府中街道拡幅遊休地活用「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」が利用料金を「16時間100円」に値下げ、等々力緑地近くに「三井のリパーク川崎宮内4丁目」がオープン
川崎市は現在、府中街道拡幅用地のうち、一定以上の期間にわたって事業が着手されない用地を民間事業者に貸し出し、駐車場・駐輪場としての活用を進める事業を推進しています。
そのうち東急線高架下の用地については東武プロパティーズが、等々力緑地近くの用地については三井不動産リアルティが事業者として認定され、前者においては4月5日に「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」がオープンしたことを本サイトではこれまでにお伝えしておりました。
「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」は当初、オープニング価格として「10時間100円」で供用開始されていたものが、このたび「16時間100円」とまさかの「正規料金値下げ」が行われました。
また等々力緑地近くの用地においては、「三井のリパーク川崎宮内4丁目」がオープンしましたので、あわせてご紹介します。
■東急線高架下の「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」
■「16時間100円」への正規料金値下げ
まず、こちらは東急線高架下の「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」です。
当初は「オープニング価格」として「10時間100円」で提供されていまして、これは本サイトでは普通に考えて、「オープン当初の利用を促進するために期間限定で値下げを行っている」ものと解釈しておりました。
ところがこのたび運用開始された正規料金は「16時間100円」ということで、大胆な値下げが行われていたのです。
■利用率が向上した駐輪場
「16時間100円」でしたら、朝の8時に駐輪をしたとして、夜24時まで100円で利用できます。
つまり通勤・通学での利用でしたら、午前様にならなければ1日100円で収まるということになるわけです。
周辺の時間貸し駐輪場と比べて、割安と言えるのではないでしょうか。
この値下げの効果もあってか、当初は利用がまばらだったものが、ご覧の通りかなり利用率が高まっています。
オープニング価格でのマーケティングの結果、値下げをした方が結果として収益力が高まるという計算があったかもしれませんね。
■等々力緑地近くの「三井のリパーク川崎宮内4丁目」
一方、こちらは等々力緑地近くの府中街道拡幅用地です。
前回エントリ時点では、三井不動産リアルティが事業者と認定されたものの、まだ更地の状態のままでした。
その後駐車場の整備工事が行われまし0て、「三井のリパーク川崎宮内4丁目」がオープンしています。
■駐車場の料金表
■ロック板
この駐車場は、敷地の周囲にフェンスなどが設置されず、駐車場入場ゲートはありません。
駐車をするとロック板によるロックがかかる形式です。
収容台数は24台でした。
■道路拡幅の暫定利用であることを示す看板
「三井のリパーク川崎宮内4丁目」にも、「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」同様、道路拡幅が行われるまでの暫定利用であることを明示する看板が立てられていました。
「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」は2020年3月31日まで、「三井のリパーク川崎宮内4丁目」は2022年3月31日までが利用期間とされていますが、契約が延長される可能性もあります。
東急線高架下はともかく、特に「三井のリパーク川崎宮内4丁目」周辺のエリアは、拡幅用地の取得がまだまだ進んでおらず、あと5年程度で拡幅工事着手が実現するとは考えにくいというのが正直なところです。
ただそれだけに、長期間にわたって道路沿いの利便性の高い場所を遊休地のままにしておくのは、勿体ないですね。
今回ご紹介したように、駐車場・駐輪場など何らかの活用をしていくというのは、合理的な判断かと思います。
【関連リンク】
・東武プロパティーズ パーキング事業部 ウェブサイト
・三井のリパーク ウェブサイト
・2017/3/30エントリ 川崎市の府中街道拡幅遊休地活用募集に東武プロパティーズなどが入札、東急武蔵小杉駅南口高架下に時間貸し駐輪場が4月5日(水)頃オープン
・2017/4/6エントリ 東急電鉄がフィル・カンパニーとの駐車場複合ビルに「すこやか小杉保育園」2017年8月頃開園を発表/高架下の府中街道拡幅予定地に「TOBU PARK武蔵小杉駅駐輪場」がオープン