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2010年
08月02日

東京機械製作所跡地再開発・大型複合商業施設と高層マンションの詳細情報

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東京機械製作所玉川製造所跡地の再開発事業に関して、敷地計画
等の情報
が明らかになりました。今回のエントリでは、ポイントとなる
部分をご説明していきたいと思います。

■東京機械製作所玉川製造所
東京機械製作所玉川製造所

■ポイント1 地区の区分について
こちらはまず、以下の区分地図を参照いただきたいと思います。東京
機械製作所の再開発地区は、中央を横切る市道新丸子東36号線を
境界として、北側をA地区、南側をB地区
としています。

新丸子東3丁目南部地区 区分地図

A地区・B地区は100%東京機械製作所の用地というわけではなく、
わずかではありますが、それぞれ一般の住宅等も含まれています。
これらの用地に地区整備計画を導入するにあたり、

A-1地区 東京機械製作所玉川製造所第一工場
A-2地区 その他の一般住宅等用地
B-1地区 東京機械製作所玉川製造所第二工場
B-2地区 その他の一般住宅等用地


上記のように地区を4つに区分しています。
この地区を「(仮称)新丸子東3丁目南部地区」として、マージャン店・
キャバレー・個室付浴場・工場等での利用を制限される計画となって
います。

■ポイント2 敷地計画について
上記の地区計画を前提として、東京機械製作所跡地(新丸子東3丁
目南部地区)の敷地計画
は以下の通りです。

東京機械製作所跡地再開発の敷地計画

これはご覧の通りですが、A-1地区の大型複合商業施設は敷地一
杯に建設
され、周囲を歩道状空地で囲むことになります。商業施設
の東急線側には地域貢献として公共駐輪場約300台分が整備され、
綱島街道側には約300㎡の広場が作られることになります。
商業施設用の駐輪場は、別途1,700台分が整されます)

一方、B-1地区の高層マンションは、北側が市道新丸子東36号線に
接し、東・西・南にそれぞれ800㎡・800㎡・500㎡の広場が設けられ
ます。

大型複合商業施設、高層マンションはいずれも車の導線は左折IN、
左折OUTが前提
となっています。特に大型複合商業施設への車両
導線が懸念されるところですが、今回の計画では、市道新丸子東36
号線のA-1地区側を片側2車線に拡幅
し、左折車両のためのキャパ
シティを増強することになります。

■拡幅される市道新丸子東36号線
拡幅される市道新丸子東36号線

一方、歩行者導線ですが、大型複合商業施設は北側(東急武蔵小
杉駅側)をメインエントランスとして、北側に3箇所の歩行者入口、
南東に1箇所の歩行者入口が設置
される予定です。

北側の入口は東急武蔵小杉駅からすぐですので、ほぼ駅前の大
規模商業施設
と言っても良いでしょう。パークシティ武蔵小杉ミッド
スカイタワーの南側通用口のほぼ正面にも入口が1箇所設定されて
おり、これはほぼマンション直結商業施設といった按配になりますね。

■ポイント3 各地区のフロア構成について
フロア構成に関しては、以前のエントリや武蔵小杉ライフ:再開発
情報でも一部掲載しておりますが、新しい情報も含めてあらためて
整理すると、以下の通りです。

●A-1地区 大型複合商業施設の高さ・フロア構
建物高さ:約30m、
※但し、東急線寄りの部分に看板が設置されるために最高部約40m
フロア構成:
1~5階 店舗(飲食店・物販店などモール型の複合商業施設)
地下1~2階 駐輪場(地下1階に約1,700台)、駐車場(約820台)

●B-1地区 高層マンションのフロア構成
建物高さ:約190m
※但し、建物中央の最後部は約200m
フロア構成:
22~57階 住宅
4~22階 住宅、中央吹抜けに機械式駐車場(合計約360台)
3階   住宅共用部、住宅用駐輪場(約1,300台)
1~2階 住宅共用部、店舗(物販・飲食・医療・保育所など)
地下1~3階 駐車場・機械室


ここで個人的に注目したのは、B-1地区の57階建てタワーマンション
についても1~2階が店舗フロア
となっていることですね。
最終的なテナントは勿論未確定ですが、計画としては上記の通り、
物販、飲食、医療、保育所のテナントが計画されています。このうち
保育所については実質的にこの開発案件の認可条件ともなっている
ようなものですので、入居することは確定となっているはずです。

       ※       ※       ※

大体のポイントは、こんなところです。
なお、これから本計画について行政上の諸手続きが行われますの
で、上記は完全に確定したものではありません。ただ、事業主である
東京機械製作所は突然川崎市に計画を申請したわけではなく、まち
づくり局長が「目途がついた」と先般示唆したように、実際には川崎市
との一定の調整が済んでいる
ものと思います。
一般的な前例から見ても、ここからの変更は微調整程度と考えて
よいでしょう。

今後は2012年度着工に向けての行政手続き、既存工場の移転作業
等も順次進められます。
2014年度大型複合商業施設完成、2015年度高層マンション完成
まではまだ少々時間がありますが、これから徐々に情報が出てくる
ことと思います。

■環境アセスメントが公示された東京機械製作所玉川製造所
環境アセスメントが公示された東京機械製作所玉川製造所

【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:東京機械製作所地区(大規模工場
跡地地区)

2008/1/30エントリ 東京機械製作所 玉川製造所の再編
2009/7/8エントリ 東京機械製作所玉川製造所の移転が2年延期
2009/11/19エントリ ブリリア武蔵小杉のモデルルーム
2010/1/12エントリ 東京機械製作所玉川製造所の移転が2011年
夏に延期

2010/1/26エントリ かずさアカデミアパークが破綻、東京機械製作所は
予定通り2011年7月新工場稼動へ

2010/2/16エントリ 東京機械製作所が2010年3月期業績予想を
下方修正、24億円相当の不動産を売却へ

2010/3/31エントリ 東京機械製作所が港区の本社を東急不動産
に売却

2010/6/4エントリ 東京機械製作所跡地再開発始動と、府中街道と
二ヶ領用水の一体整備案

2010/6/11エントリ 平成22年度川崎市議会第3回定例会:武蔵小杉
再開発の進捗報告

2010/7/22エントリ 東京機械製作所跡地に11万㎡商業施設と
57階タワーマンションを建設、2015年度完成へ

2010/7/23エントリ 追補:東京機械製作所跡地商業施設は2014年度
完成、2015年度に全体完成

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