綱島街道拡幅用地の土壌汚染対策工事
先日コメントで情報いただきましたが、現在東京機械製作所前の
綱島街道拡幅用地において、汚染した土壌の入れ替え作業が行わ
れています。
土壌汚染については、2009/5/1エントリで取り上げました通り地表を
ビニールシートで覆う応急手当のみが行われていたものの、その後
進捗が見られない状態が続いていました。
■綱島街道拡幅用地
以前は丸太と針金の簡易な柵で囲われているだけだったのですが、
現在では鉄製のフェンスが設置され、土壌入れ替え工事の看板が
出ています。
■第二工場前の工事現場のショベルカー
土壌置換工事は、まずは東京機械製作所玉川製造所の第二工場前
の拡幅用地から先に着手されています。工事現場にはショベルカー
が入って、土を掘り返していました。
写真奥に見えるのが第二工場で、現在は一部がブリリア武蔵小杉の
モデルルームとして利用されています。
■土壌置換工事の看板
土壌置き換え工事の看板を見てみると、期間は2010年3月21日まで
と記載されていますが、タウンニュース中原区版の1月22日号の記事
によると、7月末までに終了見込みとなっています。
■タウンニュース中原区版 綱島街道拡幅 汚染物質の処理始まる
http://www.townnews.co.jp/020area_page/02_fri/
01_naka/2010_1/01_22/naka_top1.html
はて、いずれが正しいのでしょうか。
この工事は、りんかい日産建設が2009年2月13日に5,480万円で
受注していたのですが、入札時の仕様では、着手期限が2009年
10月23日、履行期限が履行期限がそこから150日間となっていま
した。
2009年10月23日から150日間というと、看板に記載されれている
工事期間の2010年3月21日に丁度合致します。
タウンニュースの記事と現地の看板のどちらが正しいのかはわかり
ませんが、現地の看板の記載は入札仕様を機械的に記載したもの
で、リアルなものではないのでは、いう気もいたします。
実際、他の工事であまり現地の看板があまり当てにならない事例も
見たことがありますので、タウンニュースの取材記事が正かな、と
心証としては思います。
ところで、この工事は着手期限に合わせて着手したということだと思う
のですが、「着手期限」は「そこまで着手するな」ということではありま
せん。土壌汚染という工事の性質を考えると、1年前に受注をしている
のであれば、早期に処理してしまっても良かったのでは、と思いました。
あるいは、この工事からそのまま流れるかたちで拡幅工事を着手する
予定で、そちらは2010年度予算に計上しているというような、決算期
末ならではの事情があったりするのかもしれませんが。
■第一工場前フェンスの薀蓄プレート
また、第一工場前のフェンスには、鳥や花に関する薀蓄が掲載され
たプレートが一定間隔で設置されていました。工事現場沿いの歩道
は殺風景になりますので、ここを歩く方のちょっとした楽しみになる
ように設置されているのでしょう。
2009/12/16エントリでは、ここから北上した上丸子跨線橋そばの
工事現場の花壇を取り上げましたが、最近は、こういったものを
よく見かけるようになりました。
元々綱島街道のこの付近はうるおいのある道路ではありませんで
したが、再開発に伴ってリエトコート武蔵小杉側には公開空地として
緑地が整備されています。
この東京機械製作所側も、大型複合商業施設と高層マンションの
建設が予定されており、それにあわせて何らかオープンスペースが
確保されることと思います。
まずは土壌の入れ替えと拡幅工事が先行するかたちですが、拡幅
に伴って植栽などが設置されると、多少印象が変わるのではない
でしょうか。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:東京機械製作所地区(大規模工場跡地地区)
武蔵小杉ライフ:再開発情報:その他関連情報 綱島街道拡幅
2008/2/14エントリ 綱島街道拡幅と東京機械製作所
2009/5/1エントリ 綱島街道拡幅用地の有害物質とビニールシート
2009/7/8エントリ 東京機械製作所玉川製造所の移転が2年延期
2009/12/16エントリ 横須賀線武蔵小杉駅工事現場に咲く花
2010/1/12エントリ 東京機械製作所玉川製造所の移転が2011年夏に延期