今井地区で動き出す大手デベロッパー3案件
近年、武蔵小杉駅の東側を中心に高層マンションの建設が進めら
れてきましたが、ここに来て西側の住宅街「今井地区」に大手デベ
ロッパーによる低層マンション計画が相次いで動き出しています。
■三井不動産レジデンシャル、野村不動産新規物件マップ
■三井不動産レジデンシャル物件①
事業の名称:(仮称)川崎市中原区今井南町計画
事業区域の面積:935.13㎡
住宅戸数:30戸
階数・高さ:地上6階 17.31m
工事予定:2010年9月下旬着工 2011年11月下旬完成
(現地写真)
ここは、渋川と二ヶ領用水が交差するところで、向かい側にギャラリ
ーカフェ「ミルフィオリ」がある場所ですね。従来は駐車場として運用
されていました。
■三井不動産レジデンシャル物件②
事業の名称:(仮称)川崎市中原区今井仲町計画
事業区域の面積:1,422.90㎡
住宅戸数:46戸
階数・高さ:地上9階 26.96m
工事予定:2010年9月上旬着工 2012年2月下旬完成
(現地写真)
続いてこちらは、先ほどの物件からサライ通りをもう少し歩いたとこ
ろで、同様に駐車場として運用されていた場所です。南側(写真奥)
に「ライブオン和田」というマンションが見えます。
■野村不動産物件
事業の名称:(仮称)武蔵小杉・今井南町新築工事
事業区域の面積:2,298.83㎡
住宅戸数:53戸
階数・高さ:地上5階 14.95m
工事予定:2010年6月下旬着工 2011年8月末日完成
(現地写真)
最後の野村不動産の物件は、信号機材株式会社の資材置き場と
して利用されていた敷地です。武蔵小杉駅からは法政通り商店街を
まっすぐ歩いた先、法政二高側に少し入ったところにあります。
これらはいずれもある程度高さが制限された住宅街に計画されて
いるもので、マンションの階数も一桁に抑えられています。店舗の
併設等はなく、純粋な共同住宅となっています。
3つの物件のうち2つは、従来は駐車場等で運用されていた土地で、
デベロッパーが土地を取得しつつもいずれはマンションに、という
計画があったのではないでしょうか。
それらがここにきてほぼ同時期に着手されることになったものです。
三井不動産レジデンシャルと野村不動産は大手プレイヤーであり、
短期的な資金繰りに汲々としているわけではありません。その両社
がほぼタイミングを同じくして動き出したのは、デベロッパーとして
「機が熟した」と判断したということなのでしょう。
この「今井地区」は数年前に低層マンションの開発が相次ぎ、週刊
誌に今井地区の地図入りで週刊誌に「武蔵小杉戦争」などと記事が
出たことがありました。
それからしばらくは一段落していたように思いましたが、また複数の
物件が一度に動き出したのは、再開発地区のマンション販売が一巡
しつつあることと、やはり横須賀線武蔵小杉駅の開業で注目度が
上がっていることも一因なのでしょうか?
計画地の近隣にお住まいの方以外にはあまり関わりがないかも
しれませんが、武蔵小杉の住宅市場動向の一端として取り上げて
みました。
【関連リンク】
信号機材株式会社 公式ウェブサイト
武蔵小杉ライフ:タウンガイド:カフェ ミルフィオリ