ではもう少し早く逆転していたでしょう。

首都圏においては、東京都が3度目の緊急事態宣言発出中であり、5月末日までの延長が決定しました。
神奈川県も引き続き「まん延防止重点措置」の適用を受けているところです。

このGWの結果が現れるのはもう少し先かと思いますので、川崎市においても数字の動向が注目されるところです。

【関連リンク】
川崎市 新型コロナウイルス感染症関連情報リンクページ
川崎市 【緊急情報】川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況
川崎市教育委員会 市立学校 新型コロナウイルス感染症への対応について
武蔵小杉・新丸子・元住吉・武蔵中原・向河原周辺テイクアウト店舗マップ【新型コロナウイルス感染症対応】

 (4月以降の新型コロナウイルス統計エントリ)
2021/4/3エントリ 川崎市3/28~4/3発表新型コロナウイルス感染は4週ぶり前週比減(22人減)の153人、自宅等療養者数は増加傾向続く
2021/4/10エントリ 川崎市4/4~10発表新型コロナウイルス感染は前週比81人増の234人、検査数増のなか陽性率が6.47%に上昇
2021/4/17エントリ 川崎市4/11~17発表新型コロナウイルス感染は365人(前週比131人増)に急加速、「まん延防止重点措置」適用が決定
2021/4/24エントリ 川崎市4/18~24発表新型コロナウイルス感染は376人(前週比11人増)の高止まりで累計1万人突破、陽性率が3か月ぶり10%越え
2021/5/1エントリ 川崎市4/25~5/1発表新型コロナウイルス感染は424人(前週比48人増)の4週連続増加、4月月次は宮前区・高津区感染者数が川崎区上回る

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2021年
05月05日

江川せせらぎ遊歩道でカルガモの子育てシーズン到来、6年ぶりに「こどもの日」のこいのぼりも復活

【Reporter:はつしも】

江川せせらぎ遊歩道で、今年もカルガモの子育てが始まっています。
せせらぎを泳ぎつつ、定番の岩場で一休みする子ガモたちの姿を見ることができました。

また今年は、江川せせらぎ遊歩道で6年ぶりにこいのぼりが復活し、遊歩道を散歩する皆さんの目を楽しませていました。

■江川せせらぎ遊歩道
江川せせらぎ遊歩道

■せせらぎを泳ぐカルガモ親子
せせらぎを泳ぐカルガモ親子

「江川せせらぎ遊歩道」は、中原区と高津区の境界近くに整備された親水遊歩道です。

計画段階から市民の意見を取り入れるパートナーシップ事業として2003年に完成し、 地域の皆さんの協力により維持・管理がなされています。

毎年4月中旬から6月頃にかけて、カルガモが子育てをする姿を見ることができ、特に江川せせらぎ遊歩道は好適な環境で定番スポットになっていました。

■登りやすい岩場
登りやすい岩場で

登りやすい岩場で

登りやすい岩場で

登りやすい岩場で

江川せせらぎ遊歩道の下小田中6丁目あたりに、斜面がなだらかで登りやすい岩場があります。
ここが毎年、子ガモたちの休憩スポットになっています。

この日も子ガモが1羽登ると、ほかの子どもたちも1羽、また1羽と登り始めてすぐに全員が集合して休憩時間になりました。

■全員集合して休憩時間
全員集合して休憩時間

全員集合して休憩時間

■近くで見守る親ガモ
近くで見守る親ガモ

子ガモたちが休憩時間の間、親ガモは近くで見守っていました。
春の日差しに照らされて、ぎゅっと固まった子ガモたちも暖かそうです。

■6年ぶりに復活したこいのぼり
6年ぶりに復活したこいのぼり

6年ぶりに復活したこいのぼり

そして今年は、6年ぶりに江川せせらぎ遊歩道にこいのぼりが復活しました。

このこいのぼりはかつてこどもの日シーズンに毎年登場していたもので、本サイトでも以前ご紹介をしておりました。

ただ、一度心無い人の手によりロープを切られて落下するなどの被害を受け、安全性の観点から中止となり、そのまま実施ができない状態が続いていました。

それが今回、規模を縮小して再開されることになったのです。

■縮小再開されたこいのぼり
6年ぶりに復活したこいのぼり

6年ぶりに復活したこいのぼり

以前は比較的広範囲に、せせらぎの上にこいのぼりがジグザグに巡らされていたのですが、今回は「小関橋」付近に限定して設置されています。

従来よりもささやかではありますが、こいのぼりがなくなって残念に感じられていた方も多かったでしょうし、地域の皆さんに喜ばれていたと思います。

■2015年、中断前のこいのぼり
2015年のこいのぼり 

2015年のこいのぼり

こちらは、一度中断される前の最後の年、2015年のこいのぼりです。
この時はこどもの日に合わせて、たらい船に乗って江川を下るイベントも開催されていました。

現在のコロナ禍では、このようなイベントも開催ができない状況にあります。

こいのぼりについても、今年は大規模に掲げて集客効果を強めることを避けたい事情もあったかもしれません。
またいつか、以前のような姿が見られる日が来るとよいと思います。

【関連リンク】
川崎市上下水道局 江川せせらぎ遊歩道

(江川せせらぎ遊歩道のこどもの日関連)
2015/4/30エントリ 江川せせらぎ遊歩道にこいのぼりが登場、5月3日(日)にたらい舟の川下りイベントを開催
2015/5/6エントリ 江川せせらぎ遊歩道で、「たらい舟」に乗る子どもたち

(江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子関連)
2013/5/26エントリ 江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子
2013/6/8エントリ 江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子、1週間後の姿
2013/6/20エントリ 江川せせらぎ遊歩道の子ガモたちの、成長した姿
2014/5/11エントリ 江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子と、鮮やかな花々
2015/4/30エントリ 江川せせらぎ遊歩道にこいのぼりが登場、5月3日(日)にたらい舟の川下りイベントを開催
2015/5/21エントリ 江川せせらぎ遊歩道の岩の上で、身を寄せ合うカルガモ親子
2015/6/7エントリ 江川せせらぎ遊歩道の、13羽の大家族カルガモ一列縦隊
2017/5/4エントリ 江川せせらぎ遊歩道に散策シーズン到来。カルガモ大家族の子育てと、鮮やかな花々
2018/5/3エントリ 江川せせらぎ遊歩道にカルガモの子育てシーズン到来、岩場で子ガモたちがひと休み
2019/5/8エントリ 江川せせらぎ遊歩道に11羽の子ガモが誕生、家族で水辺をお散歩
2020/4/30エントリ 江川せせらぎ遊歩道で14羽の子ガモが誕生、岩場でくつろぐ姿も

(矢上川のカルガモ親子関連)
2014/7/18エントリ 矢上川のカルガモ親子2組など、川に住まう生き物たち

(渋川のカルガモ親子関連)
2016/5/1エントリ 2016年5月、武蔵小杉の渋川にカルガモの子育てシーズン到来

(二ヶ領用水のカルガモ親子関連)
2008/5/21エントリ 二ヶ領用水のカルガモ親子
2013/5/14エントリ 二ヶ領用水のカルガモ親子2013
2014/6/6エントリ 二ヶ領用水のカルガモ親子2014
2019/5/30エントリ 二ヶ領用水・南武沿線道路沿いにカルガモ親子が出現、岸辺で4羽の一休み

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