武蔵小杉ブログ(武蔵小杉ライフ 公式ブログ)

川崎市中原区の再開発で変貌する街・武蔵小杉のタウン情報サイト『武蔵小杉ライフ』の公式ニュースブログ。街の最新情報やさまざまな話題をご紹介します。

2010年
07月11日

武蔵小杉の「ひと」(2):なかはらっぱ(中原区地域振興課)・本多純さん(後編)

karejishi.gif

前編より続き)

--まんべんなく幅広い層に参加していただければ、とのことでし
たが、それらの点も含めて、なかはらっぱの活動の今現在の課題や
方向性について教えてください。


本多:なかはらっぱの課題は2点ぐらいですか、先程も申しましたが、
登録団体200あるんですけれども、これは仕方ないことでも
あるんですがほとんどの方がハード面の利用、印刷機を借りるとか
会議室スペースを使うとか、そういった利用が第一
なので、
それはそれでありがたいことではあるんですけど、今年度からそこの
窓口が登録団体さんによる協力によって運営が始まったということも
あって、やはりうちが見込んでいる第一の主旨としては区民が
集まれる場、たまり場に出来る場、市民活動が推進できる場
という
ところもあるのでそういったつながり作りだとか市民活動を推進する
場だという共通認識をもっていただければ非常にありがたいと
思うんですけれども、多種多様な団体さんがいろいろいらっしゃる
ので、みなさんの意志を統一するというのは非常に難しいかなと
考えています。

■中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん
中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん1

ただ実際いま窓口の協力、ボランティアでの協力を15団体さんから
いただいています。
昨年1年間団体さんを集めて懇談会とかを開いて
今後こうしていきたいという話で、15団体さんが協力に手を挙げて
くださって、そういった方々が別にお仕事とかではなくボランティアで
窓口にいて印刷機の予約の電話などを受けていただいています。
一日を午前午後の2コマに分けてどの団体さんがここに入るといった
形で輪番制の窓口を開いているんです。

200団体のうち15団体とはいえみなさん忙しい中で、時間を割いて
くださる方が正直15団体手を挙げてくださった
ということは、私は
率直に多いとと感じています。

--そうですね。

本多:もう1点課題というか、こうなって欲しいという希望みたいな
ものが、こちらのフリースペースは一般区民のかたに来ていただいて
飲食も可能
ですし、ここでチラシをみたりだとか掲示板をみたり
だとかあと窓口に座っている団体さんとちょっとお話をしたりだとか
そういった形でいままで市民活動知らなかった人たちが、意外に
面白そうだな、という形で手にとってもらって参加するきっかけ

なってというそんなサイクルが生まれてくれれば嬉しいなと考えて
いるんですけれども、たびたび指摘されることではあるんですけど、
やはり一般の方々にとって区役所って入りづらい

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん2

これはなかはらっぱの登録団体に関わっている方は普段足しげく
通っているから気軽にきて頂いて、私だとかを呼んでもらったりして
いるんですけれど、普通の人は何かない限りは絶対に区役所に
来ない。
その区役所のなかの1階ならまだしも5階の隅にフリースペースが
あったってまず知らないし、知っていても休憩するために区役所の
5階に行こうという発想にはなかなかならないよね
、ということで。

我々としては気軽にきてもらってちょうど窓口にいらっしゃるので
市民活動団体さんの方々と話して、チラシとってもらってというのを
考えているんですけれど、やっぱり一般の人にとってはなかなか、
特に勧めない限りはこないですね。そこをなんとか団体さんとも
協力したりイベントを通じて5階にこんな場所があるんですよ、と
周知
したりしています。

なかはらっぱ祭りでも大々的に普段はなかはらっぱって区役所の
5階にあるんです、5階からは富士山も晴れていれば見られるし、
こんな場所が実はあるんです
、というそのアピールが今後必要に
なってくるだろうなと思っています。
一部の方だけが集う場所ではなくて。

--確かに立地条件的には難しいものがありますよね。
ところで市民館の1階に川崎市の施設みたいなものがありますが?

本多:市民活動センターですね。

--あそことの関係はどうなのですか?一部かぶっているような気が
するのですけど。


本多:そうなんですよ。そういった指摘もあります。
あそこは全川崎市の施設で一昨年までは幸区にあったのが去年から
中原区に移ってきたんですけど、あれは全市の施設で偶然中原区に
あるだけだといっても普通の方からみれば、なんで同じようなものが
駅を挟んであっちとこっちにあるのは、なんか無駄なんじゃないか
という話
は聞きます。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん3

市民活動センターは7区全部を含めて持っているということもあって
使う人達が限られている
んですね。明確に「市民活動」をやっている
方だとか、そういった街づくり関係の何かをしている団体という
ことで、例えば町内会さんだとかサークル活動系といったところは
入れない
し、一般の方が気軽に使うことを前提としてはいないですね。
フリースペースも一応確認をとって登録した方々が使うということに
なっていますけども。

うちは区に特化していて市民活動センターには登録できなくても
町内会さんだとかサークルのようないわゆる趣味的な活動をしている
団体さんも会員の募集をしていたり人のつながりをつくれば
広い意味で街づくりだろうということで、ちょっと敷居を低くして
ある程度コミュニティとかに寄与するものであればみなさんどうぞ
お使いください
、ということでやっています。

とは言っても棲み分けというか同じような場所に2ヶ所ある意義
いうものを作るために、一つ明確に打ち出したのが、印刷機
それぞれあるんですけれども市民活動センターがちょうど同じ
タイミングで印刷機を入れたんですが、同じのを入れるのはやめよう
ということで、市民活動センターは2色刷りのをいれて、うちは
両面印刷ができてコストの安いものをいれて
、2色刷りをする場合は
あちらで、両面印刷だとか大量印刷が向いているのはうちでという
わけ方で、なんとか共存を図ったりだとかそういったことをして
います。

■なかはらっぱの印刷室
なかはらっぱの印刷室

一方でお互いの登録団体であれば会議室の利用を融通しあえる
ような仕組み
も設けて協力したりもしています。

--課題の方の話に戻るのですが、素朴な疑問として団体同士の
交流といっても登録団体さんはお互いの趣味のとか内容が異なるの
ではないかと思います。そういった団体さん同士で交流といっても
なかなか難しいような気がしますがどうでしょうか?

本多:直接なにかというのは難しいですよね。理想をいうのであれば
違う団体さんの活動をみて何かに気づけばというのはあるんです
けども、あとは意外にここで特に街づくりサロンでそうだったんです
けど、それぞれの活動に興味をもって相互に入る場合がありますね。

中原区区民協働推進部地域振興課 本多純さん4

同じジャンルの団体同士だとあまり無いですが、まちづくりサロンで
会った人がまったく違うジャンルの活動が面白いということで、
相互会員になるというパターン
があって、そういった意味で少しは
有効だったのかなというのはありますね。

--理想系の一つですよね。

本多:そうですね。
先ほどの「なかはらっぱ祭り」でも、企画とか運営している時に何か
したいね
、といった声も上がっていまして、交流といいつつも
準備段階や当日お祭りをしているときは自分の企画で精一杯だから
交流なんかしている暇がないということで、なんとか準備段階で、
今年も「なかはらっぱ祭り」のパネルを作るので一緒に共同作業
みたいなのがあったみたいですね。

■昨年の「なかはらっぱ祭り」で作られた共同パネル
「なかはらっぱ祭り」で共同制作されたパネル

お互い顔見知りになることで、こういった団体の活動をされている
方々はどこかで会ったりしている
みたいなんですよ。いままでも
会っていたんだろけども気がつかなかった、ただ、なかはらっぱ祭り
に参加することで、会うと挨拶することでそういった形で徐々に
つながりが出来ているらしいんですね。

--例えばある団体さんが自分たちの活動をするときに別の団体さん
とコラボレーション(協働)イベントみたいなのをやったという様な
例はあるのですか?


本多:特にうちを窓口として通してという話は聞いていないですね。
ただ「なかはらっぱ祭り」の中でいえば、いままでまったく接点の
なかった2つの団体さんがサロンで出会って、なかはらっぱ祭りの
中で共同の一つの催し物をやった
というのは昨年ありました。
サロンでほんとに始めて知って、やろうということになったんですね。
その2つの団体さんは少なくとも普段から一緒にいろいろとやる
ようになったとは聞いています。検討とか打合せだとか。

--それはいい事例ですね。

--再開発が始まって武蔵小杉も住民が増えて来ていると思うの
ですが今の武蔵小杉の街についてなかはらっぱの立場としては
どう思われますか?


本多:特に武蔵小杉は新しいマンションが建ってものすごい勢いで
人口が増えて
特に若い世代の方とかいらっしゃるんですけど、
町内会に類するものまあNPOさんが頑張っていらっしゃるんですが、
そういったもののつながりが今のところないと言うことで、一番の
課題と言うか今後どうするかということで言えば、新しくいらした
方々と、元々住んでいた周りの方々がどうつながるかというか、
交流されるかと言うこと
だと思いまして、やはり一つのターゲット
ではあるんですが、その部分が逆にそういった方々って新しい目線
だとかすごいパワーを持っているので、そういった方々が地域に
溶け込んだりだとかこういった街づくり関連に入ればものすごい
新しい風になるしパワーになるだろうなと、期待していますし、
課題でもあるなと思いますね。

■「なかはらっぱ」フリースペース近くの再開発地区模型
「なかはらっぱ」フリースペース付近の再開発地区模型

--先ほどなかはらっぱ祭りのところで、住民が増えているような
気がすると。イベントと言うのはこういった市民の活動をアピール
する場ではあるのですが一日限りですよね。そういった形ではなくて
新しくこられた方々が市民活動に参加していくという意味で、
具体的な施策や考えはお持ちですか?


本多:確かに単発でやってしまっても、あまり効果はないので
こちらで団体さんが個々でアピールしていただくだとか、アンケート
だとか地道な形で今は参加を促していく
しかないですね。

同じ地域振興課でも他の形で、例えばオープンカフェをやったりとか
そういった形で年一回だとなかなかないんですが、そういったものが
複合して、数ヶ月に一回、一ヶ月に一回何かでそういったことが結構
イベントとかあるんだということで区のものを含めて市民活動とかに
触れる機会が多くなって、やはり区でやっているものとか、市民活動
とかってちょっと抵抗ある方が多いんですけど、そういった方の
抵抗感を結果的にとれていけたらな
と感じています。

--確かに町内会にも属さない、新しくこられてまだ地域になじんで
いないというかたが、なかなかいきなり市民活動に参加といっても
難しい面があるかもしれないですよね。


本多:多分特攻薬というのはそうそうなくて、先日の新駅の開業
イベントで「なかはらが好き」という小冊子を配ったりだとか、まず
中原を知ってもらって、中原に愛着を持ってもらって、ちょっと数年
かかるかも知れないんですけど、地道にいろんな形で溶け込んで
いただければと考えています。

■中原区魅力スポットガイドブック 「なかはらが好き」
中原区魅力スポットガイドブック なかはらが好き

--聞いた話ですが、先日新しく出来たマンションの方でも内部で
独自に市民活動やサークルが立ち上がってきてそういったものを
外部に紹介する場をNPOさんがやったりとか活動の場を広げたり
しているみたいですが。


本多:それは知りませんでした。それがあるのであればぜひとも
うちにも来ていただきたいですね。(笑)

--最後に武蔵小杉ブログの読者のみなさんに一言コメントを
お願いします。

本多:私も街づくりの担当をしているのでその視点からになって
しまうんですが。

市民活動とかボランティアときくと、難しそうだとか一部のすごく
やる気のある人がやるものというイメージ
をたぶんほとんどの人が
持っていると思うんですけど、実際フタをあけてみると趣味の延長
だとか、この街を良くしてやるとか何かを変えてやるとかいうよりは
むしろただやりたくてやっている、楽しんでやっている方が
ほとんど
で、実際ボランティアやっている方と私が話して印象に
残ったのが「楽しくなかったらやるわけないじゃない」
という言葉です。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん5

なので種類も一杯ありますし、たぶん市民活動/ボランティアという
名前は知っていても、それが何をやっているかまでは知らないと
思うので、何をやっているかまでを知っていただける、どこか
知るきっかけがあれば、意外に面白い
だとか、こういったものが
あったんだったら、ということで結構参加していただけると思います。

そういった意味でこういった「なかはらっぱ祭り」だとか何か一つ
きっかけで入っていただいて、ぜひとも一緒になかはらっぱの仲間に
なっていただければ
と、そういったことを思っています。

--どうもありがとうございました。

今年のなかはらっぱ祭りは7月18日(日)に
中原市民館で開催されます。

■中原区ウェブサイト なかはらっぱ祭を開催します
http://www.city.kawasaki.jp/event/info6475/index.html

【関連リンク】
中原区民交流センター公式サイト「Webなかはらっぱ」
2008/3/17エントリ 中原区民交流センター&サイト「なかはらっぱ」
オープン

2009/7/20エントリ 第5回なかはらっぱ祭りと、実行委員会
2010/4/19エントリ 中原区魅力スポットガイドブック「なかはらが好き」
2010/6/18エントリ 中原区の市民活動団体紹介冊子「なかはらっぱの
仲間たち」

2010/7/10エントリ 武蔵小杉の「ひと」(2):なかはらっぱ(中原区地域
振興課)・本多純さん

Comment(0)

2010年
07月10日

武蔵小杉の「ひと」(2):なかはらっぱ(中原区地域振興課)・本多純さん(前編)

karejishi.gif

武蔵小杉ライフが地域活動に関わり合いのある方々へお話を伺う
インタビュー、第2回目は中原区役所の区民協働推進部地域振興課
本多純さん
を尋ねました。
地域振興課では区のまちづくりや市民活動の推進を行っており、
今回は区役所内に設置された中原区民交流センター「なかはらっぱ」
についてお話を伺いました。(以下敬称略)

■中原区民交流センター「なかはらっぱ」
中原区民交流センター「なかはらっぱ」

■中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん
中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん1

--なかはらっぱの作られた経緯をお伺いします

本多:こちらは平成10年8月の読売新聞の記事で、なかはらっぱの
前身の区民活動支援コーナー
というもので、平成10年の9月1日から
ボランティアなどの市民グループの活動を支援する狙いで、ちょうど
同じこの場所なんですけど(中原区役所の5階)、作業机と印刷機と
作業台だとかそういった形で元々この場所に設置がされていたん
ですね。

なかはらっぱ自体は開設されたのは平成20年の3月かな。
なので、なかはらっぱが出来たことでここにこういったものが出現し
た、というよりはもともと平成10年から市民活動団体だとかボラン
ティア団体の方々にこういった印刷や打合せスペース、作業が
出来る場所を提供
していて、それは完全に区が直営つまり、区の
地域振興課がそういった登録した団体の方々に貸し出すスペースと
いうことで、これが一斉に川崎市の全区で設置されたという経緯が
あったんですよ。

しばらくそれを続けていて、その後により市民活動を推進するとか
区民による区民の手作りのものを作ろう、という流れになってきた
中で、当時はフリースペースもなかったのですけど、このちょうど
エレベーターから出てこちらが今のホールでいわば一般区民には
開放されていない場所だったんですけども、今ここの半分はフリー
スペースにして区民が気軽に集える場所だとか交流ができるとか、
そういった思いを込めて開設
されました。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん2

区民による区民のための場所とすべく、直営の形態から
中原区まちづくり推進会さん、まあちょうどいまここの協定先というか
一緒に手伝いさせていただいている方々なんですけれども、その
方々も、もともとは区内の中間支援組織、区内の市民活動団体さん
だとかボランティア団体さんだとかそういった方々の活動を支援する
ということもうちと共同でやっていたということもあって、
一緒に新しく区民交流センターをやっていく中で一番適した団体さん
だということで協定書を結びました。

一緒に協力してこれからは区が直営でやっていくんじゃなくて、そう
いう協働の市民活動団体さんと一緒により市民目線で市民のために
作っていこうということで、大きなリニューアルオープンみたいな形で
なかはっらぱが出来た
という経緯があります。

--協定ということは今その団体がなかはらっぱのオーナーみたいな
形になっているのですか?


本多:ハード面、例えば設備の契約だとかお金の部分だとかは区役所
がもって実際に中のソフト面、窓口だとかそういったことを含めた運営
の部分はまちづくり推進会さんにやっていただく
という形で明確にわけ
てやっていました。

--なかはっらぱというのは事業の名前の通称なのですか?

本多:ここは正確には中原区民交流センターで、愛称が「なかはら
っぱ」
です。いろいろ公募もしたんですけど、最終的には活動者の
一人の発案になりました。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん3

--今の現在の主な活動内容を教えてください。

本多:ハード面とソフト面ありまして、ハード面としては、これは
なかはらっぱになる前でもやっていたことなんですけど、印刷機の
貸出
ですね。それとこちらの会議スペースの貸出チラシラック・
掲示板の貸出
の3つが大きなハード面というか、直接の支援の役割と
させていただいています。

■印刷室
印刷室

■会議室
会議室

■活動団体掲示板
活動団体掲示板

もう1点なかはらっぱ開設の時につくったのがWebなかはらっぱです。
これはなかはらっぱの開設で始めて出来たものなんですけど、
こちらで広報のお手伝いをするということで、全団体さん登録してい
て、各自電子チラシなどをやっていただける
という形になっています。

■中原区民交流センター公式サイト Webなかはらっぱ
http://nakahara.genki365.net/

それとこちらにあるようにリースペース、これは一般区民の方が
対象なんですけれど、一般区民のかたにも飲食可能な憩いの場
して設置するというのがハードの面になっています。

■フリースペース
フリースペース

ソフトの面では、交流の場作りだとか、支援だとかいう部分で、
月一まちづくりサロン、月一回推進委員会さんが主催でここでどなた
でもどうぞということで、お茶を飲みながらお話しをするというサロン

開いています。

それ以外には、なかはらっぱ祭りなんかはソフト面での支援の一つで
登録団体さんですとか区内の活動団体さんの交流を計ったりだとか
一般の区民の方に市民活動がこういうものですよ、ということを
伝える
というそういった形での支援をしています。

あんまりソフト面は目立たないんですけど、どうしても。

--いま現在活動メンバー、参加団体はどのぐらいですか?

本多:現在はちょうど200ぐらいですね。

--登録団体が200ですか。結構多いですね。

本多:一時期は220~230ぐらいまでいったんですけど、
区としてもこういった登録団体が増えることはうれしい事です。
ただ原則として登録した団体さんは全てWebなかはらっぱの中に
ページを作るのでそういったことも含めて、一度一斉に更新確認を
しました。

そうすると、なかには登録したことを忘れていらっしゃったりですとか、
実際にはもう活動をほとんどしていないので今回はこれで、という
かたもいらっしゃって、それで整理した結果、ちょっと減って落ち着い
たというところです。

--やはり定期的に意思確認みたいなのは必要ですね。

本多:そうですね。ただまあ月に2~3団体さんは新たに入りたいと
いうことで増えてはいます。
いまだに。

--そうなんですか。そういった方々はどういったところでここを
知るのでしょうか?


本多:結構又聞きみたいな感じですね。
もうあらゆる団体さんですね、いわゆる市民活動やっている方から、
地域組織、町内会さんとか、学校のPTAの会だとか。

--学校のPTAですか。

本多:はい、そういった団体さんもやはり最初のきっかけはいきなり
こういった交流がどうのとかそういう話でいらっしゃるかたは
いなくて、実際には印刷機を借りられると聞いたんですけど、という
やはりそういう問い合わせから
で、あとは会議室スペースですね、
完全に部屋にはなってないんですけどこういったある程度仕切られた
ところで無料で貸出しているというのは結構珍しくて
、そこで話を
聞いてきたって方は多いですね。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん4

--それにしても200団体って多いですね。

本多:そうですね。資料をみて調べているんですけど、恐らく200団体
のうちの100団体ぐらいは前身のセンターから引き継いだ
というか、
なかはらっぱ開設で公募したというよりかはそれまで登録されていた
方をリニューアルの時にもってきたという形だと思います。

--昔から地域活動をやっておられた老舗団体みたいな感じですかね。

本多:そうですね。

--では次に、それらの市民活動団体と中原区が協働で開催する
イベント、「なかはらっぱ祭り」について教えてください。

(※イベントレポートはエントリ末尾の関連リンクをご参照ください)

本多:なかはらっぱ祭りは今年で第6回、6年目を迎えるんですけれ
ども、始まった当初第1回から第3回までは趣旨としては市民活動を
一般区民にアピールしたい
ということで、実行委員会が立ち上がって
やっていました。

当時はまちづくり推進会委員長が実行委員長をやられて、内容として
イベント自体は今のものとそれほど変わってなかったんですけども、
第4回からなかはらっぱが立ち上がったということもあって、そこで
実行委員会のなかで愛称というか祭りの名前が「市民活動の集い」
だとちょっと硬いと
いうか、一般の人があんまり来づらいし、あと市民
活動ボランティアフェアというイベントともかぶるので何か名前を付け
ようということで実行委員会が集まった中で「なかはらっぱ祭り」という
名前がついた
んですね。愛称として。
それ以降はその「なかはらっぱ祭り」という名前でやっています。

■昨年の第6回「なかはらっぱ祭り」
昨年の第6回「なかはらっぱ祭り」

第4回までが昔の中原市民館で、昨年の第5回からは新しく移った
市民館で行われるようになって、その時のコンセプトが「なかはらっぱ
祭りで交流しよう」
ということになりました。

今までは比較的集客を結構念頭においていたんですね。なるべく
多くの方に市民活動をしって欲しいということで広報に力をいれたり、
楽しい企画を考えたりしたのですけども、今後はそのなかはらっぱに
いろんな登録団体がいるけどもそういった団体さんが年1回交流
できる場、特に実行委員会が半年かけて企画運営をせっかくみんな
集まってやっているのだから、そういった企画段階だとか当日の
運営を通していままで知らなかった団体さん同士が交流出来る場
として使えるといいね
という話で、それもあって昨年度からは2日ある
日程のうち一日目を準備と交流祭という形であてて、一般の来場者の
かたに市民活動をアピールするということと団体同士がこれを通して
交流するという二本柱
のようなかたちできていました。

今年のコンセプトとしては「なかはらっぱ」に集まろうということで、
副題でよく~なかはらっぱ「祭り」へ~とついていますが、お祭りを
通してなかはらっぱ自体を盛り上げようということで、こういう人たちが
普段なかはらっぱにいるんだよ
、ということでこれが凝縮された
なかはらっぱだということを打ち出すという意味で「祭り」の文字を
取り除いて市民館に出張した「なかはらっぱ」に集まろうという、
そういった意味合いでタイトルが付いています。

■「なかはらっぱ祭り」に参加された市民活動団体の皆さん
「なかはらっぱ祭り」に参加された市民活動団体の皆さん

--去年から新しい市民館に移されてかなり盛況だったと聞いて
います。


本多:率直に言いますとすごく盛況で、お客さんの数は増えています。
盛況なんですけれども、客層に親子さんが非常に去年も多くて、特に
子供用スタンプラリーだとかプレゼントも午前中でなくなってしまう
ぐらい
だったんです。もちろんそういった方々も必要で、特にやはり
新しい子育て世代の方々に市民活動に触れていただきたいというのは
もちろんある
んですが、市民活動をされるかたって実際にはやはり
ご高齢の方々とか中年層だとか定年退職後の方々でまだパワーがある
とかいろいろノウハウはあるけど、なにか地域に還元したいという方、
そういった方に少しでも触れて欲しいという思いもありますので、
主催者側としては結構おしなべてまんべんなくいろんな層に来て
いただきたい
という気持ちがありますね。

--そういうのってなかなか難しいですよね。

本多:そうですね。イベントはターゲットを絞れば絞るほどやりやすい
ので、お客さんもそっちのほうが集まりますし、テーマを絞らない漠然と
しているほどお客さんもあんまり集まらないんですね、実際には。

中原区役所区民協働推進部地域振興課 本多純さん5

(後編に続く)

【関連リンク】
中原区民交流センター公式サイト「Webなかはらっぱ」
2008/3/17エントリ 中原区民交流センター&サイト「なかはらっぱ」
オープン

2009/7/20エントリ 第5回なかはらっぱ祭りと、実行委員会
2010/6/18エントリ 中原区の市民活動団体紹介冊子「なかはらっぱの
仲間たち」

Comment(0)

2010年
07月05日

武蔵小杉の「ひと」(1):カワサキミュージックキャスト・反町充宏さん(後編)

karejishi.gif

前編より続き)

--では次にIn Unity(インユニティ)との関わりを教えてください。

反町:まずミュージックキャストとはまったく別の存在なのですが、
私の原点でもありまして、先ほど最初にお話をした私が17才の
ときにイベントをやって、それを地域の方々にお手伝いをいただい
たのですが、その際に行政に対して、
「地元にそういう頑張っている子たちがいるよ」という情報を入れて
いただいた方、働きかけていただいた方がいらっしゃったようなん
ですね。

それで実際にイベントも成功して、地域の方、区民の方もいっぱい
足を運んで頂いたということで、だったら行政としても何かやらなけ
ればいけないんじゃないのか
、というのが本当のきっかけだとという
ことを聞いています。

反町充宏さん1

これは中原区の協働推進事業といって行政と区民が一緒になって
同じ目標の元で役割分担をしてやる、という事業ですから。
それで当時いざやるぞとなったのが、私が19才の時でして、
そういうのをやるからぜひということでお話を頂きまして、それが
第一回目In Unity2000で、これに声をかけて頂いて、それで
実行委員と言う立場で入らせていただきました。

3年目のIn Unity2002から今年3月に開催した2010までは実行委員長
をやらせて頂きました。また来年にむけて動き出すのですが、2011も
また実行委員会が立ち上がったら、実行委員長に立候補はしようとは
思っています。
ただ同じ人間が同じ事業の委員長やるのも、もう次やったら
10年連続なんですね。やはり後任をきっちり育てて、退いてもその
イベントがそれまで以上の形で動き続けていくことこそがいいイベント
であり、私自身の仕事
かと思いますので、まあそうしたいなと思います。

■In Unity 2010
In Unity 2010

--先ほどカワサキミュージックキャストさんの目的の一つで音楽を
やりたい人に場を提供するとか、情報を提供するというのと、
In Unityのイベントの目標というのは、方向性としてはあっていると
思うのですが、そういう意味での今後の関わり合いというのは
どうでしょう?


反町:まずIn Unityというのが中原区の事業なんですよね。
私の立場としてはIn Unity関しては、ミュージックキャストの代表
としてではなくて、一区民として参加させていただいています。
しかし、いまミュージックキャストがあることはIn Unityの影響と
いうのはすごく大きいです。
In Unityがなければ私もミュージックキャストとしてNPO法人化は
していなかった、出来ていなかったかもしれないと思います。
それぐらい大きな存在ではあるんですが、あくまで区民として参加
していること。ただまあ同時に代表であることは変わりないので、
ミュージックキャストとしてはお手伝いをさせていただくという
立場ですね。

先ほど申し上げた育てるイベント、支援していくイベント、
もっともっと成長していきたいイベントの一つがIn Unity
です。


--話が変わりまして、カワサキミュージックキャストの今後の
方向性とか課題みたいなものをお聞かせください。


反町:ミュージックキャストとしての課題はやはり人が足りないです。
全てにおいて。

--20人ぐらいいるという話でしたが?

反町:これがいまの20人というのは、半分は法人立ち上げの時の
初期からのメンバーで、それを含めてイメージとしては登録制
みたいな形ですか。名前をいれておいてもらって、仕事がある時に
一括してメールで投げて、必要な人数を埋めていく

そういうやりかたなんですよ、基本的には。

もちろん一人ひとりが他の仕事をやっているわけです。
ミュージックキャストに登録する人って基本無職は禁止なんですよ。
ミュージックキャスト自体は生活費を稼ぐために集まる場所では
絶対に無い
ので。最近ではそれなりの謝礼があるときも多いのですが、
いずれにしても目的は間違えてはいけない、大切なところですね。

学生なら学生でもいいですが、そうでなければ、最低限アルバイト
でもなんでもいいので必ず仕事を持っていただいて、それをしっかり
やっていただいた上で残りの時間をミュージックキャストに使って
いただくというのは、全部のスタッフに徹底していただいている
ところです。

--NPO法人の性格としてノンプロフィットは分かりますが、
逆にいうとそういうスタッフのみなさんは、いわゆるボランティア
じゃないですか。そういう立場でこの活動に携わるモチベーション
というのはどういうところからくるのでしょうか?


反町:一つはやはり私自身が代表者であり、基本的にはお願いとか
仕事があるよ、という連絡もさせていただいているので、
やはり私自身が実際の仕事をお願いするにあたって一人ひとりに
感謝
をします。そしてその感謝の気持ちをきちっと伝えるように
しているというのがまず一つ。

反町充宏さん2

それからスタッフがやりがいをもてるイベントと逆にそうじゃない
イベント
というのもあるので難しいところですが、出来るだけ
あらかじめ伝えるようにしているんですよ。

ほんとにこれは仕事をくださる方からはお願いしますと頼まれて、
こちらとしてもお手伝いをしたいイベントだったりするんですが、
でも実際の業務としてはすごく単純作業を10時間とかだったり
するんですよ。
例えばひたすら案内係でたちっぱなしとかで。

実際に入るスタッフの立場だと、それで現場のモチベーションを
維持しろって言ってもなかなか難しいじゃないですか。

--そうですね(笑)

反町:それはやはりあらかじめそういうのを伝えて、それでそういう
のをやってもらったスタッフには、それ以外でやはりやりがいのある
仕事を回す、バランスをうまく取ってやるわけなんですが。

次にこれはIn Unityともつながるんですが出会いなんですね。
ミュージックキャストはほんとに出会いにだけは恵まれています。
ミュージックキャストに関わることによって、イベントを通じて
出会う内外の方々ともすごくなじんで仲良くやっています。

ただ、若い男女が集まるのでいろいろあり困ることもありますが(笑)

反町:スタッフの課題の話に戻りまして、モチベーションの点に
ついてはとにかくイベントという場をきちっと提供して、
ミュージックキャストを通じて生まれる出会いというものがお互いの
プラスになってもらいたい。

あとはもちろん経験的なところで単にイベントのお手伝いだけを
やってたとえばそれを1年間やって振り返ったときに、とりあえず
現場は楽しかったけど、でも自分に何も身についていないというのは
ダメ
だと思います。
1年間やってその先別の道にいくにしても、ここでの1年間
というのは人と人とのつながりというところと、それから単純に知識
とか技術とか、一つでも二つでも身につけて学んでいってもらいたい

と思っています。

実際にはイベントの仕事って結構業界以外のところでも役に立つ
ところがすごくあって元々人生にイベントってすごいあふれてる
じゃないですか。
ほんとに一番身近なところだと、例えば社会人だとちょっとした
飲み会から始まり、忘年会とかその類の会社のイベント、それから
ちゃんとした結婚式だったり、また二次会だったりいろいろあるじゃ
ないですか。でイベントの段取りを組むというのは重要なところは
すごく共通
しているので、段取りの組み方みたいなところというのは
自然に覚えてもらえるように教えると言うこと。
もしほんとに学びたいと言ってきたらきちっと教えますけど。

イベントの世界でケーブル巻きって作業があって、一番よく使うのが
音響のマイクのケーブルがあるんですが、それって決められた巻き方
のルールがある
んですよ。それとかも知っていて損はないんですね。
ようは長いものの巻き方の話なんですね。でも誰かに教わらなければ
できないものなので、例えばそれを知っているだけで庭の水道の
ホースみたいなものにも使えますし、あとでお見せしますよ。(笑)

■後ほど見せていただいたケーブル巻き
後ほど見せていただいたケーブル巻き

あとはやっぱり紐のしばり方、ロープの使い方、電気の知識とか
知っているといざというときに意外と役に立つことって意外とあるので
別に業界にいなくても、そういうことをどんどん教えて本人がなにか
勉強になったなって思ってもらえればこちらとしてはほんとに幸せな
ことはない、そう思われなくても自然に教える叩き込むぐらいの勢い
です。

--厳しそうですね。

反町:結構ボランティアといっても厳しいんでしょうねうちは。
基本的には甘いんですけど厳しいところは厳しくて、例えば
ボランティアで応募してきているのにダメだと思ったら、普通に
やめてもらうというのはあります。とにかく怪我したら終わりの
世界
なんでそういう部分でちょっとでも不安を感じてびしっと言って
それでダメだと思ったら、やっぱり一緒にはできないということに
なりますよね。

まあそんな形でスタッフのモチベーションという意味では、今最後に
言ったことを含めて、ボランティアだから何でもウェルカムではなくて、
その先というか一歩上のものを目指している

実際にそれで仕事もたくさんもらえるようになってきている、
というのもあると思います。

--みなさん音楽が好きだったりとか、イベントを作ったり実行する
ことが好きなのでしょうね。その割には制作スタッフが少ないのは
なぜかな?と思うのですが。難しいのですか?特殊なことがある?

反町:それですね、すごく微妙なところなんですけど。
難しくはないんですけど、例えば制作スタッフを外から雇った場合
日当1万ぐらいする内容
なんですね。そんなに難しいとは思わないの
ですけど、今ミュージックキャストとして受けた制作内容をやるのに
段取りを組むのが核なので、現状は私がやるのが間違いないって
いうのと、私自身も安心できる、あとまだ私がなんとか出来ちゃって
いるので、やってしまっている
っていうのが正直なところあると
思いますね。

ただ今後は少しずつそれを分担して、私の代わりが務まる人を育てて
いくというのも仕事
じゃないですか。それをやりたいですけどただ
当面はまだ私がメインでやっていき、現場の仕事も重要なんです
けどどっちが人に任せられるかというとやはり現場なんですね。

制作の仕事というのはすごく性格もでるので、調整ごとってすごく
多いじゃないですか。そういうところできちっとした人材の育成の
体制を作る時間もない、でもそれはやっていかなければしょうがない
と思っています。

いま基本ボランティアなんでイベント要員としてきてもらっている
スタッフの皆さんは平日仕事、土日休みなんですね。
それで制作の仕事って完全に平日なので、その辺をうまくやるのって
難しいですね。

--キャストのみなさんには生活の基盤を持っていて欲しいのだけど
そうはいってもという感じですか?

反町:ほんとに制作の仕事も増えて、私一人では完全に無理っていう
ことになった時には必然的にそういう人が必要
になりますよね。
たぶん今後そうなっていくのでそれに併せてそういうスタッフを
きちっと配置していきたいと思います。

-----
ここで一旦電話が入りインタビュー中断。
当日川崎駅でイベントにでるドラマーさんがシンバルを忘れたとの
ことで急遽お願いの電話が・・・
快く引き受ける反町さん。


反町充宏さん4

反町:日曜の昼間に電話がかかってくるとドキっとしますね。
トラブル発生の連絡である確率が高いですから。
一つは忘れ物しました、もう一つが機材から音が出ませんとか、
そんなのが多いです。
-----

--話が変わりまして、武蔵小杉はいますごく変わっていますが、
反町さんからみてどう思われますか?


反町:私は生まれも育ちもここなんですね。人口が増えていくことに
関してはすごくいい街だと思っているので、今のところいまその中に
いるわけで、それも含めてすごく良いことだなとは思います。
ただ課題の話になりますがそういう増える人たちがどちらから来て
いるのか知りませんが、従来から住まわれている方との、意識と
言うか温度差と言うかきっとあるのではないか
と感じていますので、
そういうなにか架け橋となるような地域に目を向けていただくような
仕掛け
はなにかしなくちゃいけないのかな、そういう気持ちです。

--武蔵小杉ライフでも武蔵小杉の街の移り変わりをテーマに
しているのですが、最近になってオープンカフェみたいなものも
増えてきましたがどう思われますか?


反町:そういう仕掛けと言うか絶対に必要だと思うんですよね。
少なくとも何もやらなくていいという考えはないので、やっぱり
出来る人やるべき人というか、オープンカフェというのは手法の
一つに過ぎないと思うんですけど、新しく来た方と従来から暮らす
人とをつなぐ何かがないとよくないですし、やはり街づくり
というものを進めていく上で、何万人と新しく住まわれている方々の
意識を地域に向けていただくということは絶対に必要なこと
だと
思うんですよね。

そのために何かやる、それで、たまたまうちの話でいえばその時は
オープンカフェが出来ることだったんですよね。音楽とカフェという
憩いの場、交流の空間
ということで。
だけどもっともっと改良して中身を工夫して、また開催時期を定着
させて、住民の方のことを考えたらほんとはもう平日の毎週何曜日の
この時間がみたいな感じで出来たらベストかも知れないですよね。
私個人的にはやりたいんですよ。普通に小杉にカフェ作りたいぐらい。
毎回仮設でやるのって、単発には仮設のよさもあるんですけど
固定でやったほうがいいような気もするんですよね。

反町充宏さん5

--住民の参加もイベントがあって、その日だけ特別に行く
というのではなくてそこに行けばあるというほうが定着しますよね。


反町:絶対そうですね。
あとオープンカフェの場所とか内容についてももちろんそうですし
それ以外のことについてもどんどんなにかこういったことをやって
もらいたいという要望を欲しい
ですね。ミュージックキャストが
できそうなことであれば。

例えばキャンドルナイトとかどこかでやってみたいんですよね。
まだ小杉ではやっているという話はきいたことがないので。

--最後に武蔵小杉ライフ読者のみなさんに一言お願いします。

反町:カワサキミュージックキャストは川崎を拠点に音楽環境の
拡充を目的に活動
しています。広い意味でいろいろな立場の方々
が身近に音楽を表現したり楽しんだりできる環境を作るという
ことです。

音楽は基本的には皆さんになんらかの縁がある、例えばテレビを
つければ音楽は流れてくるわけですし携帯電話ひとつにしても。
そういう意味でなにかしら関わりのある音楽というもののなかで
みなさんに合ったよりよい音楽環境を作っていくのを目的とした
法人です。

その法人の事務所が実は武蔵小杉にあります。
例えば実際に演奏をやっていて、まさにこの武蔵小杉に引っ越して
きてこっちでもやりたい
のだけど、みたいな要望があればもちろん
相談していただきたいですし、音楽を聴きたいとかあるいは
スタッフをやってみたい
とかそういう興味があったらぜひ気軽に
ご連絡をいただきたいと思います。

--本日はどうもありがとうございました。

反町充宏さん6

【関連リンク】
NPO法人カワサキミュージックキャスト 公式ウェブサイト
In Unity2010 公式ウェブサイト
2008/9/27エントリ なかはらオープンカフェ、リエトコートで開催
2008/9/28エントリ なかはらオープンカフェ2日目
2009/2/11エントリ In Unity2009 反町充宏実行委員長インタビュー(前編)
2009/2/12エントリ In Unity2009 反町充宏実行委員長インタビュー(後編)
2010/2/20エントリ 「新丸子インユニCafe」開催レポート
2010/3/14エントリ 「In Unity2010」開催レポート
2010/7/4エントリ 武蔵小杉の「ひと」(1):カワサキミュージックキャスト・
反町充宏さん(前編)

Comment(2)

2010年
07月04日

武蔵小杉の「ひと」(1):カワサキミュージックキャスト・反町充宏さん(前編)

karejishi.gif

武蔵小杉ライフではこのたび地域活動に関わり合いのある方々への
インタビュー
を始めました。今後、地域活動に携わる「気になる方々」
訪問し、お話を伺う記事を不定期で掲載していきます。

第1回は、以前本ブログのIn Unityの記事でもご紹介したことのある
NPO法人カワサキミュージックキャストの反町充宏理事長にお話を
伺いました。(以下敬称略)

■NPO法人カワサキミュージックキャスト 事務所
NPO法人カワサキミュージックキャスト 事務所

--本日はよろしくお願いします。

反町充宏さん1

--まず設立の経緯を教えてください。

反町:私自身はピアノ教師をしていた母の影響もあって、幼いころ
からころから音楽に携わっていました。
自分自身もピアノをやったり
中学生時代は同級生とバンドを結成して活動をしていました。
当時徐々に演奏が出来るようになってくるとライブをやりたいのです
が、いざやろうとなったときにライブハウスというものはあっても費用
や集客の面から簡単ではありませんでした。

他にそれにかわる場所があるかというとそれもなくて。
もっと気軽に音楽を演奏できる場所がないものかと考えるようになり
ました。

そこで、同世代(当時17歳)の仲間とともに自主企画の無料コンサ
ートを地元「西丸子小学校」の体育館で企画
しました。
当時高校生でイベントの段取りとかもわからない中で、どうにかして
できないかということで、ほんとに地域のいろんな方の助言と協力を
得て、なんとか無料のコンサートを高校生だけで開催することが
できました。

結果として成功させることができて、それがこういったイベントごとに
関わる私の原点
だったのですが、その時に地域の方の暖かさとか
地元でなにかやるぞ、という目的意識を共有できた時の、エネルギ
ーというものをすごく感じました。ほんとにその時の感動はいまでも
忘れられないんですが、イベントをつくるということはすごいことなん
だと、また実際に成功して多くの方に喜んでいただいて、すごい
やりがいのあることだと感じました。


それでまだ10代ですから同世代の音楽活動をしている人たちは
プロデビューを目指して走り始めるわけですね。
そんな中で私はプロミュージシャンになることの難しさを実感する
と同時に裏方の仕事を学びたいという想いが強くなっていきます。
まだ何も分からなかったのですがとりあえずバンド活動をしながら
平行してイベントの企画というものを少しずつ学んでいきました。
たまたま地域にそういうことを教えてくださる方がいらっしゃって、
その方の存在も大きかったと思います。

反町充宏さん2

それで2~3年は自分達で企画する、そして自分も出演するみた
いな割とよくある形での活動をしていきます。しかし、ある時、両方
やるのは良くない、本気でやろうとしたら両立できることではない

と感じるようになりました。
そこでその時自分は何をやりたいかと考えた時は、やはり
やりたいことは裏方のこと
で、「これはこの地域に必要だ」って
思ったんですよ。
小さい範囲だといっても、この中原区、武蔵小杉地区ですか、さらに
視野を川崎というエリアまで広げたとしても、音楽環境というんですか
若者が力を発揮できる、好きなだけ演奏できる、あるいは一般の
お客さんがそういう音楽を見たいという場所が足りないな
、という
ことで。当時まだストリートライブのポイントもなかったですし。

それで裏方に専念しようということでやり始めるわけなんですが、
当時私は普通の音楽と関係ないサラリーマンをやっていまして週末
が休みの仕事でしたので、平日は普通のサラリーマンをして日曜は
全部イベント系の自分の企画だったり、手を貸して欲しいという
いろんなイベント
をやっていました。徐々にそういう依頼や、あるいは
川崎市の特に中原区の事業から声がかかるようになってきました。

同時に一緒に活動する仲間もどんどん増えていくようになって
いつからか任意団体という形で一応組織として活動を始めたのです
が、その形で4年ぐらいやったと思うんですけど、そんな中で川崎市
が音楽のまちづくりという市をあげて街ぐるみでやっていく
ということに
なりまして、いままで積み重ねてきたところもあって、ミュージック
キャストとして仕事のお願いをされる頻度がどんどん増えてきました。
まだサラリーマンだったのですが、悩むようになってきたんですね。
これはもう平行してやるのは限界かなと。

当時はサラリーマンとしての仕事も高い意識で取り組んでいましたの
で、音楽の方に切り替えるという気持ちは固まっていたのですけど、
いざそれを行動に移す最後の一歩を踏み出すのに時間がかかりました。
しかし、カワサキミュージックキャストをNPO法人化してきちんとした
社会的役割と責任を果たしていく
ということと、NPOじゃなければ
できないことをやっていくという考えのもと、必要な仲間や支援者が
集まったとことで法人化という運びとなりました。
なお、選択肢としては株式会社というものもあったのですが、やはり
NPO法人が適切であるということで、多くの方のアドバイスも頂戴して
納得して決まりました。

団体名のカワサキミュージックキャスト
 カワサキを拠点にやっていくということと
 やはり音楽のことをやっていくということでミュージック、
 キャストは仲間・共演者などという意味を含めて
そういう名前にしました。

--いま現在の主な活動内容を教えて下さい。

反町:カワサキミュージックキャストが法人として掲げている
目的は主に3つあります。

   1)音楽イベントの開催事業
   2)音楽イベントの開催支援事業
   3)アーティストの支援事業

一番に掲げているのが、「音楽の開催事業」なんですね。
開催事業というのは自分達が主催で考えて企画をして開催すると言う
ことなのですが、実は業務の割合としてはすごく小さくて、最近ですと
中原区の市民提案型事業でオープンカフェをやらせていただきました。

■なかはらオープンカフェ
なかはらオープンカフェ

いま圧倒的に多いのは「開催支援事業」という自分達の企画や主催
ではなくて、その中身としての業務自体は広くイベントのなんでも
お手伝いをする
というものです。
それが圧倒的で、イベントの本数としては、昨年度(2009年度)で
約200件、今年度(2010年度)は300件に届く勢いで仕事を頂いて
います。

実際は最初の段階で、それが本当にミュージックキャストとして
お手伝いするのに適切なイベントかどうかということを判断
させて
いただいています。
私どもはあくまで川崎を拠点に活動するNPO法人ですから一応
公益法人でもあるのであまりその考え方や趣旨に馴染まないイベ
ントというものはやるわけにはいきません。
また正直申し上げますと去年の200件でもなかなか忙しいところが
ありまして、関わる全てのイベントを大切にし、皆さんにご満足いた
だくためにはなんでも引き受けるわけにもいきません。
ですので、最初の段階でこのイベントには本当にミュージックキャス
トが必要か、地域の方などに喜ばれるか、公共性があるか、今後育て
ていくべきものか
などという基準で確かめさせていただいています。
それでぜひということになりましたら出来る限りのお手伝いをさせ
ていただいています。

ある時は人ひとりとかマイク1本というケースから、企画はあるが
でもそれを形にする力がないのでやってもらいたいという、いわゆる
企画の丸投げに近いような形でいただいて、実際の企画の目的達成の
ために、私どもの言葉で制作(イベント制作)というのですが
段取りを組む仕事、段取りを組んで実際にいろんな人・物の手配を
する仕事、そういったのを制作と言っているのですけど、それですね。

--人ひとりとか、マイク1本とかそんなに単純な仕事からやるとは
驚きです。


反町:ありますね。
最近ですと初めて年間を通しての仕事を頂きまして川崎のある
商業施設なのですが、毎週末開催されるライブなどのイベントを
ミュージックキャストのほうで年間を通してお手伝いさせていた
だくことになりました。

--そういった支援事業から、先ほどのその企画の段取りからやる
制作業務と言われましたけど、一から作ると言うのは結構人とか
手間がかかるのではないでしょうか?


反町:いまうちのほうで現場に出るスタッフは20人ぐらいです。
登録メンバーとしてはなかなかそれが一度に集まることってないん
ですけど(笑)

あくまで現場要員であるところが強くて、制作業務という意味では
私以外にそれをきちっとやれるスタッフはごく一部なんでして
その大半を私がやらせていただいているのは現状です。
時間とか手間はすごくかかるところはありますね。

抜けがゆるされないのとそれ自体がお金を頂いてやるということ
ですから、なかなかほんとに気が抜けないし、そこそこの作業量が
あるのですが、今は一定のマニュアルと言うか雛形的なもの
あるんですけど組んでいくテーブルというものがあるので、それに
添った形で進めていく、それプラスイベント特有のなにか内容とか
性格と言うものがありますけど、それを絶対忘れないように大切に
してやっていく感じ
ですね。

反町充宏さん3

--最初の話に戻るのですが、いろいろな話が来てそれを選定する
という話がありましたけど、あまり適正でないというのはどういう
ものですか?商用に偏っているとかそういう話ですか?


反町:まず一つはそうです。あきらかに利益重視の内容であったり
閉鎖的な会場やごく一部の方を対象としているものである場合

お断りすることがあります。それからチケット代などが有料の時は
内容などをより慎重に確認させていただいています。
決して入場料などの設定があるからすべて断るということではあり
ません。できるだけ費用を抑え、その分を地域やお客さんへ還元し
ようという工夫や努力
を感じ取れれば、もちろんやらせていただき
ます。
もう一つは特定のミュージシャンのイベントっていうんですか。

--ずばりコンサートみたいなものですか?

反町:そうですね。
これはミュージックキャストのすごく基本的な考え方なんですけど、
いわゆるプロダクションみたいな業務というのはやってないんですね。
ミュージシャンを抱えてとか、契約をして預かってというのは一切
やらないし、当面はそうゆうのをやる予定はないんですが。

このあと3つ目の事業でアーティストの支援事業というカテゴリが
あるのですが、それはあくまで広くアーティストの支援をするという
ところで、特定のミュージシャンに偏った支援ってやらない
んですよ。
それは実はやらないということにこだわっていまして、そういう意味で
明らかにもう特定のミュージシャンのいわゆるワンマンライブとか、
それが有料であったりとかということになると考えますね。

それでもどうしても例えばそのミュージシャンが川崎で特別な実績が
あって、またなにかそのワンマンコンサートがその後の市の音楽環境
を盛り上げていくために必要な何かであるとか、あるいは川崎市の
後援がついているとかあればまた別ですが。ただ、そういうケースは
ごくまれです。

単純にミュージックキャストに頼めば安くやってもらえる、なあなあ
でいける、みたいな雰囲気であればまずお断りするか、限定的な支援
という形となります。例えば、アドバイスや広報のお手伝いのみなど。
ミュージシャン自身の力と責任でライブを行うということも必要です
から。まずは全力でやれるだけやってもらって、それでどうしても解決
できないような状況になった時に相談をしてもらいたいです。

反町充宏さん4

--それではあともう一つ支援事業のほうをお願いします。

反町:そうですね。
アーティストの支援事業ということで先ほどイベントの開催支援事業
のところでは、他の企画されている方とかイベンターさんのお困りの
ことで、とりあえずミュージックキャストにまず相談してください、
というスタンスでしたが、このアーティスト支援事業に関しても
ミュージシャンが川崎で活動していて、あるいはこれから活動しようと
思っている方で、とりあえず何かわからないこと、不安なことが
あったらなんでも相談してくださいというスタンス
です。

例えばこれから音楽を始めたいと思う人が楽器をどこで買ったら
いいのかわからないとか(笑)、川崎ってどのぐらい楽器屋さんが
あるかわからないとか、それはミュージックキャストにはデータベース
がありますので、例えばギターだったらどこの品揃えが多いとか
ドラム関係の素材はここだよとか、いろいろあるわけですね。
そういった情報提供といったところが一つ。

それからあと活動されるに当たって、ちょっと腕も付いてきたから、
川崎でライブやりたい、とりあえずライブハウスは検索すれば
なんとなく出てくるんだけどストリートライブ、川崎駅前とかで
やっているみたいなことってどうなんですか?
どうやったらでられるんですか?といった相談内容などです。

実はその川崎のストリートライブのポイントのいくつかって
きちんとしたエントリ制だったりする
んですよ。フリーじゃなくて。
きちっと管理者がいて、シフトがあるんですよ。

--それは知らなかったですね。

反町:ルールとかすごく厳しいものがあって、それを守ってやって
いたりするんですね。
それのはしりというか、先駆的な取り組みをされた場所というのが
川崎の西口のミューザという建物がありまして、駅の改札をでて
デッキを歩いて行ってちょうどミューザの入り口のところにレンガ状
の壁があるちょっとしたオブジェとかもあるスペースがあるんですが、
そこは「ミューザゲートプラザ前」って呼んでいるんですが、そこで
約5年前、ストリートライブがスタート
したんです。

これは会場管理者からキチンと許可を頂いて、ミュージシャンが
ちゃんと登録して事前に面接をして、これを通過したアーティスト
だけが出られる
んです。管理している方が別にいらっしゃってその方に
毎月翌月のスケジュールをあらかじめ連絡して、そのまとめ役の方が
シフトを組んで、アーティストは決められた時間通りにやる。
一日あたりで3~4組出演するんですが、準備から片づけまで
ミュージシャン同士で全部やる。マナーがしっかり守られているか
というのもお互いでしっかりチェックする。そういうシステムなん
ですよ。

反町充宏さん5

で、そのミューザ前の取り組みはすばらしいことなんですよね。
やはり、まず場所がなければ出来ないということで、ミューザさんが
正式な形で貸していただいているということ、またそれを管理する、
シフトとか組むまとめ役というのは、また別の中原区の方
なんですが
平間のお花屋さんをやっている方なんですけど、おそらく民間で音楽の
まちづくりに協力している個人としては川崎No.1クラスの方でして、
ミュージックキャストとしてもすごくお世話になっているんです。

それで、その方がやられているんですけど、場所があって管理する方が
いてミュージシャンが集まってきちんとルールを守ってやっているわけ
ですね。すばらしいことです。

それこそまさに先ほど申し上げたような今後もっともっと育てていく
イベントであり、場所であり
というところで、ミュージックキャストとしても
このミューザゲートプラザ前に関しては全面支援というスタンスです。
開始当時はすべての機材をミュージシャンの持込というやり方で
3年ほど経ったところで共用に使える音響機器や楽器をミュージック
キャストから提供
させていただきました。

--ちなみにこの武蔵小杉とか丸子・中原周辺というのはそういった
場所というのはどうなのですか?

反町:それこそ小杉の北口でもフリーでやっているじゃないですか。
でもいまきちんした許可制・登録制で公式にできているところは私が
知る限りではないですね。でもあれも面白いんですよ。
他のストリートライブでは溝の口とかもそうなんですけど、
ミュージシャン同士である程度常連というか何度か顔を出すように
なると、きちっと自然に時間とか場所とか調整
するんですよね。

--住み分けができているのですか。早い者勝ちとかそういう話
ではなくて?

反町:基本的にそうですね。
確かに毎週同じ曜日、同じ時間帯にはここにはあの人、そこには
この人っていう感じです。ただ何年間も継続してという方は相当
少ない
ですよね。何ヶ月か続いているかなと思うとこなくなっちゃっ
たりとか。
ただ、基本的にはみなさん、ミュージシャン同士、近隣の店舗や
通行人の方に配慮しているところは良いことだと思います。
一方でごく一部ですが、自分にことだけしか考えず場所、音量
時間帯などを無視してやってしまっている人がいることはとても
残念です。

--中原だとインユニティとか大きなイベントをやっている
じゃないですか。この辺でも場所があればいいんじゃないかとも
思うのですが、なかなか難しいですか?


反町:いいですね、ぜひそれは私が今後やっていきたいことの一つ
です。小杉というのはいろんな意味での、アクセスであったり
ある意味の中心
というところで、そこにやはりストリートライブの
拠点になるような場所が必要
ですよね、私は欲しいですね。
しかもミュージックキャストの事務所がある武蔵小杉ですから。
ぜひ欲しいですね。

反町充宏さん6

(後編に続く) 

【関連リンク】
NPO法人カワサキミュージックキャスト 公式ウェブサイト
In Unity2010 公式ウェブサイト
2008/9/27エントリ なかはらオープンカフェ、リエトコートで開催
2008/9/28エントリ なかはらオープンカフェ2日目
2009/2/11エントリ In Unity2009 反町充宏実行委員長インタビュー(前編)
2009/2/12エントリ In Unity2009 反町充宏実行委員長インタビュー(後編)
2010/2/20エントリ 「新丸子インユニCafe」開催レポート
2010/3/14エントリ 「In Unity2010」開催レポート

Comment(0)