【Reporter:はつしも】
本日、
「第4回関東労災病院 病院祭」が開催されました。
今回も医療と健康に関する体験型の企画や「病院見学ツアー」、精神科部長による認知症講演会など、さまざまな催しが行われました。
■関東労災病院
関東労災病院は、独立行政法人労働者健康福祉機構の運営する総合病院です。
「地域のランドマーク病院」として地域の医療を支えるとともに、
健康にかかわる幅広い地域貢献の取り組みも進めています。
その一環である「病院祭」は、今回4回目を迎えました。
■「患者確認は私達のルーティンです!」
■「正確で安全な仕事はルーティーンの積み重ねから…」
正面から新棟に入りますと、こんな掲示がありました。
大変多くの患者さんが訪れる総合病院では、患者さんの本人確認が非常に大切です。
決して取り違えによる事故を起こさないよう、
「患者確認」が関東労災病院にとっての「ルーティン」だということです。
それにしてもこれはやはり、
ラグビー日本代表で人気を博した「五郎丸歩選手」の有名なルーティンでしょうか。
まずはこのロビーから、
「病院見学ツアー」に出発です。
■屋上ヘリポートから見た武蔵小杉
病院見学ツアーで最初に回ったのが、屋上のヘリポートです。
ここからは武蔵小杉の高層ビル群がよく見えました。
昨年のツアーで見た風景と大きく変わっているのは、
何と言っても中央の190mのタワーマンション「シティタワー武蔵小杉」の建物躯体が最上部まで出来上がっていることです。
■武蔵小杉方面のパノラマ
※クリックで拡大できます。
風景も変わりましたので、今回はまた
パノラマ画像を作成してみました。
クリックで拡大できますので、お楽しみください。
■ヘリポートから見えた富士山
また本日は比較的空も綺麗でしたので、遠くに
富士山も見えました。
すっかり雪が積もっていますね。
■ヘリコプター到着の写真
このヘリポートは、
緊急時のヘリコプター発着に使用されます。
エレベータ前に、ヘリコプターが着地した写真が展示されていました。
■リハビリテーションルーム
続いては手術室に向かうのですが、その途中で
「リハビリテーションルーム」が見えました。
■川崎フロンターレなどのユニフォーム
関東労災病院では
スポーツリハビリが充実していまして、川崎フロンターレなどプロチームも利用しています。
リハビリテーションルームには、それらのチームの
ユニフォームが展示されていました。
■手術室の扉
リハビリテーションルームの前を通って、
手術室にやってきました。
手術室では手を消毒しますので、
扉は手を使わずに開けられるようになっています。
写真のくぼみの部分に足を入れると、扉が開きました。
■手術室
■手術台体験
手術室では、
手術台を体験してみたり、あちこち自由に触ってみることができました。
■温風を送る装置
これは
手術台の掛布団に温風を送る装置です。
布団乾燥機に似ていまして、手を入れると確かに温かかったです。
■手術スタンバイ
さて、手術スタンバイです。
この格好をして手術台に立つと、
何となく両手を顔の前あたりに上げたくなりませんか?
■手は、上げません
手術室のまわりには、さまざまな豆知識が掲示されていました。
それによると
手術の際、ドラマのように両手を挙げることはないのだそうです。
両手を挙げるのは「ルーティン」ではないということで、
ここでも五郎丸選手の登場です。
■「汗!」とは言わないそうです
また、
執刀医が汗を拭いてもらいたいときには、ドラマのように「汗!」とは言わないそうです。普通に
「看護師さんすみません。汗拭いてください」とお願いしているとか。
ここには書いてありませんが、「メス!」とかも言わないんでしょうかね。
こちらもドラマの演出として定着したもののようです。
■子どもの手術の際には、おいしそうなにおいが
お子さんが手術をする際には、マスクからフルーツなどのおいしそうなにおいがするそうです。
少しでもリラックスできるようにということですね。
■ガーゼに謎の黒い線
手術室で使われるガーゼには、写真のように
黒い線が入っています。
これは
万が一体の中に忘れてしまった際、レントゲンに映るようになっているものです。
ただもちろん必ず手術前後に数を確認する決まりになっていて、そのような事故がないようにしているということでした。
■手術用の道具
手術室では、
メスなど手術用の道具も自由に触ることができました。
■収納のネームラベル
手術室内の収納には、細かくネームラベルが付けられていました。
非常に多種のアイテムが使われるために、このような整理が必要なのではないでしょうか。
■プレゼントのカラー包帯
手術室の見学が終わったら、
子どもたちにはカラーの包帯がプレゼントされました。
使うことがないのが一番ですが、かわいいですね。
■関東労災病院の免震構造
見学ツアーの最後は、
関東労災病院の免震構造見学です。
2011年3月11日の東日本大震災においても、同病院は被害は全くありませんでした。
■1階のさまざまな催し
関東労災病院の1階では、さまざまな催しが開催されていました。
こちらは
血管年齢・血圧・骨密度・血糖値の測定などです。
■血管年齢測定
血管年齢測定は、人差し指か中指を測定機に短時間入れるだけで測定することができます。
血圧などと違って通常の健康診断ではやりませんから、こういった機会にやってみるとよいと思います。
■糖尿病について学ぼうコーナー
生活習慣病である
糖尿病も、まずは知ることが大切です。
こちらも多くの方が訪れていました。
■塩分クイズ!
こちらは
「塩分クイズ!」です。
普段食べている食品にどのくらいの塩分が含まれているのか、イメージとは大きく違ったりしていて参考になりました。
■リハビリ体験コーナー
以前もご紹介した
「リハビリ体験コーナー」です。
普段は苦にしていないわずかな段差がどのくらいハードルになるのか、実体験することができました。
■レントゲン写真
こちらは、
レントゲン写真に写っているものを解説してくれるコーナーです。
ちょうど、
液体が入ったペットボトルのレントゲン写真を事例に説明を受けているところです。
■エコーでゼリーを診断
一方、これは
エコーでゼリーを診断しているところです。
リアルタイムで画面に映りますので、普段は診断しないようなものを映してみると面白いです。
■手洗いの体験
病気にならないためには、手洗いが非常に重要です。
こちらでは
手洗いの体験ができました。
■薬剤体験
続いてこちらは
薬剤体験です。
処方箋に従って薬(ここではコーヒーや砂糖など)を配合し、機械に入れると袋に封入されて出てきます。
これは持ち帰って、砂糖入りのコーヒーとして飲むことができます。
昨年もありましたが、
機械が新しくなったということです。
■精神科部長による「認知症講演会」
最後は、今回は初の取り組みである
精神科部長の金川先生による講座「ここまで分かった認知症~ためしてガッテンよりも詳しく~」です。
認知症についてわかりやすく説明する内容で、
事前予約制でほぼ満席になっていました。
まだまだほかにもご紹介していないものはありますが、今回のレポートは以上です。
例年よりも詳しく、お伝えしてみました。
どの企画も工夫が凝らされていて、健康や医療について知るには非常に良いイベントだったと思います。
今年は
各所で流行の「ルーティン」に乗っていたのが印象に残りました。
「関東労災病院 病院祭」は、年1回開催されます。
おそらく来年も開催されるかと思いますので、またご案内したいと思います。
【関連リンク】
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関東労災病院 公式ウェブサイト
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武蔵小杉ライフ:生活情報:病院
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2009/1/8エントリ 関東労災病院の新棟
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2009/5/25エントリ 武蔵小杉で出産する:関東労災病院(前編)
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2009/5/26エントリ 武蔵小杉で出産する:関東労災病院(後編)
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2012/12/5エントリ 関東労災病院が2012年12月9日(日)に病院見学会を初開催
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2012/12/9エントリ 関東労災病院の病院見学会レポート:屋上パノラマと多彩な催しで初開催
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2013/10/3エントリ 「第2回関東労災病院 病院祭」が2013年10月27日(日)開催
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2014/10/27エントリ 「第3回関東労災病院 病院祭」が2014年11月8日(土)開催、病院見学ツアー当日枠あり
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2014/11/8エントリ 「第3回関東労災病院 病院祭」レポート:手術室見学から医師・薬剤師体験まで多彩に開催
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2015/1/29エントリ 関東労災病院のバラ園と、事務管理棟・職員宿舎建設計画
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2015/10/30エントリ 「第4回 関東労災病院 病院祭」が2015年11月28日(土)開催、医療講演「ここまで分かった認知症」「病院見学ツアー」「体験企画」など実施