東急武蔵小杉駅ビルの図面:駅上商業施設が2層構造に
本日付のタウンニュース中原区版において、「(仮称)東急武蔵小杉
駅ビル計画」に関する記事が取り上げられています。
■タウンニュース中原区版
通常であればタウンニュースのウェブ版の記事を参照リンクとする
のですが、今回は川崎市議会議員の松原しげふみ氏の寄稿という
体裁をとっているため、ウェブ版には収録されていないようです。
記事には上記のように東側からの立面図が掲載されており、記事
内容の要点をまとめると以下の通りになります。
■タウンニュース中原区版の記事の要点
●現在のプラットフォームとほぼ同位置に、武蔵小杉駅を挟むよう
な形で3階建て駅ビルを建設
●1階:駅施設、トイレ、店舗
●2階:駅施設、店舗、東街区と西街区を接続する出入口
●3階:店舗、西街区を接続する出入口
●駅ビルと再開発ビルのペデストリアンデッキ接続も検討
●2011年6月着工、2012年12月下旬竣工予定
大部分は既存の情報通りなのですが、これは先般公示された計画
概要に関して、松原氏が個別に東急電鉄に対してヒアリングをされ
た、ということではないかと思います。
(公示された内容については2010/7/30エントリまたは武蔵小杉ライ
フ:再開発情報を参照ください)
■(仮称)東急武蔵小杉駅ビル計画の公示
ただ、注目すべきなのは、商業スペースが1階~3階の3フロアに
配置されているということですね。
1階のトイレ・店舗というのは要するに既存のトイレやヴィドフランス
などの店舗ということだと思いますが、あらためて記事の図面を見て
みると、ホームの上に2フロアが存在するように見受けられます。
■ホーム上の2フロア(図面拡大)
従来の予想では駅ビルが3階建てということで、
1階=現状のコンコース
2階=現状のホーム
3階=現状のホーム上部に商業施設
というように考えていたのですが、2階が現状のホームレベルだと
すればそこに店舗というのはスペース的に考えにくいですね。
となると、
1階=現状のコンコースとホーム2層を1階分としてカウント
2階=ホーム上部商業施設1層目
3階=ホーム上部商業施設2層目
ということに(図面と今回の記事内容から解釈すると)なるように思
われます。
また、記事でも「西街区・東街区の連続性確保」について焦点が当
てられていますが、東急武蔵小杉駅ビルと東西の再開発ビルが
接続されることがあらためて確認されています。
ペデストリアンデッキについては検討中とされていますが、これも
実現すると良いですね。
■東急武蔵小杉駅ビル予定地と西街区・東街区
2010年3月に横須賀線武蔵小杉駅が開業し、来年には正規の連絡
通路も完成します。いよいよJRと東急の乗客争奪戦が本格化する
ことになりますが、この駅ビル計画は対JR競合対策の一環となる
ものでしょう。
東急・JRが競合することでお互いに利便性を向上させていくことに
なれば、新駅開業が東急利用者の方に対してもメリットをもたらす
ことになるのではないでしょうか。
【関連リンク】
武蔵小杉ライフ:再開発情報:小杉駅南部地区B地区
2008/8/28エントリ 東急武蔵小杉駅舎上部開発と東西街区
2009/1/13エントリ 東京急行電鉄、武蔵小杉駅ビルへ動く
2009/1/15エントリ 武蔵小杉ライフ版「武蔵小杉に関するアンケート」
2009/3/13エントリ 「武蔵小杉に関するアンケート」集計結果レポート
2009/10/22エントリ 東急武蔵小杉駅に駅ビル建設、西街区再開発
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2010/1/3エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区の整地工事と東急武蔵
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2010/3/16エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区の工事説明会
2010/7/17エントリ 武蔵小杉駅南口地区西街区「(仮称)武蔵小杉駅前
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2010/7/30エントリ 東急武蔵小杉駅ビル計画が公示、2012年12月に
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