武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2016年
06月23日

川崎市市民ミュージアムの「ミュージアムライブラリー」に収蔵、充実の「マンガライブラリー」

【Reporter:はつしも】

川崎市民ミュージアムには、さまざまな図書や映像メディアを収蔵した「ミュージアムライブラリー」があります。

この奥には、日本の漫画作品を中心としたコーナーが設置され、同ミュージアムの特徴のひとつとなっています。

今回はこの「マンガライブラリー」をご紹介したいと思います。

■川崎市市民ミュージアム
川崎市市民ミュージアム 

川崎市市民ミュージアムは、「都市と人間」というテーマを掲げて川崎市が1988年11月に開館した、博物館と美術館が融合した複合文化施設です。

同ミュージアムは漫画作品等サブカルチャーの収集や展示にも力を入れていまして、2005年には「手塚治虫文化賞特別賞」が授与されています。

最近の企画展では「江口寿展 KING OF POP」が記憶に新しいところですし、過去には「マンガ・アニメ祭り」、機動戦士ガンダムなどで知られる「安彦良和原画展」なども開催していました。

■市民ミュージアム3階から見る「逍遥展示空間」
市民ミュージアム3階

マンガライブラリーは、市民ミュージアムの3階にあります。

エレベーターで3階にのぼり、開放感ある「逍遥展示空間」を眺めながら進んでいきましょう。

■「ミュージアムライブラリー」
ミュージアムライブラリー

エレベーターから30秒ほど歩くと、「ミュージアムライブラリー」の入口に到着します。
この奥、窓から光がさしているあたりがマンガコーナーです。

■「マンガコーナー」
マンガコーナー

ライブラリー奥のマンガコーナーは、周囲よりも一段高くなって、靴を脱いであがれるようになっています。

■壁一面に収蔵されたマンガ
壁一面に収蔵されたマンガ

壁一面に収蔵されたマンガ、マンガ、マンガです。

自宅でここまで揃えた方はなかなかいないのではないでしょうか。

■手塚治虫作品
手塚治虫作品 

マンガコーナーには、古典的名作から比較的最近の人気作まで幅広い作品が収蔵されています。

一番冊数が多かったのは、こちらのマンガの神様・手塚治虫氏の作品です。

もはや古典ですが、近年でも「MW(ムウ)」など新たに実写映画化されたものがあります。

■「ドラえもん」「ぼくの地球を守って」
「ドラえもん」「ぼくの地球を守って」

そしてマンガの神様がいれば、やはりマンガの王様・藤子・F・不二雄氏の「ドラえもん」も外せませんね。
こちらは通常のコミックスではなく、テーマ別セレクションの文庫版で収蔵されていました。

そしてその上段に見えるのは、少女マンガの名作、日渡早紀氏「記憶鮮明シリーズ」の「ぼくの地球を守って」です。

■「風と木の詩」
「風と木の詩」

少女マンガの古典的名作といえば、少年愛をテーマにした「ギムナジウムもの」(学校の寄宿舎を舞台にした作品)がかつて人気を博しました。

こちらは竹宮恵子氏が1970~80年代に描いた「風と木の詩」です。
同時期の作品では、萩尾望都氏による「トーマの心臓」などもギムナジウムもので、文化人から高い評価を得ています。

■池田理代子氏作品
池田理代子氏作品

少女マンガの名作では、「ベルサイユのばら」を代表作とする池田理代子氏の作品も並んでいました。
「ベルばら」に知名度は譲りますが、ロシア革命などの歴史を織り交ぜた「オルフェウスの窓」も重厚な長編作品であり「男装の麗人」という王道テーマを引き継いでいます。

■「シティハンター」「ヒカルの碁」
「シティハンター」「ヒカルの碁」

マンガコーナーに収蔵されているのは、古典的名作だけではありません。
少年漫画の王道、「週刊少年ジャンプ」の人気作品も揃えられています。

写真は「ジャンプ」黄金時代を支えた「シティーハンター」や、囲碁ブームを起こした「ヒカルの碁」です。

■「ハチミツとクローバー」
「ハチミツとクローバー」

続いて羽海野チカ氏の出世作「ハチミツとクローバー」です。
美術大学を舞台にした青春ストーリーです。

同氏は、透明感ある少女マンガの作風をそのままに青年誌に活躍の場を移し、現在連載中の「3月のライオン」が人気を博しています。

■「おいピータン!!」「バガボンド」
「おいピータン!!」「バガボンド」

少し渋いところで目に留まったのは、伊藤理佐氏の日常グルメをテーマにした作品「おいピータン!!」でした。

その隣は今やカリスマ化してきた井上雄彦氏の人気作「バガボンド」です。

■「天体戦士サンレッド」
「天体戦士サンレッド」

地元目線では、高津区を舞台にした「天体戦士サンレッド」も見逃せないところ。

同作品では溝の口駅周辺など地元ネタがふんだんに登場します。

■「ミリオンセラー絵本コーナー」
ミリオンセラー絵本コーナー

「ミリオンセラー絵本コーナー」

マンガを紹介していくときりがありませんが、このコーナーの一角には「ミリオンセラー絵本コーナー」も併設されています。

その名前の通りミリオンセラーになった絵本を揃えています。

絵本のミリオンセラーとは爆発的に売れるというよりも、長い時間を経て読み継がれてきた作品が多くを占めています。

そんな作品には、何かしら時代を超えた普遍的なものがあるように思います。

■映像コーナー
映像コーナー

ミュージアムライブラリーには映像メディアも収蔵されていまして、備え付けの端末で視聴することができます。
日本映画の名作など、レンタルビデオ店でなかなか見つからない作品とも出会えるでしょう。

休日にでも、ちょっと落ち着いて利用してみるのも良いと思います。


今回ご紹介した「ミュージアムライブラリー」やその一角のマンガコーナーは、ミュージアム3階の一番奥にあるせいかあまり存在そのものが知られていないようです。

川崎市市民ミュージアムの特徴ある所蔵作品であり、市民の皆さんの共有財産でもありますので、等々力緑地での休憩など、何か機会がありましたら利用してみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
川崎市市民ミュージアム ウェブサイト
 ・2015/10/22エントリ 川崎市市民ミュージアムでデジカメワークショップ「水面に自分を映してセルフポートレートを撮ってみよう」が10月24日開催
2015/11/15エントリ 川崎市市民ミュージアム「あそぼう!つくろう!アートツール・キャラバンin川崎」開催レポート
2015/12/5エントリ 川崎市市民ミュージアムの年末年始2大企画展「江口寿史展KING OF POP」本日より、「2015川崎フロンターレ展」12月12日より開幕
2016/4/23エントリ 武蔵小杉に、実は存在する名画座。「川崎市市民ミュージアム」映像ホールがリニューアルしデジタルシネマを上映中
2016/4/28エントリ 川崎市市民ミュージアムの「トーマス転炉」が語る、川崎の鉄鋼産業史

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2016年
06月22日

川崎市の地域資源を20色に再現「かわさき折り紙」を、各地でつなぐ。「かわさき色輪っかつなぎ」によるビッグアートづくりが7月9日(土)開催

【Reporter:はつしも】

川崎市を中心に、色彩効果を活かしたレクリエーション活動を展開する市民グループ「からふる!」が開発した「かわさき折り紙(Kawasaki Origami)」が、市内4店舗の協力により定価1,000円で販売されています。
中原区においては、新丸子の雑貨店「Common Life」が唯一の販売店となっています。

またこの「かわさき折り紙」をつなぐ「かわさき色輪っかつなぎ」が市内各地で展開されていますので、ご紹介します。

■「かわさき折り紙(Kawasaki Origami)」
「かわさき折り紙」

■中原区の販売店「Common Life」
中原区の販売店「Common Life」

「かわさき折り紙」は、「川崎の魅力を再発見しながら、子どもから高齢者まで多世代の方に、オリジナルカラーの折り紙でオリジナルの折り方を楽しんでもらって、地域を好きになってもらいたい」、という思いから生まれた完全オリジナルの折り紙です。

川崎市の自然・歴史・産業などの地域資源に由来する20色の「川崎市の色」が選ばれ、折り紙として再現されています。

■「Kawasaki Origami」で再現された「川崎市の色」20色
とんもり谷戸・ホタルの「黒」 1.とんもり谷戸・ホタルの「黒」
飛森(とんもり)とは、古くから地元で呼ばれている地域をあらわす言葉で、宮前区の北西、生田緑地の一角に位置しています。川崎国際生田緑地ゴルフ場へと通じるとんもり川(初山水路)では、ホタルの住む環境を整えるための活動もあり、毎年、飛び回るホタルを鑑賞することができます。
京浜工業地帯の「シルバーグレー」 2.京浜工業地帯の「シルバーグレー」
京浜工業地帯は、川崎臨海部に展開する日本有数の工業地域です。多数の工場が密集するこの地域では高度な生産・技術を持ち、世界をリードする環境・エネルギー分野における先進的な取り組みが行われています。工場夜景クルーズなどのツアーが組まれ、幻想的な工場夜景を楽しむこともできます。
麻生区・ヤマユリの「白」 3.麻生区・ヤマユリの「白」
ヤマユリは、麻生区の区の花に制定されています。”百合ケ丘”の地名もあるように、かつて麻生区のさまざまな地域で自生していましたが、現在ではごくわずかしか残っていません。白く大きな花は、ユリ科の中でも最大級で、香りは甘く濃厚でとても強いことから「ユリの王様」と呼ばれています。
南武線の「黄色」 4.南武線の「黄色」
南武線は川崎市内を縦断する唯一の鉄道路線です。その歴史は、南部鉄道が多摩川の砂利などを新設する工場に運ぶための輸送機関として改行しました。1929年に、川崎、立川間の全線が開通し現路線の原型となりました。ラインカラーはやや赤みのある黄色で、車体色の一部に用いられています。
長十郎の「黄土色」 5.長十郎の「黄土色」
長十郎梨は、1893年に大師河原の梨農家だった当麻辰次郎が、自分の梨園で他の梨とは違う品種を発見し、その屋号から「長十郎」と命名しました。果肉はやや固めで、爽やかな甘みがあります。かつては和梨を代表する主要品種でしたが、他の品種に押されて現在は栽培量が減少しています。
タケノコの「若緑」 6.タケノコの「若緑」
宮前区土橋は、かつて「竹の里」と呼ばれ、タケノコの名産地として知られていました。肥沃で水はけの良い土地で育つタコノコは太くて柔らかで美味しいと評判でしたが、地域の宅地開発が急速に進むにつれて竹林は伐採され、タケノコを生産する家はわずかに残るのみとなってしまっています。
多摩川の「若鮎色」 7.多摩川の「若鮎色」
江戸時代、多摩川は鮎の名だたる産地として有名でした。新鮮な鮎を供給できることから江戸城へ献上もされていました。その後、多摩川の汚染により鮎の姿はほとんど見られなくなっていましたが、多摩川の水源を守るための植林が行われるようになってから再び多くの鮎が見られるようになりました
のらぼう菜の「緑」 8.のらぼう菜の「緑」
のらぼう菜は、多摩区菅地区で古くから栽培されているアブラナ科の野菜です。耐寒性に優れ、天明・天保の大飢饉で人々を飢餓から救ったという伝えが残っています。春先に新芽が伸び、おひたしやゴマあえにして楽しむことができます。川崎の農産地ブランド「かわさきそだち」にも登録されています。
タマノカンアオイの「青緑」 9.タマノカンアオイの「青緑」
タマノカンアオイは、関東地方西南部に自生していますが、限られた場所に少ない個体数しか確認されておらず、環境省の絶滅危惧種に指定されています。1931年、高名な植物学者である牧野富太郎氏により川崎市稲田登戸で発見され、新種として記録されました。常緑で、春には筒型の花を数個つけます。
白山古墳・秋草文壺の「草色」 10.白山古墳・秋草文壺の「草色」
秋草文壺(さきくさもんこ)は、1942年4月、南加瀬の白山古墳の後円部下方から出土しました。高さ40.5センチと大型で、表面に植物やトンボが力強く流麗に描いてあり、秋草文の壺とよぶ由縁となっています。1950年5月の「文化財保護法」公布後、陶磁器部門の新国宝指定第1号となりました。
多摩川の「水色」 11.多摩川の「水色」
川崎という地名は「多摩川のさきという自然地名によるもの」とされ、川崎の地を縦断する多摩川は川崎市にとって「母なる川」と言えます。市民の憩いの場、ふれあいの場でもあり、川崎の産業・歴史・文化・自然を育んできました。現在は水質も改善され鮎などの魚も遡上するようになりました。
ルリビタキの「瑠璃色」 12.ルリビタキの「瑠璃色」
全長14.5cm。雄は青いからだ、雌はオリーブ褐色で尾には少しだけ青色のはねがあります。雌雄ともに脇腹はオレンジ色で、目の上に白い眉斑があります。冬に生田緑地に生息している鳥で川崎市青少年科学館のマスコットキャラクター「ルリビタキ」ちゃん(特別賞)として案内板などに使われてします。
生田緑地の「菖蒲色」 13.生田緑地の「菖蒲色」
市内随一の緑の宝庫、生田緑地にはしょうぶ池があり、5月下旬〜6月中旬にかけ紫や白色のハナショウブ役2,800株が一面に咲き誇ります。緑地内の丸太階段や木道で結ばれた自然探勝路、湿生植物、水田、あぜ道など豊かな自然の中をゆったりと散策しながら、趣のある景色を鑑賞することができます。
妙薬寺のアジサイ「紫」 14.妙薬寺のアジサイ「紫」
川崎市の「あじさい寺」として名高い多摩区長尾の妙楽寺。境内には28種、約1,000株のアジサイが植えられており、色とりどりの大輪の花で埋まります。梅雨真っ盛りの6月中旬頃から下旬に満開を迎え、この時期は川崎市内からだけでなく、関東近県からたくさんの見物客で賑わいます。
レッサーパンダの「赤茶色」 15.レッサーパンダの「赤茶色」
体長60cmほどで、標高の高い森林や竹林にすんでいます。夢見ヶ崎動物公園では、1992年に川崎市の姉妹都市・中国の瀋陽市から雄と雌のペアでレッサーパンダが来園して以来、代を重ねながら人気を集めてきました。2013年7月1日にはレッサーパンダの子供「ギンガ」が誕生しました。
禅寺丸の「柿色」 16.禅寺丸の「柿色」
川崎市麻生区原産の下記の品種。日本最古の甘柿の品種と言われています。今でも川崎市麻生区には多く生育していて、秋には沢山の実をつけています。また地元の農協直売所や、農家の家先の無人販売、柿生駅前の八百屋などで手に入れることができます。麻生区の区の木として制定されています。
川崎市の木・ツバキの「赤」 17.川崎市の木・ツバキの「赤」
ツバキは川崎市の「市民の木」に指定されています。市民にゆかりの深いもの、親しみのあるものとして市民投票で選ばれました。川崎市図書館のキャラクターには「つばきくん・つばきちゃん」が使われています。また、川崎市内のマンホールの蓋にはツバキの花がデザインされたものが多く見られます。
川崎大師・だるまの「緋色」 18.川崎大師・だるまの「緋色」
江戸時代より川崎大師で売られている「武州だるま」は全体的に丸みをおび、鼻筋が通っているのが特徴です。だるまの赤い色は、お護摩焚きの燃えさかる火をあらわし、上へ上へと昇る火のごとく運気上昇の願いがこめられています。邪悪なものを焼き払い、人々の煩悩を消滅させる火も意味しています。
馬絹の花桃色 19.馬絹の花桃色
春の訪れを告げる花桃はひな祭りに、雛人形と一緒に飾られる花として知られています。馬絹地区での花栽培は江戸時代中期から続く伝統あるもので、かながわ名産100選や、かわさき農産物ブランドにも選ばれています。枝折り(しおり)と呼ばれる束ね技術の水準の高さが全国的に知られています。
二ヶ領用水の桜色 20.二ヶ領用水の桜色
二ヶ領用水は多摩区から幸区までを流れる、全長約32kmの神奈川県下で最も古い人工用水路です。江戸時代の稲毛領・川崎領の二ヶ領を潅漑することから二ヶ領用水と呼ばれました。春には宿河原周辺や久地円筒分水の周辺で桜が彩りを添え、水の流れと桜の美しい沿道は市民の憩いの場となっています。

「かわさき折り紙」には、上記20色が2枚ずつ、合計40枚入っています。

20色のうち特に中原区にかかわるものは「二ヶ領用水の『桜色』」です。
その他「南武線の『黄色』」、「多摩川の『若鮎色』」、「多摩川の『水色』」、「川崎市の木・ツバキの『赤』」も、市内広域にわたる色で、中原区でも目にすることができますね。

■「かわさき折り紙」の20色
「かわさき折り紙」の20色

「かわさき折り紙」の20色

市民グループ「からふる!」は、「かわさき折り紙」の開発に当たって、「色」「印刷」「折り方」の3つのポイントに強くこだわりました。

まず、川崎市の地域資源を表現する「色」は、市内各地から約100色を集め、川崎市に縁のあるカラークリエイター・外川裕子氏の協力により20色が厳選されました。
また「印刷」については、「かわさきマイスター」として川崎市が認定するカラー印刷のスペシャリスト・日本プロセス株式会社の流石栄基氏に手により、この20色が美麗に再現されました。

日本プロセスは、高津区下野毛にある製版・印刷会社です。
下野毛は川崎市のものづくりが集積されている町工場街で、過去エントリでも同地区をご紹介しておりました。

■「かわさき折り紙」の折り方
「かわさき折り紙」の折り方

そして、「かわさき折り紙」ですから、折り紙としての「折り方」もたいへん重要なポイントです。
著名な折り紙デザイナー・宮島登氏が新たに折り方の開発を行い、20色の「地域資産」を再現することができました。

■「Common Life」で折られた作品
「Common Life」で折られた作品

中原区の販売店「Common Life」では、いくつかの作品が折られていました。
色によって難度の高いものもありまして、折り方ガイドが必須です。

■「禅寺丸の柿色」
「禅寺丸の柿色」

■「のらぼう菜の緑」
「のらぼう菜の緑」

■「二ヶ領用水の桜色」
「二ヶ領用水の桜色」

■「麻生区・ヤマユリの白」
麻生区・ヤマユリの白

■「川崎大師・だるまの緋色」
川崎大師・だるまの緋色

■「多摩川の水色」
多摩川の水色

■「南武線の黄色」
「南武線の黄色」

「かわさき折り紙」には、20色のうち5色の折り方が同封されています。
残り15色については、今後「かわさき折り紙」のウェブサイトで順次公開されていく予定で、本日現在では「多摩川の水色」「妙楽寺アジサイの紫」の折り図が参照できます。

また「Common Life」で折り方ワークショップなども計画されているようですので、ご関心ある方はお問い合わせください。

「かわさき折り紙」はロット数も少なく、その分1セットあたりの単価が1,000円と折り紙としてはかなり高めになりました。
しかしながら前述の通り制作クオリティはたいへん高いものがありまして、ご当地の「こだわりの逸品」として価値を見出すこともできるのではないでしょうか。



なお、市民グループ「からふる!」は、「かわさき折り紙」20色の短冊をつなぎ、多摩川河川敷で1本に並べてビッグアートをつくる「かわさき色輪っかつなぎ」というイベントも第1回を主催し、その後も開催協力を行っています。

■かわさき色輪っかつなぎ facebookページ
https://www.facebook.com/irowakka/

■過去に開催された「かわさき色輪っかつなぎ」のビッグアートづくり
「かわさき色輪っかつなぎ」

「かわさき色輪っかつなぎ」 
※写真提供:かわさき色輪っかつなぎ実行委員会

こちらは、過去に開催された「かわさき色輪っかつなぎ」のビッグアートづくりです。
市内各地でつないだ「かわさき折り紙」の輪っかを結集して、美しい模様が河川敷に描かれました。

今年は2016年7月9日(土)14:00~19:01(※時間は誤りではありません。会場の日の入り予定時刻です)に、川崎市多摩区の二ヶ領せせらぎ館付近の河川敷でビッグアートづくりが開催される予定です。

現在はそれに向けて、各地で輪っかをつないでいるところです。

■「Common Life」での「かわさき色輪っかつなぎ」
「Common Life」での「かわさき色輪っかつなぎ」

■「@marucafe」での「かわさき色輪っかつなぎ」
「@marucafe」での「かわさき色輪っかつなぎ」 

■「かわさき市民活動センター」での「色輪っかつなぎ」
かわさき市民活動センターでの「色輪っかつなぎ」

「色輪っか」をつなぐ作業は、市内各所の協力店舗・団体等で実施されています。
「かわさき折り紙」の販売場所である「Common Life」はもちろん、近隣ではiDAiモールの「@marucafe」、武蔵小杉駅前の「かわさき市民活動センター」などでも実施されています。

このうち「Common Life」については、7月5日(火)が店舗での輪っかつなぎの最終日となります。

市域が細長い川崎市にあって、地域資産を表現した「かわさき折り紙」を皆さんでつないでいくことで、一体感を醸成していくという取り組みです。
ひとつつなぐだけでも協力ができますので、こちらも参加してみてはいかがでしょうか。

■川崎市市民ミュージアムのミュージアムショップにおける「Common Life」出店
川崎市市民ミュージアムのミュージアムショップにおける「Common Life」出店

また、「かわさき折り紙」は、「Common Life」による川崎市市民ミュージアムのミュージアムショップ出店においても販売されていました。

新丸子よりも等々力緑地が近い方は、こちらが便利かもしれませんね。

■「Common Life」およびミュージアムショップで販売中「川崎ふきん」
「Common Life」で販売中「川崎ふきん」

なお「Common Life」では、以前からご当地グッズ「川崎ふきん」の販売も行っていまして、2015/11/2エントリでご紹介しておりました。
これは川崎フロンターレの公認グッズで、ホームグラウンドである等々力陸上競技場や同チームのエンブレム等も登場しています。

こちらも「かわさき折り紙」とあわせて、ミュージアムショップで販売されていました。


「かわさき折り紙」「川崎ふきん」ともに、ご当地アイテムとして注目させていただいた次第です。

■「かわさき折り紙」の商品情報
商品名 かわさき折り紙(Kawasaki Origami)
定価 1,000円(税込)
販売場所 Common Life(コモンライフ)(中原区)
Ti-da Bar (ティーダバル)(多摩区)
アジアンカフェ&レストラン ムビリンゴ(多摩区)
生活雑貨 文具 手作り小物 たんたん(通販)
ウェブサイト http://kawasaki-origami.jp/origami/

【関連リンク】
かわさき折り紙 ウェブサイト
かわさき色輪っかつなぎ facebookページ
【あなたの街の折り紙☆かわさき折り紙】からふる!
カラークリエイター 外川裕子ウェブサイト
川崎市ウェブサイト かわさきマイスター 流石英基氏
折り紙作家 宮島登ウェブサイト

(Common Life関連)
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:家具・雑貨 Common Life
2015/11/2エントリ 新丸子の雑貨店「Common Life」で、川崎フロンターレ公認のご当地グッズ「川崎ふきん」販売中
2015/11/7エントリ 第2回「新丸子の路地裏マルシェ」11月7日(土)8日(日)開催、「Common Life」「BJcafe」に加え「SHIBA COFFEE」「KOSUGI CURRY」が初参加
2016/1/24エントリ 第3回「新丸子の路地裏マルシェ」開催レポート:川崎野菜「キクイモ」料理と、1月27日「武蔵小杉駅マルシェ」にも登場予定「小泉農園のわがままいちご」
2016/5/6エントリ こすぎコアパークで5月6日(金)~8日(日)3日連続開催、「コスギオープンカフェ」初日全プログラムレポート
2016/5/23エントリ 「コスギオープンカフェ」3日間総括とチャリティ報告:熊本地震被災地支援等に寄付金を贈呈

(@marucafe関連)
@marucafe ウェブサイト
2016/4/22エントリ 新丸子・武蔵小杉のまちの案内所カフェ、「@marucafe」のプレス・関係者向けプレオープンレポート

(かわさき市民活動センター関連)
かわさき市民活動センター ウェブサイト

(高津区下野毛関連)
2015/5/31エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(前編)
2015/6/1エントリ 武蔵小杉駅東口に新設「キヤノン玉川事業所直行バス」で行く、下野毛の工場街(後編)

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2016年
06月16日

東急東横線・みなとみらい線に初の座席指定有料列車が2017年春登場、副都心線・西武秩父線から土日祝に直通運転

【Reporter:はつしも】

東京急行電鉄ほか東横線直通3社が、2017年春より土休日に西武鉄道西武秩父線~東京メトロ副都心線~東急東横線~横浜高速みなとみらい線に、平日に西武鉄道池袋線~東京メトロ有楽町線に有料の座席指定制直通列車を導入することを本日付で発表しました。

■東京急行電鉄ニュースリリース 2017年春 座席指定制の直通列車を導入します! 西武線~東京メトロ線~東急線~みなとみらい線にゆったり座れる座席指定制の直通列車を運行
http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=2435

■指定席直通列車として導入予定の西武鉄道新型通勤車両
指定席直通列車として導入予定の西武鉄道新型通勤車両 

定席直通列車として導入予定の西武鉄道新型通勤車両
※各社共同ニュースリリースより 

今回導入される指定席直通列車は、2017年春に導入予定の西武鉄道新型通勤車両「40000系」のロング・クロスシート転換車両が使用されます。

平日に運行される指定席直通列車は西武池袋線から東京メトロ副都心線止まりですが、土日・休日には、西武秩父線から副都心線・東急東横線・みなとみらい線まで直通で運行されます。

平日は通勤利用、土日・休日は観光利用がメインターゲットということになるでしょうか。
武蔵小杉駅からは、西武秩父線方面への土日の観光にこの指定席直通列車を利用できそうです。

■武蔵小杉駅の東京メトロ直通列車
「急行和光市行き」

なお、本日のリリースの段階では、具体的なダイヤや停車駅、運賃等は発表されていません。
ただ列車の性質上、少なくとも土日の観光列車については特急に近いような運行になるような気がいたしますね。

そういう意味では「武蔵小杉駅から乗車できるかどうか」は未発表ということになりますが、普段の乗降客数や競合路線対策なども考えると、まあ止まらないことはないように思います。

東急東横線からは、初めての有料指定席列車の運行です。
2017年春のダイヤ改正から、今までにない新鮮な風景が武蔵小杉駅でも見られそうです。


【関連リンク】
東京急行電鉄 ウェブサイト
2012/7/25エントリ 東急東横線・副都心線が2013年3月16日から直通運転を開始、日比谷線直通は終了へ
2012/9/22エントリ 元住吉検車区の東京メトロ副都心線・東武線・西武線車両
2013/1/22エントリ 東横線の副都心線直通に伴う3月16日ダイヤ改正等発表と、渋谷駅の「のるるん」カウントダウン
2013/2/18エントリ 東急電鉄が3月16日からの副都心線直通ダイヤを発表、前夜終電の一部区間を運休に
2013/2/24エントリ 武蔵小杉駅周辺商店街の「こすぎ名物花見市」「東横線・副都心線直通」コラボレーション横断幕
・2013/3/15エントリ 東横線渋谷駅の地上駅舎が本日営業終了、明日3月16日から副都心線直通開始
2013/3/28エントリ 副都心線直通開始後の、東急武蔵小杉駅
2013/4/6エントリ 東横線・副都心線直通記念ラッピング列車のイラストに武蔵小杉駅が採用、2013年4月14日より運行開始
2013/11/5エントリ 東急電鉄が東横線・田園都市線の終電延長を試験的に実施、渋谷発25:20元住吉行を運行へ
2015/1/9エントリ 東急電鉄が2020年目標に東横線・田園都市線・大井町線全64駅にホームドア設置を発表、武蔵小杉駅は2015年3月までに先行設置へ
2015/5/5エントリ 東急東横線武蔵小杉駅に設置された、シースルーのホームドア
2015/11/20エントリ 東急電鉄が武蔵小杉駅に「タッチパネル式デジタル時刻表」を本日導入、国内初の先着列車案内を提供
2016/4/19エントリ 東急電鉄が駅構内映像をスマホ配信する「駅視-vision」の実証実験を武蔵小杉駅でスタート

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2016年
06月11日

江川せせらぎ遊歩道と、渋川の紫陽花が見頃に

【Reporter:たちばな】

武蔵小杉周辺のアジサイ(紫陽花)が、見頃になりました。
江川せせらぎ遊歩道では、たくさんのアジサイを見ながら散歩を楽しむことができます。

■江川せせらぎ遊歩道のアジサイ
江川せせらぎ遊歩道のアジサイ

江川せせらぎ遊歩道のアジサイ

江川せせらぎ遊歩道のアジサイ

江川せせらぎ遊歩道のアジサイ

今回歩いてみたのは、江川せせらぎ遊歩道のうち、下小田中付近の一帯です。
このあたりでは各所にアジサイが植えられて、色とりどりの花を咲かせていました。

■水面に映るアジサイ
水面に映るアジサイ

水面に映るアジサイ 

水辺のアジサイたちは、せせらぎにその姿が映っていました。
何となく、得した気分になります。

■さまざまな種類のアジサイ
様々な種類のアジサイ

さまざまな種類のアジサイ

様々な種類のアジサイ

様々な種類のアジサイ

様々な種類のアジサイ

アジサイは遠くから見るとどれも同じように見えますが、ひとつひとつ見ていくと、実にさまざまな種類があることがわかります。

これらの品種を調べながら散策していくのも、楽しいかもしれないですね~。

■大きく育った子ガモ
大きく育った子ガモたち

以前ご紹介した子ガモたちは、大きく育っていました。
まだグループで行動していましたが、そのうち一人立ちができそうです。

アジサイ以外の花々もありますし、ザリガニ釣りをしている子どもたちの姿も見えました。
江川せせらぎ遊歩道では、季節ごとに違う楽しみ方ができます。



一方、江川は武蔵小杉からちょっと遠すぎて…という方には、法政二中・高前の渋川のアジサイもあります。

■法政二中・高前の渋川のアジサイ
法政二中・高前の渋川のアジサイ

法政二中・高前の渋川のアジサイ

法政二中・高前の渋川は、2014年~2015年にかけて遊歩道の整備が行われました。
その水辺には、ご覧の通りアジサイが植えられています。

こちらも法政二中・高側から、渋川に映る花を楽しめました。


また、江川せせらぎ遊歩道ほどでなくても、アジサイはさまざまな場所で見かけることができます。
梅雨時でお出かけがおっくうになりがちな時期ではありますが、少し目を向けてみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
川崎市上下市水道局 江川せせらぎ遊歩道
武蔵小杉ライフ:生活情報:公園 渋川
2008/11/7エントリ 江川せせらぎ遊歩道の「森とせせらぎ祭り」
2013/8/21エントリ 江川せせらぎ遊歩道の、ザリガニ釣り
2015/5/6エントリ 江川せせらぎ遊歩道で、「たらい舟」に乗る子どもたち
2016/2/27エントリ 江川せせらぎ遊歩道の河津桜が見頃に:鳥の蜜の吸い方2種と、大きなお雛様登場
2016/5/1エントリ 2016年5月、武蔵小杉の渋川にカルガモの子育てシーズン到来
2016/5/27エントリ 江川せせらぎ遊歩道の道路をめぐる、カルガモ親子の冒険

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2016年
06月10日

井田山・中原区市民健康の森のホタル観賞会「ヒカリノモリ」が本日6月10日(金)から12日(日)まで開催

【Reporter:たちばな】

井田山の市民健康の森で、ゲンジボタルを放流する鑑賞イベント「ヒカリノモリへ」が、本日6月10日(金)より6月12日(日)まで19:30~21:00に開催されています。

■ホタルの鑑賞イベント「ヒカリノモリへ」
ホタル観賞イベント「ヒカリノモリへ」

「ヒカリノモリへ」は、中原区市民健康の森を育てる会が、毎年この時期に開催しているホタル観賞イベントです。

市民健康の森の水辺にゲンジボタルを放流し、発光する姿を皆さんで楽しむことができます。

■市民健康の森の会場
市民健康の森の会場 

中原区市民健康の森は、井田山の西側、井田病院の隣接地にあります。

武蔵小杉方面から行く場合は、尻手黒川道路を「井田病院入口」で左折します。エントリ末尾にGoogleマップを掲載しておきますので、ご参照ください。

「ヒカリノモリへ」開催期間中は、ビニールシートを敷いた特設駐輪場が用意されています。

■ホタルの放流場所
ホタルの放流場所

ホタルの放流場所

■発光するホタル
発光するホタル

ゲンジボタルは、水辺に網テントを張って放流されています。

そのためはっきりを見ることはできませんが、穏やかな光が心なごみます。

■アンケート実施
アンケート

会場では、中原区市民健康の森を育てる会によるアンケートを実施しています。
ホタルの光を楽しんだあとで、ご協力いただける方はご記入ください。

中原区市民健康の森を育てる会は、地域住民の皆さんによって2001年に発足したボランティアグループです。
同会は、井田山の里山環境を将来にわたって保全・育成するとともに、環境学習や地域コミュニティの場として、人と自然の共生を図りながら、地元町内会とも連携して森の運営管理を行っています。

「ヒカリノモリ」以外にも、年間を通してさまざまな自然体験活動を行っています。

■夕暮れの矢上川と送電鉄塔
夕暮れの矢上川と送電鉄塔

「ヒカリノモリ」が始まる19:30~は、ちょうど日が沈んで暗くなっていく頃です。

矢上川と送電鉄塔も、普段とまた違った雰囲気がありますね。

■井田山から見える武蔵小杉の夜景
  井田山から見える武蔵小杉の夜景
 
また、中原区市民健康の森の前の坂道を登っていくと、井田山の上の井田病院にたどり着きます。
井田山からは、矢上川の送電鉄塔沿いに武蔵小杉の高層ビル群の夜景を見ることができます。

武蔵小杉周辺にお住まいであれば、夜間に井田山にいらっしゃる機会はあまりないでしょう。
ホタルを鑑賞したついでに、井田山からの夜景を楽しんでみるのも良いかもしれません。

■中原区市民健康の森のGoogleマップ


【関連リンク】
中原区ウェブサイト 中原区市民健康の森
2011/3/7エントリ 井田山(1):井田山から見る武蔵小杉
2012/1/6エントリ 井田山(2):井田平台公園
2012/5/1エントリ 井田山(3)井田病院の新棟が本日開院
2013/6/1エントリ 井田山(4):中原区市民健康の森と、ホタルの放流
2014/5/30エントリ 井田山のホタル観賞会「ヒカリノモリへ」が2014年6月5日(木)まで開催中
2015/4/7エントリ 川崎市立井田病院が4月1日全面開院、がん医療・救急医療などを機能強化
2016/3/7エントリ 川崎市バスが4月1日の井田方面大幅増便ダイヤ・「小杉駅入口グランツリー前」バス停新設を発表、井田病院行無料シャトルバスは3月31日廃止

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2016年
06月01日

国土交通省が多摩川・鶴見川・相模川水系の洪水氾濫シミュレーションを公開、武蔵小杉等任意地点への洪水到達時間と最大浸水深が検索可能に

【Reporter:はつしも】

国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所が、多摩川水系、鶴見川水系及び相模川水系に係る想定最大規模降雨における洪水氾濫シミュレーションを公開しました。
 
■京浜河川事務所 洪水氾濫シミュレーション
http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin00642.html

京浜河川事務所は、多摩川・鶴見川・相模川の3河川および沖ノ鳥島を管理する国土交通所の組織です。
各地の出張所により、河川改修事業、維持修繕事業、環境整備事業およびそれらに関する諸調査等を実施しています。

今回公開されたシミュレーションは、当該河川の流域住民に情報を提供することで、洪水時の避難に役立てることを目的としたものです。

■公開された洪水氾濫シミュレーション
公開された洪水氾濫シミュレーション

本シミュレーションでは、多摩川水系・鶴見川水系・相模川水系の洪水氾濫シミュレーションが公開されていますが、本サイトではもちろん多摩川水系の情報にクローズアップしてみたいと思います。

公開されたシステムでは、任意地点からの浸水状況を知ることができます。今回は「想定しうる最大規模の降雨による氾濫時」における「武蔵小杉駅」を選択してみましょう。
そうすると、多摩川沿いに武蔵小杉駅を浸水させる決壊地点が丸印で表示されます。

これらの決壊地点のうち、色が違う丸印が2つあることにご注目ください。

等々力緑地付近の朱色は、浸水深が最も深くなる決壊地点です。
決壊時点から1時間で武蔵小杉駅に到達し、最大浸水深が0.5m~3mに達します。

もうひとつ、高津区下野毛付近のオレンジ色は、決壊してから最も早く到達する地点です。
決壊時点から30分で武蔵小杉駅に到達し、最大浸水深が0~0.5mに達します。

ここで意外なのは、等々力緑地付近よりも遠い高津区下野毛で決壊した方が、武蔵小杉には早く洪水が到達するということです。

本シミュレーションでは時間帯別の推移も見ることができますので、確認していきましょう。

■等々力緑地付近での決壊による到達時間
等々力緑地付近での決壊による到達時間

等々力緑地付近で決壊した場合は、決壊後30分は洪水は等々力緑地内にとどまり、1時間で武蔵小杉駅周辺に到達することがわかります。
到達すると前述の通り最大3mと大変水位が高くなります。

■高津区下野毛付近での決壊による到達時間
高津区下野毛付近での決壊による到達時間

一方こちらが高津区下野毛付近で決壊した場合です。

堤防の決壊前から、多摩川沿いの小杉陣屋町、新丸子駅周辺から武蔵小杉駅北口までが一気に浸水する予測になっています。
30分経過すると武蔵小杉駅周辺までが水に覆われ、最大浸水深は0.5mとされています。

このように、決壊するポイントによって、各地点への洪水の到達時間や、最大浸水深はかなり異なるわけです。

高津区下野毛での決壊は浸水深が大きくないとはいえ、水の力で足元をすくわれては抗うすべがありません。
距離が離れていることで甘く見ていると、あっという間に水が到達する可能性があるということですね。

ひとつひとつの地点ごとの情報を記憶しておくのは現実的ではありませんが、とりあえず「自分が想像するよりも危険な場合がある」と考えておくべきかと思いました。

■洪水シミュレーションの広域マップ
洪水シミュレーションの広域マップ

■中原区で洪水を免れる井田山
中原区で洪水を免れる井田山

平坦な中原区はほぼ全域が洪水の被害を受けることが想定されていますが、その中でも例外なのが井田山です。
ここは中原区では唯一の高台で、日吉側の台地に連なっています。


なお、本シミュレーションはあくまでも多摩川など対象となる水系の氾濫を予測したものであり、周辺の河川等は含まれておりません。
仮に多摩川が氾濫に至る場合、首都圏の多摩川以外の河川も氾濫している可能性が十分にありますので、その点を留意しておく必要があるでしょう。

近年は治水の発達により、昔のような度重なる多摩川の氾濫はなくなりましたが、自然を完全にコントロールすることはできないというのが現実です。
いざという時のために、お住まいの場所についての情報を一度確認しておくと良いと思います。

■多摩川と武蔵小杉
多摩川橋梁と武蔵小杉の鏡面世界 

【関連リンク】
京浜河川事務所 ウェブサイト
2008/8/29エントリ 多摩川増水
2009/10/9エントリ 武蔵小杉駅北口バス停の屋根が、台風18号で飛ばされ消失
2010/1/14エントリ 武蔵小杉駅北口バス停の屋根が修復完了
2010/7/19エントリ 川崎歴史ガイド・中原街道ルート(8):「御蔵稲荷と多摩川」
2011/9/21エントリ 台風15号が武蔵小杉を直撃、JR武蔵小杉駅の看板が破損
2012/4/3エントリ 低気圧の発達による武蔵小杉の強風と、交通の一部混乱
2014/10/12エントリ 台風近づく武蔵小杉の、「ニカッパ君」と「マルエツの買い煽り」

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2016年
05月31日

ゴジラシリーズ最新作「シン・ゴジラ」で武蔵小杉が戦場に。川崎市市民ミュージアムの公開連動企画で過去の川崎市ロケ作品を6月19日(土)より連続上映

【Reporter:はつしも】

2016年7月29日より、「ゴジラ」シリーズ最新作「シン・ゴジラ」が公開されます。
本作品は「新世紀エヴァンゲリオン」で知られる庵野秀明氏が脚本・編集・総監督をつとめ、CGを活用して首都圏を襲うゴジラが描かれています。

また本作品の舞台には、武蔵小杉周辺が登場します。
先日公開された予告編では、丸子橋付近の大田区河川敷に防衛部隊が展開され、武蔵小杉側から首都を襲うゴジラを迎撃する様子が描かれていました。

下記の予告編映像では、武蔵小杉のタワーマンションを背景に激しい防衛戦が繰り広げられています。

■「シン・ゴジラ」予告編

※56秒あたりから武蔵小杉が登場します。

また川崎市市民ミュージアムの映像ホールでは、これを記念して「川崎市内撮影映画『シン・ゴジラ』公開連動企画 ゴジラあらわる!」と題し、川崎市でロケが行われた過去の「ゴジラ」作品を連続上映することが決定いたしました。

本企画では、特撮映画の金字塔といえる「ゴジラ60周年記念デジタルリマスター版」、川崎区・幸区でロケが行われた「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」、開館まもない川崎市市民ミュージアムが登場する「ゴジラVSキングギドラ」の3作品が、6月19日(土)、25日(土)、26日(日)の3日間にわたって上映されます。

■川崎市内撮影映画「シン・ゴジラ」公開連動企画 ゴジラあらわる!
川崎市内撮影映画「シン・ゴジラ」公開連動企画 ゴジラあらわる!
※川崎市市民ミュージアムより。PDF版は【こちら】をご参照ください。

■「ゴジラあらわる!」上映スケジュール
6月19日(土)11:00~ ゴジラ60周年記念デジタルリマスター版【デジタル上映】
6月19日(土)14:00~ ゴジラVSキングギドラ
6月25日(土)11:00~ ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
6月25日(土)14:00~ ゴジラVSキングギドラ
6月26日(日)11:00~ ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
6月26日(日)14:00~ ゴジラ60周年記念デジタルリマスター版【デジタル上映】

■作品紹介(川崎市市民ミュージアムより)
ゴジラ60周年記念デジタルリマスター版 監督:本多猪四郎/出演:宝田明、志村喬、河内桃子、平田昭彦、堺左千夫、村上冬樹/1954/モノクロ/DCP/スタンダード/97分

◆世界の映画史上に影響を及ぼした日本映画の金字塔“ゴジラ”が、デジタルリマスターによって鮮やかにスクリーンに甦る。真髄を極めた特撮と原水爆反対のメッセージが込められた重厚なドラマの衝撃を体感してください。
ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 監督:本多猪四郎/出演:矢崎知紀、佐原健二、中真千子、天本英世、石田茂樹、沢村いき雄/1969/カラー/35mm/シネマスコープ/69分

◆川崎市に住む鍵っ子小学生・三木一郎は内気でいじめられているが、怪獣島の夢を見て、いじめっ子怪獣ガバラに立ち向かうミニラに励まされる。少年を主人公にしたファンタジー作品。川崎区や幸区でロケ撮影が行われた。
ゴジラVSキングギドラ 監督:大森一樹/出演:中川安奈、豊原功補、小高恵美、原田貴和子、土屋嘉男、西岡徳馬、山村聡/1991/カラー/35mm/ビスタ/102分

◆開館まもない川崎市市民ミュージアムにおいてロケ撮影が行われたシリーズ第18作。23世紀から1992年にやって来た未来人によってキングギドラは“メカ・キングギドラ”として復活し、ゴジラと対決する。

■料金
一般 600円
大学・高校生・65歳以上 500円
小中学生・市民ミュージアム友の会会員 400円
幼児(未就学児)、障害者手帳・身障者手帳・療育手帳をお持ちの方およびその介助者1名、被爆者手帳をお持ちの方 無料
スカラチケット(10枚綴り回数券・有効期限:平成29年1月15日(日)) 4,800円
※各種割引料金をご利用の方は、生徒手帳・学生証・障害者手帳など、証明できる書類等を必ずご提示ください。
※チケットはご入場の際に販売します。前売り券はありません。

■川崎市市民ミュージアム 映像ホール
映像ホール内部 

映像ホールの客席 

川崎市市民ミュージアムには、270名を収容する映像ホールが整備されていまして、2016/4/23エントリでご紹介しておりました。
映像ホールの設備が先般リニューアルしまして、4K対応のデジタルシネマプロジェクター、シネマサーバー、7.1chサラウンドシステムが導入されました。

今回上映される「ゴジラ」第1作、「ゴジラ60周年記念デジタルリマスター版」は、これによりデジタル上映が行われます。

■「ゴジラVSキングギドラ」のロケが行われた川崎市市民ミュージアム
川崎市市民ミュージアム 

そして、「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」「ゴジラVSキングギドラ」は、いずれも川崎市が舞台として登場する作品です。

特に1991年に公開された「ゴジラVSキングギドラ」は、1988年に開館してまもない川崎市市民ミュージアムでロケが行われました。

本作品は、まさに映像ホールで上映するのにふさわしい作品といえるでしょう。
当時の風景などを垣間見る、貴重な映像資料でもあると思います。


7月29日公開の「シン・ゴジラ」公開に先立って、武蔵小杉に実は存在する「名画座」で、旧作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。

■映像ホールの入口
川崎市市民ミュージアムの映像ホール入口 

【関連リンク】
シン・ゴジラ ウェブサイト
川崎市市民ミュージアム ウェブサイト
 ・2015/10/22エントリ 川崎市市民ミュージアムでデジカメワークショップ「水面に自分を映してセルフポートレートを撮ってみよう」が10月24日開催
2015/11/15エントリ 川崎市市民ミュージアム「あそぼう!つくろう!アートツール・キャラバンin川崎」開催レポート
2015/12/5エントリ 川崎市市民ミュージアムの年末年始2大企画展「江口寿史展KING OF POP」本日より、「2015川崎フロンターレ展」12月12日より開幕
2016/4/23エントリ 武蔵小杉に、実は存在する名画座。「川崎市市民ミュージアム」映像ホールがリニューアルしデジタルシネマを上映中
2016/4/28エントリ 川崎市市民ミュージアムの「トーマス転炉」が語る、川崎の鉄鋼産業史

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2016年
05月27日

江川せせらぎ遊歩道の道路をめぐる、カルガモ親子の冒険

【Reporter:はつしも】

先日、春の陽光きらめく江川せせらぎ遊歩道で、子ガモ13羽の大家族カルガモ親子が泳いでいました。

本エントリでは春の花々とともに、ご紹介してまいりたいと思います。

■江川せせらぎ遊歩道
江川せせらぎ遊歩道

この遊歩道は、下水道整備により河川としての役割を終えた江川の跡地を利用し、計画段階から市民の意見を取り入れるパートナーシップ事業として2003年に完成したものです。

せせらぎを流れる水は等々力水処理センターで高度処理された下水であり、そのままでは生物が生息できないほどきれいなものです。
これを自然に近いものに近づけることで、せせらぎの水辺がさまざまな生物が住む豊かな環境になっています。

■カルガモ親子
カルガモ親子 

■ひと休みする子ガモ
ひと休みする子ガモ 

そして今年も、江川せせらぎ遊歩道にカルガモの子育ての季節がやってまいりました。

水辺の端の方、流れがゆっくりしているところで、ひと休み中です。

■カルガモ親子のおでかけ
下流にお出かけ

ひと休みしたら、下流にお出かけです。

数えたら親ガモが1羽に子ガモが13羽、合計14羽の大家族でした。

■道路の下をくぐるところで…
道路の下をくぐるところで…

江川せせらぎ遊歩道を下っていくと、途中で水辺の上を道路がまたいでいる場所があります。

道路の下をせせらぎが流れているのですが、親ガモが通るには入口が狭いため、親ガモだけがひょいっと道路の上に上がってしまいました。

■子ガモが、ついてこない…
子ガモが、ついてこない…

でも、子ガモたちがついてきません。

まだちいさいので、登ることはできないのです。

■呼びかける親ガモ
呼びかける親ガモ 

■道路下から出てきた子ガモたち
道路下から出てきた子ガモたち 

子ガモたちは親ガモがいなくなったことに当惑し、道路の下の水辺をさまよっていましたが、親ガモが呼びかけると出てきました。

■ふたたび合流して、ひと安心
ふたたび合流して、ひと安心 

再び親子が合流して、ひと安心です。
写真にはすべて映っていませんが、数えたらちゃんと14羽いました。

どうやらみんなで道路をこえるのは難しいと、みんなで上流に帰っていきました。

■水中でえさを取る子ガモ
水中でえさを取る子ガモ

その後子ガモたちは盛んに水中にくちばしを突っ込んで、何かえさを取っていました。
元気そうで何よりです。

■江川せせらぎ遊歩道の花々
江川せせらぎ遊歩道の花々

江川せせら遊歩道の花々

江川せせらぎ遊歩道の花々

5月になると、江川せせらぎ遊歩道の各所を鮮やかな花々が彩ります。
地域の方がお世話をされているもので、毎年たいへん楽しみにしています。

■花々に集まる蝶
 

これだけ花々が咲き誇れば、その蜜を吸うために蝶も集まってきます。
都市の喧騒を忘れる、美しい風景です。

中原区が梅雨入りをする前に、武蔵小杉からちょっと足をのばして散策をしてみてはいかがでしょうか。

【関連リンク】
川崎市上下市水道局 江川せせらぎ遊歩道
2008/5/21エントリ 二ヶ領用水のカルガモ親子
2008/11/7エントリ 江川せせらぎ遊歩道の「森とせせらぎ祭り」
2013/5/14エントリ 二ヶ領用水のカルガモ親子2013
2013/5/26エントリ 江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子
2013/6/8エントリ 江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子、1週間後の姿
2013/6/20エントリ 江川せせらぎ遊歩道の子ガモたちの、成長した姿
2014/5/11エントリ 江川せせらぎ遊歩道のカルガモ親子と、鮮やかな花々
2015/5/21エントリ 江川せせらぎ遊歩道の岩の上で、身を寄せ合うカルガモ親子
201/6/7エントリ 江川せせらぎ遊歩道の、13羽の大家族カルガモ一列縦隊
2016/5/1エントリ 2016年5月、武蔵小杉の渋川にカルガモの子育てシーズン到来

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2016年
05月19日

等々力緑地で「第47回花と緑の市民フェア」5月20日(金)~22日(日)開催、「第50回川崎市畜産まつり」22日(日)開催

【Reporter:はつしも】

2016年5月20日(金)~22日(日)に、等々力緑地において「第47回花と緑の市民フェア」が開催されます。
また22日(日)には、「第50回川崎市畜産まつり」が同時開催されます。

■川崎市 「第47回花と緑の市民フェア」及び「第50回川崎市畜産まつり」を開催します
http://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000076184.html

■「花と緑の市民フェア」「川崎市畜産まつり」ポスター
「花と緑の市民フェア」「川崎市畜産まつり」ポスター
※クリックで拡大します。

最初に、明日20日(金)からスタートする「花と緑の市民フェア」からご紹介していきましょう。

■「第47回花と緑の市民フェア」開催概要
▼日時:2016年5月20日(金)~22日(日)9:00~17:00 ※荒天時中止
▼会場:等々力陸上競技場 催し物広場
▼プログラム:

内容 20日(金) 21日(土) 22日(日)
花と緑の即売会
園芸相談 10:00-16:00 10:00-16:00 10:00-16:00
青空園芸教室 13:30-15:00 14:00-15:30
花と植木の品評会 一般観覧
15:00-17:00
一般観覧
9:00-10:30
即売会
10:30-
花と緑の抽選会 9:00-17:00 9:00-17:00
青空料理講習会 12:00-13:00
フラワーデザイン講習会 10:30-12:00 10:30-12:00
フラワーデザイン展
フラワーアレンジメント展
緑化ポスター・標語展
民有地緑化推進コーナー
フラワーポットの展示
障害者作品展(作業室こすぎ) 9:00-16:00
野だて 9:00-17:00 9:00-17:00
市内産野菜とたまごの即売会(JAセレサ川崎)
動物ランド 10:00-15:00 10:00-15:00
餅つきの実演・販売 9:00-17:00 9:00-17:00
藍染め体験・販売
※天候状況、その他の事情により内容を変更する場合があります。

「花と緑の市民フェア」は、市民の方々が花と緑に親しみ、潤いのある生活と快適な街づくりを推進することを目的として毎年「川崎市畜産まつり」と同時開催されています。
昨年は3日間で約61,000名の来場者が集まりました。

基本的には園芸や緑化関連の催しが中心となっていますが、動物ランドや餅つき、藍染め体験など、土日を中心にさまざまな企画も用意されています。

■「花と緑の市民フェア」「川崎市畜産まつり」が同時開催された等々力緑地
「花と緑の市民フェア」「川崎市畜産まつり」が同時開催された等々力緑地

■アジサイの販売
アジサイの販売 

■フード系のテント
フード系のテント



続いて、「川崎市畜産まつり」についてご紹介していきたいと思います。
こちらは22日(日)のみの開催となります。

■「第50回川崎市畜産まつり」の開催概要
▼日時:2016年5月22日(日)10:00~15:00
▼会場:等々力緑地 催し物広場
▼プログラム:

内容 22日(日)
羊の毛刈り体験 14:00-
※先着30名、30分前から整理券配布
バター作り体験 10:30-/12:00-
※各回とも先着30名、30分前から整理券配布
乳搾り体験 10:00-/12:30-
※各回とも先着60名、30分前から整理券配布
鶏卵の品評会 一般観覧13:00-
乳牛・豚・鶏の展示 10:00-15:00
飼料の展示 10:00-15:00
動物ランド 10:00-15:00
ポニーの試乗 10:00-11:00/12:00-13:00/14:00-15:00※各回とも当日先着順
市内産たまごのつかみ取り(1回100円) 10:00-/13:00-
※各回とも、なくなり次第終了
県内牧場のアイスクリーム販売 10:00-
※なくなり次第終了
※天候状況、その他の事情により内容を変更する場合があります。

「川崎市畜産まつり」の開催時間は、10時~15時です。
同時開催の「花と緑の市民フェア」に比べて開始時間が1時間遅く、終了時間が2時間早くなっていますので、ご注意ください。

割合シニア向けの企画が多い「花と緑の市民フェア」に比べると、「羊の毛刈り」「バター作り」「乳搾り」の体験など、お子さんが喜ぶ催しがより多く揃っています。
両イベントをお子さん連れで楽しむならば、22日(日)10時~15時が良いかもしれませんね。

■「川崎市畜産まつり」の牛
川崎市畜産まつりの牛

■生後2週間の子牛
生後2週間の子牛

■羊の毛刈り体験
羊の毛刈り体験 

羊の毛刈り体験

■ふれあい動物園
ふれあい動物園

ふれあい動物園

ポニーの乗馬

なお、体験企画は記載の通り定員がありまして、30分前から整理券が配布されます。
昨年の実績ではすぐに定員満了になっていましたので、希望される方は早めに来場されることをお勧めします。

昨年開催については、2015/5/17エントリにおいてレポートさせていただきました。
武蔵小杉の近くでさまざまな植物、動物、畜産物に触れることができる、良い機会だと思います。

また、両イベントの過去の開催風景は川崎市のウェブサイトにも掲載されています。
関連リンクよりご参照ください。

【関連リンク】
川崎市ウェブサイト 花と緑の市民フェア 過去の開催風景
川崎市ウェブサイト 川崎市畜産まつり 過去の開催風景
2015/5/14エントリ 等々力緑地で「第46回花と緑の市民フェア」5月15日(金)~17日(日)開催、「第49回川崎市畜産まつり」17日(日)開催
2015/5/17エントリ 「第46回花と緑の市民フェア」「第49回川崎市畜産まつり」開催レポート

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2016年
05月13日

武蔵小杉目線で巡る、生田緑地。「かわさき宙と緑の科学館」「日本民家園」「岡本太郎美術館」と、「枡形山」から望む武蔵小杉

【Reporter:はつしも】

川崎市には、市北部を中心に豊かな自然が残されています。
代表的なものが多摩区から宮前区にかけて広がる「生田緑地」で、1941年の都市計画決定に基づいて整備・保全が行われています。

本サイトではこれまでに同緑地内の施設として、緑地中心部からは離れた場所の「藤子・F・不二雄ミュージアム」「生田緑地ばら苑」をご紹介してまいりました。

今回は「かわさき宙と緑の科学館」を中心に、「武蔵小杉目線」で生田緑地中心部をご紹介してまいりたいと思います。

■武蔵溝ノ口駅前から「溝19系統」で出発
武蔵溝ノ口駅前から「溝19系統」バスで出発

武蔵小杉から生田緑地中心部に向かうには、南武線武蔵溝ノ口駅の南口(ノクティとは反対側)から、川崎市バス「溝19系統」(向丘遊園駅南口行)を利用するのが便利です。

■川崎市バス「溝17系統」「溝18系統」「溝19系統」時刻表(PDF)
http://www.kcbn.jp/loca/tmtbl/pdf/00434_02_1.pdf
※「向」印がついている時刻を参照ください。

1時間に2本程度と本数が限られていますので、あらかじめ時間を定めて移動するのが良いでしょう。
「溝口駅南口」から、約20分ほどで「生田緑地入口」に到着します。

■生田緑地周辺の道路
生田緑地周辺の道路

平坦な武蔵小杉周辺と異なり、生田緑地に近づくと坂道が増えてきます。

自転車で通行するのは大変でしょうが、並木道に「坂道」と「カーブ」が加わると撮影する景観としては見ごたえがあります。

■「動物注意」
「動物注意」

また、生田緑地入口付近には、「動物注意」の標識もありました。
たぬきなどが通行することがあるのでしょうね。

■生田緑地入口とビジターセンター
生田緑地入口とビジターセンター

バス停から徒歩3分ほどで、生田緑地入口に到着です。
左側に見えるのはビジターセンターで、ここでガイド情報やトイレ等を利用することができます。

■「かわさき宙と緑の科学館」
「かわさき宙と緑の科学館」

さて、今回メインでご紹介する「かわさき宙と緑の科学館」は、入口から比較的近い場所にあります。

ここは土日祝日・夏休み・冬休みにはプラネタリウムの一般向け投影(平日は学校向け)が行われていまして、そのうち第1回目10:30~の回が子供向けプログラムとなっています。

チケットは9:30から当日分の販売が行われます。
行楽シーズンの第1回目は人気が集中しますので、早めに行って並んでおくのが良いと思います。

行列は代表者のみでOKですので、家族でお越しの場合はひとりが並び、その間に周辺を散策することも可能です。

■プラネタリウム投影機「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」
「MEGASTAR-Ⅲ」

「MEGASTAR-Ⅲ」

そしてこちらが、「宙と緑の科学館」が誇る世界最高水準のプラネタリウム投影機「MEGASTAR-Ⅲ FUSION(メガスターⅢ フュージョン)」です。

大平技研と公益財団法人日本科学技術振興財団共同事業体が開発製作した最新鋭機で、肉眼では見えない星や明るさの違い、正確な色合いをも精密に描き出すことができます。

プラネタリウム投影中はもちろん撮影不可ですが、投影前後は自由に記念撮影が可能です。

■「かわさき宙と緑の科学館」の展示
「かわさき宙と緑の科学館」の展示 

■川崎市で発見された化石
川崎市で発見された化石 

「かわさき宙と緑の科学館」では、川崎市の自然に関する常設展示や、体験教室などが行われています。
プラネタリウムの待ち時間がある場合は、こちらを楽しむのも良いでしょう。

■生田緑地の地層
川崎市の地層

これは、最新の研究に基づいて生田緑地の30万年分の地層を5分の1サイズ、8mに縮小再現したものです。

生田緑地では、のちほどご紹介する「枡形山」などにおいて一部露出した地層を見ることができます。

■多摩川の地形に関する展示
多摩川の地形に関する展示

武蔵小杉の海抜

こちらは、多摩川の地形に関する展示です。
源流から河口に向かうにしたがって、低地になっていく姿が描かれています。

二子玉川・溝の口付近で17mあった海抜が、武蔵小杉では2mになっています。

■等々力緑地付近の多摩川の変遷
等々力緑地付近の多摩川の変遷

ここには、等々力緑地付近の多摩川の流れの変遷を示す資料も展示されていました。

これは本サイトの「川崎歴史ガイド・中原街道ルート」連載でもご紹介した、中原街道の旧割元名主「安藤家」が所蔵していた資料で、1712年頃の地図です。

現在の等々力緑地の南側を多摩川が流れていて、中原区等々力は、世田谷区の等々力とかつては一体であったことがわかります。

■現代の等々力緑地付近
現代の等々力緑地付近 

「あばれ川」と呼ばれる多摩川は氾濫を起こすたびにその流れを変え、治水工事もあって現在の姿となりました。

世田谷区と中原区の両方に「等々力」という地名があるのは、このような経緯に由来するものです。

■カフェレストラン「星めぐり」
カフェレストラン「星めぐり」

カフェレストラン「星めぐり」 

「かわさき宙と緑の科学館」には、カフェレストラン「星めぐり」も併設されています。

仮に10:30から45分程度のプラネタリウムを見ると11時過ぎになっていますから、混雑する前にここでランチを済ませても良いでしょう。

■日本民家園
日本民家園

それでは、「かわさき宙と緑の科学館」を出て、生田緑地をめぐっていきましょう。

科学館向かい側には、江戸時代の日本建築を移築した野外博物館「日本民家園」があります。

■日本民家園の「旧原家住宅」
日本民家園の「旧原家住宅」

旧原家住宅

日本民家園には、中原街道の旧名主家「旧原家住宅」が移築展示されています。

■旧原家住宅跡地
旧原家住宅跡地

「旧原家住宅」については、本サイトでは「川崎歴史ガイド・中原街道ルート」でご紹介しておりました(2009/10/6エントリ参照)。
現在の中原街道・小杉陣屋町では母屋跡地にマンションが建設されましたが、「陣屋門」などが残されたほか、歴史に関する展示などが行われています。

日本民家園の「旧原家住宅」については、エントリが長くなりますので「川崎歴史ガイド・中原街道ルート」の連載の枠でまた別途ご紹介したいと思います。

■生田緑地に残された自然
生田緑地に残された自然

生田緑地に残された自然

さらに、生田緑地の奥へと分け入っていきたいと思います。

生田緑地は都市計画により保全が行われていまして、たいへん豊かな自然環境が残されています。
つい1時間前には武蔵小杉の高層ビル群にいたことを忘れるような、木の香りがしました。

■川崎市岡本太郎美術館
川崎市岡本太郎美術館

緑地を分け入っていくと階段の先に見えてくるのが、「川崎市岡本太郎美術館」です。
岡本太郎氏は川崎市高津区二子生まれで、川崎市では等々力緑地の市民ミュージアムでも岡本太郎展が開催されたことがあります。

■シンボルタワー「母の塔」
シンボルタワー「母の塔」

美術館のそばには、巨大なシンボルタワー「母の塔」が建立されています。

これは岡本太郎氏が逝去した1996年の前年、1995年に基本設計が完了し、1999年に美術館とともに完成したものです。

■「太陽の塔」の記念撮影スポット
「太陽の塔」の記念撮影スポット

館内には岡本太郎氏の代表的な作品「太陽の塔」などに顔を入れて記念撮影するスポットもありますので、記念にいかがでしょうか。

■美術館併設「カフェテリアTARO」
美術館併設「カフェテリアTARO」 

「川崎市岡本太郎美術館」にも、併設の「カフェテリアTARO」があります。

ご覧の通り、チェアが岡本太郎仕様になっていました。

■枡形山の断面図
枡形山の断面図

■「枡形山」の地層
「枡形山」の地層

最後に、生田緑地でもっとも高い、標高88mの「枡形山」に登ってみたいと思います。

この「枡形山」はちょうど枡のような形をしていまして、鎌倉時代に源頼朝の侍大将・稲毛三郎重成が城を構えたと伝えられています。

100万年以上の永い年月にわたる地層の堆積によってできた台地で、頂上への途上では地層が露出している部分が見られます。

■頂上の展望台
屋上の展望台

枡形山の頂上には、展望台があります。
これは階段とエレベータでのぼることができます。

■枡形山の展望台から見える武蔵小杉の高層ビル群
枡形山展望台から見える武蔵小杉の高層ビル群

展望台からは、眼前に360度パノラマが広がっています。
ご覧の通り、武蔵小杉の高層ビル群もはっきりと見ることができました。

武蔵小杉の手前に見える緑地が、「ばら苑」のあたりです。

■生田緑地ばら苑「春の一般開放」(2013年)
生田緑地ばら苑 春の開苑

生田緑地ばら苑 春の開苑

「ばら苑」は、ちょうど2016年5月12日(木)~29日(日)の「春の一般開放」がスタートしました。
(写真は2013/5/30エントリでご紹介したものです)

美しいばらの花々が鑑賞できますので、5月中はこちらもおすすめです。

■生田緑地ばら苑 ばら苑へのアクセス
http://www.ikuta-rose.jp/access.html

今回ご紹介した生田緑地の中心部とは距離が離れていますので、その点ご注意くださいね。
南武線宿河原駅から徒歩23分か、登戸駅から藤子・F・不二雄ミュージアム行きのバスを利用することになります。

【関連リンク】
(生田緑地関連)
生田緑地 公式サイト
かわさき宙と緑の科学館 公式サイト
川崎市立日本民家園 公式サイト
生田緑地ばら苑 公式サイト
藤子・F・不二雄ミュージアム 公式サイト
2011/6/11エントリ 生田緑地ばら苑の春
2011/6/14エントリ 「藤子・F・不二雄ミュージアム」とローソンコラボ店舗
2011/8/6エントリ 「藤子・F・不二雄ミュージアム」の広報ラッピングバスが武蔵小杉に登場
2011/9/23エントリ 「藤子・F・不二雄ミュージアム」鑑賞レポート
2013/5/30エントリ 生田緑地ばら苑、春の一般開放

(川崎歴史ガイド・中原街道ルート連載)
2009/10/6エントリ (2):「旧原家母屋跡地」
2014/2/10エントリ (16):「木月堀と『くらやみ』」
2015/12/20エントリ (番外編):旧原家母屋跡地「GATE SQUARE小杉御殿町」の歴史展示

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